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『ぼくたちに、もうモノは必要ない』著:佐々木典士

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趣味は断捨離と言いたいところだが、本来私はモノが捨てられない人である。

特に思い出が詰まった品物は捨てるに捨てられないまま年月が経過。

部屋が広くそのぶん収納場所もあったので一見片付いているように見えた。

それでも、何度かの引っ越しを経て大きな家具(ダイニングテーブルセット、ブラウン管テレビ、籐チェスト)は捨ててきた。

ピアス等のアクセサリー(金属アレルギーで18金もプラチナもダメ)の買い取りは10年前でもかなりの金額になった記憶がある。

今回、以前より狭いけれどキッチンが南向きで明るいリノベ物件が一目で気に入り引越しをして本格的な断捨離に突入。

食器棚と桐タンスを数軒の業者に掛け合ったものの、売れるどころか引き取り手がなく区の粗大ゴミ(マイカーがなければそれが一番安い)に出す。

中には、買い取り目的ではなく高額な搬出料を請求するためにアポイントを取ってくる悪質業者も紛れているのでご注意を。

元々テレビを見る習慣がなく動画鑑賞用に置いてあっただけの液晶テレビは、家電リサイクル料を郵便局で支払い自分で処分場に持ち込むのがベスト。

古いガスストーブや電気ヒーターは、リサイクル店が家まで取りにきてくれて助かった。

鍋や食器は重さで買い取ってくれる別のリサイクル店へ自転車で持ち込む。

レコードやCD、書籍は宅配買取を申し込んでお小遣い程度に。

たくさんあった着物や帯、着ない服や革靴は二束三文で手放した。

これでやっと9割ほど片付いただろうか。

使わないモノのほうが多かったのでは?と今になって思う。

物理的にも心理的にもかなりすっきりした。

ただし新調した家電もある。

ウン十年も使用してやっと壊れたオーブン電子レンジは単機能の電子レンジへ。

12年間元気に動いていた洗濯機は、引っ越し時に設置だけお願いした水さぽという業者が曲者でプチトラブルとその後いきなり水漏れした経緯あり、無料で引き取りと設置をしてくれる業者を探し思い切って買い替え。

そういえば、コロナ禍後に無駄な飲み会がなくなり、秘かに大喜びしたのはここだけの話。

だって職場の飲み会ほど不毛な時間はないでしょ。

つい先日も歓送迎会のお誘いを断ったばかり。

「(そこに時間とお金を使うなら)私は山に行ったほうがいいな~!申し訳ないっ(笑)」と答えたら、同僚も「そうだよね~」と瞬時にわかってくれた様子。

また、義理で年賀状を送る習慣(人間関係)もだいぶ縮小した。

そんな中、ミニマリストさんの記事がきっかけでこの本を知る。

図書館で借りて一気に読んでしまった。

経験者ならではの視点が実に面白く、思い当たる節がいくつもあって。

カルチャーショックを受けたような感じで目からウロコが落ちまくり。

そんな視点で見るとまだまだ不要品だらけ。

正直なところ、この著者さんはやりすぎじゃない?とも感じるけれど…(笑)。

「いやいやそこまでは無理だよ~」と思いつつ可能な部分はトライしてみたくなる。

ただ勘違いしてもらいたくないことは、断捨離=単なるゴミ捨てではない。

勝手にご飯を炊いてくれる炊飯器やお気に入りの食器は私には必要。

山では手ぬぐいを使うけど家ではバスタオル派だし、洗った食器は斜めにしたほうが断然早く乾くから水切りカゴは手放せず、白っぽいフローリングを傷つけたくないのでキッチンマットも使用中。

ネット記事で見かける流行りに乗った名ばかりのミニマリストなんてくそくらえだ。

各々の家庭で事情は違うから。

私が目指すのはシンプリストかな。

好きなモノを選び快適な空間で過ごすため、自分なりに工夫を重ねていくつもり。

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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