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丹沢の貴婦人*表尾根から塔ノ岳 2025/9/14(日)

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平日休みに計画していた丹沢のお花探し山行。

直近のレコに美しいレモン色の花がアップされていて、居ても立っても居られない。

当初は烏尾尾根で登り政次郎ノ頭から下山する予定だったが、苦手なワーム系のアイツがどうしても気になって。

そこで7年前と同じく表尾根から大倉へ抜けるルートに変更。

いやいや、そのルートにしたって一抹の不安は消えないけれど…。

往復のアクセス

[往路]

07:19 小田急小田原線にて秦野

07:44 秦野駅北口④よりバス

08:27 ヤビツ峠BS

【神奈川中央バス・秦野駅→ヤビツ峠】

https://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable/cs:0000801327-1/nid:00127715/dts:1758049200

[復路]

16:18 大倉BSよりバス

16:33 渋沢駅北口

16:39 渋沢より小田急小田原線

【神奈川中央バス・大倉BS→渋沢駅】

https://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable/cs:0000803356-1/nid:00127910/dts:1758067200

自己CT

08:33 ヤビツ峠

08:50 富士見橋公衆トイレ

08:52 分岐

09:50 二ノ塔 09:52

10:13 三ノ塔尾根分岐

10:13 三ノ塔 10:38

11:12 烏尾山荘(閉鎖)

11:12 烏尾山 11:16

11:37 行者岳

11:59 政次郎ノ頭

12:08 書策小屋跡ベンチ 12:10

12:25 新大日 12:30

12:44 木ノ又小屋 13:10

13:32 塔ノ岳 14:14

15:05 堀山の家

15:39 見晴茶屋

15:50 観音茶屋

16:00 大倉の清水

16:08 大倉BS

表尾根登山口*湿度高めでビクビク

電車とバスの往復が割引となる丹沢大山フリーきっぷB(1560円)を利用。

【丹沢・大山フリーパス】

https://www.odakyu-freepass.jp/tanzawa/

秦野駅北口に着くと既に40名以上の長蛇の列。

やっぱり平日にするべきだったか?

でも、土日祝のほうがダイヤが多く早い時間に到着できるのよね。

ぎゅう詰め満員の臨時便を見送り、2台目の通常便に乗り込み最前列へ。

ヤビツ峠のトイレに寄って登山届を提出。

丹沢三峰がチラリ。

路肩のゲンノショウコが気になってしょうがない。

前日の雨でジメジメと蒸し暑い登山口からゆっくり登り始める。

いかにもヤマビルがいそうな雰囲気に内心ビクつきながら…。

そこへ突然現れたヤマジノホトトギス。

この辺まで来れば大丈夫そう。

アイツに遭遇せず無事に通過できたようでホッとする。

マツカゼソウがゆらゆら。

淡々と階段を上がって。

既に汗びっしょり。

二ノ塔*ヤマビル被害の男性

人の声がすると思ったら。

二ノ塔(1141m)に到着。

そこそこの混雑ぶり。

目の前に富士山。

いきなり「うわーっ!血が吸われてる!!」と靴下をめくる若い男性の声。

思わずそのパーティに近づき「今、吸われたんですか?」と聞いてしまった(普段なら絶対にしない行為、笑)。

表尾根のどこかでヤラれたが、気づかないまま登って二ノ塔で判明したらしい。

ぎゃー、やっぱり登山口付近に居たのか。

遭遇しないでよかった……。

可愛いホトトギスがそこかしこに。

階段下にピンク濃いめの子。

あ~、ウメバチソウもいるじゃない。

三ノ塔*富士を眺めながら鰻弁当

三ノ塔尾根分岐を過ぎると。

巨大なフジアザミがこんにちは。

三ノ塔(1204m)に着いた。

こちらも大勢のハイカーが休憩中。

ススキ越しの富士山がいい感じ。

塔ノ岳方面は晴れている。

眼下には三角屋根の烏尾山荘。

尊仏山荘をズーム。

大山も撮っておこう。

この後ガスが立ち込め真っ白に。

*ひだまりランチ*

テント泊で使うはずだったレトルト鰻蒲焼を載せただけの鰻弁当。

冷たいほうじ茶とともに。

美味しいお店の鰻はご無沙汰してるなぁ。

丹沢はベンチが大きくて好き。

座った跡が付くくらいの大汗かいてる。

お腹いっぱいになったので再出発。

まだまだゴールは遠い。

イタドリのサーモンピンクが綺麗。

激下りと烏尾山荘*可愛いホトトギス

快適な尾根歩きが終わり激下りに突入。

お地蔵さんからはガーッと急降下。

オバケのQ太郎みたいな蕾もかなり可愛いホトトギス。

ホトトギス4連。

ヤマホタルブクロがひっそりと。

これはヤハズハハコ。

ヤマハハコに似てるけど小さめ。

前方に烏尾山荘が見える。

だいぶ下って登り返す。

わっ、崩れたツチグリを発見して嬉しくなる。

きゃ~可愛い!!

めっちゃお気に入りの一枚。

烏尾山荘は2024年末で閉鎖された。

秦野の街を見下ろす。

この直後、烏尾山(1136m)のベンチで小休止。

美しいノコンギクに見とれて。

キハギも負けてないよ。

ボケちゃったけどハンカイシオガマ。

行者岳の鎖場を越えて*ビランジ

前後には誰もおらずマイペースで進む。

そして行者岳(1180m)。

崖下を覗くとコバギボウシ。

ピンクのビランジもまだ咲いててくれた、ありがとう。

フォッサマグナ要素の植物で富士山周辺や丹沢などに咲く。

かつてはここが海没していたなんてすごく不思議だわ。

行者岳を振り返って。

ピンクがかったゲンノショウコ。

シソ科のイヌトウバナ。

光沢があるからニホントカゲかな。

逃げてしまった青い子はカナヘビ?

新大日*ツルニンジンと木ノ又小屋のコーヒー

アップダウンが続いて乾く暇がない大汗と足の重だるさ。

なので、新大日(1340m)でも小休憩。

数名のハイカーが写り込んでしまうため山頂標は撮れず。

飛び交う野鳥を観察していたらツルニンジンが目に留まった。

後続のご年配男性に「何を撮っていたんですか?」と聞かれたので教えて差し上げる。

たまたま見つけただけなのにその男性にいたく感謝されてしまう。

登り階段にて足が攣りそうな気配を感じだましだまし歩く。

前方で氷の旗がはためいている、やった!

木ノ又小屋で休憩しよっと。

平日しか来ないので開店しているのは初めてかも。

楽しみにしていたコーヒーゼリーはあるかな?

【OMOTAN・木ノ又小屋】

https://omotan-hadano.jp/gourmet/木ノ又小屋/

コーヒーゼリーは準備できなかったそうで、コーヒー(500円)を注文し持参したマドレーヌと一緒にいただく。

暑いからかき氷を注文しているかたが多い。

さきほどの男性に話しかけられここからご一緒することに。

新しくなった塔ノ岳*楽しい出会い

木ノ又小屋で休憩したおかげで、塔ノ岳への登りは全然辛くなかった。

適切な休憩の大事さをつくづく実感。

あっ!

塔くんと過ごした思い出の猫ベンチは撤去され、何もかもが新しくなっているではないか。

塔ノ岳(1491m)は相変わらずすごい人出。

ガスに埋もれそうな富士山のシルエット。

富士をズーム。

西丹沢方面の山々。

蛭ヶ岳方面。

その右に丹沢山。

木ノ又小屋でご一緒した男性がコーヒーをご馳走してくださる。

ありがとうございます。

そこへ70代くらいの常連さんがやってきてコーヒー男性と話し始めた。

初めて塔ノ岳に登り下山するつもりが、間違って丹沢山まで走ってしまったという若いトレラン男性を連れていて。

この後、常連さんは貴婦人を見るため表尾根に向かわれ、コーヒー男性と私は大倉尾根へ。

トレラン男性は教えてもらった水場に「行ってきまーす」と走っていく。

珍道中の大倉尾根

花立ノ頭の辺りでトレラン男性に追いつかれ3人一緒に下山。

トレラン男性にしてみれば本来は走って下りたいのでは?と私はすごく気になってしまうが。

登ってくる外国人ハイカーに展望の有無を聞かれ、コーヒー男性が「No view~!」と答えたりして大笑い。

途中に咲いていたマルバダケブキ。

山をやっていなければ絶対に交わることのない人たちとの出会い。

山ではこのような珍道中がたまにあるから更に面白くなる。

堀山の家にてコーヒー男性が休憩するとのことでトレラン男性は一足先に下山。

素直なお人柄が垣間見られるハンサムボーイ、これからもお気をつけて。

休憩なしで一気に下りたいタイプの私もお礼を申し上げてお別れ。

大倉尾根から表尾根を望む。

ずいぶん長く歩いたな~。

下山時は丸太階段をポンポン走れるから私でも速い。

満開もりもりのサルスベリ。

大倉の水場には寄ったけどぬるかったので…。

大倉BSには1本前のバスが停車していたが、ガマンしていたトイレに寄るため見送った。

冷たくて美味しい秦野の水(110円)を一気飲み!

夜は17時開店のさか間さんに今日も寄れなかったのが唯一の心残り。

丹沢の貴婦人*レモン色のドレス

丹沢の貴婦人に初めてお会いしたのは2018年9月。

実に7年ぶりのご対面。

丹沢の貴婦人を訪ねて*ヤビツ峠~塔ノ岳~大倉 2018/9/6(木) 楽しみにしていた北ア遠征は、悪天候による延期で新しい登山靴もおあずけ。 日帰りでいいからどこか歩きたい。 ヤマレコ...

7年前には知らなかった場所でサガミジョウロウホトトギスを見かけた。

足場が悪いため奥まで行けなかったけど素晴らしい咲きっぷり。

上のほうにもたくさん連なって咲いている。

ところが、薄暗いのでピントが合いづらくボケ量産。

こちらは別の場所。

ちょこっとズーム。

こちらにも。

蕾を従えたフレッシュな個体。

比較的近くで撮れた貴婦人。

レモン色のドレスがつやつやで美しい。

手の届く位置に垂れ下がっている花も。

こんなにたくさんの貴婦人が見られるとは。

最後に

多少のリスク(ヤマビル)を覚悟してまでも会いたい丹沢の貴婦人。

久しぶりにサガミジョウロウホトトギスを拝見して胸がいっぱいになる。

絶対また見に来ようと誓った。

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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