スマホ画面に『小屋番』という映画の広告がいきなり現れた。
八ヶ岳で山小屋を営むオーナーさん、小屋番さんを訪ねるドキュメンタリー映画。
おそらく、私に興味がありそうな分野をピックアップしているのだろう。
予告編では、過去に登った山やお会いしたことがあるオーナーさんのお顔もいくつか拝見でき心惹かれる。
翌日はちょうどサービスディというタイミング、久しぶりに映画館に行きたくなった。
ヒューマントラストシネマ有楽町の上映開始は9時台のみ。
元々予定していた大事な所用を午後に回すことで一挙解決。
【小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版】

個人的には冒頭より感情移入してしまい、悲しい場面は全くないのに涙が流れて仕方がなかった。
自分で言うのもなんだが感受性が豊かすぎる故に、映画館とか電車などではちょっと困る場面がたびたび出てきてしまう。
若者が社会に出て仕事をがんばってみたものの、いわゆる競争社会の中で徐々に息苦しくなり自分を見失いそうになって、最後の逃げ場として求めたのが山小屋だった。
現在、そんな気持ちを抱える若者は日本中に大勢いるのではないだろうか。
幼少期から常に誰かと比較され評価されるのが当たり前になっている世の中で、健全な精神が育まれるとは到底思えない。

冬季の山小屋の暮らしは過酷だけれど、下界にいる時よりも断然イキイキしているように見受けられた。
また、親御さんの跡を継いだ2代目3代目が、今は自らの意志で未来の山小屋のありかたについて試行錯誤されているのも素晴らしい。
ただ一点、正直に申し上げると男性芸人さんのガチガチに緊張している語りには違和感を覚え、無理にキャスティングする必要はなかったのでは…と。
女性ナレーターさんの声はすんなり耳に入り心地よかったので。
山岳写真家の菊池哲男さんが撮影した雪山や星空が最高に美しく、それも必見に値する作品だと思う。
山が好きな人はもちろん、登山はしたことがなくても自然が好きな人に観てほしい。
しばらくご無沙汰している八ヶ岳にまた行きたいな。。。


