2019/9/6~7にかけて、北アルプス立山周辺のキャンプ場にて登山者のテントが盗まれるという事件が立て続けに発生した。
剱沢キャンプ場と雷鳥沢キャンプ場で盗難に遭ったのは同じメーカー(ニーモ)のテントだそうだ。
テントの盗難事件
ヤマレコユーザーさんの山行記録と日記でそれを知り、衝撃を受けたと同時に憤りを覚えた。
山の中でテント一式盗まれたらそれこそ死活問題じゃないか!
雷鳥沢キャンプ場は、室堂から近く温泉もあり広々としてロケーションが素晴らしいお気に入りの場所。
思い入れのある登山グッズを落としたり忘れたり、たったひとつなくなっただけでも悲しいのに、キャンプ場に戻ってきたら自分のテントが消えていたなんてどれだけショックだったことだろう。
純粋な登山ではなく転売目的のためにキャンプ場を訪れた複数名の犯行という説が濃厚。
何故なら、ただでさえ重いテン泊装備のザックを背負いながら他人のテントが入ったザックをもうひとつ持つなんて普通はできないから。
重い荷物から解放されてテントを設営した後に、空身(もちろん貴重品は持参する)で山頂へ向かったり周辺を散策したりすることはテント泊ではごく普通のこと。
こんな悪辣な盗難事件がキャンプ場で起きてしまうと、いつも単独登山の私はテント泊などできなくなってしまう。
ヤマレコユーザーのUSOさんにはブログで情報共有することを承諾頂きました。
全国の登山者に注意喚起するためUSOさんの日記をここに掲載させて頂きます。
『テント、無くなりました』 2019/9/8
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『テント、戻って来ました』 2020/10/28
なんと、、、1年経ってテントが戻ってきたそうです。
よかったですね!!
犯人は別件で私人逮捕されていたそうだ。
50歳で無職、こんなしょーもない犯罪を起こすとは相当痛い人物。
一体何がしたかったんだろう。
逮捕した一般人、あっぱれ!!
盗難対策を考える
山小屋で登山靴がなくなったという話は過去に何度か聞いたことがある。
そこで、私は登山靴やシェル、アイゼンやピッケル等にはローマ字で名前を記入することで盗難防止を心がけてきたつもり。
特に高価な冬靴については、山小屋の受付にて昨今の盗難事情を話し大きなビニール袋に入れて手元で管理するなどの対策を講じてきた。
山小屋は盗難の責任を負えないし、自分の持ち物は自分で守るしかないと思うから。
玄関先での登山靴や、乾燥室の雨具の取り違えは殆どが確信犯的な窃盗だと私は思う。
自分の履いていた靴とかシェルはそうそう間違えたりしないものだ。
ザックのデポも何度かしたことがあるけれど、今まで一度も盗難に遭ったことがないのはただ単に運がよかっただけなのかもしれない。
因みに、私のテントは数年前の双六キャンプ場にて強風で飛ばされた経緯があり小さな穴をリペアテープで修理した痕があるので転売の対象には全くならないと思う。
それでも、今後も快適なソロテント泊を続けるためにはどうしたらいいのか改めて考えてみた。
①名前を書く
一番簡単な盗難防止対策。
実名を書くのに抵抗があるならハンドルネームでもいいかも。
②鍵をかける
可変式の南京錠でテント入口を施錠する。
乾燥室のシェル等の場合はワイヤーロックを使用する。
③サンダルを置いておく
テントの中に人がいると思わせる。
また、ランタンやラジオを付けっぱなしにしておくのも効果的。
④周りのテントとコミュニケーションをとる
これは場所と人によりけり。
ひとり静かに過ごしたい私は挨拶程度にとどめるくらいで、あまり積極的にはやりたくないかな…(笑)
最後に
個人的には山でも下界でも“因果応報”はあると信じているので、何かしらの形で犯人は天罰を受けるはず。
こんな卑劣な犯罪は断じて赦されるものではない。
車で行けるオートキャンプ場とは違うため山での盗難防止対策は限られてしまうけれど、愛着のある登山グッズをなくさないよう自分なりに対策を考えておいたほうがいい。
転職して自転車通勤になったので、自転車の鍵については色々調べたばかり。
早速、テント用の小さな南京錠も探してみよう。
自転車に付いてる鍵と併用でこれの赤を使用中、使いやすく約1年経つが問題なし