神奈川での探鳥が不発だったので、何度か訪れている葛飾区の水元公園へ。
割と近場だからそれほど意気込まず気軽に行けるのがいい。
12月半ばともなれば誰かしら冬鳥はいるだろう。
どの子に会えるか考えただけで嬉しくて、ひとりニヤニヤしながら向かった。
もくじ
往復のアクセス
[往路・復路]
JR常磐線各駅停車にて金町
金町駅北口より徒歩約20分(半田小学校経由の道)
冬季にはバスはありません
3~11月の土日祝日のみ運行
【水元公園】
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index041.html
出典:水元公園 園内マップ
水辺の生きもの館でカワセミ逃がす
去年購入したワークマンのユーティリティウォーム ストレッチジャケットは、ポケットが多くて鳥見に最適。
同じくワークマンのウール100%長袖インナーに無印のパーカーを合わせ、足元は防寒ブーツケベック。
風がやや強いのでバラクラバとウール手袋(薄手)も大活躍。
これで全然寒くない。
金町駅から商店街を抜け住宅街をテクテク。
釣り堀を経由するより、こちらのほうが若干近道なのだ。
今日は正面玄関ではなく“水辺の生きもの館”のほうから入ってみよう。
水辺の生きもの館の池でカルガモさん達がプカプカ。
池周辺と草地を飛び交っている2羽はジョビかな?
オレンジ色の尾がチラリと見えた。
ブルーメタリックのカワセミも一瞬だけ。
どちらも逃げてしまい確認はできなかった。
周辺を歩き回ってみたが、野鳥の気配はするものの姿は見えない。
水辺の生きもの館は9:30~16:30
月曜休館
金属の柵があるので三郷側には抜けることはできない
カワラヒワ軍団とハルニレの木
水辺の生きもの館を出て歩き出す。
水の中で立ち尽くすアオサギさん。
寒くないのかなー。
あ!マユミちゃん。
コサギさんは獲物を狙っているようだ。
やっぱり寒くないんだな。
観察窓①から覗くと、小さな鳴き声を発しながら団体で飛び交う鳥が。
カワラヒワの雄っぽい。
以前、ここでマヒワの集団に出会ったっけ。
逆さになって、ハルニレの木の種子をモグモグ。
お!明るいところに出てきてくれた。
色が薄いからカワラヒワ雌かな。
嘴にご馳走いっぱいつけて(笑)。
何かの合図で高い木に一斉に集まり、また一斉に飛び立っていく。
こちらでもモグモグ…モグモグ…。
三郷側の観察窓2箇所ではオジサンがたむろしていただけ、野鳥はおらず。
そこかしこに野鳥の気配
風が強まってきたので、帽子をしまいバラクラバを目の下まで伸ばしてフードを被る。
あの後姿はハクセキレイさん。
すばしっこいシジュウカラ。
カワセミ撮影ポイントに差し掛かったところ、「ピピピピピーッ」と鳴きながらまた逃げられる。
あちゃー、もう2回目だよ。
知ったこっちゃない風に泳ぎ回るオオバンさん。
それでも水元公園は素敵なところ。
下町エリアとは思えない景色。
外国みたい。
花菖蒲園近くを歩いていたら、またカワラヒワ軍団に出会った。
今日はカワラヒワ率がとても高い。
水元大橋を渡って。
冬晴れの空が気持ちいい。
紅梅*ユリカモメの羽繕い
涼亭は営業中だったが、早い時間帯なので閑散としている。
すぐ側の紅梅がもう花をつけていた。
12月なのに早くない?
早咲き品種でも超早だね。
小合溜の脇を通ると、いつものユリカモメ達。
羽繕いなのか身体にしきりに嘴を差し込んでいる。
眠たそうな目がなんか可愛い。
後にいるのはヒドリガモか。
ガマ田を通って、バードサンクチュアリ方面へ。
林の中にメジロやエナガの気配あり。
生きていた3匹のタヌキ*モズっ子
観察窓には誰もいない。
そっと中を覗くと。
疥癬という皮膚病にかかった例のタヌキ3匹がまだ生きてた!
左側にもう1匹いるのは子供か。
以前見た時よりも更に毛が抜けてかなり痛々しい。
こんな状態なのに身体を寄せ合って懸命に生きている。
今冬も無事に越せるのだろうか。
昨今の親子殺人等のニュースを見るにつけ、人間の家族よりもよっぽど動物達のほうが尊いのではないかと感じるような一場面。
後からやってきたオジサマが観察窓を一目見るなり、バズーカで連写し始めた。
私はタヌキが気になってしまい全く気づかなかったのだけれど。
オジサマすごいなぁ。
別の窓から覗いたところ、枝に留まる茶色い塊が確認できた。
慌ててカメラを構える。
おーいこっち向いて。
すると近くの葦にピューッと飛んでしまい。
ああっ、モズっ子ちゃんだったのか!
鋭いかぎ状になったモズの嘴。
こんな可愛いお顔してるのに小さな猛禽なのよね。
モズっ子ちゃん、お顔見せてくれてありがとう。
一瞬で見極めたベテランバーダーさんにも感謝。
モズっ子に夢中になっていると、チャリのお巡りさんが見回りにきていた。
年末だしこんなご時世だから公園の中まで見回っているのか。
おつかれさまです。
水元水生植物園のジョビ子
水元水生植物園に着いた。
夏ならば池の中にハスやアサザの花が咲いているところ。
白いガガブタの花を見てみたい。
ちょうど「ヒッヒッヒッ」というヒタキ科の鳴き声が響き渡っている。
えーっとどこかな?
対岸の大木に小さな白っぽい塊が見えたので、その場でカメラを構えて最大ズーム。
オレンジ尾っぽにベージュの身体ということは。
わっ、ジョビ子ちゃん!
「なによ、あなたストーカー?」とでも言っているような目つき(笑)。
かなり遠くてピント甘いし枝かぶりだけど、今冬お初のジョビ子にもうメロメロ。
うはぁ~、ジョビ子ちゃん出てくれてありがとねーっ♬
水元かわせみの里*ゴイサギ
お次は“水元かわせみの里”へ。
橋の周辺にピラカンサの実がたわわになっている。
ツグミさん達が冬の食料にしているらしい。
ここにゴイサギがいると水元ブログに掲載されていた。
【水元かわせみの里・水辺のふれあいルーム】
いたいた!
ゴイサギはすぐに見つかったよ。
ダルそうな目をして寛ぐ姿に思わず笑ってしまう。
カワセミさんはどこを探してもいない様子。
仕方がないので退散。
またね。
梅の木の並びに残ってた紅葉。
こちらにも素敵な紅葉が。
いいね、ここ。
落ち葉を見ただけでほっこりとした気持ちになれる。
自然の中に身をおくことが私にとっての癒し。
ガマ田*ジョビ子ふたたび!
ベンチで少々休憩してから、もう一度ガマ田へ寄ってみた。
葦が焼かれて草丈が短くなり、野鳥が隠れる場所が少ない。
これじゃ棲み処にできないだろう。
耳を澄ますと「ヒッヒッ」や「チッチッ」が微かに聞こえる。
カワラヒワ軍団が田んぼの中の木にやってきた。
後を振り向くとアオサギ。
“だるまさんがころんだ”みたいにフリーズしてて笑える。
バズーカを持ったオジサマ達がやってきて、仲間と話しながら田んぼの中を指差している。
なんかいるのかな?
しばらく観察していると、地面をぴょんと跳ねた茶色いシルエットが。
その一点に目線を集中してズーム開始。
ああっ、ジョビ子だ!
縦に足を使って器用ね。
もっと留まりやすい葦へ移動。
ふたたび出てきてくれたジョビ子♡♡♡
水生植物園の子とは違う個体かもしれないけど。
ユーラシア大陸から海を渡って来るなんてすごいことだよね。
こんな小さな身体でさ。。。
気の強そうなところも含めて大好きよ。
ツグミではなくタヒバリ*ホシハジロ
小合溜に沿って戻る途中、カワセミがどこかにいないか探してみるも見当たらず。
ふと、地面の上をトコトコ歩く鳥がいるのに気がついた。
ジョビ子もそうだけど、周辺が保護色になってて見えないのよ。
最初見た時はツグミさんと勘違いしたが。
何かが違うような。。。
帰宅してから調べたところ、ツグミではなくタヒバリらしい。
タヒバリも冬鳥なのか。
やったね!たぶん初見初撮り。
【サントリーの愛鳥活動・タヒバリ】
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4644.html
小合溜で泳ぐカイツブリ。
頭の茶色い鴨がいたのでとりあえず撮影しておく。
ホシハジロらしいと気づいたのは帰宅してから(笑)。
【サントリーの愛鳥活動・ホシハジロ】
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4670.html
最後に
日本で越冬するために海外から飛来してくる冬鳥達。
こんな可愛い子が遥々やってきてくれるのは、もちろん嬉しいことだけれど。
体力的には、もっと楽な陸続きの土地でもいいんじゃないの?と思ったりもする。
自然の摂理とはいえ不思議でしょうがない。
それにしても、今冬は何となく冬鳥の飛来が少ないように感じる。
結構どこにでもいたツグミさんすらまだ見てないし。
日本に到達する前に別エリアに立ち寄るため、飛来が遅れる例が見られるという。
また、春の旅立ちが早まっているという記事を読んだ。
地球温暖化に伴って生態系が徐々に狂い始めているのだろうか。
愛おしいこの子達の姿を探し、見守ることしかできないけれども。
PowerShot SX70 HS
バードウォッチング初心者にオススメのカメラ。
「野鳥の撮影にチャレンジしてみたいけど高級機材には手を出せない」
まさにそんな方へのエントリー機だと思います。