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新潟遠征第三弾*菩提寺山*アズマシロカネソウに恋焦がれ 2023/4/4(火)

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アズマシロカネソウという花を知ったのはだいぶ前のヤマレコ。

その可憐な花姿に一目ぼれ。

ところが関東では見られないという。

秋田県、岩手県から鳥取県、岡山県にかけての日本海側に咲くらしい。

どこも遠い遠すぎる。。。

 

根気よく調べたところ、新潟県の低山なら駅から徒歩圏内であることが判明。

他の山は車じゃないと厳しく公共交通機関で一番アクセスしやすいのが菩提山。

夜行バスで長岡へ行くプランは諸般の事情により却下した。

つい先日も新潟遠征したばかりだし、往復ともに新幹線利用となると交通費が厳しいけれど。

今年こそアズマシロカネソウに逢いに行く!

 

 

 

往復のアクセス

 

[往路]

07:29 大宮よりとき303号

08:33 長岡

09:07 長岡よりJR信越本線

09:52 矢代田

 

[復路]

15:35 矢代田よりJR信越本線

16:22 長岡

16:52 長岡よりとき334号

 

自己CT

 

09:57 矢代田駅

10:24 石油の里公園 10:25

10:25 菩提寺山登山口

11:03 木もれ陽の森

11:52 菩提寺山 12:30

13:03 ホトケチ桜 13:10

13:15 一夜堀 13:19

13:53 白玉の滝 14:47

15:02 石油の里公園

15:22 矢代田駅

 

※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません

 

プロローグ*ユキワリソウ

 

長岡駅構内に雪国植物園のユキワリソウが展示されていた。

 

ユキワリソウ

 

 

ユキワリソウ

 

 

ユキワリソウ

 

できれば雪国植物園にも行きたかったが、時間的に無理なためこの鉢植えを楽しむ。

 

新潟の春

 

長岡で信越本線に乗り換えて更に北上。

 

 

矢代田駅。

大きな駅だがやはり閑散としている。

 

 

 

矢代田駅の桜が綺麗。

 

 

 

車道脇にハウチワカエデの花。

 

 

 

おぉぉ、こちらの桜はもっと満開。

 

 

 

民家のヒマラヤユキノシタ。

 

 

 

見上げると終わりかけの桜が。

車道脇の藪で可愛いあの子の地鳴きが聞こえた。

後ろ髪を引かれるようにして登山口へ向かう。

 

 

 

石油の里公園に到着。

駐車場の奥に咲くピンクの桜がゴージャス。

 

コシノチャルメルソウ*ナガハシスミレ

 

石油の里公園に入ったところから登山開始。

 

 

菩提寺山の登山口。

 

 

 

朝食が早かったので小腹が空いた。

持参した焼いも(紅あずま)を半分だけ頂く。

 

 

コシノチャルメルソウ

 

早速の出迎えはコシノチャルメルソウ。

新潟県と富山県のみに分布する。

かなり大型なので見つけやすい。

 

 

 

いい感じの登山道。

ワクワクするな~。

地元男性とすれ違う。

 

 

 

ショウジョウバカマは白っぽい子が殆ど。

ほぼ終盤で色が抜けたと思われる。

 

 

ナガハシスミレ

 

うわーい!

北陸のスミレ、ナガハシスミレだよ。

パープルピンク系。

 

 

ナガハシスミレ

 

天狗の鼻みたいにビヨーンと長い距が特徴。

こちらは淡い紫。

 

 

ナガハシスミレ

 

小首をかしげて。

 

 

フイリマキノスミレ

 

これはフイリマキノスミレかな。

辺り一面がスミレロードになっててヨダレが出そう。

 

 

赤紫のスミレ

 

こんなに濃い赤紫色のナガハシスミレもあるの?

いや、距がそこまで長くないから違う種類のスミレだよね。

んも~可愛すぎてニヤニヤが止まらない。

葉の裏側に色々な虫さんの姿が。

 

 

 

「ピーツツ、ピーツツ」

葉の陰からヤマちゃんチラリ。

 

 

 

昔、石油関連の仕事に使用していたと思われる機械。

 

 

ヒメアオキ

 

ヒメアオキがそこかしこに。

 

 

 

陽射しが心地よい。

緩やかなアップダウンが続く。

 

 

 

上手く言い表せないんだけど、なんだかとっても安らぐ里山。

 

 

 

花の下に葉っぱがないのでタムシバかと。

 

 

 

ハウチワカエデの花がこちらにも。

数羽のヤマちゃんたちが大騒ぎ。

 

なんかねー、菩提寺山がすっごく気に入っちゃった。

狭い登山道を歩いてるだけなのに楽しいったらありゃしない。

 

 

 

ユキバタツバキかな。

ヤブツバキとユキツバキの中間型にあたる。

 

 

ツルアリドオシ

 

あ、ツルアリドオシの実。

2個の穴は花の痕跡。

 

 

 

“木もれ陽の森”という小さな広場あり。

このすぐ下に終盤のカタクリがぽつりぽつり。

そういえば、“ふれあいと交流の森”に行っておけばよかったなぁ。

事前に色々な情報を仕入れているつもりが、現場ではすっかり忘れてしまうのよね。

 

 

 

風致林の看板があるところはほぼ平行道。

 

 

 

樹林帯の木漏れ日。

こちらも両脇がスミレロードになってる。

標高差が少ないぶん距離が長く、低いながらもしっかり山っぽい。

 

 

ヒメアオキ

 

黄色い雄しべがないからヒメアオキの雌花。

このタイプは初めて見たかも。

 

 

ツルアリドオシ

 

ツルアリドオシ、また見つけちゃった。

春の宝探しは楽しい。

 

 

 

新緑のイヤリングみたいなオオバクロモジ。

 

 

オオバクロモジ

 

オオバクロモジの花を下からドアップで。

陽射しが透ける華奢な花弁。

 

 

 

展望が開ける。

左から弥彦山と多宝山、少し離れて角田山とのこと。

 

 

 

遠くでキラキラ輝く桜をズーム。

 

癒しの菩提寺山

 

人の話し声が聞こえると思ったら。

 

 

東屋がある広場に着いた。

うわぁ、雰囲気がいいね。

 

 

 

菩提寺山山頂(248m)。

20名ほどのハイカーさんが休憩中。

小さなお子さん連れのご家族が多い。

この後も続々と人がやってきた。

 

 

 

目の前に見えるのは菅名山塊。

 

 

 

その左側に五頭連峰。

チラリと見える雪山は飯豊山らしい。

 

 

 

菩提寺山山頂の桜。

 

 

 

ミスミソウの花後。

種になった実の部分と葉っぱが残っている。

コシノカンアオイは見つからず。。。

 

 

 

立派な石碑。

この石碑近くにも階段の道が。

 

 

 

*ひだまりランチ*

今日は久しぶりにお弁当持参。

ザックの中で片寄ってしまったけど、菩提寺山で食べる三色そぼろ弁当は美味しかった。

 

この小さなテーブルベンチがやけに落ち着くのでお気に入りに。

鳥の声を聴きながらまったり寛げる。

いや~、菩提寺山は癒しの里山だね。

こんな気軽に登れる山が地元にあるっていいな。

 

 

 

山小屋(中は未確認)もあるよ。

では、そろそろ下山しましょ。

この小屋の近くにある道を下りていく。

 

ナガハシスミレと岐阜蝶と…

 

仏路峠(人形や造花がちょっと悪趣味…)を経由して。

 

 

明るくて気持ちのいい登山道。

 

 

 

ナガハシスミレのオンパレード。

 

 

 

この辺りお花がすごい。

 

 

 

ギフチョウ(岐阜蝶)がやっと留まってくれた。

しかも、偶然にナガハシスミレとのコラボ。

 

 

 

ミヤマカタバミは一輪だけ。

 

 

 

神奈川の大山で見かけたあの植物と同じ。

えっと、フッキソウだっけか。

 

 

 

やっとピンクのショウジョウバカマに会えた。

 

 

 

紫キクザキイチゲ。

 

 

ニリンソウ

 

清楚なニリンソウに会えて大喜び。

 

さくらちゃん(=^・^=)いた~♫

 

緩い坂道をてくてく。

 

 

目の前に素晴らしい桜の大木があって見とれる。

この時は足元の生物体に全く気づかなかった。

 

 

 

ホトケチ桜という手作り看板あり。

千年樹エドヒガンザクラだって。

暑い日も風の日も、そして大雪が降ってもここで生き延びてきたんだね。

 

 

 

ホトケチ桜と戯れるヤマガラがこっち見てる。

 

 

 

桜の花を嘴で突いては枝から枝へ。

暫しの間、複数のヤマちゃんに夢中になって上ばかり気にしていた。

首が痛くなったところで野鳥観察を終えふと前を見ると。

 

 

 

「アーーーッ!猫ちゃん!!」

登山ブログに載ってたあの子だ。

 

 

 

「んっ?」

私の大声を聞きつけて顔を上げた模様。

 

 

 

そーっと前に回ってみよう。

 

 

 

三毛ちゃんねんねー-。

名前はさくら。

 

 

 

ポカポカ陽気でお昼寝中。

気持ちよさそうだね~。

 

 

 

ちょっとだけ薄目開けた。

あれっ?牙の向きが変だね。

どうやら抜けかかっている様子。

うちの亡くなった愛猫も晩年こんな風になってたな。

 

<追記>

2年前の登山ブログでも同様の画像あり、この子特有のものなのかも??

抜けそうな牙なら2年も持たないと思うので。

 

 

 

「こいつは大丈夫ニャ…」と思ってくれたのか、安心してお昼寝を継続。

ん?微かに喉がゴロゴロいってるけど?

警戒心ゼロ、可愛すぎる~♥♥♥

 

 

 

お目目つぶってるくせに喉ゴロゴロ(笑)。

頭をナデナデさせてくれた。

元々人懐こい子なのだろう。

 

身体もついでに触ってみたところ、すっごく熱くなっている。

ずっとここで寝ていた証拠だな。

猫好きの私がこんな可愛い子を見逃すはずがないと、最初は疑っていたのだが…。

 

 

 

横顔が笑ってるみたい。

登山ブログで見ていた猫ちゃんに会えるなんてラッキー♬

今日このルートで菩提寺山に登ってよかった!

さくらちゃん、ありがとね。

また会えるかな。。。

 

 

 

小屋の脇に咲いていた白い花。

ワサビ系かな。

近くに別のお花が咲いていたはずだけどまんまと見逃している。

 

 

 

キブシがゆらゆら。

 

 

 

ユリワサビ。

 

 

コシノチャルメルソウ

 

一夜堀の近くにコシノチャルメルソウ。

赤い蕾も可愛い。

ここに水場がありコップまで用意されていた。

 

 

コシノチャルメルソウ

 

触覚みたいな赤いお手手。

 

 

 

おっ、ホクリクネコノメソウがいっぱい。

 

 

ホクリクネコノメソウ

 

黄色が鮮やかなホクリクネコノメソウ。

 

 

 

エンレイソウ群生。

 

 

 

すっくと伸びる純白キクザキイチゲ。

 

 

 

こちらはスミレサイシンかな。

 

白玉の滝*アズマシロカネソウ

 

舗装道路をどんどん下ると滝の音が聞こえてきた。

白玉の滝駐車場へ直接下りられるショートカット道あり。

訪れた時には数台の車と、10名以上の人(観光客含む)が。

 

アズマシロカネソウ

 

アズマシロカネソウは神秘的な花。

花も可愛いけど、サヤエンドウみたいな種が可愛すぎる。

 

 

アズマシロカネソウ

 

ちなみに、アズマシロカネソウは白玉の滝以外の場所でも咲いている。

登山道に這いつくばって撮影していたら、具合が悪くなって倒れているのかと勘違いされて大笑い。

 

 

アズマシロカネソウ

 

「それは何という花ですか?」

地元のかたで何度も登っているのに、アズマシロカネソウは知らなかったらしい。

東京からわざわざこの花を見に来たと話すと大層驚かれてしまった。

 

 

 

白玉の滝へは左の階段を伝っていく。

 

 

 

 

 

壁面を埋め尽くすアズマシロカネソウ。

このお花目当ての訪問者は一眼のオジサマと私だけ、あとは観光客。

 

 

 

TG4でじっくり寄ってみる。

 

 

 

うつむいて咲く花なのでカメラ目線は珍しい。

 

 

 

 

 

種を作りつつ咲き誇るアズマシロカネソウ。

どれをどう撮ったらいいのやら。

 

 

ユリワサビ

 

ユリワサビに目を向けてみる。

 

 

 

壁面にスミレサイシン。

 

 

 

こちらが本当の白玉の滝。

 

 

 

山肌にアズマシロカネソウがびっしりと。

 

 

 

萼片が剥がれ落ちると、2枚のサヤエンドウ(種)ができているという仕組み。

正確には内側の黄色い蜜線が花弁。

 

 

 

この時間帯は日陰になっているが、こちらも素晴らしい咲きっぷり。

 

 

 

アズマシロカネソウの撮影は難しい。

風に吹かれたり手ブレしたりとピンボケを量産。

それでも、あんなに恋焦がれたアズマシロカネソウに対面できた喜びは言葉にならない。

なんと1時間近くをここで過ごしていたようだ。

 

 

 

 

そして誰もいなくなった。。。

 

 

 

近くの湿地園に咲く水芭蕉。

キレイ目な子をパチリ。

 

 

 

矢代田駅へ向かう車道脇にてキクザキイチゲ。

 

 

 

ラッパスイセン。

 

 

 

矢代田駅きらりんベンチにて小休憩。

 

 

 

信越本線と新幹線で帰宅。

 

最後に

 

癒しの里山、菩提寺山。

 

 

リアルタイムのレコを参考に突発的に出かけたら、お花はもちろんのこと想像以上にいい山だった。

 

 

 

こんな山が近くにある新潟県民がうらやましい。

ますます新潟に住みたくなってきた。

 

 

 

可愛い看板猫さくらちゃん。

絶対また会いにくるよ!

 

 

 

次回訪れる時には西山三山(菩提寺山、高立山、護摩堂山)の全部を歩いてみたい。

 

 

Ryuichi Sakamoto – aqua

https://youtu.be/gSuHD4jzNJ0

 

坂本龍一さんの作品で一番大好きな曲♫

誰にも真似できないあなただけの音色

安らかにお眠りください

 

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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