ここ最近は低山巡りが楽しくてしょうがない。
今まで見向きもしなかったような、登ったことのない低山を優先的に。
どこの山でどんな花を見るかがこの時期の大きなモチベーション。
春は選択肢がいっぱいあって悩みどころ。
笠山にイワウチワの開花情報がありそれを目当てに出かける。
もくじ
往復のアクセス
[往路]
08:08 東武東上線にて小川町
08:24 小川町駅よりタクシー(4名で相乗り@1350円)
08:43 皆谷BS
[復路]
14:11 白石車庫BSよりバス
14:55 小川町駅
15:05 小川町より東武東上線
自己CT
08:47 皆谷BS
08:59 笠山峠近道道標 09:00
09:13 松ノ木平展望台
09:20 萩平丁字路
09:27 笠山ハイキングコース山道入口
10:32 笠山 10:36
**イワウチワ群生地**
10:50 笠山 10:51
10:51 堂平山方面分岐
11:14 七重峠 11:18
11:50 堂平山 12:13
12:44 白石峠 12:46
13:23 舗装道路
13:47 白石車庫BS
まさかのバス満員ハプニング
数年前、登山ではなく小川町のお花目当てで訪れたことがある。

通勤客に交じって久しぶりの小川町駅。

バスは既に満員のようで運転手さんより非情なアナウンス。
「申し訳ありませんが満員で乗車できないんです」
ええーーっ、これは参った!
今から1時間後のバスを待つしかない?
1本前の電車に乗りそびれたことを後悔しても時すでに遅し。
小川町駅前に残ったのはご夫婦と単独男性、私の4名。

単独男性よりタクシーの相乗りを提案される。
15分ほどタイムラグがあるのは、白石車庫BSまでのタクシー運賃が8000円くらいかかると聞いて一度躊躇したのが原因(笑)。
結果的には、ご夫婦が予定していた皆谷BSからスタートする計画に賛同して4名で相乗りすることに。
途中の道路でタクシーがバスを追い越した。
白石車庫BSより8つ手前の皆谷BS(トイレなし)で全員が降車、旦那さんが一括で支払い4名で割った金額をお渡し。
この旦那さんがとても穏やかないいお方で、拡大コピーの地図を見せてくださりルート確認。
声をかけてくださった単独男性とご夫婦にお礼を申し上げる。
ありがとうございました!

皆谷BS近くの枝垂れ桜が見事。
皆谷の桃源郷から
笠山登山口にアクセスできないという危機から脱し安堵しながら歩き出す。
歩行距離が少し長くなるとはいえ、なんてラッキーなんだろ♪

白石車庫BS方面へ少し進んだところに笠山登山口。

花が咲き鳥が鳴いてまるで桃源郷のよう。
相乗りした旦那さんが仰っていた「ヤマップにお花が綺麗と書いてあった」とはこのことか。

「一筆啓上、一筆啓上」
ふふ、ホオジロさんが鳴いてる鳴いてる。

民家と畑の細い道を抜けると“笠山CP近道”と記載されている分岐が。

シャガがぽつりぽつり。

ムラサキハナナがわんさか。

下界ではとっくに終わってるスノーフレークがまだこんなに綺麗。

カキドオシとキュウリグサのコラボ。

タチツボスミレもスルーできず。

松ノ木平展望台の看板。

大霧山もまだ登ってないなぁ。


ここは萩平丁字路らしい。

アヤメが一輪。

大ぶりのシャクヤクを覗き込む。

ここにも枝垂れ桜。
ちょうどトイレがあって助かった~。
後から調べたら、御堂児童公園公衆トイレとなっている。

口紅スイセンの淡いオレンジが可愛い。

花桃が満開。

八重桜を下から。
トレラン男性が早くも下りて来られた。
外秩父七峰縦走コース*スミレ天国
民家脇の舗装道路を下って。

笠山・堂平山分岐から山道へ。

おぉ、日陰に咲くイカリソウを発見。

きゃーっ!
独特な色味のアケボノスミレ。
こんな可愛い子が待ってるとは。

地味だけど気になるセンボンヤリ。

外秩父七峰縦走ハイキングコースの看板に従って。
走りやすそうな道が続く。

うわぁーー、大好きなフモトスミレも。
この道いいね!

陽射しを浴びるヒトリシズカ。

あーっ、ゆるゆるの登りでエイザンスミレ。

ピンク濃いめのエイザンさん。

おぉー、紫がかったフモトスミレがいっぱいで嬉しい♬
笠山*イワウチワ群生
汗だくになりながら登っていく。

どうやら笠山(837m)に着いたようだ。
実は、この手前の分岐で下降しそうになって「ちょっと待てよ?」と思い留まり、登って来られたご夫婦に「笠山ってどこですか?」
こんな近くまで来ていながら、あやうく笠山をスルーしそうに…(笑)。
腰を下ろして水分補給していると、「この先にイワウチワって書いてありますよ」と教えてくださり。
そうそう、笠山にはイワウチワを見に来たんだっけと慌てて立ち上がる(笑)。

大勢のハイカーがイワウチワを観賞中。

うわー、可愛い。
足元が危ない高い斜面に咲いているのをズーム。

イワウチワの可愛い花とは対照的に葉っぱが渋くて素敵。

イワウチワの歌声が聞こえるような。

群生地で一番のピンク濃いめちゃん。
咲いててくれてありがとう。

さっき、下降しそうになった堂平山への分岐。

下降中にもフモトスミレ。
近視で裸眼にもかかわらず小さな花は見逃さないという不思議。
笠山峠~七重峠の桜
道標は見ていないけど、下降しきったところが笠山峠かな。
別のご夫婦に「堂平山は登りがキツイからがんばって」と励まされる。

のどかな里山の春。

うわー、アケボノスミレがこんなところに。
今日はなんだか嬉しいなぁ。

むむ、白っぽくて葉が長いからシロバナナガバノスミレサイシン?

桜が満開でほのぼの~~。

大きな桜の木があるところが七重峠。
最初、こっちが笠山峠かと勘違いしてた。

では堂平山へ。

おぉー、カタクリだっ。
行こうと思いつつ機会を逃した御前山に思いを馳せる。

んっ?
上の花弁だけ薄っすらピンクのこの子は誰?
名前はわからないけど可愛いなぁ。
堂平山*素晴らしい展望
不規則な九十九折れが緩やかになり。

堂平観測所ドームが見えてきたらもうすぐ。
ここはパラグライダーの出発点になっているらしい。

ミツバツツジのグラデーションが目を引く。

シンボルツリーのような桜の木が素敵。

やっと堂平山(876m)に到着。
皆谷BSからは結構遠く感じたよ。
低山ながらこの大展望には驚いた。

今日は時間がかかってしまうので下界でのランチは叶わない。
そこで、黒毛和牛カルビ焼肉と焼さけハラミの高級おにぎりを持参。
少々シャリバテ気味だからか旨いのなんの。
温かいほうじ茶とともに。
少々風がありパタゴニアフーディニを羽織る。

遠くは霞んでいるけれど、すこぶる気持ちがいい堂平山頂。

ちょうどミツバツツジが見頃。
剣ヶ峰を経由して白石峠へ
外秩父七峰縦走ハイキングコースは、山道と車道が何度か交差する山なんだね。

キブシゆらゆら。

剣ヶ峰への急登。

でも下りは楽しい。
アブラチャンとか。

可愛い斑入りちゃんもいた。
ずっこけた二ホンアナグマ
バイクや車の音がして少々騒がしくなる。

その車道と東屋に合流するところが白石峠。
バイカーがたむろしている東屋はスルー。

白石車庫BSの方向へ進む。
ひだまりのハイキング道が嬉しい。

うわ、また薄っすらピンクちゃん。

ヒトリシズカが大勢。

あーっ、トウゴクサバノオだ。

沢の近くの登山道にいっぱい。

ワチガイソウかな。

ガサガサと音がしたので立ち止まる。
四つ足動物が枯葉の急坂を登りきれずにズズズズ…と滑り落ちたところを目撃。
かかか、可愛い。

そのまま鼻を上に向け、スーンと深く息を吸う二ホンアナグマ。
ずっこけたところを私に見られてしまうとは彼も心外だろうなぁ…(笑)。
諦めて巣に戻ってしまったのですぐに姿は見えなくなった。
ほんの一瞬の出来事に心がほっこり。

マルバコンロンソウ。

ネコノメソウの仲間。

やけに美しいミヤマキケマン。
再び桃源郷へ
枯葉を踏みしめサクサクと軽快に下って。

舗装道路に合流したところにも桜。

淡いブルーのフデリンドウに大喜び。

ニリンソウを見つけて大はしゃぎ。

ニリンソウの綺麗な横顔。

最後に見たエイザンさん。

泣きながら吐く例のヤツ。

春なのに紅葉?

プリムラも可愛い。

そして、下山時にも素晴らしい桃源郷が待っていた。
町全体がどこもかしこも天国みたい。

ここの枝垂れ桜は今日のピカイチ。

菜の花畑。

色鮮やかなイモカタバミ。

停車中のバスにそのまま乗車するべきであった。

桜が舞い散る東屋に寄っていたら、定峰峠方面から下山してきた団体さんに先を越され45分の立ち乗りになってしまう。

小川町駅でバスを降車したら一目散におからドーナツ店さんへ。
電車との接続が10分弱しかないので急げ~。
セールで売れ残っていた3個入りのゴマドーナツ(250円)をとっさに手に取る。
ふわふわの生地と甘さ控えめの美味しいドーナツだった。
【食べログ・三代目 清水屋】
https://tabelog.com/saitama/A1105/A110605/11024552/?msockid=0ab16a1a82c26b4d28787e7c83286ac1
最後に
笠山~堂平がこれほどの人気とは。
タクシーを相乗りした奥様も「穴場かと思っていたのに…」と仰っていたっけ。
運転手さん情報によると、有名な桜の時期はもっとすごかったらしい。
次に訪れる時は必ず平日の休みに合わせるつもり。




出だしのハプニングは予想外だったけれど今回も人に恵まれた。
うららかな春の日差しのもと、気持ちよく桃源郷を歩けたことに感謝します。