去年、翌朝の悪天候により2回も撤退した大キレット。
今年こそは。。と機会を伺っていた。
南岳新道を登り南岳小屋に宿泊して、早朝に北穂へ出発する。
連休が取りにくい仕事のため、苦肉の策で最短ルートを選択。
三度目の正直となるか!?
往復のアクセス
[往路]
22:15 東西線にて竹橋(着)
22:30 竹橋より毎日あるぺん号 → (新宿BT&SA2回) →
05:05 上高地 → 05:57 新穂高(9100円)
[復路]
16:15 上高地より毎日あるぺん号 → 21:30 新宿(7900円)
※登山者待ちで16時出発が遅れ、渋滞のため到着も遅れる
コース状況/危険箇所等
●南岳小屋(シシバナ展望台近く)からの下り~その後
階段状のザレの急降下、梯子、鎖場あり
3点支持を守り慎重に
スタンスが届かない岩場へは膝で乗り上げた
オーバーハング気味の岩もあり注意
マーキング多数あり迷うことは皆無
●長谷川ピーク
ここら辺が一番高度感あり
岩に乗って自撮りする余裕なんてなかったのが心残り
(後から団体さん来てたし)
●飛騨泣き
ステップ、太い鎖あり特に問題なく通過できた
その他のルートに関しては割愛させて頂くが
濡れた岩や浮き石等に注意し、落石を起こさないよう特に気を遣った
その他周辺情報
[南岳小屋]
9/3は部屋がない程の大混雑ぶり
単独でも要予約
時間がなければ当日でも…とのこと
(去年は2回とも予約なしで大丈夫だった)
女性部屋へのご配慮ありがとうございます!
宿泊者にはペット水500ml 無料提供
それ以外は1L 100円
一泊夕食のみ 8200円(備忘録)
https://www.yarigatake.co.jp/minamidake/
[外来入浴]
●小梨の湯 600円
14:00~19:00
(時間的にこちらを利用)
http://www.nihonalpskankou.com/facility/bathhouse.php
●上高地アルペンホテル 600円
07:00~10:30 ・ 12:00~14:30
(受付終了は各30分前なので注意)
自己CT
[1日目]
06:39 新穂高BT
07:07 夏道分岐
07:31 穂高平小屋
08:14 奥穂登山口
08:17 白出沢出合
09:08 チビ谷
09:35 滝谷出合 09:45
10:49 槍平小屋 11:14
11:44 槍平⇔南岳ペイント
13:53 救急箱
15:23 南岳小屋
[2日目]
04:59 南岳小屋
05:03 取り付き地点
06:20 長谷川ピーク
06:37 木のテラス
06:39 A沢のコル
07:05 飛騨泣き
07:26 北ホあと200mペイント
07:47 北穂高小屋 07:59
08:04 北穂高岳 08:11
08:18 北穂分岐
10:04 涸沢小屋 10:25
11:35 本谷橋 11:37
12:26 横尾 12:30
13:09 新村橋
13:20 徳沢 13:25
14:12 明神
14:48 小梨の湯
やっぱりキツイ南岳新道
出勤日にはカンカン照りなのに、貴重な連休に合わせたかのように何故か台風が発生。
それでも、初日の晴れマークに励まされ決行しようとした矢先のこと。
またもや夜行バスの予約が遅れてしまい、既に“満席”には顔面蒼白、呆然自失。。。
しかも、北アの山域全てが。。。「ええっどうしてくれるのーーー」
自責の念にかられながら、再チェックするとパッと予約受付の画面に変わっている。
あぁ、恐らくバスを追加してくれたんだ!ありがとうございます。
新穂高登山指導センターより出発。
この時期いつも咲いてる爽やかなレモンイエローのオオマツヨイグサ(大待宵草)
赤い実がいっぱいゴゼンタチバナ。
[滝谷出合]
フィナンシェで小休憩。
[槍平小屋]
テラスにておにぎり、マンゴーゼリー、粉末緑茶。
ゴロリと寝転がって気持ちいいー。
南岳新道スタート地点のミヤマキンポウゲ。
あらあなた、去年もここに落ちてたね…。
岩ゴロゴロ。
対岸に渡って赤いカラーコーンがある急登へ取り付く。
ここの沢を詰めてはダメ。
これはツリバナ。
ブルーベリーみたいなクロマメノキを摘みながら登る。酸っぱい。
去年2回登っている南岳小屋への道は、暑さのためかことのほか辛く感じられ足が全然進まない。
標高が上がるにつれて展望が。
下山してくる数人にお会いしたが登りで使うのは私以外にはいないらしい。
やっぱりキツイよ、この道。
ある単独男性とすれ違いざまに暫しの会話。
どうやら、私の憧れの縦走路を歩いてこられたようだ。
後日コメントを頂き、ヤマレコユーザーさんであることが判明して感激した。
「ジャンで死ぬ思いをしたオヤジ」とはご本人談。
[救急箱]
中間地点は過ぎたかな。
コルにひっそりと咲くオヤマノリンドウ。
槍平小屋があんなに小さく。
これから歩くトラバース道。
キレット方面にはガスがかかり素晴らしいはずの景観も望めない。
もしかしたら2度あることは3度だったりして?
そんな弱気な自分を何とか振り払い一歩一歩進むしかなかった。
日射しが当たってキレイ。
南岳小屋のペイントに励まされて。
おぉ、建物のシルエットが。
神々しい北穂に涙する
[南岳小屋]
1年ぶりにお世話になります。
小屋は大勢のハイカーでごった返していて、部屋が決まるまでとりあえず談話室で待機。
やっと部屋が決まり一段落。
夕方、窓から見えていた白い靄が消え明るくなったので外へ。
南岳は今日は行かない。
シシバナ展望台近辺より北穂。
北穂小屋って凄い場所にあるね!
こちらは笠ヶ岳方面。
ドラマチックな雲の動き。
もっと近くで観たい。
北穂の神々しいお姿に心震え涙が出そうになる。
これを見られただけでも来た甲斐があったと思う。
槍チラリ。
南岳小屋の夕食。
かに玉風、エビチリ、肉団子、杏仁豆腐。全部美味しい。
味噌汁とご飯お代わり。 (^^ゞ
北穂への路
☆翌朝☆
4時出発の予定を遅らせたのは30分寝坊したせいもあるが、早朝のガスと霧雨。
槍から来た単独のキレイなお姉さんも「明るくなってから」と言っている。
夕べ確認した時は、漆黒の谷底のように見え自分が翌日ここを下れるとはとても思えなかったけれど。
そこで去年のことを思い出した。あの暴風と雨に比べたら。。。
風もなく晴れてきそうな予感がするのにこれで行かない選択はないでしょう!!
女がすたるわ!(笑)
この光を見て確信した。私にとっては希望の光。
迷う理由などどこにもない、今日こそは! (*^^*)
お姉さんはまだ迷っているのか去年撤退したという男性と小屋に残って談笑していたが、オレンジの光を見て私はその場で決心した。
挨拶もせずにごめんなさいね。
偶然にも同じく上高地に下山と話していた。
無事に大キレット縦走できただろうか。。。
団体さんが下って行く。
渋滞しているので待機中。
笠ヶ岳が見守ってくれてる。
北穂に朝日が射す。
梯子を下りてきてパチリ。
平坦な道もあって気持ち的にのんびり。
振り返ったところ。
「お先にどうぞ」と団体さんに道を譲られるまで、3人のお兄さん達と会話しながらのんびり歩く。
あ、ブロッケン現象。
[長谷川ピーク]
ここが噂の。。。一番、高度感があった場所。
大勢の登山者が後を追ってくるので自撮りなど不可。
Hピーク通過後にこれを撮影するのが精いっぱいだった。
3人のお兄さんと。
北穂へ向かって。
一緒に下る。
こういう場所、すっごく楽しい~~。(≧▽≦)
降りてから見上げたところ。
ステップはしっかりあるので大丈夫。
この後、彼らは休憩で立ち止まったので私が先行させて頂く形となる。
前後には誰もいなくなった。
おぉ、レコでよく見る木のテラスだ!
で、、、足ブラブラ自撮り。
木材のささくれにピントが合う(笑)
[A沢のコル]
壮大な縦走路を振り返る。
鎖場をよじ登る。
[飛騨泣き]
太い鎖とステップがあり、落ち着いて普通に通過できた。
登りの手前で小休憩。
ずっとザックに入っていたガッツギア。
こんなに晴れてくれて。
とても幸せな縦走路。
トウヤクリンドウ。
昨日から何度も見ているブロッケン。
[北穂高小屋]
一番懸念していたCTの3時間30分、、、そんなにかからずホッとした。
木のテラスからは適度な空間が保たれて、マイペースで登れたのがよかったように思う。
http://www.kitaho.co.jp/index.html
ミートソースいつか食べたい。
今日は冷たいジュースのみ。
ガスが途切れた♪
[北穂高岳]
北穂山頂は小屋から登ってすぐ。
去年、登った笠ヶ岳。
三俣山荘から縦走した。
嬉しくてセルフショット。
ありがとう!北穂。
カップルさんと撮りっこ。
秋の気配の涸沢
[北穂分岐]
何度も見てしまう。
イワツメクサが揺れてる。
雷鳥のお尻。( *´艸`)
何かを啄んでいる。
雷鳥羽?可愛い。
見慣れたはずの景観に感動して佇む。。。
イワオトギリ。
ウメバチソウ。
オオヒョウタンボク実。
美味しそうに見えても、毒があるので食べてはいけない。
もうすぐ小屋だー。
涸沢ヒュッテが眼下に。
こちらはナナカマドの実。
涸沢小屋にてランチ。
うーんいい感じ♪
涸沢小屋を振り返る。
暫し見とれる。
とても立ち去り難い。。。
秋の気配がそこかしこに。
[横尾]
トイレが綺麗になってた!
センジュガンピ。
山旅の終わりに綺麗な個体に出会えた。
ノコンギク。
[徳沢ロッヂ]
みちくさ食堂のソフト。
青い人の背中にピントが合っちゃった。(^^ゞ
https://www.m-kamikouchi.jp/tokuzawalodge/
素敵な夏の終わり。。。
小梨の湯でさっぱり。
[境川PA]
迷わずカツ丼!
運転手さんが30分休憩にしてくれたので。
最後に
途中で道を譲ってくださった団体さん。
お話させて頂いた3人のお兄さん。
「ひとり?カッコイイー!」と褒めてくださった女性グループの方。
北穂で写真を撮ってくれたカップルさん。
お陰さまで楽しく歩き通すことができました。
台風通過を遅らせてくれた天候のみならず、最後まで音をあげずにがんばってくれた自分のカラダさんにも感謝だね。
まだ経験は浅く、歩いてみたい道がいっぱい。
少しずつステップアップして行けたらいいね。
そんなことを強く感じながら歩いた夏の終わり。。。
私を取り巻く全ての巡り合わせに感謝☆
この世の全ては素敵な一期一会。
今日も来てよかった♪
天とお山にありがとう!
※全て2016年9月の情報ですのでご了承ください