例の騒動が広がっている中、今の職場で国内外の旅行が全て禁止という通達が出た。
かなり不思議に思うのは、何の補償もなくただ禁止令だけが出されていることについて。
これでは人間らしい生活は送れなくなる。
今しか見られない大ドッケの福寿草がちょうど満開のはず。
ヤマレコ情報によると、今年は福寿草の開花が早く3月上旬には咲いていたらしい。
秘密の花園に行きたくて計画したものの、準備不足で何度も断念してきた。
山ブログで予習を繰り返し、日程とルート確認、心の準備も整った。
天気は快晴。これはもう行くしかないでしょう!!
往復のアクセス・トイレ情報
[往路]
08:18 西武秩父線にて西武秩父(着)
08:25 西武秩父駅前よりタクシー → 08:47 渓流荘の橋(4320円)
市営バス「ぬくもり号」(浦山線)の始発が10:26と大変遅いため、よほどの健脚者でなければ往路はタクシーの一択となる
秩父丸通タクシー(株)秩父営業所 0120-02-3633 または 0494-22-3633
ちなみに、浦山大日堂9:00始発のバスがタクシーと同時刻に走っていたがこれは回送車なので乗客なし
[復路]
16:00 浦山大日堂 → 16:30 西武秩父駅入口(310円)
17:07 西武秩父より西武秩父線(発)
「ぬくもり号」の西武秩父駅入口バス停は国道にあり、西武秩父駅前ではないのでご注意を
駅改札を出て右側歩道を直進すると国道、そのまま歩道を右折してすぐの場所が西武秩父駅入口バス停(駅から30秒)
このあと、秩父鉄道の秩父駅へ向かうそうだ
【市営バス「ぬくもり号」(浦山線)時刻表】
http://www.city.chichibu.lg.jp/2064.html
トイレは浦山大日堂バス停のみ
自己CT
08:48 渓流荘まえの橋
08:50 最初の分岐
08:59 黄色い分岐点(左へ)
09:18 ドコモ携帯繋がる看板
09:23 集落の梅の木
09:35 倒れた洗濯機がある廃屋
09:58 1回目の鹿よけ柵 10:01
11:24 二俣 11:25
11:25 一番左の沢取りつき
11:38 割れた倒木
12:10 秘密の花園 12:48
13:29 独標
13:37 大ドッケ 13:38
14:06 倒木のある休憩地 14:15
14:48 新秩父線61号鉄塔 14:49
15:00 地蔵峠
15:07 黄色い分岐点(右から)
15:14 渓流荘まえの橋
15:18 大日堂入口
15:19 浦山大日堂バス停
事前の準備
当たり前のことになりますが、装備はもちろんのこと事前の準備を必要とします。
ひとりで行く自信を持てるまで、私の場合は数年かかりました。
数日前に降雪があり念のため持参したチェンスパは、雪が融けていたので使用せず。
●冒頭より道の分岐が数回あるので、やみくもに福寿草を目指しても辿り着くことはできません
●滑落したら登り返すことができない危険なトラバースや崩落箇所が続きます
●そもそも正式な登山道ではないため、初心者だけで行くのは絶対やめましょう
ジオグラフィカ等の地図アプリは必須!鬼に金棒!!
あらかじめヤマレコ等のSNSで歩いた人の軌跡をダウンロード(ヤマレコの場合は自己アカウントでのログインが必要)、その地図のキャッシュもしておくこと
【ヤマレコ・山ノート・ジオグラフィカ使用法】
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1092
個人的には、ジオグラフィカは使いやすく超オススメ
10回までなら無料でお試しできるのがありがたい
山行中は機内モードでOK
過酷なバリエーションルートを経て
渓流荘まえでタクシーを降り、ここからスタート。運転手さんがとても感じのいい方で話が弾み、またお願いしますと名刺を頂いた。
久しぶりの登山にワクワク♪♪
そこの民家を過ぎたらすぐに右の道を上がる。
3月に開花するのは外来種のヒメリュウキンカだろう。
左右に分かれる道を見極めながらもくもくと樹林帯を登っていく。
この辺りの家、今は全て空き家らしい。帰りのバス運転手さん情報。
この梅の木まで来てしまうと道間違い(笑)。
行き止まりになったのでジオグラフィカを確認し、正しいルートに復帰して進む。
これより後に出てくる旧集落の廃屋は、入口が壊れ家の中が丸見え。
生活痕が生々しすぎてちょっと怖い。
白いエイザンスミレも咲いていたけど、花は既に終わりの状態。
危険なトラバースが満載のルート。ロープはあるけど気は抜けない。
左が崖になっていて滑落注意の場所が多い。
「どうやって通り抜けるの?」
一番最初に出てくる鹿よけ柵の右側ポールがなかなか動かずに困った。どうにか手前に引き寄せて無事通過。
閉めたあとは必ず紐を縛る。
ハナネコノメに間に合った。
小さい沢が流れる崖のような斜面(危険個所)でひとり狂喜乱舞。
間に合ってよかった。
ハナネコちゃん、残っててくれてありがとう。
道幅が狭い斜面を沢に向かって慎重に下りる。
沢の分岐点が二俣。右のガレ場から下りてきたところを振り返って撮影。
何度も予習していた場所に着いた。
もちろん、ここまでの道も大変だった。
ここで一番左の沢へ取りつく。
それさえ間違えなければ、あとは延々と沢を登り詰めていくだけ。
このヨゴレネコノメはヨーダ(開きかけのまぶた)を連想させる。
最初は沢が流れているが途中から枯れ沢となり、岩ゴロゴロで大変歩きにくい。
登りならなんとかがんばれる。
あの福寿草に会えるなら。
小鳥の囀りに耳を澄ます。
姿は見えないが癒しのひととき。
福寿草の黄色いじゅうたん
そして。。。
3時間ほどかかって秘密の花園に到着した。
うわーっ!黄色いじゅうたんが広がっている。
同じ時間帯に15名ほどの登山者が訪れ結構な賑わい。
大木の陰に腰掛けて休憩している間も、続々と登ってくるハイカー達。
ここで煙草吸わないで。オジサン。(=_=)
今日、ここに来られてよかった。
全ての巡り合わせに感謝して。
峠の尾根にて下山
群生地から少し上がり、更に尾根を登っていく。
緩やかな尾根の道は解放感がある。
枯れたブナ林が素敵すぎて、わざとゆっくり歩いてみたり。
ピンクテープが張ってある名もないピークのあとに独標。
そして数分後、大ドッケに到着。
急傾斜や狭いトラバースもあり。
落ち葉の中に踏み跡があるので、大ドッケまでわかり難いところはなかった。
大ドッケからは複数の尾根が伸びている
右側看板の方向にある右の尾根に下りる → 峠の尾根 〇
左の尾根を下ると浦山大日堂には出られません → バラモ尾根 ×
峠の尾根をサクサクと下る。
鉄塔のあたりでまた美しい囀り。
2羽の小鳥が一緒に飛んで行った。
峠の尾根は、急傾斜もあったが比較的歩き易い下山だったように思う。
出発時刻まで運転手さんとお話。
タクシー料金を聞かれて答えたら10倍だねとびっくり。
福寿草の花園でお会いしたパーティが橋のバス停より乗車。
秩父方面にはいつも秩父鉄道で来ていたので、西武秩父駅はお初。
飲食、温泉、お土産が一度で済むというすごい駅だったんだ!
今回は温泉をパスして控えめにしたつもり(笑)。
秩父に来たら、やっぱりわらじかつ丼を食べないと。
2枚、3枚はボリュームありすぎるかなと1枚をチョイス。でも帰宅後に小腹が空いたので2枚にしておくんだった。(^^ゞ
【西武秩父駅前温泉・祭の湯】
https://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/index.html
駅の2F通路から、武甲山がドーンとそびえ立っているのが見え思わず立ち止まる。
番外編
往路の西武秩父線の車窓から偶然に見られた野鳥の姿。
芦ヶ久保で停車していた数分間のできごと。
素晴らしい囀りにハッとして窓の外を見てみると、高い木の上に小鳥がいる。
わっ、こっち見た!
電車内からこっそり撮っているのに、なんでわかるの?
ホオジロさんかな?
遠くてしかもガラス越しなのでぼやけているけど、なんだかとても嬉しい。(#^.^#)
最後に
憧れの段階から数年が経過し、満を持して決行した今回の山行。
諦めずに準備を進めていれば、タイミングはちゃんと巡ってくるものだ。
大勢の人が訪れていて既に“秘密”ではないけれど。
一生に一度は見ておきたい。
その夢が叶った瞬間を忘れないように。。。
福寿草の花園がいつまでも続くことを願って。
久しぶりの筋肉痛がちょっと嬉しくもある。(^^ゞ
<個人的な結論>
●全て会社の言いなりになることはない
●最大の防御をして、行きたい場所には自分の判断で行く