登山

ピンクづくしの里山*釜伏山のアカヤシオ*桜も満開 2023/3/27(月)

ヤマレコを見ていたら、とあるユーザーさんの記録が目に留まった。

アカヤシオが埼玉の低山に咲いているという。

今年はアカヤシオの当たり年らしく花付きがいいらしい。

しかも大好きなエイザンスミレも見られるって、これはもう行くしかない!

ヤマケイオンラインでは、駅から徒歩のハイカーさんがいらっしゃったのでたぶん大丈夫。

今の時期は道中花だらけだからそれも楽しみ。

 

往復のアクセス

 

[往路]

07:58 秩父鉄道にて波久礼(はぐれ)

 

[復路]

13:50 波久礼より秩父鉄道

 

交通系ICカードPASMOのサービス開始により、秩父鉄道のお得なきっぷ(紙券)は2023/3/31をもって販売終了となります

 

【秩父鉄道・お得なきっぷ】

https://www.chichibu-railway.co.jp/information/couponpass.html

 

自己CT

 

08:03 波久礼駅

09:07 日本の里観光案内所

09:20 花山コース分岐

09:33 日本水分岐

** ルートミスして戻る **

09:46 再び日本水分岐

** アカヤシオ鑑賞 **

10:28 釜伏山 10:38

10:50 釜山神社分岐

10:55 車道

11:15 塞神峠

** カタクリ鑑賞 **

11:34 仙元峠

11:35 車道

11:59 花山コース分岐

12:08 日本の里観光案内所(トイレ) 12:09

12:53 手打ちうどん とき 13:27

13:28 波久礼駅

 

日本の里観光案内所の公衆トイレは、盗難防止のため紙がなくとても汚れていてできれば入りたくないレベル…

 

波久礼駅から花だらけの寄居町

 

秩父鉄道は何度も利用してるけど今日は初めての山にトライ。

知らない山、知らない駅はいつもワクワクする。

 

 

波久礼駅はこじんまりした味のある無人駅。

羽生駅でPASMOが使用可になったのに、知らずに紙の切符を買ってしまい。

波久礼駅の改札にタッチする機械があって気づくという…(笑)。

ウロウロしてたら「切符はそこ、外の箱だよ」と地元のオジサマが教えてくれた。

 

 

 

波久礼駅前の車道を渡ると野鳥の声。

すぐ近くにハクセキレイさんがいて、こちらを気にしながら囀ってる。

ピッピピッピと可愛い。

 

 

 

寄居橋を渡ったところに大きなソメイヨシノ。

枝ぶりが素晴らしく、朝陽に輝く桜の花が美しい。

 

 

 

ラッパスイセンが身体を揺らしながら歌ってる。

 

 

 

ビタミンカラーの菜の花。

野鳥がいっぱいいるけど、撮影しようとすると何度も逃げられる。

オレンジ色の子は誰だったんだろう。

 

 

 

白い椿がふんわりと。

 

 

ミヤマキケマン

 

ミヤマキケマンがそこかしこに。

 

 

セントウソウ

 

繊細な雰囲気のセントウソウ。

漢字を調べてみたところ仙洞草と出てきた。

 

 

 

車道の途中で風のみち歩道に入ってみた。

川を隔てた向こう側にある。

 

 

 

こちらのほうが山っぽい雰囲気。

 

 

 

あれっ?車道からどんどん離れて行くみたい…と思ったが心配無用。

橋があったので車道へ戻ることにする。

 

 

 

美しい囀りを響かせるキセキレイ。

どこにいるのかなと立ち尽くしていると、枝から電線に飛んだ。

 

 

 

まさに春らんまん。

あちらこちらで桜や花桃が満開。

 

 

 

民家のシャクナゲが風に揺れる。

 

 

 

カキドオシの大群生。

こんな広範囲に咲いてるのは初めて見たかも。

しかも草丈が高いんじゃない?

 

 

 

ソメイヨシノも満開。

なかなか足が進まないよ~。

 

花山コースのアカヤシオ

 

花山コース分岐から左の山道に入った。

 

コガネネコノメ

 

緩い坂道を登っていくと、コガネネコノメがたっくさん。

 

 

コガネネコノメ

 

う~ん、何度押してもピントが合わない。

 

 

 

日本水(やまとみず)分岐。

ここで一つの失敗をやらかした。

このまま素直に矢印←の方向へ行けばいいのに、日本水は立入禁止というイメージがあって右へ歩いてしまう。

熊鈴を鳴らしながら追いついてきたご年配男性によると、「去年来た時はこんな道通らなかったんだけど…」との話。

細い踏み跡はあるが結果的にどん詰まりとなり、2人で再度ここへ戻る。

 

 

 

明らかに歩きやすい坂道を歩きながら「やっぱりこっちですね」と確認し合う。

私の後姿に誘導されてしまったオジサマに「ごめんなさい」と一言お詫び。

日本水まで750mの道標からは少し傾斜が増した。

 

 

 

プチ岩場の先にピンクの花が見える。

あれはミツバツツジのようだ。

 

 

 

その先の岩場にてアカヤシオと対面。

これこれ、この淡いピンクがたまらなく可愛い。

 

 

 

頭上に咲き誇るアカヤシオ。

丸みを帯びて柔らかそうな花姿。

 

 

 

「去年4月に来たらもうゴヨウツツジは終わってたから…」

「見られてよかった!」

先ほどのオジサマはとても喜んでいらした。

 

 

 

昨日の雨で落ちたと思われるアカヤシオの花弁が地面に。

それでも、まだフレッシュな花が残っている。

 

 

 

色味が濃いアカヤシオ。

 

 

 

なにこれ、すごーい!

 

 

 

あっちもこっちもアカヤシオ。

 

 

 

どちらを向いてもアカヤシオ。

花の密集度がものすごい。

 

 

 

山々の展望も。

 

 

 

うわぁ素晴らしい~~!!

思い切って出かけてよかった。

 

 

 

アカヤシオと里の春。

 

 

 

釜伏山のアカヤシオがこんなに素晴らしいとは。

 

 

 

ゴヨウツツジ自生地の石碑。

散ってる花もちらほら、これはこれで愛おしいんだな。

 

釜伏山とエイザンスミレ

 

アカヤシオをサクッと楽しんだ後は釜伏山へ。

 

 

よく踏まれた気持ちのいい登山道。

 

 

 

アセビがいっぱいだー。

 

 

 

所々ピンクに染まってるよ。

 

 

 

はい、先ほど勘違いした日本水の水源地の立入禁止看板。

立入禁止というのはここから先のことだった。

 

 

 

プチ岩場を登って。

 

 

 

展望が開ける場所にて。

 

 

 

 

 

 

 

釜伏山、奥の院(582m)に到着。

 

 

 

釜伏山山頂の倒木に腰かけて、ひだまりおやつタイム。

この時トレランの単独男性を見かけた。

 

 

 

行動食は大好物の焼いも(シルクスイート)。

トロトロに柔らかくて甘くて最高!

 

「これからどちらへ下りられるんですか?」と先ほどのオジサマに尋ねられる。

焼いもを頬張っていたのでとっさに言葉が出ず「んぐんぐ…」(笑)。

「神社のほうじゃなくてカタクリが咲いてる仙元峠に下ります」と答える。

丸ごと1本だと多いので半分残しておいた。

 

 

 

遠くにヤマツツジが咲いていたのでズーム。

ん?エイザンスミレはどこ?

 

 

 

激下りなので慎重に。

エイザンスミレを探しても見あたらない。

 

 

 

きゃー、いたいた!

奥の院から少し下りたコルのところで、エイザンスミレを発見。

残念ながら茎が折れてしまっているものも。

花に興味がないハイカーが気づかずに踏んでしまったのだろう。

 

 

 

優しいピンク色でうつむいて咲いているのが多い。

全部は撮影できなかったが、辺りを見渡すと何株も見つけることができた。

 

 

 

杉林の細道を抜けていく。

 

花桃*桜*スミレ

 

あっけなく車道に下り立った。

 

 

塞神峠へはこの車道を右へ。

 

 

 

キブシが一斉にこちらを見てる。

 

 

 

道路脇の花桃。

 

 

 

汚れなき純白。

 

 

 

ゴージャスな赤。

 

 

 

ごく薄いパープルが可愛いスミレ。

 

 

 

先ほどのスミレよりパープルが濃いめ。

 

 

 

尖ったピークは西御荷鉾山と東御荷鉾山らしい。

左奥は赤久縄山だって。

 

 

 

奥のピークは城峯山らしい。

手前にある半分禿げた山が宝登山。

 

 

 

ギザギザしたのは私でもわかる両神山だね。

 

 

 

西御荷鉾山と東御荷鉾山を桜の額に包んで。

 

 

 

ソメイヨシノが道路わきにずっと続いてしあわせ。

 

仙元峠のカタクリ

 

神社方面から下りてきたオジサマと車道で再会。

カタクリを見たいと仰っている。

 

 

塞神峠にも桜が咲いてとても風情ある佇まい。

レコ通りに真ん中の道を歩く。

 

 

 

「ありましたね」

私も半信半疑だったけど本当に咲いてた。

登山道のすぐ横で無防備に開花していて、誰かに踏まれないかとハラハラしてしまう。

 

 

 

咲いたばかりの色白美人さん。

 

 

 

マゼンタピンクが濃く、内側の模様まで太くて濃い。

ついでに雄しべや茎まで極太。

カタクリ界のガングロ(死語)女子か?

 

 

 

咲きたてほやほやの子が多くて嬉しい。

 

 

 

こちらは花弁も茎もほっそり系。

 

 

 

見渡すと広範囲にカタクリが咲いていてビックリ。

踏み込めない奥のほうにも。

アカヤシオだけじゃなく、あちらこちら花だらけ。

 

 

 

寄り添うようにして咲くカタクリ姉妹。

こんなステキな山、知らなかったよありがとう!

 

帰り道も花だらけ

 

仙元峠から車道へ。

 

 

車道脇にミツバツツジ。

 

 

 

さくらさくらさくらの桜街道。

 

 

 

桜ピンクを見ているだけで心が和む。

 

 

 

ちょうどいい日に来たみたい。

 

 

 

路肩のムラサキカタバミも撮っておこう。

 

 

 

えーっとこれは何?

白い桜なのかなぁ。

 

 

 

ノジスミレ大家族。

カメラ目線に私のほうがドギマギ。

 

 

 

もう、ピンクづくしだよ。

 

 

 

山吹がわんさか。

 

 

 

逞しいノジスミレ。

 

 

 

オレンジ色の小さな蝶はベニシジミ。

 

 

 

車道の両側が桜に埋め尽くされて。

 

 

 

偶然見つけたシロバナタンポポ。

 

 

 

帰り道でも囀ってたキセキレイさん。

朝と同じ子かな?

 

 

 

あーっ!

行きでは見えない位置に咲いてたニリンソウ。

まさか町の路肩にいるとは。

 

 

 

ラッキーセブンの個体が交じってる。

やったね♪

 

 

 

風のみち。

渡渉できるように石が置かれてる。

 

 

 

まさかのエイザンスミレ。

え、ここ車道だけど。。。

 

 

 

かっ、可愛い。

 

 

 

釜伏山って本当に素晴らしい。

町中でエイザンスミレが普通に見られる。

車だったら気づかないから、これは徒歩ハイカーへのご褒美だよ。

 

 

 

お馴染みの「ツツピーツツピー」はシジュウカラさん。

 

 

カテンソウ

 

おぉ、カテンソウも見つけちゃった。

 

 

ジャノヒゲ

 

ジャノヒゲの青い実がキラリと自己主張。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

名前不明の可愛いスミレ。

 

 

 

最後に白いスミレもいた。

この道楽しい~。

駅から徒歩もなかなかいいでしょ。

 

 

 

寄居橋を渡る。

予報通り午後は曇ってきた。

 

手打ちうどん とき*鴨つけ汁うどん

 

それでは、楽しみにしていたランチタイム。

 

 

手打ちうどん ときさんへ直行。

国道140号線沿い、波久礼駅前にある。

 

【手打ちうどん とき】

https://udon-toki.shop/

埼玉県大里郡寄居町末野79

 

 

 

お店の横に満開のサンシュユ。

 

 

 

肉きのこ汁と決めていたんだけど、これを見たら気持ちが変わった。

スタッフさんに一応値段を尋ねて即決。

期間限定の鴨つけ汁うどんにしよーっと。

 

 

 

鴨つけ汁うどん(1200円)。

このねじれた太麺を見ると本当に手打ちなんだなと嬉しくなった。

噛みごたえがある割に喉越しもよくてツルツルッといける。

つけ汁の中身が写真とはちょっと違うけど(笑)、甘めでコクがあって旨い。

器の中に鴨肉スライスが4枚沈んでてバランスを考えながら口に運ぶ。

手打ち太麺とベストマッチングのつけ汁、想像以上のお味で大満足!

釜伏山に登ったら必ず寄りたい店。

 

 

 

目の前にある波久礼駅へ。

 

 

 

古い駅だけど何となく親しみを感じる波久礼駅。

PASMOの自動改札機だけが新しくてミスマッチ。

塗装が剥がれた木のベンチに時の重みが詰まっていて味わい深い。

このベンチはずっとここにいて欲しいなぁ。。。

世の中には古いままでいいものもあると思う。

 

 

 

ホームのベンチで電車を待っていたら、目の前の木でスズメちゃん達が大騒ぎ。

どこでも見かけるけどやっぱり可愛いね。

少し肌寒くなってウィンドシェルを羽織る。

 

 

 

ガタンゴトンと秩父鉄道がやってきた。

後ろ髪を引かれるようにして電車に乗り込む。

 

最後に

 

里山の春を充分に楽しめる釜伏山。

こんなに花まみれの素敵な低山があったなんて。

 

 

大好きなエイザンスミレや。

 

 

 

美しいカタクリが健気に咲いてて感激。

 

 

 

 

アカヤシオに関しては、前日の雨で落ちてしまった花もありギリギリセーフのタイミングだったかも。

 

 

 

ヤマレコユーザーさんのタイムリーな記録に感謝。

未だ登ったことのない低山にもどんどんトライしてみたい。

 

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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