本当は山へ行くはずだった2連休。
2日目の天気予報が芳しくなかったので、宿泊を伴う登山はあっさり断念。
日帰りの雪山さえも未訪問のまま春を迎える。
とはいえ、登山の代替でバードウォッチングをしている訳ではない。
最近は特に野鳥が可愛くてしかたがないのだ。
そろそろ冬鳥が旅立つ季節。
昨日の横沢入での状況を鑑みると、いない可能性の方が大きい。
それでも一縷の望みを託して北本へ出かける。
往復のアクセス・トイレ
[往路・復路]
JR高崎線にて北本
北本駅西口①番よりバスで「自然観察公園前」(約13分、PASMOで189円)
※行き先は「北里大学メディカルセンター」または「石戸蒲ザクラ入口」
【川越観光・バス時刻表】
【北本自然観察公園HP】
https://www.saitama-shizen.info/koen/
<トイレ>
北本自然観察公園の駐車場
学習センター(3/22~開館)
イケメンのアオジさん
ふれあい橋の辺りで聞こえるのはシジュウカラのさえずり。
木道に下りて歩き出したが、小鳥の姿は殆ど見えない。
開花しているはずのエドヒガン桜を見に行き、そこから引き返して八つ橋方面へ。
ところが、T字路を訪れてもいつものジョビ子はいない。
ルリの森に必ずいたルリ男くんも不在。
東屋近くの沼で佇んでいると、アオジさんが出てきてくれた。
今まで会えたアオジさんの中で一番キレイに撮れた気がする。
やっとピントが合ったというか。(^^ゞ
でも枝かぶりだな~と思っていると。
「じゃあ、これでいいの?」
私の気持ちを見透かしたように、顔をすっと引いてくれて枝かぶり解消。
ありがとう!イケメンのアオジさん。
両脇の毛がポヤポヤしてるから、まだ若鳥なのかも。
意外に可愛い鳴き声のシメ
この後、茶色っぽくて尻尾を上下にフリフリしている小鳥を見かける。
「あっ!ジョビ子!?」と思いきや。。。
手前の枝にピントが合ってしまい、モニターで目視することもできず逃してしまった。
今となっては、あれがジョビ子だったのかどうか確認する術はない。
T字路とルリの森を何度か行ったり来たり。
ここに来れば必ず会えたルリビタキ、カシラダカもいない。
東屋の手前にて、キレイなさえずりが聞こえる。
なんとシメさんだった。
顔のイメージとかけ離れた可愛い鳴き声にビックリ!
さえずりの途中で、いきなりお食事を始める。
枝にかぶりついて枯葉の種をムシャムシャ。
「なんか用?」
とでも言いたげなカメラ目線のシメさん。
アオジやシメは漂鳥なので、もう暫くすると高い山へ飛んでいく。
桜堤の桜と菜の花*シジュウカラ
桜堤へ足を延ばすと満開の桜と菜の花コラボ。
本来なら嬉しいはずのこの光景が、物悲しく感じるのは私だけだろうか?
シジュウカラが元気いっぱい飛び回っている。
あ、、こっち見た。
立派な太いネクタイは雄だね。
清楚なマルバスミレ*アオジ雌
初めて⑨~⑩の区間を歩いてみると、清楚なマルバスミレに出会った。
東屋に戻って軽めのランチをするも、何だか落ち着かない。
何だろうこの気持ちは。
茶色い鳥が藪から出てきたので辛抱強く待っていると、ガビチョウであった。
ガビーン!(古っ)
茶色い鳥はジョビ子ではなく、こちらもガビチョウ。
「元気だしてよ」
「寒くなったら、また会えるよ」
最後に見つけたのは、八つ橋近くのアオジ雌。
雌はとても優しい顔をしているように思う。
また来るね、ありがとう。
最後に
充分予想はできたし覚悟はしていたものの、冬鳥はもういなかった。
久しぶりに感じる喪失感。
去年の今頃はまだジョウビタキさえ見たことがなく、冬鳥との別れを経験していない。
「冬鳥との別れがあるなら春なんて来なくてもいい」と書いている鳥ブロガーがいたけれど。
今の私はまさにそんな感じの心境。
あんな小さな身体で何時間も何日も海を渡るの?
命を落とす個体もいるらしい。
それを考えただけで心が切なくなる。
寒くなったらまた逢おうね。
元気でね。