ミツマタの開花情報が散見される中、何年も後回しになっていた山のひとつミツバ岳に焦点が定まる。
数日前に5分咲きとの記載があったが次の休みは雨マークなので今日しかない。
ただし下山後のバスダイヤが不便なため、お弁当持参にするか色々迷いながらも遅めのランチ設定で心が決まった。
その下山メシに間に合わない場合の別プランも考えながら…。
往復のアクセス
[往路]
08:11 小田急小田原線にて新松田
08:25 新松田駅北口①よりバス(往復券1850円)
09:21 浅瀬入口BS
[復路]
14:59 学校入口BSよりバス
15:50 新松田駅北口
【富士急モビリティ・西丹沢山北エリアのバス】
https://www.fujikyumobility.com/rosen/matsuda.html
自己CT
09:24 浅瀬入口BS
09:51 ミツバ岳登山口 09:52
11:08 ミツバ岳 11:25
12:17 ミツバ岳分岐 12:18
12:18 世附権現山
12:18 ミツバ岳分岐 12:23
12:44 第一崩落地
12:52 茅ノ丸 12:53
13:02 二本杉峠
13:12 第二崩落地
13:52 細川橋BS
花を愛でながら丹沢湖畔
新松田駅北口でトイレを済ませて改札を出ると、①番乗り場に30名ほどの列ができている。
チケット売場にて往復券(1850円)を購入して列に並ぶ。
先にクラツーの団体貸切バスが出発。
その後到着したバスにはなんとか着席できてホッとする。
1時間も立ち乗りはキツいもんね。
しかし、バス中に反響する大勢の話し声がやかましすぎて別の意味でキツかったわ…。
たしか谷峨駅で半分くらいは降車したような。

トイレがある丹沢湖BSで降車する選択肢もあったが今日は大丈夫そう。
浅瀬入口BSで降車した時点で既に暑く、アウターをザックにしまい水分補給をして歩き出す。
落合隧道は真暗いなりに出口が明るいお陰でヘッドランプは使用せず。
長~いトンネルを出たとたん冠雪した富士がチラリ。

あっ、フサザクラの赤い花。

かんざしみたいなキブシも。

橋の上から滝をズーム。
ここはミツマタ天国
滝壷橋を渡りきると。

そこがミツバ岳登山口。
ネットで何度も見ていた画像が目の前に。
浅瀬入口BSからのんびり歩いて25分くらい。

登山口の可愛いツバキが「いってらっしゃい!」
序盤よりかなりの急登で道幅が狭いので足運びは慎重に。

10分もしないうちにミツマタが登場。
まだ序の口だけど嬉しい。

うわぁー、ミツマタがだんだん増えてきた。
ここ数日の気温上昇で一気に開花したみたい。

まるで玉子みたいな濃い黄色!

中心部が緑は咲き始めなのかな。

可愛い子をズーム。

杉林の中を明るく照らすミツマタイエロー。
甘い香りが漂ってしあわせ気分になるミツマタ天国。
どこをどうやって撮ったらいいかわからなくなるほど。

あっちもこっちもミツマタだらけ、立ち止まってばかり。

うつむいて咲くミツマタは登りながら鑑賞するのがちょうどいい花。
朝はミツマタに陽が射し込んで素敵なルートだと思う。


明るい尾根に出た。
前方にクラツーのパーティ。

うわっ、キュートなヒナスミレが登山道脇に。
踏まれないようにね。

枯葉の中にフデリンドウ発見。
大盛況のミツバ岳
山頂直下でクラツー団体さんを抜かせてもらい。

ハイカーの話し声が聞こえる山頂へ。

ミツバ岳(834m)に到着。
正式名は大出山らしい。
画像に写り込んでないだけで平日なのにすごい人出。
天気予報を見て今日にした人もきっといるんだろうな。

ミツバ岳山頂で一際目を引いた満開のミツマタ。

撮影中のハイカーさんを見て富士山の方向が判明。
おぉ、おなじみの画像はこれだったのね。
花粉の元とともにパチリ。

人のいない細い倒木に腰かけて一休み。
下山後ランチがあるので、米粉のミニパン1個と熱いお茶のみ。
世附権現山への楽しい道
早々に休憩を切り上げ次のピークを目指す。

最初はなだらかな平行道。

「ツツ、ニーニーニー」
夢中で何かを突く可愛いヤマちゃん。

う~む、こちらのミツマタも素晴らしいじゃない。

名残惜しくてミツマタのミニ群生地を振り返りつつ。

きゃ、またヒナスミレちゃん!
今日会えてよかった。

アセビも輝く。
広い尾根に出るが、踏み跡がしっかりしていて迷う箇所はない。

そこそこの登り返しを経てミツバ岳分岐。
数名のハイカーが休憩中。
細川橋BSはこのベンチを左。

ベンチ右手の小高い丘のほうへ行ってみるとそこが権現山だった。
“この先踏跡不明瞭、初心者の通行不向き”の看板あり。
最初に通過した落合隧道の横に下りてくる道のことね。

世附権現山(1018m)はミツバ岳分岐からすぐ。
激下りのち再びミツマタ群生地
まぁまぁのペースで歩けてはいるが早々に休憩を切り上げて。
正直もう下山メシのことしか頭にない(笑)。

ただし、ミツバ岳分岐からは転げ落ちそうな激下りでかなり慎重に下った。


第一崩落地。
ロープがあるので問題ない。
ここで一休みしていた3人パーティを抜かせていただく。

山頂標はないがおそらくここが茅ノ丸(849m)。

大きなベンチが2つある二本杉峠(746m)。
木漏れ日がいい感じ。

第二崩落地も特に問題なし。

途中で単独者3名を追い越した。
細川橋BS1.5㎞地点までくるとまたまたミツマタ群生地が現れる。

すごーい!

近くに寄れないのでズーム。

薄暗い樹林帯がパッと明るくなる。
ありがとうね。

堰堤の向こう側にもミツマタがいっぱい。

マルバコンロンソウ?

鎖場脇のタチツボスミレが健気。

ナニワズがひっそりと。
ふる里*まさかの仕度中
民家まで下りてくると春たけなわ。

白梅がまだこんなに綺麗。
東京よりも花期が遅いのかな。

ヒマラヤユキノシタの美しさに思わず息をのむ。

おっと、角を曲がったらベビーピンクのしだれ桃が目の前に。
梅じゃなく花桃っぽい。

この咲きっぷり、すごくない?

やや終盤のクリスマスローズ。

サンシュユも素敵。

もうすぐ食事にありつけると思うと嬉しくて嬉しくて。

細川橋BSが見えるがバス停へは向かわず左折。
早く着いたらしい単独男性がいらっしゃる。

「唐揚げ定食、唐揚げ定食」と脳内リフレインしながらお店に近づくと仕度中の札。
えっ、ギリギリ間に合ったはずなのに閉まってる!?
玄関前にて電話をしたところ「今日は急ぎの用事があって出かけてしまったから作る人がいないんです」とのこと。
「そうなんですね…じゃあまた来ます」と電話を切ったものの。
うわーー、私の唐揚げ定食。。。
わざわざ細川橋BSに下りた理由というか、ぶっちゃけ、ふる里さんの下山メシありきでミツバ岳を計画したのであった。
バスが15時近くまでないから食事をすればちょうどいい時間帯に。
そんな不純な動機で山行計画を立てるから…(笑)。
【ふる里】

トボトボと細川橋BSに戻り待機中のオジサマに事情を話すと、ザックから取り出したあんこ揚げパン1個とベーコンスティックパンを分け与えてくださった。
手を拭く濡れティッシュまで「どうぞこれもお使いください」と準備万端。
「何から何まですみません」と感謝して遠慮なくいただくことに。
出会った人からのご厚意は素直に受け取りなさいと山から教えられて実践中。
食べながら山談義をしていると、3つ先のバス停まで歩けばトイレやお店があるとネットで見たそうで。
「じゃあ歩きますか」となり、途中から加わった単独女性と3人で丹沢湖を見ながら歩く。
50年以上のベテランさんなのに驕り高ぶったところが全くない。
最近は低山巡りが楽しいと仰っていて意気投合。

入店はしていないがおかべ酒店さん。
カール販売中の看板があるのでお菓子なども売っているのだろう。
学校入口BSを通り過ぎて左折、坂を下って三保郵便局の先に公衆トイレあり。

再び学校入口BSへ。
オジサマが調べていた事前情報のお陰で助かった。
山行中のトイレ問題は女性にとって悩みの種。
時間通りに来たバスは意外に空いていてすんなり着席できた。
でも、浅瀬入口BSで待っていた大勢のハイカーは座れない人が多かったような。
喫茶モンタナ*ハンバーグライス
バスを降車すると、オジサマが待っていらしたのでパンのお礼を申し上げてお別れ。
ご親切にありがとうございました。

今朝、新松田駅のバス待ち時間に写真を撮っておいたモンタナさん。
まさか今日来ることになるとは…。
一目散に階段を上がる。
【食べログ・喫茶モンタナ】
https://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140902/14022603/?msockid=0ab16a1a82c26b4d28787e7c83286ac1

16時近くになってしまいお腹が空いていたので、ナポリタンじゃなくハンバーグライス(900円)にしよ。
まさに純喫茶って感じの古い内装のお店だけど、ランチタイムの縛りがなくて最高。
コンソメスープ、サラダ付でこのお値段は安いよね。

手作りの無骨なハンバーグ旨し。
デミグラスソースがしっかり煮込まれていて本格的。
ボリュームたっぷりだったのでこの日の夕食はなし。
ごちそうさまでした!
次回はナポリタンとプリンにしようと今から決めている(笑)。
最後に
ふる里さんの唐揚げ定食お預けは残念だったが、いずれまた西丹沢方面でランチ目当ての計画を立てるつもり。
山だけでなくご当地のお店の食事やスイーツを探し当てると、俄然モチベーションがアップする。
ずっと前からそんな山行スタイルだけどそれがめちゃ楽しい♫
今度の山はどこを登って何を食べようかなぁ。
