花の百名山といわれる三ツ峠山。
梅雨時期に咲く珍しい花を探しに行こう。
河口湖駅まで激安の高速バス、河口湖駅からは三ツ峠登山口行きのバスを利用してみた。
三ツ峠山への最短ルートではあるが、9：50発1本のみという遅い時間設定がネック。
それでも、何種類の花に会えるか想像するだけで楽しい♬
往復のアクセス
［往路］
07：35 バスタ新宿より高速バス(1850円)
09：45 河口湖駅 ※事故渋滞にて25分の遅延
09：50 河口湖駅⑤よりバス(740円)
10：20 三ツ峠登山口
【ハイウェイバスドットコム・空席照会】
https://www.highwaybus.com/gp/index
充電器の有無は車両の新旧によって異なる
行き：USBポート
帰り：なし
土日祝は渋滞で1時間もの遅延が発生する日があるらしい
【富士急行バス・時刻表】
https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/detail/id/10
［復路］
19：19 河口湖駅③より高速バス(1850円)
20：55 バスタ新宿
自己CT
10：25 三ツ峠登山口
12：32 四季楽園 12：33
12：57 御巣鷹山 13：04
13：30 三ツ峠山(開運山) 13：40
13：55 三つ峠山荘 13：56
14：02 木無山 14：03
14：55 天上山まで1時間15分道標
15：12 新倉山分岐
15：15 霜山
15：42 霜山登山口
15：59 天上山
16：09 カチカチ山絶景ブランコ
16：11 富士山パノラマロープウェイ乗り場
事故渋滞で間一髪
バスタ新宿から楽々アクセスのはずが、中央道八王子の手前より事故渋滞が発生。
運転手さんのアナウンスは約20分の遅れと告げている。
20分なら何とかなるがそれ以上だと間に合わない。
バスに乗れない場合、全て徒歩となるのでかなり厳しくなる。
9時着の便にしておけばよかったかな。
基本、楽天的な私でもさすがに焦ってきた。
1つ手前の富士急ハイランドで、20名くらいの若者とスーツ姿のオジサマが降車。
そこで念のため運転手さんに伺うと、そんなにかからないはずとのお答え。
時刻は9：37なのであと数分で着くなら大丈夫か。
笑顔でやりとりしたらちょっと安心した。
高速バスが河口湖駅に着いたのは、富士急行バス発車5分前の9：45。
はぁ…ギリギリ間に合ってよかった～～。
電車で来たと思われるハイカー10名ほどがバス待ちをしている。
高速バスを利用するメリットは、激安運賃と人目を気にせずリラックスできること。
ただし、渋滞が発生した場合の遅延は避けようがなく最大のデメリットとなってしまう。
ヤマップ等を拝見すると土日祝は1時間も遅延した日があったそうな。
途中でカモシカの親子がバスの前を横切った。
車窓から覗いたところ、子供を守るようにしてバスのほうを心配そうに見ている親カモシカの顔が見えた。
心がほんわか温かくなる一場面。
三ツ峠登山口から楽々のスタート。
この先のトイレは故障中だったが、簡易トイレが設置されている。
トリガタハンショウヅル
前を歩いている女性が咲いている場所を教えてくれた。
トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)。
これはユキザサ。
シロバナノヘビイチゴ、クワガタソウ、ツルシロカネソウなどたくさんの花。
山小屋のジープのタイヤ痕。
パラパラッと雨が降ってきたけどすぐやんだ。
ミソサザイの美しいさえずりが至近距離から聞こえる。
立ち止まっていると、嘴に植物を咥えて飛び回る姿。
数枚撮ったのに全部ブレブレ。
巣作りしているみたいね。
キバナノコマノツメ
キュートなキバナノコマノツメ。
ワチガイソウ
よく見るとワチガイソウも。
ツルシロカネソウ
下にもいっぱい咲いてたけど、ここにもツルシロカネソウ。
御巣鷹山は花だらけ
お花と鳥の観察をしていたら、四季楽園まで意外と時間がかかってしまった。
四季楽園。
四季楽園のカモメラン。
近くに寄れないのでズーム。
お目当ての花を探しに御巣鷹山方面へ。
キバナウツギ。
キバナノアツモリソウ。
かなりズームしてやっと撮れた。
ふと見上げると、サラサドウダン。
電波塔が立ち並ぶ御巣鷹山。
山頂をぐるっと回ってみたが、山頂標は見つからず。
グンナイキンポウゲ
咲きたてのグンナイキンポウゲ。
純白のヒメスミレサイシンが美しい。
ちょうどモンシロチョウが訪れた瞬間をキャッチ。
まだスミレが咲いていることに驚く。
あーっ、いた！
柵の中にアツモリソウ。
蕾と一緒に。
アツモリソウをズームで。
丸っ子くて可愛い。
カモメラン群生地。
こちらも柵の中。
カモメラン
近くに寄れる子もいる。
カモメラン
ピンクの斑点が濃いカモメラン。
カモメラン
色んな咲き方してて面白い。
カモメラン白花の群生を発見。
ここにいたのか～。
カモメラン
白花も素敵だね。
でも、やっぱりピンクが可愛い。
色白
色白気味の子。
カモメラン
想像以上に点在していることに気づいて嬉しくなった。
三ツ峠山＊シロバナフウリンツツジ＊サラサドウダン
開運山へ向かうつもりが、電波塔がいくつかあるので少しだけ迷い、グルグルしてたら着いた。
誰もいない三ツ峠山(開運山)。
ガスって展望ないけどお花で満足したから全然OK。
山頂にはヤマツツジがまだ残ってる。
甘辛チキンのロールパンと温かい紅茶でランチ。
何となく目線を移すと、そこにいたのはシロバナフウリンツツジ。
うわ～～なんて可愛いんでしょ。
よく見ると、クリーム色の花弁に薄っすらピンクが載っている。
シロバナフウリンツツジも実は初めて。
やっぱり来てよかったわ。
きゃー！
鈴なりのサラサドウダン。
色白サラサ。
お口すぼめた子もいるよ。
キバナノコマノツメ。
うっわ！
サラサドウダンがびっしりと。
すごいね、三ツ峠山って。
お天気は曇りでも心はウキウキ♬
初めての府戸尾根
では、木無山・霜山・天上山を経由して河口湖駅へ。
初めて歩く府戸尾根にワクワク。
四季楽園から坂を登ったところ。
三ツ峠山荘の黒ワン、久しぶりだね。
その顔はおとなしいほうの子かな。
こちらの黒ワンも吠えることはなかった。
三ツ峠山荘の前を通過して。
天上山と白滝の表示があるほうへ。
グンナイキンポウゲ
フリルがオシャレなグンナイキンポウゲ。
木無山。
ここから天上山まで6.5㎞、2時間10分の表示あり。
幻想的な小路。
ヤクシソウに似てるけど、葉っぱが丸いし花期も違う。
調べたところイワニガナ(岩苦菜)のようだ。
別名ジシバリ(地縛り)。
おぉー－っ、古いコカ・コーラ缶。
何十年前からここにいるんだろう？
緑のトンネル。
歩きやすい道が続く。
フタリシズカ。
鉄塔の辺りだったかな。
いきなり展望が開ける。
縦走路の途中に霜山。
さっきまでガスガスだったのに陽射しが。
日本鹿がものすごい勢いで右から左へ抜けていった。
下山するのに登りは勘弁して～。
天上山まで結構長かったね。
コゴメウツギ
【富士山パノラマロープウェイ】
時間が遅いからこれに乗っちゃうもんね～～。
富士山パノラマロープウェイ
平日は下り16：20が最終便でちょうど間に合った感じ。
ちなみに下まで歩くと30分、ロープウェイなら3分とのこと。
大人 500円。
河口湖にかかる天使の梯子。
下山後のお楽しみ＊蜂蜜ソフト＊ほうとう
下山したら次の目的地へ。
ロープウェイ降車して階段を下りたら右。
【食べログ・杉養蜂園 富士河口湖店】
https://tabelog.com/yamanashi/A1903/A190303/19000191/
蜂蜜好きとしては一度食べてみたかった巣房蜜ソフト。
巣房蜜が載ってないのは320円くらい。
巣房蜜ソフトクリーム(830円)。
むむ、やっぱり美味ぁ～！
蜂蜜味のバニラがとろりと濃厚で甘いのにさっぱり。
ただし巣房蜜は小さめ、ハニーワッフルスティックも短く切ってありそこがショックだったかな。
看板あるあるだけどね。
別店舗の花壇に咲いてたベルフラワー。
オトメギキョウ(乙女桔梗)という和名も素敵。
とても美しいさえずりが聞こえ、立ち止まって観察していると。
民家の水色屋根にイソヒヨドリのシルエット。
しかもいっぱいいる！
もう一羽と寄り添うシーンを撮ったらブレブレだった。
イソヒヨちゃん、素敵な歌声ありがとうね。
河口湖駅前のほうとう不動に寄ったらなんと閉店。
あちゃー！
仕方なく駅の外ベンチにて他のお店を検索。
頭の中は既に“ほうとう”モードだったので、別のほうとう屋さんへ向かうことに。
帰宅はかなり遅くなる旨を家族にLINEすると「どんだけほうとう食べたいんだよ！」と笑われる。
ユキノシタ
ユキノシタがわんさか。
こんな住宅街で会えるとは。
河口湖駅より徒歩30分くらいかけて、小作 河口湖店さんへ。
店内はかなりの広さ。
平日の夕方というのにそこそこ混んでいて、しかも続々とお客さんが入店してくる。
【甲州ほうとう 小作】
【食べログ・小作 河口湖店】
https://tabelog.com/yamanashi/A1903/A190303/19000046/dtlmap/
迷わず豚肉ほうとう(1500円)を注文。
熱々だったのでハフハフ言いながら食す。
豚肉、野菜ともにたっぷりで大満足！
わざわざ歩いてきた甲斐があったというもの。
行きとは違う道を使い河口湖駅までテクテク。
右手には富士山がドーーン。
車道脇の花壇にカルミアの花。
サンリンソウ？
ん？？
車道脇の雑木林でサンリンソウのような白花が。
えーっ、こんな場所に咲いてていいの？？
葉っぱがちょっと違う気がするんだけど。
スマホ地図を確認しながら歩いたのに、少し行き過ぎたようで踏切を渡って河口湖駅へ戻る。
ヒメムヨウラン＊イチヨウラン
ここからは、偶然に知った希少種の花。
ヒメムヨウラン
ヒメムヨウラン(姫無葉蘭)がひっそりと。
イチヨウラン
まさかイチヨウラン(一葉蘭)まで見られるとは。。。
教えてくれたハイカーさん、ありがとうございます。
最後に
6月の三ツ峠山では、お初のカモメランや思いがけなく希少種まで見ることができた。
いつも思うこと。
花にはそれぞれ適した場所があるはずで、そこで咲くから生きていられるのだ。
盗掘などせずにそっと見守ってほしい。
TG４でいつも使っているSDHCカードの画像をスマホに転送しようとしたところ、全部の画像を転送できなかった。
カメラ側で確認すると、画像は消えたわけではなくちゃんと残っている。
2台態勢であるパワーショットのSDHCカードは問題なし。
TG４とPCを直接USBケーブルで繋ぐ方法で画像を転送できたものの、やはり一部は表示されないまま。
なので、冒頭に撮影したクワガタソウやツルシロカネソウは掲載できずじまい。
それが心残りではあるけれど。
お花いっぱいの三ツ峠山、時期を変えてまた行ってみたいと思う。
