登山

美しいブナの森*松手尾根で松手山*苗場山(神楽ヶ峰)は中止 2021/10/10(日)

秋限定の田代ロープウェイを使えば苗場山(神楽ヶ峰)へ行けそうだなと思い立った。

団体しか利用できないRWが、10/9(土)~15(金)の数日間のみ個人にも開放される。

 

ところが、スキー場のチケット売場にて衝撃の事実が判明!

「田代ロープウェイを使って山頂駅へ行っても、その上の登山道がないので苗場山へは行けません」

 

えええーーーっ!ナニソレ!?

そんなこと現地で知らされても。。。

 

こんな天気がいいのに帰るのは忍びない。

途方に暮れる中、単独女性のひとことに後押しされ別の山へ向かうことに。

 

往復のアクセス・トイレ

 

[往路]

06:42 上野よりたにがわ401号

08:05 越後湯沢

08:20 湯沢駅前BS①よりバス(540円)

08:50 二居田代スキー場前

 

【南越後バス時刻表・湯沢⇔西武クリスタル線】

http://www.minamiechigo.co.jp/

南越後観光バスは現金のみ、PASMO/Suicaは利用できません

 

[復路]

14:20 平標山登山口BSよりバス(610円)

14:54 湯沢駅前BS

16:22 越後湯沢よりとき330号

17:34 上野

 

<トイレ>
平標登山口 元橋駐車場のみ

 

自己CT

 

09:17 松手山経由・平標山(松手尾根)登山口

09:33 ゲート

09:45 松手尾根の破線入口(緑の案内板)

10:19 鉄の橋

10:22 正規登山道へ合流

10:50 松手山林道終点

12:38 松手山 12:55

13:18 鉄塔

13:46 二合目

14:00 松手山登山口

14:03 平標登山口駐車場(トイレ) 14:05

14:08 平標登山口BS

 

田代コースは廃道という衝撃の事実

 

新幹線内でトイレを済ませて準備万端。

越後湯沢駅東口のバス停へ直行。

 

湯沢駅前BS①

 

既に10名ほどの列ができている。

思っていたより待機者は少なく、これなら余裕で座れそう。

私の後方にもハイカーが続々と並んで立乗り客もちらほら見られた。

 

 

田代スキー場

 

二居田代スキー場前BSでバスを降車したのは3名のみ。

殆どのハイカーは平標山へ行くようだ。

バス停から田代スキー場は目の前。

天気はすこぶる良く、意気揚々と向かったものの。。。

 

 

初めての松手尾根で失敗

 

 

国道17号線

 

二居田代スキー場BS近くまで戻り、松手山登山口へ向かう。

こういう時ジオグラフィカは心強い。

ちゃんと広域地図を読み込んでおいてよかったわ!

 

RW山頂駅には売店が多く飲食には困らないだろうと極力荷物を減らしてきた。

モンベルの18Ⅼサブザック、ペットボトルに詰めた常温のほうじ茶600mlとコンビニおにぎり2個、雨具と本。

まぁどうにかなるだろう。

 

 

宿場の湯

 

宿場の湯まで来ちゃうと行きすぎ~。

あ、ここ温泉なんだね。

国道17号線からも見える。

 

【湯沢町HP・宿場の湯】

https://www.town.yuzawa.lg.jp/soshikikarasagasu/sangyokankobu/kankoshokoka/2/2/1/1015.html

 

 

松手山を経て平標山

 

この看板まで戻ってここからスタート。

さきほどの単独女性が準備中だったので、「私も行くことにしました」と一声かける。

 

 

栗ゴロゴロ

 

舗装道路に栗がゴロゴロ落ちてる。

 

 

ゲート

 

 

平標山・松手山への道標

 

 

曲がった手すり

 

雪の重みでぐにゃりと曲がった手すりがある橋。

 

 

キチョウ(黄蝶)とアザミ

 

 

平標山登山案内略図

 

ちょっと長めの舗装道路を歩くのが嫌で、わざわざ破線ルートをチョイスした。

それが今回の失敗。

だってね、山と高原地図はちゃんとこの破線ルートのほうに赤線が引かれているので信用しちゃったのよ。

私の持っている谷川岳地図は数年前の古いものだから、最新版は違うかもしれない。

手前に書かれている太い舗装道路のほうをオススメする。

 

 

 

藪こぎ

 

案内板から早速の藪こぎ。

細いながらも踏み跡はある。

 

 

道標

 

道標もあるので安心して進む。

 

 

細い踏み跡

 

蜘蛛の巣を振り払いながら、細い踏み跡を辿る。

 

 

枯れ沢

 

枯れ沢の辺りから怪しくなり。

 

 

本格的な藪

 

本格的な藪に突入……(笑)

暫く、ガサガサと藪漕ぎしながら、行ったり来たり。

別の枯れ沢へ向かってみるがさっきと同じ場所に出てしまい。

 

松手尾根を実際に歩いた人の軌跡は載せていないのでもうお手上げ状態。

あ~あ、こんなに天気はいいのになぁ。

 

ジオグラフィカを確認すると、舗装道路に極めて近い場所があるのでそちらへ。

慎重に斜面を下り腐った倒木を乗り越え、また別の枯れ沢を歩いて行く。

 

正規の登山道に合流

 

 

舗装道路

 

あ!舗装道路が見えた。

ただ、この場所は断崖になっているため直接下りることができない。

 

 

鉄の橋

 

岩に足をかけ鉄の橋をよじ登って。

小高い場所から木を掴んで無事に下りられた。

さきほど見えた舗装道路に合流できてホッと胸をなでおろす。

 

最初からこの舗装道路を通っていれば、時間的にはもっと先に行けていたはず。

「知らない土地の知らない藪など私に漕げるわけがないじゃないか!」と一人ツッコミ。

“急がば回れ”とはまさにこのこと。

 

 

平標山・松手山の看板

 

 

湿った落葉

 

湿った落葉を踏みしめる。

この道を歩くことは恐らくもうないだろう。

登山靴の紐が緩んでいるので結び直す。

 

 

ゲンノショウコ

 

きゃ!ゲンノショウコちゃん。

小さな花を見つける度に心躍る。

 

 

松手山林道終点

 

松手山林道終点より山道。

危険個所は特にない。

 

美しいブナの森

 

 

スミレ一輪

 

ボケちゃったけど、スミレが咲いててビックリ。

 

 

大きな木

 

ブナじゃないな~、何の木だろう。

 

 

フサフサの苔

 

フサフサの苔に秋の陽射し。

 

 

平和な道

 

こんな平和な道は少しだけで、あと殆どが急登。

 

 

キノコ

 

木の根元にキノコ豊作。

 

 

オオカメノキ

 

オオカメノキ紅葉。

 

 

落葉の芸術

 

色とりどりの落ち葉が美しく、しあわせを感じる。

 

 

ナナカマド実

 

ナナカマドの赤い実が苔のお布団でお休み中。

(ヤラセではありません、笑)

こういう何気ない山の風景がたまらなく好き。

 

 

オオカメノキ実

 

赤い実が黒く変化するのはオオカメノキ。

 

 

静かな樹林帯

 

静かなブナの森に時おり小鳥の声が響き渡る。

手前はコナラの木かな?

 

 

白い2本の管

 

上空で吹いている風の音がだんだん強まってきた。

 

 

 

ナナカマドの実がたわわ。

この一画がやけに美しく感じられた。

朝の青空はすっかり消えガスが出てきたような。

 

 

秋の彩り

 

序盤の苦い想いはどこへやら。

松手尾根はとても美しい尾根で、ちょっと得した気分。

秋の彩りを楽しみながら登る。

 

 

 

「ツピー、ツピー!

おぉ、目の前に可愛いシジュウカラ。

やっと撮れた一枚。

小鳥はたくさんいるのに、何度も逃げられカメラに収めることはできなかった。

お姿見せてくれてありがとね。

 

<サントリーの愛鳥活動・シジュウカラ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1430.html

 

 

松手山直下

 

ここまで誰にも会わなかったが、いきなり人の声。

山頂はすぐそこらしい。

 

爆風の松手山から元橋駐車場へ

 

 

松手山

 

ガスガスの松手山に到着。

実は、風が強くなった辺りから、今日はもう松手山まででいいかなという気分に。

あっさりと平標山はパスすることに決めた。

その代わり、時間的に無理めだった温泉と夕食も余裕で楽しめそう。

 

 

自撮り

 

先日購入した駒の小屋Tシャツ(紺)を着てきたよ。

爆風に煽られて寒いったらない。

この後すぐパタゴニアフーディニを羽織る。

 

 

おにぎりランチ

 

三角点の側でおにぎりランチ。

今日は暑いだろうとサーモスの温かいお茶は持参せず。

ブルブル。

 

それでもパタゴニアフーディニのおかげでだいぶ落ち着いた。

薄手なのに実に優秀。

 

 

一瞬の青空

 

ふと後を振り返ると、平標山方面のガスが途切れて青空が覗いている。

おぉぉ。

 

 

一瞬の陽射し

 

平標山から下山してくるハイカーさん達。

 

 

 

そそくさとランチを済ませ、平標登山口(元橋駐車場)方面へ下山開始。

以前もCTより早く下山できた記憶があるから、14:20のバスにはたぶん間に合うはず。

そのバスを逃すと2時間後になっちゃうし。

 

 

ツリガネニンジン?

 

んっ!

ツリガネニンジンぽい花が咲き残っている。

たった一輪の小さな薄紫に感激。

 

下山し始めると、両脇に生えている植物によって風が遮られ微妙に暑い。

爆風にさらされていたのは山頂と稜線だけのようだ。

早々にパタゴニアフーディニを脱ぐ。

 

 

久しぶりの道

 

この道歩くの久しぶり。

もう何年経つだろうか。

懐かしい。

 

 

鉄塔

 

鉄塔では数名のハイカーさんが休憩していたが、私はスルー。

14:20のバスに間に合うと確信が持てた。

 

 

苗場プリンスホテル

 

苗場プリンスホテルが見下ろせる。

手前の尾根に陽が射して紅葉がいい感じ。

 

夏にはタニウツギがキレイだったっけ。

あそこにはサラサドウダンが咲いてたな…とか、花の咲く位置を断片的に覚えている。

 

 

ヤマハハコ

 

ヤマハハコのドライフラワー。

これはこれで素敵じゃない?

 

 

アカモノ

 

なんと、アカモノがまだ咲いてた!

いくつか見かけた中で一番の美人さん。

終盤になっても可愛いね。

 

 

ツルリンドウ

 

二連のツルリンドウ。

ピッカピカ。

 

 

松手山登山口

 

松手山登山口のペイントをされているご年配男性。

 

 

メマツヨイグサ?

 

夏には違う花が咲いていた川のほとり。

これはメマツヨイグサかな?

 

 

平標登山口

 

平標登山口の元橋駐車場に下山。

 

 

キンシバイ(金糸梅)

 

色鮮やかなキンシバイ。

夏の花だけど、秋に返り咲きすることがあるそう。

葉の形が同じなので間違いない。

 

 

シュウメイギク(秋明菊)

 

平標登山口BSへの路肩に淡いピンクのシュウメイギク。

バックに咲いてる黄色は恐らくキンシバイ。

調べたところ、シュウメイギクの花色は白とピンクで黄色はなし。

 

 

平標登山口BS

 

当初の待ち人は3名だったが、その後続々とハイカーがやってきた。

 

江神温泉&魚沼の畑

 

 

江神温泉浴場

 

以前より来てみたかった江神温泉へ。

日にちと時間が合わずなかなか来られなかったのだ。

そこはかとなく昭和の香り。

営業は15:00からなので外ベンチにて数分待機。

常連のお婆ちゃんにどこへ登ったのか聞かれ、答えているとドアが開いた。

 

【江神温泉共同浴場】

https://egamionsen.com/

営業時間 通常15:00から

日帰り温泉 大人400円

 

 

冷たい飲み物

 

瓶の牛乳がある、後で飲もう~。

 

 

安い!

 

アイス50円、牛乳150円って安いよね。

 

 

フルーツ牛乳(150円)

 

いつも飲まないフルーツ牛乳にしてみる。

常連のお婆ちゃんが色々と些細なことまで指示してきて小うるさかったけど(笑)、温泉自体はとってもよかった。

若旦那に「いいお湯でした!」とお礼を言って外に出る。

 

 

夕方の越後湯沢駅

 

 

魚沼とろ~り極 親子丼(980円)

 

温泉後は越後湯沢駅内の魚沼の畑さんへ。

夕食にはまだ早い時間帯でお客さんは1~2組しかおらずガラガラ。

既に決めていたメニューを即注文。

ワカメとキノコの味噌汁も美味しくて大満足~♫

また来ようっと。

 

【南魚沼・本気丼(マジ丼)魚沼の畑】

https://majidon.jp/shop2019/uonumanohatake/

https://majidon.jp/

 

【食べログ・魚沼の畑】

https://tabelog.com/niigata/A1504/A150404/15010284/

 

最後に

 

田代コースが廃道になった事実を知らずに訪れ、お目当てのお山には登れなかったけれど。

小鳥の声を聴きながら、静かで美しいブナの森を歩けたことは予想外の喜びとなった。

どんな山でも感じるものが必ずあって、決して無駄足にはならないという一例。

 

すぐ近くに平標の登山口があると教えてくれた若い単独女性に感謝して。

素敵な秋の一日をありがとう。

 

 

『山小屋の主人を訪ねて』 高桑信一

新幹線の中で読了

これは久しぶりに手元に置いておきたくなった本だ

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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