登山を始めたばかりの頃に登った鳴虫山でアカヤシオが咲いている。
ヤマレコの過去記録を見返してみると“根っこだらけの山”と記載していて、結構キツかった思い出が…。
アカヤシオ狙いに懐かしさも相まって14年ぶりに訪れてみることに。
天気は曇りベースで午後から雨の予報だけれど、朝から登れば大丈夫だろう。
次の休みは別の用事があるのでタイムリミットは今日しかない。
もくじ
往復のアクセス
[往路]
07:42 東武日光線にて東武日光
[復路]
13:56 東武日光より東武日光線
自己CT
07:48 東武日光駅
08:03 鳴虫山登山口
08:48 神ノ主山 08:50
10:14 鳴虫山 10:27
10:50 合峰
11:25 独標
12:10 憾満ヶ淵
12:20 憾満ヶ淵公衆トイレ 12:22
12:40 神橋
13:00 東武日光駅
神ノ主山*フモトスミレいっぱい
東武日光駅に近づくにつれ、車窓から見えるのは真っ白なガスだけ。
地面が濡れているのでまさか雨も降ってるとか?

東武日光駅の素敵な寄せ植え。

外に出ると雨具も傘も要らない程度の霧雨が舞っている。
当然、いつもの場所から女峰山は見えず。
パタゴニアフーディニを羽織ってスタート。

こんな天気だから朝は誰もおらず、珍しく静かな日光の街。

民家のシャクナゲ。

うわぁー、すごく懐かしい鳴虫山登山口。
確か暗くて細い道だったよね。

そこかしこに咲くフイリフモトスミレに立ち止まってばかり。
斑入りちゃん、可愛い!
暗い場所なので何度トライしてもピント合わず。

まもなく神ノ主山(840m)に到着。

あーっ、ツチグリさんだ。
不格好なヒトデみたいでなんか好きなんだよね。

しっとり濡れるミツバツツジ。

根っこ、根っこ、根っこだらけの山。
14年前の記憶がよみがえる。
花がない真夏の7月によく登ったなぁ…と回想。

名もなきピークをいくつも通過する。
ここには浮舟山という山頂標があった。
「チヨチヨビー」のセンダイムシクイ、ヒガラ、ヤマちゃんの鳴き声を聞きながら。

こんな天気だからカタクリさんはオネム。

あ、ちょっとだけ開いてる子がいるよ。
鳴虫山*たくさんのアカヤシオ
そうこうしているうちに頭上を彩る花が現れた。

雨に煙るアカヤシオ。
これはこれで幻想的でいい感じ。

アカヤシオの優しげなピンクが大好き。

鳴虫山ハイキングコースは迷うところなし。
根っこに気をつければ概ね歩きやすい。

高いところに咲くアカヤシオ。
バックが真っ白だけど素敵。

低い位置に咲いている子がいた。

一際濃いめのアカヤシオ。

鳴虫山(1103m)に到着。
もちろん誰もいない。
こんな日に歩くハイカーは私くらいでしょ。

落ちていたアカヤシオを鳴虫山山頂標に添えて。

一番目立っていた大きな木をズーム。
いやいやすごいね、この花つき。

倒木ベンチにて温かいほうじ茶とラスク。
涼しいはずなのに汗びっしょり。
霧雨はすっかりやんでくれて助かった。
時折、男女の声と鈴の音が聞こえるが姿は見えない。

鳴虫山のアカヤシオ。

ピークは過ぎてしまったけれど見られてよかったわ。
咲いててくれてありがとう!
周回ルート*カタクリやアカヤシオ
名残惜しくて山頂標を振り返りつつ下山開始。

雫をたたえたカタクリさん。

おぉー、開きかけの子に会えた。

階段の途中にもアカヤシオ。

きゃー、こっちにもフイリちゃんいるよ。

地面に落ちたアカヤシオの花弁。
小さなアップダウンを繰り返して。


こちらのアカヤシオも可愛い。。。

合峰(1084m)を通過。
ここからは結構な激下りとなる。

ここで本日初めてのハイカー3人組に出会う。
「この先もアカヤシオ咲いてますか?」「どこに車停めたの?」など質問される。
同じくアカヤシオ目当ての人がいたんだね~。

今日一番開いてるカタクリさん。
こんな天気なのにありがとね。

独標(925m)も通過。

下山時にも咲いてたアカヤシオ。

松の落葉でフカフカの登山道。
木の根っこにロープが絡まって通りにくい箇所あり。

うあ、またツチグリさん。
見るたびにほっこりする。

どんどん下りていくとミツマタ群生地に出た。
花は終わりかけでも可愛い。

ここだけで見かけたマルバスミレ。

<閲覧注意>
おっと、、、のんびりと休憩中の蛇に遭遇。
あなた毒あるの?

「一筆啓上」のホオジロくん元気でね。

やけに美しいスミレがぽつんと。
憾満ヶ淵*桜とニリンソウ
道標に従い舗装道路を歩いていく。

憾満ヶ淵のお地蔵さん。

観光客がちらほら。

桜がまだこんなに綺麗。

なんて可愛いんでしょう。

花弁裏がピンクのニリンソウ。

憾満ヶ淵駐車場の枝垂れも素晴らしい。

シャクナゲやら。

外来種のアメリカスミレサイシン。

黄色いツツジがなんとも爽やか。

川のそばにあるお洒落な中休み処。
今日のランチはここにすればよかったなぁ…と後から思った。
【日光東飲食物産組合・三天甘太郎】
http://www.e-nikko.org/shop_detail1435.shtml

キュートなピンクの桜をアップで。

白い桜もいいね。


神橋のあたりは老若男女の観光客で大混雑。
天気が回復してきたおかげか。
日光名物膳 栞*予約なしで撃沈
さて、ランチの前にちょっと買い物を。

三ッ山羊羹本舗に寄って栗羊羹(700円)を購入。

栞さんでランチの予定だったが、“本日はご予約のお客様のみ”という張り紙が。
ええーっ、これにはガックリ。
天候が芳しくないGW前の平日にもかかわらず、大人気のお店なのね。
【日光名物膳 栞】
食事処あずま*ゆばうどん
お店はそこそこあるものの、モチベがダダ下がりでランチ難民に(笑)。

もうどこでもいいか…と、東武日光駅前のあずまさんへ。
お店は2Fにあり階段を上がると大混雑中。
窓際のひとり席が空いていた。

ゆばうどん(1200円)をいただく。
期待せずに入ったけど、温かい汁が滲みたゆばが食べ応えありうどんも美味しかった。
猿ゆばにほっこり。
次回はゆば御膳を食べてみたい。

食後はこちらの揚げゆばまんじゅう(300円)が楽しみ。
個人的には、東武日光に来たらここは外せない。

揚げゆばまんじゅう、かけてくれる塩がまた美味いんだ。
あんこぎっしりでしあわせ~。
お茶のサービスも嬉しい。
最後に
一歩一歩懐かしさを噛みしめながら登った鳴虫山。

たくさんのアカヤシオが迎えてくれて嬉しかった。

登山をやり始めた頃のあのワクワク感、実は14年経った今でもそんなに変わってない。
ガチインドア派だった私が、登山に夢中になるとは誰も想像していなかったけれど。
どこかで読んだ“山は万能薬”というフレーズが心に響く。
毎日よく眠れるし何でも美味しく食べられて、健康のありがたみを実感する。
改めて本当にいい趣味だと思う。