阿弥陀岳には2年前の3月に文三郎より登頂済みで御小屋尾根からは無雪期のみ。その時(11月)は中岳コルより行者へ下りた。そして、またいつか登ってみたいなぁと。
そもそもスタートが遅いので小屋到着が遅れるのはわかっていたが、日曜の予報があまりよくなくやむを得ず御小屋尾根からの登頂を決断する。
往復のアクセス
[往路]
09:08 スーパーあずさ1号にて茅野(着)
09:30 茅野よりバス → 10:03 美濃戸口(往復割引 1550円)
[復路]
10:25 美濃戸口よりバス → 10:58 茅野
11:35 茅野よりスーパーあずさ14号(発)
バスの往復割引は現在ありません。2018年3月時点の情報なので悪しからず。
【アルピコ交通 時刻表・運賃表】
茅野・上諏訪・下諏訪・岡谷線
http://www.alpico.co.jp/access/suwa/
コース状況/危険箇所等
●美濃戸口~阿弥陀登山口
別荘地の中の舗装道路は所々凍結している
Wストックで通過
●阿弥陀登山口~御小屋山
緩やかな傾斜
雪はそんなに多くないしちゃんとトレースもある
途中の分岐から急登が始まる
●御小屋山~不動清水
こちらで早めの12本アイゼン装着
だんだん雪が多くなる
湿雪でアイゼンが高下駄みたいになり
ストックで雪だんごを落としながら登るがとにかく歩き難い
無雪期は40分で行けたのにそんな訳にはいかなかった
体力、気力ともに消耗が激しい
●不動清水~阿弥陀岳山頂
樹林帯は雪が更に増しとても歩き難い
地蔵尾根のような急傾斜の連続
稜線上は強風が吹き荒れているが利点もある
雪が飛ばされアイゼンがやっと利くようになった
途中でテントのカップルにお会いする
山頂手前の梯子は出ていた
●阿弥陀岳山頂~中岳
山頂でストックをしまいピッケルに換装
やはり大変な急傾斜
雪質は御小屋尾根の樹林帯よりいい
一足ぶん(幅狭い)の踏み跡がいくつかありありがたく使わせて頂く
ミスできない場所なので慎重に一歩一歩丁寧にゆっくりと下る
時間は圧しているが慌てることはない
●中岳~文三郎尾根分岐
何度かの登り返しが結構きつい。。。
●文三郎尾根分岐~行者小屋
あとは下るだけ
暗くなってきたが同じく慎重に。。。
分岐の辺りでこの世のものとは思えないような
素晴らしい夕焼けが阿弥陀の後ろに広がって
不謹慎だけれど過去最高の夕景に感じられた
その他周辺情報
【行者小屋】
素泊まり 6000円
冬季は期間限定で土日営業
積雪期に水の購入はできない
ペット烏龍茶、ポカリ等は400円
テン場の水はじゃんじゃん出ている(要登山靴)
予約電話が繋がらない時は
赤岳鉱泉さんの番号で受付けてくれる
http://userweb.alles.or.jp/akadake/i/index.html
【J&N】
レストラン利用の登山者に限り
入浴割引あり(350円)
食事、スイーツどれも絶品
清潔感溢れるトイレ、お風呂
またぜひ寄らせてもらいます
看板犬マロちゃんが可愛い!
自己CT
[1日目]
10:21 美濃戸口
10:49 御小屋尾根登山口 10:54
11:52 阿弥陀岳分岐
12:31 舟山十字路分岐
12:33 御小屋山(ランチ) 12:50
14:08 不動清水入口
16:29 南稜分岐
16:33 鎖場・梯子
16:37 阿弥陀岳 16:41
16:59 梯子
17:07 中岳
17:47 文三郎分岐
18:19 行者小屋
[2日目]
06:56 行者小屋
07:04 中山展望台分岐 07:06
07:12 中山展望台 07:13
07:16 中山展望台分岐
07:40 赤岳鉱泉 07:41
08:12 堰堤広場
08:39 美濃戸山荘
09:21 美濃戸口
御小屋尾根で驚きのバッタリ
日曜の予報が悪くなければ、今日は仮眠室泊か行者小屋直行の予定だった。
実は、この直後にヤマレコユーザーBさんとすれ違っていたらしい。今までコメントのやりとりをしていたかたで、後日メッセージを頂きそれを知ってビックリ!!(゜ロ゜ノ)ノ
御小屋尾根から阿弥陀を目指すも途中で引き返したと。すれ違いざまに私と言葉を交わしたらしく、もしかしたら私じゃないか?と感じたそうで。。。なんてすごい勘だろうか。(;^_^A
湿った雪がモサモサで歩き難いけれど、この辺まではまだよかった。
数名の下山者とすれ違うが、その中に見覚えのあるお顔が。
「あれっ!?aさんですよね!」一目ですぐにわかった。f(^^;
「えっ!何で知ってるのっ!?」だって、レコの画像そのままなんだもの。南稜から阿弥陀岳に登頂され下山中とのこと。
レコで拝見している通りの気さくで愉快な男性。短い時間だけど楽しかった~!ありがとうございましたぁ。(^o^)
地獄の登り、遠い阿弥陀
なんとか不動清水に到着。無雪期には40分で御小屋山から来られたのにこれはまずい。。。
地蔵尾根みたいな急傾斜が続く。湿雪がズルズルベタベタで地獄の登りだ。
「ここでテントなんていいな~」…とは無事に帰宅してから思ったこと。
阿弥陀手前の稜線から強風で雪が飛ばされアイゼンが利くようになってきた。
あと少し。。。
阿弥陀岳でWストックからピッケルに換装。
というか、、、この時間ここに居ることが既に間違いなのだけれど。一歩一歩慎重に下るしかない。
あの急斜面を無事に下りてこられた。
奇跡の夕景
更に黙々と下っていると。。。
ここでふと空が明るくなっていることに気づく。ええっ!?
急がなければならない状況にもかかわらず、あまりの美しさに足が止まってしまう。
こんな時に不謹慎だけれど…今まで見たなかで一番の夕景に思えた。
当然ながら小屋到着が遅くなってしまう。それでも温かく迎えてくださりありがとうございます。m(__)m
玄関脇の自炊室にもストーブがあるからありがたい。
雪の中の水場に行くことは暗くて危険なので諦めた。水が残り少ないので烏龍茶(400円)を購入。普通のペットボトル飲料をこんなに美味しく感じたことはない。
乾燥室より温かく、衣服はこちらのハンガーにかけた。
こたつもあったかい~!極楽。消灯20:30まで読書に耽る。
翌朝もまさかの晴れと楽しい出会い
昨夜はテントめちゃくちゃ多かった。既に撤収したのを含め20張り位あったかな。
テント泊の男性が行者小屋の対応を絶賛している。「本〇温泉は冷たかった」と話しているのが聞こえた。(^^;;
だって、あそこは意図的にテン泊者を小屋内に入れないからねー。冬季の小屋泊まりでそれを目の当たりにしたからよくわかる。食事なんてとんでもない。
行者小屋はテント泊でもストーブのある自炊室に入れてくれるし、軽食の提供もOKという太っ腹な優しい小屋だ。
山小屋によって対応が違うのは仕方ないけれど、やはり温かく接してくれた場所にまた行きたいと思うのが人情だろう。
しかし、こんな所でわざとらしく立ち〇ョンする奴って!(怒) どういう神経してんの?(-_-#)
自炊室は早朝もストーブ付けてくださっている。ありがとうございます!
くねくねゴロゴロの南沢はやめて北沢周りに。行者小屋から美濃戸口はWストック、ツボ足でOK。
今まで何度もスルーばかりで、なかなか来る機会がなく初めて寄ってみた。
こんなお天気になるなら無理して昨日登らなくても。。。f(^_^;)
ついつい思ってしまうけど、予報がいいほうに外れるこんな日もないとね。
赤岳鉱泉に向かっていたらなんと今度はbさんにバッタリ!w(゜o゜)w
赤岳チャレンジがんばってね。
ガイド登山に参加されたという気さくな女性が入って来られ会話する。しかも、ヤマレコユーザーさんと判明。暫しのお付き合いありがとうございました~☆
お風呂に入っていたら、結局は時間がなくなって食事は断念。
*マロちゃん劇場*
ナオコさんいわく、マロのカメラ嫌いは私だからではなく毎度のことらしい。それを聞いてちょっとホッとした。
Wストックを玄関に置き忘れたことに気づいたのは帰宅後。着払いで送ってくださるとのこと。お手数おかけしてすみません。m(__)m
帰り際「美味しかったです」と言うとおばちゃんニヤッと笑った。
雪道で開封したもののやっぱりやめて歩き出し、帰路のあずさで食す。何だかんだ食べてばかり。(^-^ゞ
茅野駅も都内もすっかり春めいて***
最後に
御小屋尾根については、この日は雪の状態が悪すぎた。
急傾斜にズブズブの湿雪が残り、歩く度に足を取られ予想以上に時間がかかってしまった。Bさんのように引き返すべきだったかも。
途中、南稜から阿弥陀岳に登頂されたaさんにバッタリ!お会いできたらいいなーと前々から秘かに思っていたら、こんなところで願いが叶う。気さくで明るく愉快なお方で少しの時間だったけど楽しかった。また、登頂の励みにもなりました。ありがとうございます。\(^o^)/
阿弥陀岳山頂より慎重に下ってきて文三郎尾根分岐にさしかかる辺りで、この世のものとは思えない素晴らしい夕景が広がってなんとも言えない気持ちになる。
翌日は見事に予報が外れ朝からピーカン。
「なんだ、こんないい天気なら無理して昨日登らなくてもよかったか」とも思ったけれど、無事に下りて来られたことに感謝しよう。
色々と失敗はあったけれども、以前より交流があったBさん、aさん、bさんと3名ものユーザーさんに出会うとは驚きの2日間だった。(*^^*)
なお、現時点での情報になりますが、御小屋尾根からの阿弥陀岳登頂はオススメできません。
<ウェア備忘録>
オーバーグローブ、ゴーグル、チェンスパ使用せず