山野草は山の中で見るのがベストだけれど、クモイコザクラに関してはちょっと難しい。
例えば、鞍掛山はアクセスの関係上どうしても時間が足りなくなってしまう。
日帰りでは到底無理なので、山麓でキャンプもしくは後泊するしかない。
そこで見つけた場所が八ヶ岳山麓というわけ。
2年前はややピークを過ぎており今年は少しだけ早めに訪れてみた。
往復のアクセス
[往路]
07:00 新宿よりあずさ1号
08:53 小淵沢
09:18 小淵沢より八ヶ岳高原列車1号
09:42 清里
10:10 清里駅よりバス(600円)
10:19 美し森BS
【清里高原振興会・清里ピクニックバス】
https://kiyosato.gr.jp/picnic-bus/
[復路]
15:46 清里より小海線
16:08 小淵沢
16:42 小淵沢より中央本線
※運賃節約のため甲府よりあずさに乗車(指定席ラス1)
自己CT
10:19 美し森BS
10:27 美し森山頂
10:47 羽衣池 10:48
11:02 分岐
11:34 地獄谷入口看板
**クモイコザクラ鑑賞**
13:00 地獄谷入口看板
13:34 分岐
14:05 美し森売店 14:18
14:50 清里駅
清里からピクニックバスに乗って
小淵沢駅であずさの清算を済ませてから、PASMOで入場し小海線ホームへ。
清里駅で降車するならPASMOは使用可。
八ヶ岳高原列車1号は休日の臨時便だけれど、鈍行の小海線なので普通運賃でOK。
ガタンゴトン。。。ピーッ!
うるさいディーゼルエンジン音の小海線がなぜか好き。
新緑の中を駆け抜けて清里駅へ。
観光案内所で2年前に対応してくださったオジサマに再訪したことをご報告。
どうやらクモイコザクラのおかげで知名度が上がってきたらしい。
他職員との勤務調整にて珍しく日曜が休みになり、おかげさまで清里ピクニックバスを利用できる。
どこまで行っても片道600円。
バス停近くにアケビの花がわんさか。
可愛い~。
前回は徒歩で45分ほどかかったが、バスならたったの9分で美し森BSに到着。
階段の工事は既に終わっている。
売店は帰りに寄ろうっと。
美し森から羽衣池へ
新しい木の階段をゆっくり上がり、たった数分で美し森展望台。
晴れていればさぞかし八ヶ岳の眺めが素晴らしいと思われ。
美し森展望台の売店は現在閉鎖中。
夏しか営業しないのか、もしくはずっと休業かもしれない。
今日は羽衣池を経由するルートで。
丸太階段脇にタチツボスミレ群生。
ご年配女性グループに道を譲っていただく。
羽衣池の水は殆ど枯れていて特に何もない。
この木道で周回できる様子。
樹林帯の中を歩いて例の分岐へ合流。
右から下りてきたところ。
この後、同じお花目当てらしきハイカー数名とすれ違った。
地獄谷のクモイコザクラ
この道は探検気分でワクワクするのよね。
はやる気持ちを抑えつつテクテク。
地獄谷入口看板に辿り着いた。
カモシカの骨とカモシーの絵は健在。
ご年配の単独男性とすれ違った後はもう誰もいない。
おぉ!今年も会えたね♥♥クモイコザクラ。
前回と同じ場所に咲いててしかもフレッシュ!
ブレブレ量産で何度も撮り直したうちの一枚。
湿った崖にへばりつくように咲いているクモイコザクラ。
PowerShot SX70 HS は薄暗い場所が苦手なため、このようなシーンではピントが合いにくいのが難点。
花はブレてるけど現場の雰囲気は伝わるかな?
今日は更に2個目、3個目の堰堤の先まで足を延ばす予定。
ただし普通の登山道ではないため多少ルーファイが必要。
クモイコザクラは手前のエリアに結構咲いているので、自信がない人は無理せずここで引き返そう。
どうしてこんな場所を選んで咲くのか。
華奢で美しい反面、逞しくもあるクモイコザクラ。
何とか3個目の堰堤までやってきた。
とりあえず岩に座っておにぎりランチ。
ミソサザイの囀りを聞きながら、誰もいない場所でひとりほくそ笑む。
腹ごしらえが済んだので探検開始。
あーっ、フレッシュな株がたくさんある!!
高い場所で健気にひっそりと。
ピンク濃いめちゃん。
開花状況は不明だったけど、こちらまで足を延ばした甲斐があった。
もっと高い場所にいる子をズーム。
こんな綺麗な子がなんと足元近くに咲いていて狂喜乱舞♪
いやいや、本当にありがとう!
フカフカの床にはワチガイソウやピンクのスミレもいたよ。
出合小屋まで行きたい気持ちをグッと我慢してそろそろ戻ろう。
戻る途中、ずーっと遠くの岩場で囀るオミソちゃん発見。
ミソダンスしながら囀ってる茶色い塊を目一杯ズーム。
相変わらずピント合ってないけど嬉しいから掲載しちゃう。
最初の岩場に戻り、可愛いクモイコザクラに別れを告げて。
ネコノメソウ仲間。
目前の枝にアオジくんが飛んできてカメラを向けるも、後で確認したらピント合ってなかった。
首を傾げたオトメスミレかな?
まだ蕾が固いクリンソウ。
ずいぶんとおみ足がご立派。
んん…これはサンリンソウじゃない?
私の場合サンリンソウは時期的に見る機会がなく、かなり嬉しいサプライズ。
帰り道はソフト目当てに清泉寮に寄るつもりでいたからここは通らないはず。
結果的に清泉寮への分岐が不明だったおかげで見られた花。
過去の記事を調べたところ、尾瀬や三ツ峠山山麓でサンリンソウに出会っていた。
ウグイスカグラがいっぱい。
なんか、今頃陽が射してきたよ(笑)。
はい、無事戻りました。
美しの森売店で奥様にクモイコザクラのことを聞かれ長々と話し込む。
花が咲いてる場所をお客様にたびたび聞かれるそうで。
実は私もクモイコザクラ目当てに東京から来たと話すと大変驚いていらした。
甘酸っぱいぶどうソフト(400円)ウマー。
帰りのバスは時間が合わず待つのもイヤな私はそのまま徒歩で清里駅へ。
アオナシの白い花。
路肩のセイヨウカラシナ。
スミレ(マンジュリカ)がわさっと。
こんなアスファルトの隙間によく咲くね~。
ニワトコの花。
ズミの赤い蕾の間を飛び交うエナガちゃん。
ブレンドコーヒー@ファミマ清里駅前店
美し森からは緩い下り坂なので早く戻れた。
小海線の踏切を渡る際、清里駅ホームをパチリ。
まずは清里駅前公衆トイレに寄って。
隣のファミマで熱いブレンドコーヒー。
朝、ここで購入したスイートポテトパイ(4個入)の残りでおやつタイム。
観光案内所のオジサマに無事戻ったご報告と、クモイコザクラの画像を見せて差し上げる。
ぶら~ん。
真っ赤なベニドウダンツツジに今年も会えた。
最後に
八ヶ岳山麓のクモイコザクラはできれば毎年のルーティンにしたい。
東京からはちょっと遠いけれどやっぱり魅力的。
そして、、、いつか出合小屋まで行ってみたいという野望もある。
岩場に咲く美しい花よ。
来年もまたそこで咲いてね。