5月最後の休みは夏日の予報。
山の計画はなかったが、好天なのに家でじっとしていられる訳がない。
最低限の家事を済ませて、イナモリソウとセッコクを探しに高尾山へ。
混雑していそうな山頂は経由せず6~3~1号路を周る予定。
だいぶ前、6号路にて一度だけイナモリソウを見た記憶があるけれど。
咲いている場所がハッキリしないので、会えるかどうかは運次第♪
往復のアクセス
[往路]
09:35 京王高尾線にて高尾山口
[復路]
13:48 高尾山口より京王高尾線
【高尾山マガジン・登山コース】
https://mttakaomagazine.com/trails
【高尾登山電鉄・登山コース】
https://www.takaotozan.co.jp/course/
【高尾山薬王院・コースマップ】
自己CT
09:38 高尾山口駅
09:42 高尾山・清滝駅
09:50 6号路入口
10:39 大山橋
11:24 6号路・3号路分岐 11:33
12:12 高尾山駅(ケーブル)
12:45 1号路入口
12:49 高尾山口駅
新緑の小径とセッコク
高尾山口駅は、平日でも老若男女でごった返していた。
小学生の遠足まで重なった模様。
さっさと歩き始めなくちゃ~。
6号路も大勢のハイカーが歩いている。
単独者、ご家族連れ、団体さん。
この時間にもう下山してくる人も。
ちょうど目の高さに咲いていたサワハコベ。
沢のほとりに群生するシャガ。
そういえば、この辺りでサンコウチョウの鳴き声がした。
へぇぇ高尾山にもいるんだ~!とビックリ。
カメラに収めることはできなかったけど。
早朝にゆっくり野鳥観察してみたいなぁ。
ご年配ハイカーさんが立ち止まっていたので、そちらへ視線を向けると。
大きな木に着生しているセッコク。
白い花がもしゃもしゃと生えている。
ピンクがかったセッコクもあるようだ。
まさにラン科植物の様相。
おぉ、今度はサイハイラン。
沢のほとりで近寄れないためズーム。
マゼンタ色の中身がチラリ。
おくれ毛みたいな側萼片がハラリ。
地味な花かと思ったら意外にセクシーね。
大山橋。
新緑のシェードにキビタキやオオルリのさえずりが響いて。
ウグイス、カッコウ、ヤマガラ、エナガの声もする。
困らない程度のプチ渡渉あり。
マイナスイオンを浴びながら楽しい山歩き。
久しぶりに6号路を歩いたら立派な階段が設置されていた。
確かに歩きやすいけど、こんなに手厚く整備しなくてもいいのに。
6号路・3号路分岐。
木陰ベンチがあるので大勢のハイカーさんが休憩中。
ここでも、鳥の鳴き声に癒される。
姿は見えないけど、素敵な声で歌ってるのはキビタキさんかな~~。
薬王院のユキノシタ
薬王院周辺まで下りてくると、観光客含む大勢の人達がわんさか。
きゃぁー!
ユキノシタを見つけて駆け寄る。
水の音がする石門の脇にて。
葉っぱも可愛い。
色、模様、形、全てが可愛いよね。
誰も気にしてない中、私だけが真剣にユキノシタと向き合ってる(笑)。
ガードレールの向こう側に紫色の花。
よく見るとオカタツナミソウ。
近くに咲いている子を接写。
何となく沢のほとりに近寄ってみると、アサギマダラに遭遇。
他の蝶と違ってひらりひらりと優雅に舞う姿に気品を感じる。
近づいたり遠ざかったりしながら、絶えず動いているのでブレブレ。
それでも撮らずにいられない。
そんな小さい身体で、あなたも海を渡ってきたんでしょ。
イナモリソウ⁂ホシザキイナモリソウ
それでは、本日お目当てのお花たち。
まずは6号路のイナモリソウ(稲森草)。
女性ハイカーさんがしゃがんでいたのを見て瞬時に察した。
順番待っている間もワクワク♬
わぁーいたいたっ!
あなたに会いにきたのよ~。
イナモリソウのお嬢様。
花弁の縁が淡いピンクのフリルって、もう反則でしょ!
可愛すぎ♡♡
後からやってきて「ゴゼンタチバナに似てるけどこれ何?」と大声を出すオバサマに、花名を教えて差し上げた。
どこをどう見てもゴゼンタチバナとは似てないけど??
美的感覚を疑うような発言にビックリ仰天。。。
数年前に私が見た場所とは違うところに咲いていた。
ホシザキイナモリソウ(星咲稲森草)といい、星状に細くなっている品種。
さきほどのイナモリソウとは少し離れている。
わー、本当に星の形をしているんだね。
角度を変えて。
こちらは1号路のイナモリソウ。
今日見た限りでは、1号路のほうが花数は多い。
あちらこちらに点在しているのを見かけた。
普通のスピードで歩いてたら気づかないような場所に、ひっそりと咲いている。
やっぱり可愛いね。
こちらにも花弁6枚が。
陽射しを浴びるイナモリソウ。
まだ蕾もいっぱい。
こちらの3輪は白っぽいイナモリソウ。
よく見ると、花弁の縁が薄っすら紫色になっている。
咲きたてはピンクで次第に色が抜けるのか、最初からこういう色味なのかは不明。
こんなにたくさんのイナモリソウを見られるなんて。
今日のコース取り、正解だった。
イナモリソウはオリンパスタフで撮影。
下山後はタカオネランチ
沢の音と鳥の声を聞きながらテクテク下る。
今日も楽しかったわ。
民家のブライダルベール。
高尾山口駅はすぐそこ。
高尾山口に来たらココ!
タカオネキッチンは外せない。
普段はお弁当持参だし殆ど外食しないから、山の日はOK。
【タカオネキッチン】
https://www.takaone.jp/hotel/facility/cafe/
今日も中庭テラスへ。
静かで落ち着く。
本日のカレー&サラダ付(1000円)を注文したら、間違ってオニオンスープが運ばれてきた。
スタッフさんに申し出るとスープを下げずに「よろしかったらどうぞ」と。
ありがたく完食させて頂く。
美味しかった~。
ジャガイモが美味しかったので聞いてみたら、やはり“インカのめざめ”らしい。
ちょっとお高いけど、家でも使っているホクホクして栗みたいなお気に入りのジャガイモ。
そして、例の。。。
絶品イタリアンプリン(500円)。
旨っ!!
マスカルポーネチーズの濃厚な味わいとコク。
満足度がちがう。
このプリンをスルーして帰ることはできない。
最後に
たった3時間ほどのピークも踏まない山歩きなのに、意外と充実していた。
新緑の下、花を探しながら山歩きできるってしあわせなこと。
宝くじが当たるとか、そんなことじゃないんだよね。
森林浴は心身ともにリラックスできる大事な時間。
山を教えてくれた師匠には感謝しかない。
また仕事がんばろう。
『山小屋主人の炉端話』 著:工藤隆雄
後半は目頭がジーンと熱くなる話が多い。
女の河童、猫と狐のふれあい、三ツ峠山の甲斐犬、つがいのトンボ、親子のカモシカ…。
どれもこれも山からの素敵な贈りもの。