ヤマップで拝見した中之条の氷筍と氷瀑がどうしても気になって。
氷瀑とか今まであまり興味がなかったんだけどな~。
近場の山での梅鑑賞プランも捨てがたい~~。
でも、氷筍を見るなら寒波の影響がある今冬が最適かも。
意を決して、群馬県吾妻郡中之条町大字上沢渡にある仙人くつと仙人の滝を見に行く。
公共交通機関利用者にとってアクセスはあまりよくないのがネック。
行きは新幹線と在来線にバスが接続するが、帰りのバスがなく久しぶりに駅まで歩き(2時間半)をする羽目になった。
往復のアクセス
[往路]
06:34 上野よりはくたか551号
07:17 高崎
07:26 高崎より上越線・吾妻線
08:19 中之条
08:25 中之条駅よりバス(629円)
08:50 沢渡(終点)
※行きのみ新幹線利用
【関越交通バス・沢渡線】
https://www.kan-etsu.net/publics/index/25
[復路]
11:57 沢渡BSより徒歩
14:20 中之条駅
15:00 中之条より吾妻線
15:08 小野上温泉
16:28 小野上温泉より吾妻線
16:50 渋川
18:23 渋川より上越線
18:48 高崎
<帰りのバス時刻表>
沢渡BS→中之条駅
10:50→11:15
13:18→13:43
14:50→15:15
16:35→17:00
17:36→18:01
※途中のバス停からは便が増えるので、これ以外の時間帯にもバスに乗ることはできそうです
自己CT
08:53 沢渡温泉公衆トイレ
09:02 沢渡大橋方面 09:11
09:12 沢渡温泉交差点へ戻る
09:30 上沢渡川橋・有笠山登山口
09:35 高山林業社員寮・美ら寿看板
09:49 仙人くつ遊歩道入口
09:59 仙人くつまで1100m道標
10:06 東屋
10:19 仙人くつ・仙人の滝分岐
10:27 仙人くつ 10:36
10:41 仙人くつ・仙人の滝分岐
10:47 仙人の滝 10:57
11:07 東屋 11:18
11:26 仙人くつ遊歩道入口
11:37 上沢渡川橋・有笠山登山口
11:46 沢渡商店自販機前
11:48 沢渡BS 11:49
11:50 沢渡温泉公衆トイレ 11:54
11:55 沢渡BS 11:57
12:00 沢渡温泉共同浴場
12:18 林業関連倉庫
12:46 四万川橋
12:59 中之条まで5㎞地点
13:05 上折田BS
14:20 中之条駅
粉雪舞う⁂ホオジロ天国
高崎から上越線・吾妻線に乗り、全く知らない町に降り立った。
ワクワク♫
中之条駅BSは木彫りの鹿が目印。
乗客は私の他に女性一人。
終点の沢渡BSにて降車したのは私だけ。
粉雪が舞っている。
こんな日に山奥へ行く者などいないと思われ、むしろ好都合。
相変わらず物好きだなぁと自分で思う。
ヤマップの地図だとバス停から真っすぐなんだけど、そちらが上り坂なので避けたい気持ちが優先してしまう。
ジオグラフィカ地図はダウンロードして来なかった。
迷いながらも沢渡大橋を渡りつつ振り返る。
国道55号のマークがあるから大丈夫!と自分に言い聞かせて。
(帰宅後に再確認したところ、沢渡温泉を経由せず中之条駅へ戻る道と判明)
前方から歩いてきたおじいさんに尋ねてみたが、仙人の滝はご存じない様子。
そこで仙人くつと有笠山の名前を出すと「こっちじゃなくて反対側だよ」と。
「(その地名を)聞かれることはあんまりない」とも言われ。(^^ゞ
笑顔でお礼を言って数歩進んだとたんスッテーンと見事な尻餅。
いたたた…(+o+)
雪の下の舗装道路が一部凍結していたようだ。
沢渡BSのすぐ近くに駐車場と公衆トイレがある。
この交差点から、上り坂を上がっていく。
歩き始めると目の前を横切る小鳥が。
ホオジロちゃんだ。
過眼線が茶色なので雌。
優しい顔をしている。
粉雪が舞う中、木の枝で佇むホオジロさんが何とも風流。
優しい感じの左が雌、過眼線が黒い右が雄。
まるで映画のワンシーンのような。
素敵なホオジロ夫妻に見とれてしまった。
何となく表情が幼く見えるので、まだ若いカップルかも。
いや~、もうこれだけで来てよかったわ。
舗装道路ではホオジロ男子達が採餌中。
沢渡地区はホオジロ天国。
上沢渡橋の手前が、有笠山登山口の入口になっているようだ。
仙人くつ&仙人の滝はこの橋を渡ってまだずーっと先。
高山林業社員寮、美ら寿の看板を右へ。
緩い上り坂をサクサク歩いて。
ツボ足で大丈夫。
仙人くつ*氷筍
おぉ、あれは。。。
仙人くつ遊歩道入口。
思わず「やったー!入口あったー!!」と叫んでしまう。
すると、少し上でチェンスパ装着中の女性がいた(笑)。
所々、このような道標があるので迷うことはない。
こんな雪道を歩いて。
帰りは東屋でランチしよーっと。
仙人くつ、仙人の滝分岐。
先に仙人くつへ行っておこう。
ちょっと下ってプチ渡渉。
ツボ足のまま行ける。
ヤマップで見た急な下りだ。
木の杭、鉄の階段の両脇部分、虎ロープを利用しながら慎重に下る。
小さなベンチがあったら、そこが仙人くつ。
小さな氷筍。
大小さまざまな氷筍が成長中。
こちらの氷筍は、思ったより大きかった。
1m近くあるんじゃないかな?
ナニコレ、すごい!
倒れてるチビッ子。
向きを変えてもう一枚。
他にも撮ったけど、仙人くつの中が暗いせいかブレブレで不掲載。
オタマジャクシ系とか面白い形のがいっぱいあった。
せっかく持ってきたレッドレンザー使えばよかったかな。
10年以上も昔に買った手のひらサイズのペンライト。
さてと、仙人の滝へ行くのでここでチェンスパ装着。
帰りに見つけた仙人くつ足場注意の道標。
仙人の滝*氷瀑
さきほどの分岐へ戻って。
お次は仙人の滝へ。
男女の声が聞こえるので誰かいるみたい。
冬のオブジェ。
木々の間から小鳥の声がするも見つけられず。
仙人の滝が見えてきた!
すごい規模だよ。
これが仙人の滝。
うわぁ、これまたすごい!
滝が何段も重なっている。
氷瀑にトッピングされた雪が綺麗。
奥日光の庵滝よりゴージャス。
大迫力の景観に圧倒されていると。
カップル男性より「撮りましょうか?」とのお声がけを頂く。
撮影ありがとうございます。
そして、仙人の滝直下まで行ってみる。
氷瀑の裏側で微かに水の流れる音が。
美しい仙人ブルー。
クラゲみたいな雪と氷柱。
仙人の滝は迫力満点!
来てよかったわ。
縦アングルでもう一枚。
雪道ルンルン♪
物好きな登山者、私以外にも数名お見かけした(笑)。
粉雪なので全く濡れてない。
雨具についてもサラサラと落ちてしまう。
朝に比べるとやんできた模様。
下りは速い。
もう東屋に着いた。
今日は事情があって軽めのランチ。
お椀で食べるカップヌードルだけにしておく。
当初、この東屋でゆっくりするつもりだった。
あらかじめ、往路復路とも電車とバスの発車時刻や接続をメモしてある。
ところがメモを確認せずに、10:50のバスを11:50と勘違いして慌てて下山。
久しぶりの“駅まで歩き”
下りは速い速い!
途中でチェンスパを外し手に持ったまま、もう下界に下りてきた。
沢渡商店の自販機前。
沢渡温泉公衆トイレ、その先に沢渡BSが見えて、あぁバスに間に合ったと安堵する。
まだバス来てない。
あれっ!? (゚Д゚;)
沢渡BSの時刻表を見て、自分のミスにやっと気づく。
この時間帯は2時間半バスがないので、東屋でゆっくりしようと考えてたことも思い出した…(笑)。
改めて晩釣橋のいわれを読んだり。
沢渡公衆トイレまで戻って準備を整える。
中之条駅までは遠いけど、1時間以上もバスを待つのはイヤ。
久しぶりの“駅まで歩き”だね~。
本日休業の札。
ラーメンの予定は元々なかったけど、何しろ時間を潰せる場所がどこにもないのよ。
にっくきコロナ禍マンボウ。
沢渡温泉は地元民しか入れない(事前情報あり)ので素通り。
共同浴場の受付にいる女性とは一瞬目が合ったけど(笑)。
湯船の中で楽しそうに会話しているおじいさんの声が響き渡る。
沢渡温泉に入れたなら、バス待ち時間はきっと充実しただろう。
それにしても静かな町で住民の姿は全く見えない。
【沢渡温泉共同浴場】
http://www.sawatari-onsen.sakura.ne.jp/index.html
沢渡温泉の看板。
いらっしゃいませの文字が空しく感じられる。
ヤマップの地図を確認しながら、道なりに舗装道路をテクテク下る。
これもヤマップで見ていた画像。
林業関連の倉庫かな。
四万川を渡る。
交差点近くの茂みから美しいさえずりが聞こえて。
暫く立ち止まっていたが小鳥の姿は見つからなかった。
うへー、中之条まで5㎞もあるよ。
そんな私を励ますように、目の前に飛んできたツグミさん。
ありがとね。
13時すぎにバスが目の前を通り過ぎて行く。
うわぁーー、四万温泉からのバスなら便が増えるのか!
沢渡線しかチェックしてなかった。
ええぃもうこうなったら、中之条駅まで歩き通してやるわーい。
半ばやけくそ…(笑)。
またまたホオジロさん。
中之条はホオジロ率が高いね。
カシラダカの大群に出会う。
30羽以上の軍団が枯草の上で採餌しながら飛び回っていた。
ホオジロによく似てるけど、お腹が白いからカシラダカ。
こちらはカワラヒワ軍団。
やはり集団で行動する習性がある。
こんな天候なので画像は暗いけど。
黄色い模様と海老シッポ。
14:20に中之条駅到着。
この舗装道路歩きが一番堪えた。
でも、色々な鳥さんに会えて楽しかったからヨシとするか。
中之条駅の暖かい待合室がありがたい。
椅子に座布団つき。
山専ボトルの熱いお湯で緑茶を淹れ、おやつを食べながら電車待ち。
トロスベ*小野上温泉ハタの湯
2番目の目的地は小野上温泉。
小野上温泉駅は無人だけどなかなか趣のある駅。
山小屋風の造りになっていて、待合ベンチとトイレ(未確認)がある。
ただし、早朝と夜間は扉が閉鎖されるため、ホームの入退場は駅舎を経由できないらしい。
渋川市小野上地域活性化センターはこの日は閉まっていた。
小野上温泉駅の駅前にあるハタの湯。
徒歩1分もかからない。
【小野上温泉ハタの湯】
https://hathanoyu.capoo.jp/#onsen
大人2時間 410円
定休日 毎月20日
靴箱、脱衣場ロッカー(100円返却タイプ)
平日にもかかわらず、駐車場は満車に近いほど大混雑していた。
こんな辺鄙な温泉がどうして混んでるのか不思議だったが、温泉に入ってみて納得。
全部トロトロスベスベのお湯で、シャワーとカランからも温泉が出る。
シャワー水栓は、時間が経つと止まるやつではなくずっと出っ放し。
全身つるっつるの素晴らしいお湯でビックリした。
内湯と露天で30分以上長湯したせいでのぼせてしまい、脱衣場にて少々気持ち悪くなってしまうハプニングあり。
下着を穿こうとしても手が動かず、ロッカーから衣服が落ちたのに拾うこともできない。。。
まずい、電車の時間に間に合わなくなっちゃう。
仕方なく半裸のまま、脱衣場の木のベンチに横たわって休憩。
たった2~3分横になっただけで回復し、いつものようにテキパキ動かせるように。
ドライヤーする時間がなくなり、髪はびしょびしょのままだけど。
ふぅー、助かった。。。危ないとこだったわ。
「本当にいいお湯でした、また来ます」とお礼を言ってハタの湯を出た。
時間ギリギリまで楽しむつもりの欲張り作戦はあまりに危険。
今後は気をつけなきゃ。
とにかく、小野上温泉ハタの湯はオススメ!
都心からは遠いけれど、登山抜きで温泉だけでも来る価値はあると思う。
小野上温泉駅周辺でも、可愛い小鳥の鳴き声が響いてたっけ。
渋川*林屋食堂ノスタルジー
3番目の目的地は、渋川の林屋食堂。
仙人くつと仙人の滝を調べている時に辿り着いたお食事処。
ここには熱狂的なファンがいらっしゃる様子。
食べログの臨場感溢れる長いレビューを読んでいたら、興味をそそられて外せなくなった。
食事のレビューというより、林屋食堂へ来るまでの経緯やら物語を綴っているのだけれど、これが面白いのなんの。
笑いのツボにはまる。(≧▽≦)
【食べログ・林屋食堂】
https://tabelog.com/gunma/A1004/A100401/10006407/
懐かしい渋川駅。
昔、ヤマレコユーザーさんとコラボ登山したな~。
渋川駅から徒歩15分くらい。
昭和そのもの、レトロな店構え。
夕食にはまだ早い時間帯、お客さんは2組のみと空いている。
入店時からほんわか笑顔の女将さん、とても感じがいい。
既に決めていたオムライスを即注文して少々会話。
小野上温泉駅でかけた確認の電話を覚えててくださり、「電話の方ですか?」と聞かれる。
中之条に氷筍と氷瀑を見にきたこと、小野上温泉の素晴らしいお湯を堪能したこと。
そして、林屋食堂さんに来てみたかったんです!
ここに来るためお昼は軽めにしておいた旨を伝えると喜んでくださった。
女将さんは3代目に嫁いだので、お店自体は何十年も続いているとのこと。
古い食堂に多くのファンがいるのも頷ける。
こんな安い値段で提供してくれるお店、今どきないでしょ!
しかも美味しくて量も多いそうで。
ヒレソース丼(700円)や肉丼(620円)も食べてみたい。
今日はオムライス普通盛り(600円)で。
そんなに時間はかからず提供された。
普通盛りでも充分デカイ。
最近はふわトロ卵のオムライスが主流だけど、林屋食堂さんのは昔ながらの作り方。
女将さんも固めが好きと仰っていた。
これはもう、見てるだけで幸せになれるオムライス。(#^^#)
いただきまーす!
中身は豚肉がゴロゴロ入って、美味しさ、ボリュームともに満足。
ノスタルジアを感じながら無理なく完食。
女将さんのお人柄含め、たった1回の訪問でファンになったわ。
訪問時間は予定より遅くなったけど来た甲斐があったというもの。
ぜひまた来ようっと。
時代は変わると言うけれど、昔と同じままの場所があってもいい。
渋川の林屋食堂は確かにそんな存在。
「ここに来ると本当に優しい気持ちになれる…」ウサギのミミーさん、楽しいレビューありがとう。
お店を出る頃には夜空に月が輝いていた。
通勤時間帯を避ける意味もあり、あえて急がずに在来線でのんびりと帰宅した。
最後に
初めて訪れた仙人くつ&仙人の滝。
アクセス面で尻込みせずに思い切って来てよかった。
バス時間の勘違いによる駅まで歩きも、運動不足解消になったし。
小野上温泉、林屋食堂もバッチリ!
トータルで考えたら大満足!!
今回もヤマッパーさん他、インターネットの情報に感謝です。