登山

秋晴れの焼岳*登山歴11年で初訪問*中の湯BS 2022/10/1(土)

初心者の頃に登る人が多いと思われる焼岳。

いつか上高地から…と思っているうちに機会を逃し、なんと11年もの年月が経過。

なので焼岳登頂は今回が初めて。

穂高連峰やジャンの縦走はとっくに済ませているのに(笑)。

 

9月は台風の影響で別エリアでのテント泊が潰れてしまい山に向かえず。

当初9月下旬に予定していた焼岳は、平日にもかかわらず夜行バスが満席で日程をずらした。

日帰りなので最短で登れる中の湯温泉ルートで。

今日は久しぶりのドピーカンとなりそう♬

 

 

往復のアクセス

 

[往路]

22:00 渋谷マークシティより夜行バス(10400円)

05:06 中の湯BS

【さわやか信州号・上高地行き】

http://sawayaka.alpico.co.jp/route/

 

行き先が上高地の場合、早くから予約で埋まり満席となるため早めの予約をオススメする

唯一残っていたのが渋谷マークシティ発の一席のみ

(おそらくキャンセルが出た直後に運よく予約できたパターン)

 

トイレあり、コンセントあり、フットレストあり

 

 

[復路]

15:05 中の湯BSより路線バス(2250円)

16:33 松本駅

17:20 松本よりあずさ50号

【濃飛バス・新穂高~松本線】

https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/matsumoto/

 

予約不要

季節によりバス停の位置が変わるのでご注意

 

自己CT

 

05:12 中の湯BS(釜トンネル手前)

05:54 中の湯温泉 05:56

06:09 新中の湯登山口

06:34 朝食タイム 06:43

08:05 広場 08:07

09:34 2300m地点 09:35

10:14 南峰分岐

10:20 噴煙の岩場 10:23

10:27 山頂下コル 10:29

10:37 焼岳(北峰) 11:30

11:38 南峰分岐

12:20 広場 12:21

13:24 中の湯温泉 14:15

 

釜トンネルから暗い中スタート

 

渋谷発のさわやか信州号、実は車内の冷房がとても寒かった。

隣の単独女性も後ろのカップルも同じことを言っていたが、我慢強い日本人は誰も声を上げない。

前の人などフードを被っていたのでやはり寒かったんだろうと見受けられる。

 

2時間経過したところでSA休憩(1回だけ)となり、運転手さんが人数点検をする際に「寒いんですが今の温度は何度でしょうか?」と声をかけた。

それでは温度を上げますと仰ってくれたので安心していたら、おそらく途中で元の25℃に下げたと思われ、釜トンネルまで寒くてしかたがなかった。

発車前はこんなに寒いとは思わないからウィンドシェル以外はザックの中。

夜行バスは特に、自分の快適温度を優先する運転手さんに当たると地獄だ。

 

しかも、降車する際に降りてこないので自分でザックを取り出そうとしたら「中の湯は荷物を預かってないと言われましたが」と。

私のザックは上高地の荷物と一緒に奥のほうに押し込まれていて。

スタッフ同士の連携が悪いというか何というか。。。

最悪のスタートとなってしまう。

 

釜トンネル

 

早朝5時すぎ、釜トンネル前にある中の湯BS。

真っ暗でもヘッドランプは不要。

ご年配夫婦が登山準備をしていて一足先に出発された。

肌寒いので雨具上を着込んで私も出発。

 

 

 

何十匹もの猿軍団がギャアギャア大騒ぎ。

なるべく刺激しないよう無言で通り抜けたところ。

ここに写っている2匹は私を見ても知らんぷり、枯葉についている何かを大人しく口に運んでいた。

ところが、ガードレール脇を歩いていた猿は歯をむき出してオラオラ威嚇してきて。

もう全然可愛くな~~~い!

 

 

 

釜トンネルから45分ほどで中の湯温泉に到着。

 

 

 

このピンクの花に、鳥みたいな形の昆虫がホバリングしてた。

ホシホウジャク(星蜂雀)を初めて見る。

撮影はしたものの動きが速すぎブレブレで不掲載。

 

 

 

焼岳登山口へは、中の湯温泉の敷地内に入って行くのが近道。

送迎バス(ハイエース)が停まっている裏側へ抜ける。

 

 

ツリバナ実

 

中の湯温泉の裏道でツリバナの実に出会う。

ゆっくり登っていると暑くなったので、雨具上を脱ぎザックにしまった。

 

秋の実たち

 

中の湯温泉旅館の近道から、駐車場のある舗装道路へ。

 

 

新中の湯登山口。

路駐の車が遠くまで延々と続いていて、早い時間帯からの大混雑ぶりが窺える。

 

 

 

あ、ヤマップで見た車の残骸だー。

 

 

 

いつもなら登山前に必ず何か食べるが、釜トンネルからここまでそんな場所は皆無。

大木の根っこに腰かけて簡単な朝食を摂る。

朝陽が嬉しい。

 

 

 

ゴゼンタチバナ実。

 

 

ツルリンドウ実

 

艶々なツルリンドウの実がいっぱい。

2連3連のものも見られた。

 

青空と秋の彩り

 

樹林帯を抜けると目の前に。

 

 

おぉー!噴煙がチラリ。

あそこが焼岳かな。

 

寝不足と体力不足で足が全く上がらない。

少し登っては小休止の繰り返し。

さっきからずっとだよ。。。

 

 

 

展望が開けて。

 

「意外とこの道キツくないですか~?」

「10歳以上も年上のご年配者にどんどん抜かれて、もうヘットヘトで…(笑)」

この辺だったかな、キュートな女の子と会話して道を譲ったのは。

 

1ヶ月以上登山してなかったのもあるけれど。

私の一番の弱点はやはり寝不足なのだ。

夜行バスで日帰り登山ってもう無理かも。。。

 

 

 

振り返っては休み。

少し歩いては休み。

岩があれば腰かけて。

 

 

 

素敵な緑の斜面に心躍る。

 

 

 

ナナカマド色づき始め。

 

 

シラタマノキ

 

焼岳のシラタマノキは粒がでっかいぞ!

 

 

 

あ~~~。

気持ちいい青空なんだけどね。

 

身体がついていかない。

重い…足が重い…。

 

 

 

やっと、やっと2300m地点。

登ってくる人達にどんどん抜かれるけど、マイペースで行くしかない。

 

さっきの女の子がもう山頂から下りてきたので声をかけた。

ほっぺたがぷくぷくしてて本当にキュート。

ヘトヘトの私に「楽しんでください~」と笑顔で励ましてくれてありがとう!

 

 

 

噴煙が近づく。

あそこをトラバースするのか。

 

大混雑の焼岳へ

 

もうすぐ山頂。

やっと元気が戻ってきた。

標高差は少ないのに、新中の湯登山口から4時間以上もかかってしまったわ。

健脚の人ならとっくに下山してるような時間。

 

 

焼岳南峰(登山禁止)の分岐近く。

 

 

 

グリーンの正賀池。

 

 

 

岩の間に見えるのは笠ヶ岳。

 

 

 

まずは噴煙が上がっているところへ行ってみよう。

落石を起こさないように登る。

 

 

 

シューシュー大きな音と硫黄臭がすごい。

 

 

 

焼岳山頂手前のコルにて。

写真は撮ってないけど、焼岳小屋のグリーン屋根もここから見える。

結構下なんだね。

 

 

 

穂高連峰の大絶景!

 

下から爆音(洋楽)と共に登ってくる男性がいて、てっきり外人さんかと思ったら。

半袖半ズボンで真っ黒に日焼けした長靴姿のオジイサンでビックリ。

 

 

 

焼岳山頂は大勢の人だかり。

撮影順番待ちの列に並ぶのは後でいいや。

 

 

 

穂高連峰。

 

 

 

笠ヶ岳から抜戸岳への稜線。

 

 

 

うひょー、槍も見えてる。

 

 

 

残雪期に難儀した霞沢岳。

山々を眺めている間にもどんどん人が登ってくる。

 

 

 

キーマカレーメシ

 

おなか空いたー。

先にランチしようっと。

山専ボトルのお湯でキーマカレーメシ。

 

あれ?カレーメシってこんなにユルかったっけ?

スプーン忘れたので割り箸ですくい、最後は飲み干す。

 

 

どら焼き&コーヒー

 

焼岳でどら焼き。

ブラックコーヒーとよく合う。

ふぅ~~ごちそうさま。

 

 

お初の焼岳

 

頭上まで片足持ち上げてた美人のお姉さんにお願いする。

撮影ありがとうございます。

 

焼岳山頂に50人以上はいたんじゃない?

それくらい大混雑してた。

 

 

 

あちらは南峰。

登山禁止なのを知らずに登ってる人がいたみたい。

私も各地で色々やらかしてるから、人のことは言えないけど…(笑)。

 

 

 

ガスが湧いてきたよ。

 

 

 

上高地、河童橋方面。

そろそろ下山しましょ。

 

 

コアカミゴケ

 

焼岳山頂直下ですれ違い待機中、岩にびっしり生えた赤い菌類を見つける。

コアカミゴケだよね。

 

 

 

色んな場所からシューシュー。

 

 

 

南峰のコル。

あそこから左へ下りる。

 

懐かしの洋楽でノリノリ下山

 

岩々の道を下っていると、さすがに暑くなってきてウィンドパーカを脱ぐ。

 

 

モンベルの丸ゴムと家にあったコードロックで、ザックにバンジーコードを取り付けてみた。

丸ゴム(3mm)はテントポールの交換用ショックコードと同じもの。

ヤマップでテントやザックを自作してる男性がいて驚いたが、このくらいのカスタマイズなら私でも簡単でしょ。

 

出典:モンベル3mm丸ゴム

 

 

例のオジイサンが下山中に大音量でKISSの「I Was Made For Lovin’ You」を流していて、後ろを歩く私までノリノリ(笑)。

あぁ懐かしい。

 

 

 

 

広場にて焼岳を振り返る。

 

 

 

ノースフェイスのアルパインライトパンツ初投入。

ストレッチで動き易いだけじゃなく、すっきりとしたシルエットがすごくいい!

女性用Мでジャストサイズ。

モンベルの薄手タイツを下に穿いている。

 

 

 

 

 

爽やかな秋の風。

 

オジイサンは健脚なので姿は見えないけど、断続的に曲が聴こえてくる。

今度は「A Whiter Shade of Pale」 (Procol Harum) とか。

ジーチャン、なかなか選曲いいじゃない。

 

 

中の湯温泉*山賊焼きからあげ定食

 

下山後の温泉は、前から一度来てみたかった中の湯温泉。

 

 

下山してすぐ入れるのが嬉しい。

 

 

 

【中の湯温泉】

https://www.nakanoyu-onsen.jp/

 

日帰り温泉は12:00から。

大人 800円。

脱衣場には鍵ロッカーがないので貴重品はフロントへ。

 

 

 

玄関先にあった可愛い鉢植え。

ゼラニウムの仲間?

 

 

ミニッツメイド

 

水分が足りなくて喉カラカラ。

温泉入る前にグレープフルーツジュース(150円)。

ペットボトルは殆どが200円でちょっとお高い。

中の湯売店(釜トンネル)には自販機なしと伺ったので、帰りの分もここで買っておく。

 

 

雷鳥ヒナ

 

雷鳥ヒナの写真♡

 

 

雷鳥親子

 

雷鳥ママとヒナ♡♡

 

 

内湯

 

この時間帯は誰もおらず私ひとりだけなのでパチリ。

内湯は熱すぎてすぐに出た。

45℃くらいありそう。

 

 

露天

 

露天風呂はちょうどいい温度、ゆっくりできる。

秋の空気が気持ちいい~~。

 

 

ゲンノショウコ

 

中の湯温泉を出るとゲンノショウコ。

 

 

アキノウナギツカミ

 

 

ベニバナゲンノショウコ

 

きゃー、路肩にベニバナゲンノショウコちゃん。

 

 

 

現在、卜伝の湯は閉鎖中。

入れるうちに入っておくもんだね。残念。

 

東北などの他エリアでも、バスが全面運休となりアクセス困難になってしまった山がいくつかある。

 

 

 

中の湯売店は、早朝に夜行バスを降車した釜トンネルの手前。

中の湯温泉旅館から徒歩で35分ほど。

自販機はないけど、飲み物は注文できる様子。

 

 

中の湯BS

 

中の湯BSでバス待ち。

 

 

 

ノコンギクがひっそりと。

 

 

 

さわんど行きアルピコバスが次々やってくる。

 

 

 

松本BT行きは濃飛バス。

 

 

 

松本駅でトイレに直行、券売機にてあずさの指定券を購入。

夜の営業は17:30~が多く夕食を食べられるお店が限られてしまう。

お城口からすぐのからあげセンター駅前営業所へ。

 

【からあげセンター】

http://karacen.com/

 

山賊焼きハーフ&からあげ定食(税込み968円)。

あずさの時間が迫っているのもあって、からあげ1個だけ食べきれず持参した袋で持ち帰り。

それ以外は綺麗に完食。

 

週末は高速道路が渋滞すると予想し、高速バスはやめてあずさで帰宅。

おつかれさまでした。

 

最後に

 

たった1ヶ月登山しないだけで、こんなに身体が鈍ってしまうものか。。。

一歩一歩が重くて大層しんどかった。

寝不足だけじゃなく、年齢的にも無理が利かなくなってきたような。

 

 

それでも、次回は小梨平でテントを張って上高地から登ってみたいかな。

秋晴れの焼岳は最高に気持ちがいい。

久々の好天に感謝。

 

 

 

なんと翌日から数日間、がっつり筋肉痛に悩まされる。

立山室堂~薬師岳への縦走路でも起きなかったのに。

標高差が少なく簡単なはずの焼岳は、今の私には手ごわかった。

 

 

 

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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