2014年ヤマレコで噴湯丘を知り、いつか行ってみたいと思っていた。
その男性は晴嵐荘の側で野湯を楽しんでいて大変興味が湧いた。
今でも“お気に入り”に入れたままになっている。
去年、テント泊で温泉やカレーを満喫されたレコを拝見し早速テントを予約。
(ちなみに、塔くん繋がりにて塔ノ岳でお話したことがある女性ユーザーさん)
ところが前日になって、晴嵐荘事務所より増水で渡渉ができなくなったとお電話を頂いた。
「では、来年絶対お伺いします」と伝え、泣く泣くキャンセルした経緯がある。
やっと夏が来て、今年こそは!との意気込みで予約したテント泊。
折しも台風が2つ通過する日にちと被ってしまったが。。。
登山道は問題なくても、晴嵐荘手前を流れる高瀬川の渡渉がネック
降雨の影響がなければ、飛び石づたいにくるぶし程度の渡渉で済むようです
ひとたび増水すると渡渉不可となり晴嵐荘に来るのも帰るのもできなくなります
万が一のことを考え、現金を多めに持ってくることをオススメします!
直前に1万円プラスしておいてよかった…
あと、8/10は水場の水と温泉も止まってしまい使えませんでした
飲み水は小屋であらかじめ確保されていた様子
往復のアクセス・トイレ
[往路]
22:30 竹橋より夜行バス(9000円)
03:45 七倉
【毎日あるぺん号 七倉・扇沢・五竜・八方・栂池】
https://www.maitabi.jp/parts/detail.php?t_type=&course_no=10245
[復路]
15:52 七倉山荘よりタクシー(通常7000円強が5000円に)
16:26 信濃大町駅
17:12 信濃大町駅前より高速バス(4300円)
22:00 バスタ新宿
【アルピコタクシー】
0261-23-2323
七倉山荘にて“とくとくタクシー券”を3000円で購入すると、5000円分のクーポンとして使えます!
信濃大町まで7000円強かかるタクシー代が2000円お得になる嬉しいシステム♪
終点で運転手さんに差額を支払えばOK
【ハイウェイバスドットコム】
https://www.highwaybus.com/gp/index
キャンセル料はたったの100円
便の変更などもスマホひとつでOK
<トイレ>
●七倉山荘公衆トイレ(ペーパーあり、水洗)
●晴嵐荘(ペーパーあり、ボットン)
自己CT
[1日目]
04:51 七倉山荘
05:37 高瀬ダム下の東電看板
06:02 高瀬ダム 06:07
07:05 湯俣温泉登山口(駐車場)
07:37 名無避難小屋 07:54
09:03 湯俣山荘(休業中)
09:09 晴嵐荘の対岸の河原 09:45
09:57 晴嵐荘 11:17
11:18 高瀬川河原
11:27 吊橋
11:35 噴湯丘の手前ウロウロ 12:31
12:36 鳥居とロープ地点
12:38 東電の茶色い建物
12:43 晴嵐荘
[2日目]
終日、晴嵐荘ひきこもり読書三昧(笑)
[3日目]
10:06 渡渉開始
10:15 晴嵐荘の対岸の河原 10:23
11:36 湯俣温泉登山口(駐車場)
11:53 東電第5発電所
12:19 慰霊碑
12:30 高瀬ダム
13:36 七倉山荘
歩いてしか行けない山の秘湯
毎日あるぺん号、七倉に到着。
外はまだ真っ暗。
早朝に七倉まで行ける公共交通機関は毎日あるぺん号だけ。
昼間なら信濃大町よりタクシー利用が可能。
去年、キャンセルの件でクレームを入れた因縁の〇ったくりバス、選択肢がないのでまたお世話になる。
やけに快適なシートだなと思ったら、どうやらプレミアムバスと合同運行(私は通常料金で乗車)だった。
今回の運転手さんはとても感じがよかった。
降車してから暫くの間、私が七倉山荘のベンチに着くまで発車せずにライトを照らしていてくれた。
ありがとうございます!
ランタンとヘッドランプを灯し、朝食を摂っていると、どこからか下山してきた男女パーティが到着しビックリ。
暗闇に人がいて向こうも驚いたと思うけど。
裏銀座縦走かな~。
「これから登るんですか?」と男性に聞かれ、「山じゃなくて晴嵐荘です」と答えるもご存じない様子。
駅までタクシーを呼んだと仲間に話している。
へぇぇ、こんな早朝にタクシー来てくれるんだ?と2度目のビックリ。
暫くするとタクシーがやってきてパーティが去り、また静寂が戻ってきた。
タイツの太もも数箇所を虫に刺されたようで、痒くて仕方ない。
慌ててハッカ油をスプレーしたものの時すでに遅し。
痒みが数日間収まらなかったので、蚊ではなくブヨ系だと思われる。
1時間待つと明るくなってきたのでそろそろ行動開始。
以前は暗闇の中ヘッドランプで歩き始めたけど、今日はゆるキャンなのでのんびり。
雨予報のため、シュラフは省きエスケープライトヴィヴィに。
デジカメは防水のTG-4だけ持参した。
七倉山荘近くのトンネルからスタート。
ここはまだ明るいほう。
くるりん♪のクサボタン。
まだ、小雨がパラパラしている程度。
濁沢方面のトンネル手前にタクシーが1台。
雨脚が強まってきたので、とりあえず雨具上だけ着用。
序盤はトンネルが長いのでそれほど濡れない。
しかし、こんな日にザックカバーを忘れるとは。
それにしても綺麗~。
セルリアンブルーに目が奪われる。
途中のライトが点灯されてない真っ暗いトンネルが不気味。
ヘッドランプの電池はさきほど外してしまったし、遠くに見える出口を頼りにそのまま通過。
トンネルの中を歩いている時に車が通ると、ゴォーーーッという轟音がちょっと怖いんだよ。
湯俣温泉登山口からは山道となり、登山装備が必要。
山荘関係者もしくは東電関係者のみ駐車可。
多少のアップダウンはあるけれど、とても歩き易い登山道。
長い木道あり。
大雨が続き、結局雨具パンツも樹林帯で穿いた。
名無避難小屋に寄ってみよう。
名前の由来は名無し沢から。
暗くてフラッシュが点灯してしまった。
ストーブがある。
ノートにちょこっと記入したものの、長居はしたくない気分。
別に霊感がある訳ではないが、、、何となく落ち着かないので外に出る。
コンクリート、ブロック造りで暗い雰囲気の避難小屋は苦手。
滝谷避難小屋とか。
ドアを閉め外階段にて小休憩。
下山してきた単独男性に会釈する。
雨はなかなか止まないし、出発しますかー。
晴嵐荘まであと50分だって。
ガスが幽玄な雰囲気を醸し出し、俄然ワクワクしてくる。
崩落箇所あり。
七倉からここまで、単独者、パーティ含め9名のハイカーさんとすれ違った。
おぉ、雰囲気がいい素敵な沢。
ボケちゃったけど。
ピンクのヤナギランが、沢の素敵さを更に際立たせて。
んっ?
もしかして、あそこに見える建物は。。。
どうやら晴嵐荘みたいね! \(^o^)/
後を振り返ると休業中の湯俣山荘。
晴嵐荘へ行くには、この高瀬川の渡渉がつきもの。
対岸の3名はこれから下山する若者たち。
河原でウロウロしていると、雨が止んでまさかの青空が。
晴嵐荘の親父さんから「晴嵐荘ですか?ちょっと待ってください」と声をかけられる。
渡渉は想定内なのでここで準備。
雨具パンツを脱ぎ、モンベルのアクアグリッパーサンダルに履き替える。
登山靴はレジ袋に入れ、ザックの上部にくくり付けて濡れないように。
出典:モンベルアクアグリッパーサンダル
この画像だけ見るとヒョイヒョイ歩けそうだけど、なんせ流れが速いのよ~。
上流も下流も調べたけど渡渉ポイントが見つからない。
途方に暮れていると、ガタイのいい親父さんが渡渉してこちら側へ。
「もう少し待てば水引くけど待ちますか?」
「いえ、待つのイヤなんでもう行っちゃいますっ」
じゃあ…ということで、親父さんが誘導してくださることに。
「この石に足置いて」
「次はこの石」
「流れが速いけどここは浅いから足置いて大丈夫」
時には手まで繋いでくださって、無事に渡渉完了! (^^ゞ
無事着いたー。
ありがとうございます!
やっと来られたよ晴嵐荘。
竹風鈴のカラコロと乾いた音色が心地よい。
せっかく止んだと思ったらまた雨が…。
【湯俣温泉 晴嵐荘】
テント1張 1000円+1人 1000円+入浴 1000円(合計3000円)
素泊まり 7500円
※コロナ禍の影響により今年から値上がり
ここで一つの決断を下す。
今は青空と太陽が出ていても、2個目の台風が日本海を通過する予報になっていた。
絶対また大雨になるだろう。
それなら、どうして中止にしなかったって?(笑)
素泊まりに変更可能か尋ねると、即答でOKとのこと。
あぁ、よかった。。。
テントでも温泉は入れるけど、雨具もタイツも何ひとつ乾かない状態になると思われ。
この判断はのちのち正しかったと知る。
今日の寝床は2番の個室。
濡れたザックは暫く廊下に置かせてもらう。
後から知ったがちゃんと乾燥室があり、ストーブで全ての持ち物がカラカラに乾き助かりました。
私の渡渉を見守っていた女性と談笑。
小屋のスタッフさんかと勘違いして挨拶したら、実はお客さんだった(笑)。
松本在住だなんて羨ましすぎる。
「熊が怖いから私はひとりじゃ来られない、ひとりで来るなんてすごい」と言われる。
噴湯丘で90度近くの熱湯に足をつけてしまい、火傷をしたという連れの男性も後から登場。
火傷の水膨れにラップを巻きテーピング処置されて渡渉するそうだ。
玄関でお2人をお見送り。
スタッフさんに確認後、食堂の端っこで簡単な昼食を摂らせて頂く。
前夜に沸かした山専ボトルのお湯が熱いままで使えるのはいつもながら感心。
いざ、噴湯丘へ
家族に譲ってもらった水着に穿き替え、ちょっと涼しいのでTシャツに雨具を羽織る。
親父さんに噴湯丘の場所を尋ねて歩き出す。
もう一度、対岸へ渡渉しなければならない。
小屋の右手が水量が少ないと教わりそちらへ行ってみる。
膝下くらいの水位で何とか渡渉できた。
茶色い建物の横を上流に向かって歩いて行く。
吊橋は一人ずつ渡れと書いてある。
こういう吊橋は楽しい♪
きちんと整備されており、全く危険なところはないし怖くもない。
橋を渡ったら右へ、鳥居とロープがある。
あのもくもくが温泉なんだね。
黒いところは物凄く熱いので気をつけて。
こんな大岩を越えたり、飛び石を渡ったりして。
こちらでも少々の渡渉あり。
アクアグリッパーサンダルなので滑らない。
アカモノの赤い実がたわわ。
その下には小さい苔も息づいている。
白いおっぱいみたいな噴湯丘。
どうにかして対岸へ渡りたい!
この手で触ってみたい!!
上流に行ったり下流に戻ったり右往左往するも、結果的には渡渉できなかった。
何度目かのチャレンジで、ボチャンと胸まで浸かり流されそうになったので断念。
残念無念。。
あぁ、噴湯丘。。。
あらかじめジップロックに入れていたスマホは無事。
…というか、サコッシュの止水ジッパーを閉めていたら、中身は全然濡れなかったよ。
すごいぞ、タビチビトート!
↓こちらは一回り小さいチビチビトートだけど、材質は同じもの
↓こちらはタビチビトートのX-PAC版(軽くて防水性が高い)
更に上流に向かったところにある噴湯丘の赤ちゃん。
ピンク色と黄色が混じって、すくすく成長中。
ミニ噴湯丘の側にて。
黒い部分から絶え間なく湧き出る温泉。
自然のエネルギーは凄いね。
ロープ使わなくても、手がかりと足場はあるので大丈夫。
高瀬川は濁ってるのに、水俣川は透き通ってる。
また雨降ってきた。
左側にある石の堤防を越えれば晴嵐荘。
12:40頃はこの辺の水位が低く楽々渡れた。
ミヤマママコナがひっそりと。
晴嵐荘のシンプルな温泉
身体が冷えてしまったので、温泉が恋しい。
8/9の湯温は38度位。
熱すぎるお湯が苦手な私にちょうどよく、いつまでも入っていられる。
1時間毎に出たり入ったり就寝前まで6回も(笑)。
野湯は入れなかったけど、内湯でのんびり温泉を楽しむことができた。
山奥のシンプルな温泉は一番の贅沢だと思う。
1回目の温泉後、バリスタのコーヒー(200円)を頂く。
以前は必ずミルクを入れていたけど最近はブラックで飲むことが多い。
やっぱり雨が降ってきたよ。
素泊まりに変更しといてよかった。
お昼頃に到着された女性とお話したところ、渡渉はくるぶし程度だったらしい。
たった3時間で水位が下がることもあるのか。
私が噴湯丘から戻った時間帯が一番水位が低かったようだ。
ここから歩いて今ここにいるんだ。
紙の地図を見るのが大好き。
飽きることなく見ていられるし、妄想登山で夢が膨らむ。
元祖!コンビニおにぎりツナチャーハン。
おにぎり1個じゃ足りないので、今日は2個に増やしてみた。
あとはフリーズドライの玉子スープ。
↓軽くて冷めないダイネックスが好きなので“ラテ”色を購入、山小屋エイド基金シールでオリジナルマグに
増水により渡渉できず2泊
☆2日目☆
早朝5時前、ゴォーゴォーという濁流の音で目を覚ます。
窓の外に目をやると、明らかに水面が上がり白波が立っているのが見え絶句。
「あ。。。」
小屋の外へ出てみた。
昨日、水がなかったところにまで水の流れが何本もできている。
素人の私でも渡渉は不可能と一瞬で理解した。
小屋近くの水たまりに手を入れてみると、ぬるま湯ながらも一応温泉になっているようなところがある。
しかし、現実はこれなのよ。。
一体どうするよ。。。
数年前まではこの橋を渡れたようだ。
丸太橋をかけても流され、現在は橋がないので渡渉は免れない。
数年前に体験したブナ立尾根の濁沢渡渉が未だにトラウマ。
蟻地獄みたいな液状化現象の危険がないぶん、まだ、ここのほうがマシだけれど。
とりあえず簡単な朝食を摂る。
お酒の種類がこんなにある山小屋は珍しい(笑)。
酒好きの人にはたまらないだろうね。
大町のお姉さまは「あんまり経験できないことだから楽しまなくちゃね」と何だか楽しそう。
「もう一泊する覚悟ができました」とも仰っていた。
なかなか肝の据わった女性だ。
私も、仕事さえなければ同じ気持ちになれるんだけど。。。
9時頃、一瞬の晴れ間。
この後、また雨が降ったり止んだり晴れたりの繰り返し。
天候が急変するので、展望台へ行くのはやめた。
正午まえ、増水の偵察に。
水位が上がっただけでなく、川の幅が広くなっている。
どこも渡れない。
今日中に帰るのは無理っぽい。
明日は早番のシフト勤務を休むことになりそうな気配濃厚。
今まで無遅刻無欠勤の私としては、せめて連絡はとっておきたい。
インターネットが不通なので電話もラインも繋がらない。
親父さんにお願いすると、大町の事務所に連絡してみますとのこと。
その後、私の家族に電話が繋がったと聞いてホッとした。
勤務先には家族から連絡してもらうよう伝えてある。
恐れ入ります。
辻まこと『山からの言葉』
手塚治虫『手塚治虫の山』(マンガ)
何気なく手に取ったこの2冊はとても面白く、グイグイ引き込まれてしまう。
手塚治虫のほうはなんか泣けたな。。。
『モモンガのムサ』とか、山が一家族を守る最後のシーンとか。
なにこの晴れ!
晴れたと思ったら、ザーッと強い雨。
温泉は止まって水になっちゃったため、することがなく読書三昧。
本棚のPEAKS 6月号を読んでいたら晴嵐荘の特集が。
なんと、親父さんは以前ここのお客さんだったらしい。
前任者に懇願されて断り続けたものの、結果的に引き受けたそうだ。
さすがに2泊目の夜ごはんは持参していない。
ダメ元で親父さんに夕食の件を尋ねてみたら大丈夫とのこと。
やったー♪
この噴湯丘カレー、絶品!!
メチャクチャ旨い!!!
親父さんに素直に伝えると照れくさそうに「スパイスを全部ここで挽いてるから…」と仰っていた。
もうこれは特技でしょう。
下界にいても私はこんな美味しいカレー作れないもん。
それを不便な山小屋で食べられる幸せったら。
18時ちょうどに提供され、18:13には散策に出ているのでたった数分で完食(笑)。
ごちそうさまでした!!
夕食後の散策。
昨日より減ったとはいえ、まだ渡渉は厳しいレベル。
引きこもっていたので疲れるはずはないのだが、いつの間にか寝落ちしていた。
夜中に目が覚めてトイレに行った時、満天の星が輝いていて思わず窓を開け見入ってしまった。
同じ頃、親父さんたちは小屋近くの野湯から天の川を見ていたそうだ。
夢の世界から下界へ
☆3日目☆
3日目の早朝。
山の向こうに朝陽が見える。
今日は晴れるかな?
この時知ったが、恐らくテントは2張あったと思われる。
あんな大雨の中で大丈夫だったんだろうか。
次回は、ぜひ晴れの日にテント泊してみたい。
そういえば、七倉方面からの単独ハイカーを時間差で2名見かける。
お2人とも渡渉できずに七倉へ引き返して行かれた。
3日目の朝食。
多めに持参して予備に残しておいたパン。
オリーブとチーズのパンにはマヨネーズ、フルーツとくるみのパンにはフルーツジャムをトッピング。
わかめスープとブラックコーヒー。
「朝食がなければご準備はできます」と親父さんよりご提案あり。
ただ、手持ち現金が残り少ないのでお礼を申し上げ、こんな粗食となった。
以前のように無駄な食料を持参しなくなったけど、まぁ何とかなるもんだ。
早朝5時頃、ゴボゴボッ.。o○という音とともに温泉が出始める。
本来の入浴時間は朝の7時までなので、6:30頃に入ってみるとかなりぬるめ。
その後、2人組の女性が親父さんに入っていいですか?と尋ねて入っていたので、私も入ってみることに。
これで合計8回の入浴。
OKが出たらいつでも下山できるよう準備。
7時には布団をたたみ、軽く掃除をしてパッキングを済ませておいた。
奈良からいらっしゃった女性と一緒に足湯を楽しむ。
7時間かけて七倉まで運転してきたそうだ。
既に男性用水着に着替えているので濡れても大丈夫。
親父さんたちが大岩と大岩の間にロープを張ってくださる。
ロープを伝って中州まで渡り、そこから対岸へ渡る作戦らしい。
3日目は清々しい晴れ。
やっと帰れそうだ。
中央やや下の茶色い大岩に水が被らなくなったら、渡渉可能という目安があるらしい。
2人組の女性より又聞きした情報ではあるが。
まだ時間がありそうなので、ギリギリまで足湯を楽しむ。
小屋周辺の沢からも、結構熱い温泉がブクブク湧き出している。
ちゃんと干してくれてるので、お布団フカフカだったんだね。
感謝。
若者3人組が泊まっていた大部屋。
こちらもいいね。
若者3人組がスムーズに渡渉したのを見送る。
対岸で着替えて「ありがとうございましたぁーー!」とご挨拶。
渋くて温かい山小屋、晴嵐荘。
昨日はどうなることかと思ったけど、帰りたくない~~。
ストレスフルな現実(仕事)に戻りたくないわ~~。
親父さんにツーショットをお願いする。
ありがとうございます!
ブログに顔出しOKの承諾を頂きました。
大町の女性と、お友達で奈良の女性と一緒に。
慌てず騒がず肝が据わったお姉さまがた。
同じく、顔出しOKの承諾を頂いております。
楽しいひとときをありがとうございました~!
大町のお姉さまはハーネス着用。
女性には一人ずつサポートが付くと聞いて、ホッとされている。
お次は奈良のお姉さま。
ハーネスなしで渡渉。
いよいよ私の番。
同じくハーネスなしで大丈夫。
親父さんのサポートで中州まで、そして無事に対岸へ。
お姉さまがたは昨日行けなかった噴湯丘へ行かれるそうだ。
河原にザックをデポして、優しいスタッフさんのサポート付き。
私はここでサンダルを登山靴に履き替える。
晴嵐荘の親父さんにスタッフさん、大変お世話になりました。
対岸よりお礼を申し上げてお別れ。
絶対また来ます!
濁り水がキレイになってる。
なんだかウキウキ。
大変だった割には後味が清々しい。
初日、雨で撮る気にならなかったホツツジ。
素晴らしく快適なトレイルをのんびり歩く。
小腹が空いたので柿の種。
ゴゼンタチバナの赤い実。
行きでは全く気付かなかったタマガワホトトギスを発見。
咲いたばかりの花がいっぱい!
嬉しくてしょうがない。
こんな風に大岩で通せんぼしている方の道は、登山道ではないのでご注意。
山が見える。
ピントがどこにも合ってないなぁ。
この小さな橋を渡ると名無避難小屋。
外に大きめのベンチが2つ。
帰り道で気づいたシラタマノキ。
奥に見える白い山は船窪岳かな?
第5発電所の辺りで見かけた名前不明の花。
<追記>
ズルカマラだそうです。
見たことも聞いたこともない花。
以前もウスタビガの繭を教えて頂いたヤマレコユーザーのsさん。
どうもありがとうございます!
きゃーーっ!
メチャクチャ可愛いゲンノショウコちゃん。
なんでそんなに可愛いの。
本当に素敵な色。
おぉ、メタリックな青い尻尾を持ったトカゲ。
さっきもいたけど逃げられちゃったんだよね。
この子は何秒間もじっとしていてくれた。
10kgのザックを背負って往復約20㎞。
タクシーには乗らず、更にここから七倉山荘まで歩く。
九十九折の舗装路をテクテク下って。
クサボタンとたくさんの蕾。
マツヨイグサに似た黄色い花。
振り返ると猿の大家族だった。
真剣な眼差しで何を見てるんだろう。
七倉山荘でダムカレー&かき氷&温泉
長くて暗いトンネルをひたすら歩き、七倉に戻った。
七倉ピストンだと往復25㎞くらい?
ほぼ平坦とはいえ、よく歩いたな。
<追記>
2014年のお気に入りレコを見返してみると、七倉~噴湯丘は往復36㎞らしい。
改めてびっくり!
しかも、コメントまで入れていて笑った。(^^ゞ
七倉山荘の公衆トイレはこの奥。
下山後のプランはいくつか考えていたが、色々と変更せざるを得なくなった。
下山が1日ずれたことで、ランチを予定していたお店(水曜休み)はボツ。
晴嵐荘出発が遅くなり予定していた温泉もボツ。
路線バスがない時間帯なので、全てを七倉山荘で済ませ駅までタクシー利用とする。
ちなみに、七倉からバスはなくエネ博前BSから駅へ運行する時間帯がある。
【七倉山荘】
http://www.webmarunaka.com/nanakura/spa.html
日帰り温泉 660円
温泉に入る直前「ランチは時間制限ありますか?」と聞いてよかった。
ランチは14時までなので、先に温泉入ってしまうと間に合わない。
肉やジャガイモは大岩で、この大きいウインナーは倒木かな?とか。
実に楽しいランチタイム。
お隣のパーティさんは烏帽子から下山してきたご様子で、色々と話しかけられる。
濁沢の丸太橋はちゃんとかかっているそうだ。
ひとりの女性が、晴嵐荘には去年訪れたと言いながらかなりディスっていて。
色々な人がいるので感性が違うのは全然構わないのだけれど。
そんな悪意のある言葉しか出てこないなんて逆に気の毒。
ん~~、単独登山の喜びを知らない団体さんはやはり苦手かも。
「カレーはメチャクチャ美味しかったし、温泉も最高でしたよ!」とガツンと言っておいた。
七倉でやっとネットが繋がったので家族にラインをし、玄関口にて上司に電話を入れる。
ハイウェイバスドットコムで、バスタ新宿までの高速バスを予約。
もちろんクレジット決済で。
お腹いっぱいだけど、噴湯丘かき氷は外せない(笑)。
全部食べ終わる頃には寒くなり震えが止まらなくなる。
ちょうど噴湯丘から下山してきた大町のお姉さまと再会。
ご家族が心配して七倉山荘に伝言をしておいたらしい。
若旦那と3人で晴嵐荘の噴湯丘カレーの話題で盛り上がる。
七倉山荘の若夫婦もとても感じがよかった。
大きなザックはこのテラスに置いておく。
入浴セットだけ持って脱衣場へ。
この時間帯は誰もおらず貸切状態。
内湯は湯温が熱すぎて入れず。
(よく見るとここにも蛇口があるので加水は可能のはず)
露天のほうは内湯ほどではないが少し熱め。
水を足しながら適温で入浴できた。
解放感がある露天はやっぱり気持ちいい。
玄関の公衆電話にてタクシー予約をしようとしたら、なんと30分かかると言われる。
そうか、高瀬ダムへ行くタクシーとはまた別で駅から来るのね。
発車時刻に間に合わないため、慌てて高速バスを1本遅い便に変更。
全てスマホひとつで完了。
七倉山荘でとくとくタクシー券を3000円で購入すると、5000円分のクーポンとなり2000円お得になる。
駅までタクシーを利用する場合は、確実に安くなるのでオススメ。
詳細は七倉山荘で聞いてね。
タクシー運転手さんがこれまた面白いかたで、まるで落語家のような話しっぷり。
信濃大町駅に着くまで大笑いの連続。
また、詳しくは書けないけれど、あれもこれもと色々サービスをしてくださいました。
ありがとうございました。 m(__)m
自宅最寄り駅にてPASMOの不足分を最後の千円札でチャージしたら。
なんと残りの現金は小銭80円だけ!
ギリギリ危ないとこだった。
最後に
高い岩山(例えば劔など)はひとりでも登れるけれど、川の増水についてはひとりでは対応できない。
10年登山をやっていて一番怖いのは水だとしみじみ思う。
昨今の水害もまたしかり。。。
以前、断念した裏銀座縦走への野望は消えていない。
噴湯丘と野湯も次回は体験できたらいいな。
それから、ブナ立尾根よりもキツイと言われる竹村新道をいつか歩いてみたい。
出世欲は全くないのに、何故こんな野望が湧いてくるのか自分でも不思議。
今回の不可抗力による急な休みは、上司が有休に切り替えてくれた模様。
職場に出勤した日、「ご無事でなにより…」「無事生還」とか言いながら皆が笑っている。
遭難してたら笑えないもんね。
晴嵐荘は大好きな山小屋になった。
晴天が続く日に訪れたい。
仕事や電子機器から隔絶された大自然の中での生活は、一番のストレス解消になる。
それを改めて実感できた3日間である。