登山を始めて早10年。
思い起こせば初期の段階から避難小屋に興味を持っていた。
ヤマレコやブログで避難小屋の画像を見るたび訪れてみたいと強く感じるようになり。
『関東・越後の避難小屋114』という本を取り寄せたのもその頃。
間取りを確認しては胸が高鳴り、毎日のようにページをめくっていたのを覚えている。
公共交通機関でのアクセスが厳しく長年諦めてきた四里観音避難小屋。
この辺りを歩くならシャクナゲの季節がいいなと思いつつ、訪れる機会を逸したまま年月が過ぎていった。
数日前、長野県から歩いている方の記録を拝見し「これだ!」と膝を打つ。
<登山前に準備したこと>
ジオグラフィカで過去のキャッシュをクリアし、ヤマケイオンラインで歩いた軌跡をダウンロード、広域地図と詳細地図の両方を表示させておく
今回は特に道迷いの確立が高くひとけのない道を歩くので、ジオグラフィカなしでは危険極まりない
ジオグラフィカ起動が最近芳しくなかったのは、過去のキャッシュが溜まりすぎ容量がマックスだったから
以前はヤマレコでも軌跡のダウンロードが可能だったが、有料プランに入会しないとダウンロードできないシステムに改悪されてしまった
ヤマケイオンラインは非会員でも軌跡のダウンロードが可能
もくじ
往復のアクセス・トイレ
[往路]
08:00 新宿よりあずさ5号
09:53 小淵沢
10:07 小淵沢よりJR小海線(590円)
10:51 信濃川上
10:57 川上駅BSよりバス(550円)
11:22 梓山BS
【川上村営バス・時刻表&料金表】
http://www.vill.kawakami.nagano.jp/www/contents/1001000000010/index.html
●新宿駅の券売機であずさ特急券+乗車券を購入しようとしたら、8:00の発車時刻が迫っていたためか10時~しか表示されず購入を断念
ホームに駆け下りると、乗車案内係のスタッフさんがホームの券売機を操作してくださり特急券のみギリギリで購入できた
「まもなく発車します」(←リバティ会津でトラウマ、笑)のアナウンスに大慌ての私に、「自分がアナウンスしないと発車しないので大丈夫ですよ」とあずさ発車を約1分遅らせてくださった
●小淵沢駅では一度改札を出てJR運賃を清算してから、小海線に乗る必要がある
[復路]
14:50 秩父湖BSよりバス(760円)
15:45 西武秩父駅
16:07 西武秩父より西武秩父線
【西武バス・時刻表】
【西武観光バス・市営バス・時刻表&路線図&料金表】
https://www.seibubus.co.jp/docs/rosen/chichibu/M.pdf
<トイレ>
●毛木平は男女とも故障のため閉鎖中
●十文字小屋(使用料200円、ペーパーあり、簡易水洗、大変キレイ)
●四里観音避難小屋(ペーパーなし、ボットン)
●栃本公衆トイレ(ペーパーあり、水洗) ←男性用は故障のため閉鎖中
●秩父湖トイレ
●秩父湖二瀬ダム駐車場
※私が歩いたルート上のみ掲載
自己CT
[1日目]
11:22 梓山BS 11:36
12:34 毛木平 12:35
12:45 千曲源流挟霧橋
12:58 一里観音
13:06 水場
13:11 登りあと1時間30分看板
13:47 十文字まで1時間看板
14:17 あと30分看板
14:43 十文字小屋 14:48
14:49 かもしか展望台分岐
14:50 十文字峠(古い道標)
14:54 甲武信ヶ岳分岐
14:54 栃本・川又方面の案内パウチ
15:14 股の沢・川又分岐
15:16 二里観音
15:40 四里観音避難小屋・白泰山分岐
15:42 四里観音避難小屋
[2日目]
06:15 四里観音避難小屋
06:16 四里観音避難小屋・白泰山分岐
07:11 白泰山・栃本道標
07:37 三里観音
07:54 白泰山・栃本方面の案内パウチ
**その先でルートを見失い登り返して登山道に復帰**
08:35 鍾乳洞入口道標
10:02 白泰山避難小屋 10:04
10:04 のぞき岩 10:21
10:21 白泰山避難小屋
10:21 四里観音
10:35 白泰山分岐
11:30 五里観音
11:44 栃本広場分岐
12:01 白泰山登山道入口
12:25 東屋
12:30 両面神社
12:35 白泰山登山ポスト
12:50 栃本関所跡BS 12:52
12:59 栃本公衆トイレ 13:01
13:57 秩父湖トイレ
13:58 荒川ふれあいログハウス
14:05 秩父湖BS
久しぶりの小海線で信濃川上
久しぶりに乗る小海線。
このディーゼルエンジン音を聞くと、いよいよローカルな山旅の始まり~!という感じで気分が高揚する。
信濃川上駅に降りたのは初めて。
ずいぶん立派な駅舎だわ。
なんと今春に改築されたばかりのようで、待合室やトイレ何もかもが新しい。
車内は観光客でそこそこ混んでいたが、信濃川上の降車は私だけ。
信濃川上駅の改札を出るとすぐ川上駅BS。
タクシーも呼べるようだ。
川上駅からの乗客は私ひとり。
途中おじいちゃんと学生さんが乗ってきて、どこかで降車していった。
梓山バス停からスタート
バスに揺られて25分。
屋根つき丸太ベンチあり、なかなか素敵な梓山BS。
バスはここで折り返し川端下へ向かう。
標高が1300mもあるのか。
風がびゅうびゅうと吹いて寒く、パタゴニアフーディニを羽織る。
すると、こんな薄手なのに断然温かくなったのには驚いた。
雨具だと行動中は暑くなるのでやっぱり持ってきてよかった。
可愛い木彫りの川上犬。
ウィキによると、昭和初期には主に梓山地区で飼われていたため梓山犬とも呼ばれた。
柴犬の一種らしいが、ニホンオオカミの血が流れているという言い伝えあり。
画像を見ると確かに狼っぽい精悍な顔つきをしている。
梓山ベンチにて早めのランチ。
前夜のおでんが余り、サーモスのスープジャーで持参した。
あらかじめ内部を熱湯で温めてからおでんを入れ、プチプチに包んできたので数時間経っているけど温かいまま。
ダンプが一台通過して行っただけの静かなバス停。
11:36 梓山BSを出発。
山崎ショップの前を通過。
ここが最終コンビニになるのかな。
橙色に輝くカラマツが美しい。
誰もいない農道をテクテク。
人っ子一人いないとはこのこと。
そもそも川上町の人口が少ないんだろう。
働いている人も住人も見ないし、登山者もいない。
たった3台の車とすれ違っただけ。
収穫が終わった畑には白菜がいくつか放置されていて、「鍋に入れてやろうか?」と話しかけながら通り過ぎる。
側溝の脇にてホコリタケを発見。
どうしちゃったの、こんな所にいきなり生えて。
チリリチリリ…という鳴き声がして見上げると、エナガ軍団が飛び交っている。
動きが素早すぎてやっと撮れた一枚。
エナガちゃん可愛い♡
【サントリーの愛鳥活動・エナガ】
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1389.html
12:34 毛木平に到着。
車はたったの3台。
私の背後で減速した軽自動車は、おそらく毛木平の様子を見に来たご年配夫婦。
なんとトイレは故障のため閉鎖中。
うわ~そりゃないよ~~酷だわ~~~。
我慢するしかない。
気持ちのいい小径が続く。
サルオガセの林を抜けると、千曲源流狭霧橋。
この辺りはとてもいい雰囲気。
渡渉は一箇所のみ。
今度はコゲラさん。
一心不乱に木を突く後姿が微笑ましい。
12:58 一里観音。
栃本から歩いてくると、ここが五里観音になるんだね。
水場があったので、コップを使わず一口頂く。
カラマツの落葉が敷き詰められたフカフカの登山道。
こういう看板はありがたい。
危険な箇所は皆無で歩き易い。
あと1時間で十文字だって。
水場は未確認。
落葉に陽が当たる。
山の中ではこんな一瞬さえとんでもなく美しい。
14:17 十文字峠・甲武信ヶ岳・毛木平分岐。
“あと30分もうひと息!!”という励ましのお言葉。
十文字小屋のぬくもりが伝わってくるようで素直に嬉しい。
はじめまして十文字小屋
もうそろそろかな。
14:43 十文字小屋に着いた!
きのこうどん700円の看板がある。
ひとけが全くないけど営業しているのかな?
いつかテント泊してみたい。
【十文字小屋】
ずっと我慢していたのでチップトイレをお借りする。
ドアを開けるとビックリするほど綺麗。
土足厳禁なのに土足で上がる輩がいるらしい。
「違反者は百叩き」と書いてあり笑ってしまった。
ベンチにストック代わりの枝を忘れ、別の棒を探しながら歩く。
…というか、十文字小屋の全体像を撮り忘れてるし。。。(-_-)
十文字峠の古い道標。
栃本、川又方面の案内パウチあり。
四里観音避難小屋はあと1時間。
がんばれー。
苔むした樹林帯が続く。
緑のグラデーション。
15:16 十文字峠の里程観音。
毛木平から歩く私にとっては二里観音。
栃本から来ると四里観音。
展望が開ける場所で暫し立ち止まる。
念願の四里観音避難小屋
長い道を歩き続け、避難小屋の分岐が見えた時は心底ホッとした。
分岐からすぐに四里観音避難小屋。
この場面、どれだけ嬉しかったか!
15:42 本日の宿に到着。
数年越しの念願が叶って、やっと訪れることができた四里観音避難小屋。
ただただ感激!!
水場は小屋の先にあるらしいが未確認。
小屋の外にかかっている温度計は1度。
小屋とトイレの位置関係から、櫛形山のほこら小屋を彷彿とさせる。
使用済みペーパー、他の人は下に落としていたが私は落とさず持ち帰りにした。
土間には薪ストーブがあるが、着火の難しさや火の始末、また薪の補充の観点から素人の私は使わないことと決めていた。
このくらいの寒さなら私は大丈夫。
四里観音避難小屋の板の間はとても綺麗。
管理してくださっている方、ありがとうございます。
早速、窓際にシュラフを準備。
なんだかんだとまだ使えるジェイド50は捨てないことにした(笑)。
夏季以外の避難小屋泊まりの場合はシュラフを担ぐし、水や食料を入れるとこのくらいの容量は必要。
なんと言っても、サーマレストマットの外付けが一番しっくりくる。
山専ボトルに入れてきたお湯で温かいミルクティー。
ザックのサイドポケットに入れていた行動食は結局食べる機会がなかった。
こまの小屋ナルゲン初使用。
雲取山・両神山の山と高原地図。
紙の地図が大好きで、飽きることなく眺めていられる。
今回のようなロングルートの場合は特にね。
小屋の窓から夕焼け。
とても静かな四里観音避難小屋。
毛木平でご夫婦を見たのが最後、ここまで誰とも会わなかった。
ひとり〆ラー鍋の札幌味噌にトライ。
豚肉、キャベツ、大根、ネギ、しめじはジップロックに入れて持参。
テーブルを使わせて頂きます。
ラーメンは〆じゃなく最初から一緒に煮込む。
なので、フライパンから溢れんばかりの具材たち(笑)。
コッヘルはお湯を沸かすので、水以外を入れたくないのがその理由。
まぁでも、吹きこぼれることはなく大丈夫だった。
見た目はちょっとアレだけど、ラーメンが意外にシコシコしてて味噌味も美味しい。
やっぱり鍋は身体が温まって最高!
食べ終わる頃には真っ暗になり、寒いので早々とシュラフに潜り込む。
でも、それほど疲れていないのもあってなかなか寝付けない。
だってまだ17:30だもんね~。
行きのあずさで読んだ本を開く。
これがなかなか面白い。
たまに毒舌が混じるがその本音が痛快というか。
『山小屋からの贈りもの』 著:高桑信一
時おり吹く強い風で枯葉が舞い上がり、折れた枝が屋根に当たる。
ミシミシと外を歩き回る足音で微かに感じる動物の気配。
トイレのドアにゴンゴン当たる角の音(?)は鹿さんかなー。
そうだよね、山の中だから色々な動物がいるのは当たり前。
彼らの生活圏内に私がお邪魔したのだから。
ドアを開けて入ってくることはないだろうと腹をくくる。
正直、夜間の外トイレはちょっと怖いけど、21時頃に最後のトイレに行っておく。
小屋の上を飛ぶ飛行機の音を聞きながら目を閉じた。
<備忘録・就寝時>
pt ダウンセーター
pt フーディニジャケット
be ソフトシェル薄手
ib メリノウール長袖
be 雨具パンツ
ma トレッキングパンツ
mo トレールタイツ中厚手
fin ドライレイヤー半袖&下着
sm メリノウール靴下
mo 防風手袋
mo ウールバラクラバ(首に巻く)
初冬の静かな朝
☆翌朝☆
早朝4時頃はまだ真っ暗。
昨夜と同じく枯葉の上をミシミシ歩く足音が聞こえる。
今度は誰かな。
寒い時期は山専ボトルとガス缶をシュラフに入れて一緒に寝る。
肉まんを軽く焼いて、昨夜沸かしておいたお湯でブラックコーヒーを飲む。
ザックの雨蓋に入れてきたバナナも忘れずに消費。
みかん2個は食べずに持ち帰り。
テーブルの上を拭き、床の掃き掃除を済ませて外に出る。
早朝の気温はマイナス1度。
一晩お世話になりました。
敢えて声に出して「ありがとう!また来るね」とお礼を言う。
6:16 四里観音避難小屋を去るのは名残惜しい。。。
素敵な小屋を何度も振り返る。
帰りたくない。
本当にまたいつか来られるだろうか??
朝日と反対側の空がピンク色の朝焼けに。
木々の間からご来光。
東向きのトラバースは陽射しが明るくていい。
尾根の反対側を通過する際はちょっと薄暗い。
多少のアップダウンあり、ずっとこんなトラバースが続く。
朝日に輝くつらら。
右手の山奥でピーーッという鹿の警告音が鳴り響いている。
ウェア調整と水分補給の小休憩。
7:11 ぽっかりと広場に出た。
ここを右へ。
7:37 登山道脇にいきなり現れた三里観音。
年代物の果物空缶が倒木に被せてある。
この辺はだだっ広くなっていて、少しだけわかり難い。
点在する赤テープを見逃さないようにして進んだ。
白泰山・栃本方面の道はこの先、左側の斜面になるとの案内板あり。
ありがたや~。
ただし、左側の斜面に進むは合っているけど“一時的に”が正解。
薄い踏み跡がありそのまま下ってしまうと、登り返さなければならなくなる。
白泰山への道は、日陰の道から尾根上に一度上がって反対側のトラバースを下るようにして続いているのだ。
赤テープを目指して薄い踏み跡を辿る。
踏み跡を間違えたようで斜面で行き詰まる。
ジオグラフィカを確認すると、ダウンロードした軌跡から少し左に逸れているようだ。
見上げると何かの道標が見えたので登り返す。
それが鍾乳洞入口の道標だった。
ふー、登山道復帰できて一安心!
東京大学の演習林のようだ。
小動物の棲み処になりそうな倒木。
そろそろ白泰山避難小屋があってもいい頃なんだけど、なかなか着かないね~。
ロープが垂れ下がる岩場。
右側は崖になっているが特に問題なし。
白泰山避難小屋とのぞき岩からの大展望
おぉぉ、小高い場所に建物あり!
四里観音避難小屋から白泰山避難小屋まで3時間という女性2人のレコを見ていたが。
とんでもない、私の場合は4時間弱かかった。
10:00 何はともあれ、白泰山避難小屋に無事到着できた喜びに頬がゆるむ。
白泰山避難小屋が目の前に。
コンクリート造りで窓が封鎖されているため、ドアを開けたままにしないと室内は真っ暗。
ん~~、宿泊するなら四里観音避難小屋のほうが適しているかな。
こちらの薪ストーブの煙突は上手く排煙されるシステムになっているとの記述をどこかで読んだ。
でもね、のぞき岩からの景色が素晴らしい!
こりゃすごいや!!
目の前に広がる大展望。
双耳峰の赤沢山。
奥に見えるはずの八ヶ岳には雲がかかっている。
画像の右奥は群馬県境方面の尾根らしい。
右から三宝山、甲武信岳、木賊山、破風山、雁坂嶺らしい。
山座同定が苦手な私、がんばって調べました。(^^ゞ
唐松尾山方面だそうだ。
将監小屋テント泊で歩いた辺り。
もうひとつ目指したいピークがあるが、こちらもアクセス難でチャレンジは保留。
“この先も安全に”
ありがとうございます。
“この景色タダです”
ヤマップで見たフレーズ、この切り株に書いてあったのか~。
誰もいないので景色ひとりじめ。
切り株ベンチに座ってのんびり、最高のおやつタイム♪
抹茶チョコパウンドケーキとブラックコーヒー。
11月とは思えない陽だまりの暖かさ、ぽっかぽかの小春日和。
いやいや恐れ入りました。
こんな大展望が見られるなら、白泰山避難小屋泊まりもアリかな?とも思う。
トイレがないのと暗いのが難点だけど。
のぞき岩まで30秒もかからないよ。
10:21 白泰山避難小屋の脇に二里観音。
次回は、ここまでなら栃本から歩いてみたい。
時間的に白泰山はパスしようと決めて栃本方面へ進む。
2日間で初めての登山者
しかし本当に人っ子一人いない。。。
どんなマイナーな山でも、一人くらいはすれ違ったりするものだけど。
10:35 白泰山分岐。
茂っていた草は枯れて見通しはよさそうだが白泰山へは登らない。
今日はピークを踏まない山あるきに徹する。
四里観音避難小屋から白泰山避難小屋の区間に比べると、だいぶわかり易い登山道。
白泰山分岐から15分経った頃、目前に登山者が現れる。
さすがにこの時は嬉しくなって「こんにちは!」と大きな声で挨拶をした。
ひとりが好きだから単独を貫く私にも、人恋しくなる時があったんだ…と自分でも可笑しくなる。
「どこから登ったの?」と尋ねられ、長野県からと伝えると大層驚かれた。
「ここまで誰もいなくて、2日間で初めて登山者に会いました」と言うと、オジサマ達も誰もいなかったと言う。
「ずいぶんと健脚だねぇ。我々はもう、白泰山でタクサン!」という冗談に大笑いをしてお別れ。(≧▽≦)
落ち葉ラッセルをしながらサクサク下りる。
まるでショベルカー。
たまに岩が隠れていてズサッとなるのでほどほどに…(笑)。
11:30 枯葉の中にひっそり佇む一里観音。
先ほどの細尾根トラバースを思い出すと、こちらの道はかなり歩き易く天国のよう。
小鳥があちらこちらで鳴いていて、撮影を試みるも逃げられてしまう。
ぼやけた画像をPCで確認するとモズによく似た子が写っている。
それにしても気持ちのいい道だ~。
いきなり伐採地。
ここも展望が開ける場所。
12:00 白泰山登山道入口。
舗装道路を横断してすぐ山道に入る。
ここからの暗い樹林帯が意外に長い。。。
鉄塔近くにススキの藪があり、登山道はそちらへ続いていた。
この下に両面神社あり。
12:35 入山届ポスト(鍵なし)が備えつけられた本当の登山口。
栃本関所から秩父湖バス停へ
下界に下りてきた。
終わりかけだけど、ピンクが可愛いシュウメイギク(秋明菊)。
ホトトギスがまだ咲いてる!
ずいぶん赤紫色が濃い、遅咲きの品種なのかな。
栃本関所の紅葉がステキだったので裏側からパチリ。
12:50 とても見晴しがいい場所にある栃本関所跡BS。
でもね、バスがないのよ平日は特に。
事前に調べた結果それが判っていたので、更に秩父湖BSまで歩く計画なのだ。
秩父往還の一部になるのかな。
埼玉側(川又BS)から四里観音避難小屋までの距離は長すぎる。
しかも平日はバス時間が更に遅く、11時にスタートして到着するのは日没後。
そんな経緯から長野側(梓山BS)をスタートとした。
公共交通機関利用者で四里観音避難小屋泊まりなら、よほどの健脚者でなければ梓山一択だろう。
栃本関所跡は閉鎖中で入れません。
武州と甲州・信州を結ぶ秩父往還の往来を監視するため、戦国時代に武田信玄によって設けられた関所だそう。
【秩父市・栃本関所】
http://www.city.chichibu.lg.jp/4386.html
秩父往還、国道140号をテクテク歩く。
途中、カフェもくもくとかいうキッチンカーのテラス(無人)があったけど。
人がいないから営業を続けるのは厳しそう。
栃本公衆トイレ脇の紅葉が輝いている。
地図で見ると結構大きな道路なんだけど、誰もいないよー。
車も通りやしない。
ずーっと向こうから歩いてきた。
梓山から秩父湖って約30㎞もあるじゃない。
よくやるなぁと自分でも思う。
きっと好奇心が強すぎるんだろう。
ブドウのような実がぶら下がってるのは、アオツヅラフジかな。
皇帝ダリアの素敵な後姿。
菊科の花。
ムシトリナデシコ。
路肩に咲く花々を見て歩いたら、秩父湖は意外に近かった。
秩父湖見えた。
荒川ふれあいログハウスも閉鎖中。
14:05 本日のゴール、秩父湖BSに到着。
思ったより早く栃本からたったの1時間強。
(この画像はラーメン後のバス待ち中に撮影したもの)
秩父湖周辺にはお店がなく、バス停近くの休憩所も閉鎖されている。
見当たるのは酒屋と自販機とトイレのみ。
信号待ちしているダンプの運転席より「これから山登るの?」と声がかかる。
「いえ、もう下りてきたんです」と答えると「そっか」と一言、笑顔で行ってしまった。
山の方向に走って行ったのでダンプに乗せてくれようとしたのかも。
みやま商店“私はミーチャン”
残しておいた肉まんでも食べようかと思いながら自販機に近づいた時。
さきほどスルーした酒屋さんの軒先に「おいしいアイスクリームあります」の看板。
吸い寄せられるように中に入ると、とても感じのいい奥様が出てきた。
カップラーメンが多数並べられポットにお湯まで用意されている。
常連さんのためのテーブルと椅子も見える。
アイスの前にまずは腹ごしらえしたい。
カップラーメンのお湯は使わせてもらえるかどうか尋ねる。
更に、そこの休憩所が閉鎖中なので、できたらテーブルを貸して頂きたいと交渉するとOKとのこと。
ありがとうございます!
黄色いインコがいた。
“私はミーチャン”というメモが添えられた鳥カゴ。
奥様に聞いたところ、いくつかの言葉は話すとのこと。
何度か「ミーチャン!」と呼びかけてみたものの、興奮して洗濯バサミを下から齧ったりはしていたが喋らなかった。
初対面ではダメなのかもね。
それでも可愛い~。
下界なので良心的なお値段。
もちろん、ゴミはザックに入れて持ち帰り。
室内にいらっしゃる奥様に大声でお礼を言って外に出る。
ミーチャンまたね。
ジュースを買っていると、奥様が外に出て見送ってくださった。
秩父湖に来ることがあったらまた寄ろうっと。
酒屋なので敷居が高いイメージだったけど、すごく感じがいい!
みやま商店さんお世話になりました。
秩父湖BSにて西武秩父駅行きの急行バス(14:50発)待ち。
時間帯によっては三峰口駅までしか行かないのでご注意。
少しだけ遅れてきたバスは満員で、1時間立ちっぱなしだったのはきつかった。
明日は早番だし、時間的に遅いので今日は温泉に入らず帰宅。
家のお風呂に無印のバスソルトを入れて温まる。
ゆずの香りでリラックス。しあわせ~~。
最後に
久々のロングルートを歩くにあたって、一番気がかりだったのが道迷い。
なので万全の準備を整えて臨んだつもり。
水は季節柄2.3Ⅼで事足りた。
参考にさせて頂いたヤマレコ、ヤマケイ、ヤマップのユーザーさん他、ブロガーさん、ありがとうございました。
また、ジオグラフィカの軌跡は鬼に金棒的な存在で、今回も助けられました。
機内モードにしていてもスマホの電池消費が激しいので、モバイルバッテリーは必携だけれど。
2日間とも天気に恵まれ安全に完歩できたこと、自分のメンタルや体調含め、色々な巡り合わせに感謝します。
シャクナゲが咲く季節にもぜひ訪れてみたい。