奥日光湯元キャンプ場でのんびり過ごしてみたい。
去年は天気と休みが合わずに断念した。
竜頭の滝や湯滝の紅葉を愛でながら歩き、湯元で重いザックを降ろしたら山には登らず温泉寺へ向かう。
ついでに足湯にも寄ってみようか。
そんな超まったりプラン。
ピークを目指さないゆるキャンではあるが、テント泊装備を担いでいるためカテゴライズは“登山”とする。
もくじ
往復のアクセス
[往路]
07:42 東武日光線にて東武日光
07:53 東武日光駅A2よりバス(1600円)
08:54 竜頭の滝BS
[復路]
10:38 赤沼BSよりバス(1600円)
12:36 神橋BS
13:03 東武日光より東武日光線
※大渋滞で約1時間も遅延しており途中で降車(ただし大渋滞は神橋BSまで?)
【東武バス・日光路線バス】
https://www.tobu-bus.com/pc/area/nikkou.html
自己CT
[1日目]
09:00 竜頭の滝 09:14
09:27 しゃくなげ橋 09:28
09:37 赤沼橋
10:21 青木橋
10:41 湯滝1.7㎞分岐
10:44 泉門池
10:53 湯滝分岐
11:12 湯滝 11:45
11:58 湯ノ湖 12:00
12:33 日光湯元ビジターセンター 12:42
12:44 日光湯元キャンプ場
[2日目]
08:28 日光湯元キャンプ場(遊歩道入口)
09:12 湯滝 09:14
09:25 小滝・赤沼分岐
09:36 泉門池
09:38 小田代原分岐 09:40
09:51 しゃくなげ橋分岐
10:01 しゃくなげ橋2㎞分岐
10:17 赤沼1㎞分岐
10:30 赤沼(東屋)
※紅葉を愛でたり野鳥観察しながら歩いているので時間はアバウトです
竜頭の滝⁂紅葉
はい、いつもの東武日光駅。
今日もいい天気♪
平日だけどそこそこ混んでる。
竜頭の滝BSで降車して、お目当ての竜頭の滝へ。
事前に確認したところ「見頃はすぎた」と記載されていたが、まだ充分に綺麗な紅葉。
大勢の人が鑑賞しているためそそくさと退散。
それでも、一目見られてよかった~。
駐車場の公衆トイレに向かおうとしたら、トイレ周辺に小学生の団体が見えたのでUターン。
トイレは諦めて歩き出そう。
頭上の紅葉が輝いている。
階段をゆっくり上り、竜頭の滝看板があるところから。
さすがに紅葉時期は観光客がいっぱいだ。
小学生の団体が記念撮影をしていたので、脇にそれてパチリ。
舗装道路に出たところで男体山のお姿。
ここから急激に人がいなくなった。
左手に沢の音を聞きながら平和な道をサクサク進む。
足元は落ち葉しかないけど、この枯葉色が妙に美しくて嬉しくなっちゃう。
戦場ヶ原の秋さんぽ
戦場ヶ原の自然研究路へ。
赤いのはズミの実かな?
野鳥はたくさんいるのに、動きが速すぎてピント合わず。
お、これはヒガラちゃんかな~。
ちっちゃくて可愛い。
あーっ、大好きなマユミちゃん。
湯川沿いの定点観測。
季節の移り変わりを感じる。
おっと、、、木道の左下に男性のトランクスが落ちててげんなり。
こんなところに捨てるなよー!
一体どんな神経してるんだ?
清々しい秋晴れ。
対岸の赤い実たわわ。
通行止め区間が解放されたので、今日はこのまま進むことができる。
展望台から見える山々。
枯葉に絶妙なバランスでカエデが混じって。
こんな景色にもウキウキ♬
泉門池*紅葉の小径
1時間半ほど経過。
湯滝1.7㎞分岐。
ここから先は初めて歩く道だよ。
ここが泉門池か~。
みんなお弁当食べてる。
湯滝方面の看板あり。
知らない道は俄然ワクワクしちゃう。
この先で鐘をひとつ鳴らす。
いい感じの平行道。
見上げると緑、黄、オレンジ、赤。
それはそれは素敵な落ち葉の小径。
こういうのが大好き!
ほんと今日来てよかった。
倒木の苔が輝く。
大迫力の湯滝*あゆの塩焼&ゆず味噌団子
動物避けのドアを閉めたら人がいっぱい。
どうやら湯滝の手前に出たようだ。
湯滝レストハウス。
トイレは駐車場(反対側の坂を登った右手)にある。
おぉー-っ!
初めて訪れた湯滝。
ドドドドー-ッ!!!
ものすごい迫力で流れ落ちる湯滝。
やはりここでも小中学生の団体が記念撮影をしていて騒がしい。
お腹が空いたのでお目当てのお店へ。
そうそう、今日は湯滝レストハウスでランチ。
あゆの塩焼とゆず味噌団子を楽しみにここまで歩いてきたのだ。
【湯滝レストハウス】
http://www.yutaki.com/index.shtml
うひょー!これこれっ。
焼けてる焼けてる!!
オジサマが焼き加減を見ながら対応してくださった。
お2人ともきっとこの道のプロなんだろうなぁ。
あゆの塩焼(600円)、ゆず味噌団子(350円)。
券売機にて先に食券を購入するシステム。
空いてるベンチで早速いただきまーす。
●あゆの塩焼●
程よい塩加減で頭から尻尾まで丸ごといただき、残ったのは串だけ。
●ゆず味噌団子●
ゆず味噌だれがめちゃくちゃ旨く、だんごというよりお餅に近い食感で、持参したコンビニおにぎりが要らないくらいのボリューム。
(…とか言いながら全て平らげた)
名物に旨い物なしとか言うけれど、ここのは見事に当てはまらない。
あゆの塩焼、ゆず味噌団子どちらも超オススメ!
ここで出たゴミは返却口に置いてOK。
「ごちそうさまでした、美味しかったです」
「はいどうも~」
湯ノ湖と兎島
ん?階段を上っていく人が結構いる。
湯川歩道で滝の上に出られるらしい。
じゃあ、そちらへ行ってみようか。
湯滝の水しぶき。
終盤のノコンギク。
山と紅葉。
湯滝上部に出た。
ここが湯ノ湖かぁ。
橋は渡らず兎島経由で。
明日はあちら側から歩いてみよう。
湖面に写った紅葉がいい感じ。
紅葉のグラデーションが素敵。
湯ノ湖沿いハイク、楽しい~。
熟したオオカメノキの実。
兎島の辺りはジャングル道を探検している気分。
「ヒッヒッヒッ」という声がしたので立ち止まると…。
おぉあれは!
幸せの青い鳥、ルリビタキ雄じゃないの。
近くにきてくれたのにシャッター間に合わず。
尾っぽを上下にピコピコ動かすのはヒタキ科の特徴。
残念ながら葉っぱにピントが合ってしまったが、可愛すぎて却下できない。
「ありがとね」と、ルリ雄にお礼を言ってその場を離れる。
あ、何か建物が見えてきた。
この時点ではあそこが日光湯元ビジターセンターかと。
実際にはもっと林の中にあるのでここには写ってない。
これ温泉?
日光湯元キャンプ場でテント泊
湯元温泉エリアに到着。
竜頭の滝から徒歩3時間強。
バスだとすぐ着いてしまうのであえて歩いてみた。
【日光湯元ビジターセンター】
http://www.nikkoyumoto-vc.com/
テント1人 1000円(予約不要)
炊事場・水場あり
公衆トイレあり(キャンプ場より1~2分くらい)
ビジターセンターでキャンプ場周辺の簡易地図をくれて、現在営業している日帰り温泉も丁寧に教えてくれる。
男女とも感じのいいスタッフさん。
コーヒーの販売あり。
週末限定でチーズタルトとアップルパイがあると小耳に挟んだ。
そういうのは絶対に聞き逃さない(笑)。
キャンプ場の手前にも紅葉。
ビジターセンターから徒歩3~4分ほどで日光湯元キャンプ場。
駐車場の方からも入れる。
画像中央の三角屋根の建物が炊事場。
オートキャンパー含め既に設営済みのテントが数張り。
芝生なのでペグは刺し易く、固定用の小さな岩も探せば少し見つかる。
●元々はスキー場なので傾斜があり、平らに見えても凸凹している
●日本鹿のフンがそこかしこに落ちているので踏まないように
●特に秋季は日本鹿の繁殖期らしく、昼夜問わず雄の鳴き声が大音量で響き渡る
●ペット禁止
●全てのゴミは持ち帰ること
動物が怖いとか鹿フンが不潔とか感じる人には合わないキャンプ場。
駐車場が近いせいか夏は大混雑するようだ。
私的には秋は人が少なく穴場だと思う。
キャンプ初心者でも利用しやすいんじゃないかな。
山でのソロテントとか避難小屋泊に慣れてる私にとったら、実に天国みたいな立地だわよ(笑)。
温泉もまぁまぁ近くにあるしね。
鹿フンを避けてササッと設営したつもりが。
1箇所だけガイライン近くにあったけどもう気にしない。
日本鹿の生息エリアにお邪魔してるのは人間のほうなんだから。
山側から日本鹿の鳴き声が断続的に聞こえる。
悲しそうな苦しそうなとても切ない声。
この時点では発情期の雄が発してるとは思いもせず。
ビジターセンターでゲットしたチーズタルトをブラックコーヒーで。
このチーズタルト、甘すぎないのにチーズが濃厚で絶品だったよ!
日光市足尾町すかいパン工房と裏側に記載があり、調べてみたところ社会福祉法人の事業所で作っている様子。
すんごく美味しかった。
他のパンも食べてみたいな。
この後、読書して昼寝してまったり過ごす。
さっきまで陽が射して暑かったのに、14時を過ぎたら日影になり一気に冷えてきた。
『山の帰り道』 著:沢野ひとし
ちょっと私生活がアレな部分も見え隠れするが、、、それ以外は共感できるところあり。
キャンプ場から一番近いトイレが湯元公衆トイレ。
駐車場から近いところに張れば1~2分。
山側に張ったらもう少しかかるかも。
休暇村日光湯元というホテルの目の前に位置する。
湯ノ平湿原&源泉*温泉寺で日帰り温泉
15:30、ダウンを羽織って温泉寺へ。
キャンプ場からすぐの休暇村日光湯元でも日帰りやってるけど、どうしても温泉寺に来てみたかった。
その前に、湯ノ平湿原と源泉を訪ねてみよう。
ここでも小学生軍団が大騒ぎ。
対面の木々が色づいて。
日光湯元の源泉。
湯気がもくもく。
あまりに騒がしいのでこれだけ撮って退散。
湯ノ平湿原は素敵なところ。
来た道を少しだけ戻って温泉寺へ。
ネットでよく見かける猫ちゃんには会えなかった。
ブザーを押してご年配女性が受付してくださるまで、根気よく待つこと。
勝手に上がってはいけません。
私が訪問した15:40くらいは一番混んでたかも。
髪を洗えないため短時間で出る人が多く、回転率は高いので大丈夫。
ちなみに、脱衣場に鍵つきロッカーはなくカゴが置いてあるのみ。
白濁したお湯で身体が芯から温まる素晴らしい温泉。
固形石鹸でサッと洗って湯船に浸かるだけ。
それでも、テント泊で温泉に入れること自体がしあわせ。
大勢いたので適度に加水されちょうどいい湯温だった。
【奥日光湯元温泉旅館協同組合・湯元温泉】
http://www.nikkoyumoto.com/hotspring.shtml
日帰り温泉 500円
広い休憩所もあるが利用しなかった。
入浴後にセルフで領収書を取って帰るシステム。
あんよのゆ(無料の足湯)にも寄ってみよー。
足湯とはいえ本格的な泉質。
源泉が同じだからか、白濁したお湯で硫黄臭が漂う。
自販機で冷たいトマトジュースを一気飲み。
美味しい山ごはん
そろそろ夕食の時間だね。
温泉寺から戻ってくるとテントが増えてる。
合計20張くらいだったかな。
男体山アーベントロート。
ヤマップマガジンのアルファ米を使った時短メニューにトライ。
アルファ米、カゴメ基本のトマトソース150g、マッシュルームスライス1袋、パセリ少々。
ウィンナー4本、赤黄パプリカは家でカットしジップロックに入れて持参。
お米をお湯で戻さず、オリーブオイルを使ってフライパンで炒める。
所々アレンジして5分ほど炒めてみても、お湯で戻した時の柔らかさにはならず少し硬いままの部分も残った。
結果的には美味しかったのでよしとする。
【ヤマップマガジン・山ごはん】
秋色に染まる湯ノ湖周辺
☆翌朝☆
簡単な朝食を摂ってから、キャンプ場~湯ノ湖周辺を散策。
早朝は曇り空。
赤色の大木に立ち止まる。
木道を歩いて展望台へ。
おはようございます、男体山。
クロックスはかさ張るので、モンベルのサンダルを持ってきた。
ソックスは丈夫なダーンタフ。
おぉ。。。
派手さはないけれど、秋の渋い彩りにハッとする。
湯ノ湖周辺で散策中の人々。
東屋もあったりして。
ほんのり染まった秋色キャンプ場。
いい感じね~~♪
名残惜しいけど撤収。
ピンクのリボンは炊事場のポストへ返却。
あらっ、今頃晴れてきた。
兎島とは反対側の湯ノ湖遊歩道を歩けば、ぐるりと一周したことになる。
樹木がやけにガサガサするなぁと思ったら、猿軍団だった。
野鳥もたくさんいるが撮れない。
やっと撮れたこの子はたぶんゴジュウカラ。
顔が隠れちゃったけど…。
こっちの道もスバラシー!
開けた場所には人が大勢いる。
あちらから歩いてきた。
クロベの大木。
カメラに収まりきらない。
昨日と同じ階段を下りて再び湯滝へ。
それにしてもすごい迫力。
湯滝の奥まで行き、昨日とは違う道で小滝方面へ向かう。
泉門池の先からは自然研究路ではなく、小田代原方面(短縮路)へ。
木道脇にあったヤマウコギの黒い実。
枝にトゲがある。
美味しそうな赤い実はマイヅルソウかな。
萎れかけても愛おしい。
もうすぐ赤沼。
少し速足で歩いたら間に合いそうだったので、帰りは赤沼BSからバスに乗ることに決めた。
後々これが大正解であったと知る。
もし竜頭の滝BSから乗車しても既に満席で、長らく立つはめになったので。
赤沼BSには既に10名以上の列が。
カラマツの木に茶系の野鳥軍団がいて撮影を試みたが、枝かぶりのため不掲載。
ランチ難民
紅葉時期の日光は大渋滞が避けられない。
思い余って途中の神橋BSで降車したら、大渋滞していたのは神橋までだったという…(笑)。
まぁ、東武日光駅までブラブラ歩くのもたまにはいいかな。
そしてピンクのシュウメイギクに出会う。
東武日光駅前の金谷ホテルベーカリーでランチ予定だったが、2Fレストランは休業中との張り紙にショックを受ける。
他のお店に変更する気もなくなり、仕方ないのでパンだけ買って帰ろう。
ところが殆どが売切れており、お土産用として大好きなチーズロードに手を伸ばした。
午後には殆どのパンが売切れてしまうという情報は本当らしい。
【金谷ホテルベーカリー】
https://www.kanayahotelbakery.co.jp/
東武日光駅構内にあったザ・金谷テラスでカレーパイ(400円)を購入。
ランチタイムがなくなったので1本前の電車に乗り込み、カレーパイを頬張る。
早い時間帯で乗客が殆どいなかったのは幸いだった。
【ザ・金谷テラス】
https://www.kanayahotel.co.jp/nkh/restaurant/terrace/
最後に
戦場ヶ原をのんびり歩いて、楽々辿り着ける日光湯元温泉。
湯元温泉バス停なら最短距離。
ハードな登山をしなくても山の雰囲気を味わいたい時にぴったり。
時間がゆったり流れる穴場的なキャンプ場。
何より、コロナ禍において予約不要な気楽さと、当日の朝出発でも充分間に合うのが嬉しい。
季節を変えてまたテントを張りに出かけよう。