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仙石茶屋ランチ目当てに大菩薩嶺*福ちゃん荘テント泊 2025/11/8(土)~9(日)

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14年前の春、初めて大菩薩嶺に登って登山に目覚めた。

今回訪れるモチベーションとなったのは仙石茶屋さんのランチ。

それから福ちゃん荘で初めてのテント。

2日目の予報が芳しくないけれど、土日のみの営業だからチャンスを逃したくない。

メジャーな甲斐大和駅から上日川峠に比べてこちらは人が少ないのも魅力。

ナボリタンを思い浮かべながらのワクワク紅葉ハイキング開始♪

往復のアクセス

[往路]

07:05 高尾よりJR中央本線

08:14 塩山

08:30 塩山駅南口③よりバス(300円)

08:57 大菩薩峠登山口BS

[復路]

12:00 大菩薩の湯BSよりバス

12:24 塩山駅南口③

13:06 塩山よりJR中央本線

【山梨交通・大菩薩峠線 塩山⇔落合 時刻表】

https://ykbus.jp/route_bus/route_sp_info/daibosatsutoge/

自己CT

[1日目]

09:05 大菩薩峠登山口BS

09:43 仙石茶屋 10:30

12:00 ロッヂ長兵衛 12:03

12:30 福ちゃん荘 13:05

14:02 雷岩

14:11 大菩薩嶺 14:12

14:17 雷岩 14:23

14:48 大菩薩峠(介山荘) 14:55

15:20 福ちゃん荘

[2日目]

07:08 福ちゃん荘

07:29 ロッヂ長兵衛 07:30

08:33 仙石茶屋 09:17

09:41 大菩薩峠登山口BS 09:43

09:56 大菩薩の湯

秋の気配を感じながら

塩山駅南口に下りると③番バス停には既に長蛇の列が。

とりあえずザックをデポしてトイレへ走る。

バスは私の前で満席となったが、30分弱の立ち乗りなのでそれほど気にならず。

実は、甲斐大和駅ホームからごった返す人波を避けたい気持ちが大きい。

場合によってはバスに乗車できないこともあるらしいし。

ちなみに、甲斐大和駅で大勢のハイカーが降車と同時に走っていく姿が見えた。

大菩薩峠登山口BSの番屋茶屋がリニューアルされていた。

くみちゃんのよもぎだんご今度買おうっと。

すぐ近くに裂石公衆トイレあり。

【山小屋丸川荘・番屋茶屋】

https://www.marukawasou.com/recommend/shop05/

ここで降車したのは2人組若者と私だけ。

女性ばかりだったけど皆さんどこへ行くんだろ?

落合BSから黒川鶏冠山とかかな?

ベンチでサンダルから登山靴に履き替えて準備。

路肩でキバナアキギリ発見。

緩やかな舗装道路をゆっくりと。

ヘクソカズラの実に秋を感じて。

荒れ地にメマツヨイグサ。

前後には誰もおらず、沢の音や鳥の声を聞きながら静かなハイキング。

おぉーー!!

素晴らしい紅葉。

靴底を張り替えてから一度だけ使用したスカルパZGトレック。

やっぱり足に馴染んで履きやすい。

緑の葉もいいね~。

真っ赤な紅葉に感嘆。

仙石茶屋*ほうとう&桃の生ジュース

「あ、人がいる…」

お地蔵さんがバイクのメット被ってる男性に見えちゃった(笑)。

すると目の前に仙石茶屋さん。

紅葉がキラキラ輝いて素敵なシチュエーション。

【甲州市観光協会・仙石茶屋】

https://www.koshu-kankou.jp/map/m5064.html

【食べログ・仙石茶屋】

https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190104/19010904/?msockid=0ab16a1a82c26b4d28787e7c83286ac1

今日のおもてなし。

親父さんにご挨拶すると、メニュー画像を並べてくださった。

ちょうど干し柿の準備をしている最中なのでナポリタンは今できないらしい。

でも、他のメニューなら大丈夫と聞いて「えっほんとですかー!?」

どうやらナポリタンだけは親父さんが担当らしいのだ。

まずは桃の生ジュース(300円)を。

女将さんより、砂糖など一切入れずに桃だけの甘さと伺ってびっくり。

う~む、この桃ジュースは話題になるだけあるわ。

過去に飲んだものとは味が全然違う。

綺麗な桃色を保つには急速冷凍がコツなんだとか。

次に運ばれてきたほうとう(500円)は具沢山でほっかほか。

味噌も手作りしているそうで優しい味わいに心までほっこり。

付け合わせの無農薬野菜ひとつひとつが美味しく、かなり手間がかかっている模様。

「なのにどうしてこんなに安いんですか?」と尋ねてみると、親父さんの強い意思で値上げせずに頑張っていると。

いやいや恐れ入ります。

こんなに美味しいランチをお安くいただけるなんて感謝しかない。

ゆで落花生の殻だけ残し一滴も残さず完食。

ごちそうさまでした!!

「明日の朝、大雨じゃなければまた来ます」とお伝えして店をあとにする。

輝く紅葉の静かな道

仙石茶屋さんのおもてなしに心も身体も満たされ再出発。

わぁー、素敵な道。

明るい樹林帯へ。

下山してきた男性より「上日川までずっと綺麗ですよ」と言われ「ありがとうございます!」

オレンジ、黄色、緑が絶妙に重なり合って。

バックの青空も嬉しい。

単独の外国人ハイカーさんに抜かれたり追いついたりしつつ。

すごいすごい!

上を見たり下を見たりと忙しい。

今日来てよかったわ。

ただの落葉がこんなに綺麗。

素晴らしい秋の風景に心和む。

四季のある日本に生まれてよかったとしみじみ思う。

ロッヂ長兵衛。

うっわ、ロッヂ長兵衛のランチも美味しそう。

日曜限定のマルゲリータ食べたいなぁ。

福ちゃん荘*彩りのテン場

明るい登山道をアップダウンしながら進む。

すぐ下に車道も見えるけど…。

福ちゃん荘に到着。

この時間帯は売店を利用するハイカーが多く、テント受付が終わるまで10分ほどかかる。

【福ちゃん荘】

http://www.kcnet.ne.jp/~fukuchan/

テント 500円

テン場の水場。

スタッフさんより「夜は凍結するので必ず前日に汲んでおいてください」とのアドバイス。

翌朝、一応確認してみるとそれほど寒くなかったせいか水はちゃんと出た。

既に8張くらいのテント。

テン場の端っこに本日の宿を設営。

ペグはめっちゃ刺さりやすい。

固定用の石は小さいのしか残ってなかったけど大丈夫そう。

大菩薩嶺から大菩薩峠へ

13時過ぎ、水とスマホと貴重品だけ持って福ちゃん荘裏手からスタート。

唐松尾根の下りは急だった記憶があるので、今回は登りで使うことに。

前方に20名くらいの団体さんが登っていてどうしようか考えていると。

ガイドさんがちょうど休憩を入れたらしく、自然な形で抜くことができてホッとした。

あ、大好きなマユミちゃん。

複数の野鳥には逃げられる。

展望が開けるも霞がかかってぼんやり。

大菩薩湖の向こうに富士山が見えるはずなんだけど…。

なんか、標高が上がるにつれ風が出てきてかなり寒い。

雷岩。

写真だけ撮って山頂方面へ。

いきなり目の前を雄のキジが横切った。

カメラを向けるも速すぎて撮影できず。

その後を追う雌のキジさんは足元がおぼつかない。

「あなた、待ってー!」と慌てている様子がとても可愛い。

大菩薩嶺(2057m)に到着。

お久しぶりです。

黄色のスタッフサックを置いてパチリ。

雷岩に戻っておやつタイム。

しっかし、サムーイ!!

食べ終わったらそそくさと退散。

大菩薩峠への道。

雷岩を過ぎたら少し風が弱まる。

賽の河原避難小屋。

大菩薩嶺と避難小屋を振り返る。

素敵な稜線。

介山荘に数名のハイカー。

大菩薩峠(1897m)。

大菩薩嶺ほど寒くはない。

あったあった、楽しみにしていたブドウ。

皮付きのまま食べられるスカーレット(500円)を一皿購入。

テントの中で食べたけど甘くてジューシー、最高に美味しかった。

こんな楽な下りをゆるゆると。

富士見山荘は閉鎖中。

かつては繁盛していた山小屋のひとつ。

『山小屋主人の炉端話』 著:工藤隆雄

秋の夜*味噌ちゃんこ鍋

福ちゃん荘に戻ってきた。

唐松尾根を登り大菩薩嶺から大菩薩峠を歩き、介山荘裏手より最短で戻れるプチ周回コース。

テン場には更にテントが増え合計12張ほど。

無印の紅はるかの芋どら焼き、カフェオレ甘さなしでホッと一息。

うたた寝したり読書しているうちに暗くなったのでそろそろ夕食づくり。

夕食は味噌ちゃんこ鍋の素(1人前)と薄切りもちで鍋を作るよー。

スーパーにひとり用の食材が増えてきて、山食に流用できるのがありがたい。

鳥団子、人参、長ネギ、キャベツ、ちくわ、最後に薄切りもちを入れ柔らかくなったらいただきまーす。

寒い夜はやっぱり鍋に限るね。

実はまだ夏シュラフを持ってきたけど、それほど寒くはなく大丈夫だった。

<備忘録・就寝時>

ダウン、ノースグリッドフリース、パタゴニアフーディニ、ウールロンT、ジオライン半袖、ウォームクライミングパンツ、化繊タイツ、ダーン靴下、トレールアクショングローブ

秋色グラデの素敵な落ち葉

☆翌朝☆

無印のダール(豆のカレー)を湯煎して、くるみロールとカフェオレの簡単な朝食。

はい撤収。

2日間ありがとう。

幸いなことに、明け方4時頃に小雨がパラついただけで今は曇りの状態。

朝から大雨の場合は上日川峠からバスに乗る予定だった。

朝は閑散としている福ちゃん荘。

ロッヂ長兵衛のテン場をちょこっと覗いてみる。

こちらもなかなかいいじゃない。

ただし、駐車場が近すぎて夜はうるさいかもね。

昨日見ているはずの紅葉が、曇りでも素敵で足が止まる。

秋色グラデの山肌。

青空がなくても素晴らしい。

ただの落葉なのに昨日から感激しっぱなし。

初めて歩いたけどこんな素敵な道だったのね。

また来よう。

仙石茶屋*ナポリタン&コーヒー

仙石茶屋さんの店先で干し柿の調整をしていらした親父さんに「また来ました~」とご挨拶。

女将さんが美味しい緑茶を出してくださる。

みそもちは昨日で売切れだそうで残念。

ナポリタンを注文すると親父さんが厨房へ。

ベーコンは高いものを取り寄せていると、昨日女将さんが話されていたっけ。

美味しいナポリタンを研究しつくしたという、親父さん渾身のナポリタン。

こっ、これは絶品!

美味しすぎてフォークが止まらない。

食べた人をしあわせにするナポリタンだよ。

仙石茶屋にきたら絶対食べてみて。

コーヒーも親父さんが丁寧に淹れてくださった。

酸味がしっかりとあってコクのある香り高いコーヒー。

2杯分もあるのにランチすると100円引きで200円に。

美味しいランチを連続で食べることができて大満足。

仙石茶屋は頑固一徹な親父さんと優しい女将さんが営む素敵なお店。

ヤマッパーさん、情報提供ありがとうございます。

どことなく親父さんに似ているような…。

大菩薩の湯♨お肌つるつる

お次の目的地は温泉。

キク科の花が揺れる。

あっ!

眼下に流れる沢に黒っぽい鳥がいきなり飛んできた。

かなり遠いので狙いを定めて目一杯ズームしてみると。

濃い褐色の羽が見えるので、おそらくカワガラスじゃないかな?

水に顔を突っ込んで獲物をゲットした様子。

ほんの一瞬だったけどなんか嬉しいなぁ。

大菩薩の湯の看板に従って左へ。

テクテク下って10時開店の数分前。

地元民さんが玄関前で待機中。

【大菩薩の湯】

https://daibosatsunoyu.com/

市外 3時間 大人700円

猫ちゃんのポストが。

内湯、露天とも湯温が41度前後とちょうどよく、お肌がつるつるになる最高の湯。

特に露天が好きなので半身浴をしたり出たりしながらゆっくり楽しんだ。

温泉を出たら雨が降っていたが、山で降られなくてよかったとタイミングのよさにまたまた感激。

最後に

福ちゃん荘のテン場は上日川峠からたった30分と近いため、テント初心者にもうってつけ。

とはいえ、仙石茶屋のランチもオススメなのでぜひ足を延ばしてみてほしい。

大菩薩峠登山口からは特に危険個所などもなく、静かな山歩きが楽しめるルートとなっている。

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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