『黒部の山賊』
このエリアに興味を持ったのは他でもない、この本がきっかけ。
今年の春頃に読んで言葉が見つからないほど感動した。
憧れの三俣山荘に行きたいという一心で計画した2泊3日の縦走はいかに?
本を買いに三俣山荘へ
『黒部の山賊』を図書館に返却してから「いつかこの本を買いに山荘まで行けたら楽しいだろうな♪」と妄想が始まる。
Amazonでポチ、じゃつまらない。
廃盤決定の私家版(限定品)が欲しい。
本好きの方なら解るかな?このロマン(笑)
そして。。。半年も妄想し続けたら現実となった!\(^-^)/
山を始めたばかりの頃、雪山ツアーで常念岳に登頂。
その時の女性添乗員さんが双六小屋のTシャツを着ていたっけ。
あぁ私には行けそうもないなあ…なんて、とてつもなく遠い場所に感じたことを今でもよく覚えている。
三俣山荘に泊まりたい理由
●『黒部の山賊』廃盤決定の私家版(限定品)をゲットする
●鷲羽岳を近くで見る&早朝に登頂する
●夕食のジビエシチューを食べる
●サイフォンコーヒーを飲む
唯一の懸念は、16時までに着けるだろうか?その一点に尽きる。
往復のアクセスと周辺情報
[往路]
22:30 竹橋より毎日あるぺん号 → 05:00 新穂高温泉BT
[復路]
11:56 新穂高温泉BTより路線バス → 12:30 平湯温泉BT
14:30 平湯温泉BTより高速バス → 18:50 新宿(5860円+2席確保料2000円)
※上記は2015年10月の情報ですのでご了承ください
[三俣山荘]
10/15(木)まで営業
洗面所の水は飲料可、無料
但し、早朝は凍結してしまうため夜のうちに汲んでおく
山荘から2分位のテン場の水は早朝でも出ていた
夕食はジビエシチュー
サイフォンコーヒー(700円)オススメ!
ワインもあるみたい
※上記は2015年10月の情報ですのでご了承ください
[笠ヶ岳山荘]
10/15(木)まで営業
洗面所の水は飲料可、無料
お湯、お茶はそれぞれ200円~300円にて購入
こちらはガス持参がベストかも
朴葉寿司のお弁当(1000円)オススメ!
※上記は2015年10月の情報ですのでご了承ください
[アルプス街道平湯・3Fパノラマ大浴場]
毎日あるぺん号受付にある割引券で600円→400円
黄色っぽく濁ったお湯
露天あり
TVやマッサージ機のある広々した畳の休憩所つき
バス待ち時間に入浴でき便利、食事処やお土産も充実している
※2015年10月の情報ですのでご了承ください
「20年に亘り営業を続けてまいりましたが、2018年11月30日をもって営業を終了いたしました」と記載があり、現在は足湯だけのようです
自己CT
[1日目]
05:45 新穂高温泉バスターミナル
06:57 わさび平小屋 07:01
07:22 小池新道入口
08:13 秩父沢 08:15
08:57 イタドリヶ原 08:58
09:34 シシウドヶ原 09:48
10:32 鏡池 10:33
10:36 鏡池山荘 11:02
12:04 弓折分岐 12:17
12:31 花見平
12:47 くろゆりベンチ
13:15 双六小屋 13:41
14:02 三俣山荘巻道分岐
14:06 中道分岐
15:31 三俣蓮華岳 15:36
15:49 三俣峠
16:19 三俣山荘
[2日目]
06:34 三俣山荘
07:10 三俣峠
07:25 三俣蓮華岳
08:03 中道・稜線ルート分岐
08:25 双六岳 08:27
09:00 三俣山荘巻道分岐
09:09 双六小屋 09:17
10:09 弓折分岐 10:22
10:34 弓折岳
10:52 大ノマ乗越 10:53
11:41 大ノマ岳 11:56
12:25 秩父平 12:28
13:38 抜戸岳分岐
13:45 抜戸岳 14:12
14:17 抜戸岳分岐 14:18
14:24 笠新道分岐
15:35 笠ヶ岳山荘 15:59
16:17 笠ヶ岳 16:40
16:52 笠ヶ岳山荘
[3日目]
06:31 笠ヶ岳山荘
07:27 笠新道分岐 07:31
08:20 杓子平分岐
10:37 笠新道登山口
11:16 新穂高温泉BT近道分岐
11:21 新穂高温泉バスターミナル
大感激の鏡池からその先へ…
新穂高に到着したのは5時。
上高地経由だと1時間遅くなってしまうが今日は早着の日で助かった。
時間短縮のためバスの中で朝食の予定が、やはりそうも行かずベンチの端へ座る。
同じく三俣山荘まで行く予定のご年配男性より声をかけられ元気を貰う。
「年寄りなので」と先にご出発された。
「それでは後程、小屋で…(^.^)ノ」結局、この方とはお会いできなかった。
わさび平小屋の名物。
マユミさ~ん。
大好きなネジバナがまだ咲いていた。
塩羊かん。ん、これ美味しい♪
行動食の定番になりそう。
イタドリヶ原。
秩父沢の橋の上から。
たぶんもうすぐ鏡平山荘…と思っていたら、その手前で鏡池が現れる。
槍穂高の荘厳な姿に思わず息を飲む。
胸がつまり、涙が出そう。。。
こちら側から見る槍穂高は初めてなのだった。
今日、ここに来られたことに感謝する。まだまだ先は長いけど。
後から確認したところ、三俣山荘でお会いするNさんが写っていてビックリ!
ガッツリ系がよかったのでかつ丼おにぎりで早めのランチ。
槍穂の展望がずーっと。
すてき!
弓折分岐では大勢のハイカーさんが休憩している。
憧れの双六山荘そして爆風の稜線
双六山荘が遠くに見えテンションが上がる。
自分がここを歩いているなんて嘘みたい。
2日目に泊まる予定なので「また明日ね。。。」
ヤマレコユーザーさんのアドバイス通り、巻道はやめて中道をチョイスしたが大正解。
この道は楽チン。ありがとう!!(*^ー^)ノ♪
三俣蓮華までの稜線は、西風が吹き荒れている。
あああ寒い!まるで修行。ハードシェルがなければきっと凍え死んでる。
でもこれも経験のうち。。。
遥か後方に尾根道から合流した青い男性が見えた。
例え知らない人でも同じ道を共有していること、こんな時はかなり心強く思える。
三俣蓮華より急なガレを下り続ける。
強風は免れたものの、山荘がなかなか見えない。
さっき山頂でお会いした別の男性も来ない。
もしかしたら道を間違ったのかな?北アのこんな奥地で山荘に辿り着けなかったら…(((((((・・;)
ゾンビ状態と化し(笑)ゴロゴロ岩につまづきながら、やっと三俣山荘が見えた時はホッとして泣きそうになった。
楽しい出会いがいっぱい三俣山荘
16時を過ぎてしまったが受付のお兄さんは笑顔で快く迎えてくださった。
蓮華部屋に入ると若い女性とお話している明るく元気な外人さんに挨拶される。
床に正座してとても礼儀正しい。この時点ではまだ気づかなかったが。
女性のみの蓮華部屋。
冷え込みが厳しいため2Fがいいですよと勧められる。
楽しみにしていたジビエシチュー。
大きなガラス窓からのロケーションが最高♪
そして食後にサイフォンコーヒー。
同テーブルの方と話が弾み、ふとしたことから私が気づいて尋ねると。
何とヤマレコユーザーのHさん(右)ではないか!w(゜o゜)w
明るくてフレンドリーなナイスガイ。
コメントのやりとりをしただけなのに、その内容まで覚えていてくださり大感激。
スマートで紳士的な印象なのに、お茶目な会話とのギャップに皆で爆笑。
鷲羽岳山頂で連続腕立て伏せをするTさん(クライマー)の動画を見せて頂きまた大爆笑!
犬のハナちゃんはお山は引退したけれど、お家で元気にお留守番してるそうだ。
左にいるのは中房温泉から縦走してきたMさん。
逞しくてキュートな女の子。(この後ご結婚されたらしい)
愉快な夜は更けていく。
皆さん、楽しいひとときをありがとう!!
急きょ計画変更し予定外の笠ヶ岳へ
☆2日目の朝☆
山小屋の朝は早い。
自炊室にて、焼なすとトマトのクリームパスタ(フリーズドライ)、くるみパン&蜂蜜、カフェオレの朝食。
翌朝、登るはずだった鷲羽岳はガスガス。
昼頃から晴れるとの予報だけどそんなに待てない。
あわよくば水晶まで!との意気込みはあっさり消え去った。(^^;;
笠ヶ岳へ縦走するMさんの話を聞いてはいたが、自分の選択肢にはなかったルート。
朝食後、急きょ変更することにした。
笠ヶ岳には登りたいけど笠新道で登るのははシンドソウ。
それなら、ちょうどいいチャンスじゃないの!?
テン場に水を汲みに行くタイミングが一緒になった男性より「こっちキレイですよ」と教えて頂き行ってみると、紅葉に朝陽が射してまるでスポットライトのよう。
たった2分ほどの出来事だった。
あとはまたガスガスに。ラッキー♪
トイレが綺麗。
飲料水はこちらの洗面所から。
但し、早朝は水道が凍結してしまうので夜のうちに汲んでおく。
玄関脇の水道も凍っていた。
ヤマレコユーザーのHさんは黒部五郎方面へ下りるそうだ。
お世話になりました。
白髪のヅラみたいなチングルマ果穂。
おおっ?何だか晴れてきたよ。
歩いてきた道を振り返る。
双六岳は登っておかなくちゃ。
双六小屋でバッヂだけ購入。
笠ヶ岳へ行くことにならなければ、2日目はこちらに泊まる予定だった。
弓折岳の山頂標はまるでカマボコ板(笑)
この後、ヤマレコユーザーの単独女性Tさんとすれ違う。
谷川岳のアイコン覚えていてくださってありがとう!
山頂標らしきものは全くない大ノマ岳でチーズカレーヌードルを食べて…。
ここが秩父平かぁ。
広々して気持ちいい縦走路。笠ヶ岳への稜線が美しい。。。
ザックは分岐にデポして、抜戸岳へ。
ここでまたお2人にお会いする。
先行していたMさん(女性)Nさん(男性)とは、最終的に笠ヶ岳山荘でも同宿させて頂くことに。
ガンバレ、あと一息。
笠ヶ岳山荘。
まさか今年中にここに来られるとは。。。
Mさんのアイディアのお陰、ありがとう。
笠ヶ岳山頂にて。
こちらは3人一緒に登頂し、大展望を満喫する。
山座同定にお詳しいお2人。
私はちんぷんかんぷん。(^^ゞ
笠ヶ岳山荘の夕食は味つけ、栄養バランス、ボリューム言うことなし!
味噌汁がウマ~~~っ!
大盛りごはんと具だくさんの味噌汁お代わり。
「夕日が落ちちゃいますよ」
山荘スタッフさんに言われ慌てて外へ。
ちょうど沈むところだった。
薪ストーブを囲み宴会やら、久しぶりのオセロやら。
同室のご夫婦。福井の男性2人組。新潟のご年配単独男性(クリヤ谷で下山)。そして九州からわざわざ飛行機でいらっしゃった単独男性。
普段はあまり飲まないけど、お酒ご馳走になりました。
楽しかったわー。
☆3日目の朝☆
朴葉寿司弁当(1000円)
味、ボリュームともにグッド。
多いですよね~と言いながら結局完食。 f(^^;
槍の先っぽだけ。
笠ヶ岳山荘。
お世話になりました。
何度も山荘を振り返る。
山頂のガスがちょうど途切れるところ。
Mさん、Nさん速~っ。
杓子平、お花の時期に来てみたい。
笠新道で自撮り。
ソロでのんびり下りるのが私には合っている。
今はなき平湯温泉3Fパノラマ大浴場。
2018年11月末で営業終了となったらしい。
最後に
バッヂコレクション。
笠ヶ岳山荘のは450円、あとは600円。
今回は特に楽しい出会いが詰まった3日間。
MさんNさん、大変お世話になりました♪
鷲羽岳と水晶岳は断念してしまったけれど、来年は七倉からの本格的な裏銀座(Mさんオススメ)をぜひ歩いてみたいと思う。
私をとり巻く全ての巡り合わせに感謝!
ヤマレコユーザーさん、ブロガーさんの山情報にも。
いつもありがとうございます。
<(_ _*)>