憧れのテント泊♪
4月上旬に鴇色テントが手に入った。とりあえず家の中で設営してみると、早くお山で張りたいという気持ちが強くなる。
もう少し暖かくなってからとも思ったが、優しい上司が勝手につけてくれた有休を含め今月は2連休がなんと3回も入ってる!
やった~☆ (^o^)
他にも候補地はあったけど、慣れないテントなので知らない場所より何度か登ったお山がいい。翌朝、空身で登頂できるとこ。
雲取山のHPと電話で最新情報を入手。
ここ何日かで融けてしまったので、鴨沢からの登山道の雪は殆どないと言う。
往復のアクセス
[往路]
10:05 青梅線にて奥多摩(着)
11:00 奥多摩よりバス → 11:18 奥多摩湖BSの先
11:25 トンネル手前より車 →(かゑるさん)→ 11:58 小袖駐車場
※バス運転手さんのご厚意によりUターンする道の駅まで乗せて頂きました
※更にその後、七ッ石小屋のMさんのお車へ
皆さんありがとうございます!! m(__)m
[復路]
12:20 鴨沢BSよりバス → 12:57 奥多摩
13:05 奥多摩より青梅線
自己CT
[1日目]
12:00 小袖駐車場
12:06 小袖線道あがり 12:07
13:16 信玄岩 13:21
13:43 堂所
14:03 行止り方面看板 14:05
14:42 七ッ石小屋下分岐
14:57 七ッ石小屋 15:23
15:30 水場 15:32
15:45 鴨沢分岐
16:00 ブナ坂分岐 16:01
16:35 ヘリポート
16:40 奥多摩小屋
[2日目]
06:21 奥多摩小屋テン場
06:23 奥多摩小屋
06:55 小雲取分岐
06:57 小雲取山
06:58 小雲取分岐
07:15 雲取山避難小屋 07:16
07:20 雲取山 07:26
07:30 雲取山避難小屋 07:33
07:47 小雲取分岐
08:10 奥多摩小屋
08:11 奥多摩小屋テン場 08:53
08:56 ヘリポート
09:15 ブナ坂分岐
09:35 七ッ石山
09:49 七ッ石小屋上分岐
09:56 七ッ石小屋 10:14
10:18 点線(近道)入口
10:26 点線(近道)終点
10:47 堂所
11:56 小袖線道あがり
12:00 小袖駐車場
12:20 鴨沢BS
※CTには水分補給、行動食摂取、その他小休止、土曜の下山時は特にすれ違いのための待機を含む
まさかの計画変更??
いつもの50Lザックはパンパンだけど、思いのほか軽く感じる。
道中るんるん♫(死語?笑)
ところが、阿佐ヶ谷で線路に人が立ち入りまさかの遅延。。。(-_-)
ただでさえ本数が少ないローカル線に間に合わないと判った時点で「終わった…」と思った。
線路に人が立ち入るというアナウンスは、“痴漢が線路に逃げた”ことの隠語らしい。
そんな奴の迷惑行為による災いを関係のない人間が被るという、理不尽さへの怒りが沸々と湧いてくる。
私の心とは裏腹に。。。
今回の電車の遅延は不可抗力だけどね。 (-_-)
奥多摩町観光案内所で事情を話すと、タクシーはさっき出たばかりと言われた。
タクシー待ちをしていると、色んな人に話しかけられる。
地元民と思われるオバサマやオジサマに「これから山に登るんですか?」「ひとりで怖くないの?」等々。
奥多摩にゃんこも寄ってきた。
行き先変更も考慮しながら頭の中をぐるぐる駆け巡る本日の予定。
時間的にどうしても無理ならテン場を七ッ石小屋にするか?
その場合、雲取山頂は踏めないな。
「ごめんよ何も持ってないの」
「バスもタクシーも来にゃいんだ?」
鴨沢までハイカーを乗せたタクシーは1時間待っても戻って来ない。
ここで腹をくくる。
救世主あらわる!
11:00発の奥多摩湖行きバスに乗り、途中から歩くことに。(^-^ゞ
運転手さんが優しいお方で助かった。
「10:15発の小菅の湯行きに乗って深山橋で降りれば近いよ」と教えて貰う。
これ覚えておかなくちゃ。
道の駅の桜に思わず立ち止まる。
他の乗客がいないので、本来のバス停より少しだけ先まで乗せてくださって。
優しいバス運転手さんありがとうございます。
春の日射しを浴び歩き出すと奥多摩湖沿いに咲いている桜やツツジのキレイなこと!
行き場のない怒りはいつしか収まり。
すると、路肩に車を停め見知らぬ男性が立っている。
「どちらまで行かれるんですか?よろしければ乗って行きませんか?」
今朝の電車遅延の顛末を話し、喜んでお言葉に甘えることにした。
「装備がちゃんとしているのに、どうしてこんな時間にここにいるのか不思議に思って…」
車を停めたきっかけを話してくださった。
車中の会話で、なんと七ッ石小屋の関係者さんであることが判明。
Mさんは厳密には小屋番さんではないが会社を休んでお手伝いに来たらしい。
七ッ石小屋と聞いて、すかさずgonzoさんのHNを出すとやはりご存知のようで話が弾む。
とても明るくフレンドリーなお方で初対面なのに話題が尽きない。
不思議なご縁にて、思わぬ出会いが出会いを呼び…。(*^^*)
Mさんの提案で登山前にかゑるさんへご挨拶に。
「明日また来ます」
Mさんと私という2人の組み合わせ、奥様もさぞかし驚かれたでしょうね。
小袖駐車場にキレイなトイレができていた。
登山準備をするMさんとはここで一度お別れ。
またねー。
きっとどこかで追い付かれる。
ひだまりの尾根と七ッ石小屋
岩の隙間に咲く。
この逞しさがいい。
わぁーエイザンスミレさん!
暑くて既に半袖になっている。
あっ、これは何スミレだろ?
うつむいた感じと色が素敵☆
ひだまりの尾根にて、ザックにネギを挿したMさんと再会。
「テン泊装備では早すぎですよ、休憩取ってないでしょ?」と言われてしまう。
最初はるんるんだったけど、次第にザックが肩に食い込んできて。。。(>_<)
信玄岩にて小休止。
信玄岩の名前の由来を教えて頂く。
登るスピードが速いMさんには途中で先行してもらい、単独でゆっくり登ることに。
直登ルートで登られたMさんが手を振り、小屋で待っててくださった。
小屋番さん、常連さん、Mさんと暫し楽しいひととき。
ありがとうございました。
七ツ石小屋のキレイなトイレ。
鹿さんたちに見守られて
皆さんにお礼を言って元気に小屋を出たものの。
小屋を出てすぐ、太腿の筋肉に違和感が。
足が攣る前のあの感じ。
ここで早くも小休止。
じゃんじゃん出ている水。
空になったペットボトルに500ml汲ませて頂く。
ブナ坂分岐にて。
鹿の人形かと思った。(^^;
だってピクリとも動かないから。
私のことをガン見。。。可愛い。
この直後、白いお尻を見せ脱兎のごとく走り去った。
何もしないってばー。
(><*)ノ~~~~~
足が攣り始め苦しんでいると、鹿の大家族が心配してくれた。
うあー10匹くらいいる!
以前頂いたコムレケアという薬を飲み治まるのを待つ…。
でも、暫く歩くと再発……。
だましだまし歩き続けるしかない。
そして振り返る。
来てよかった。
ここまで来れば、もう少しだよ。
テントがポツリポツリ現れる。
厳しい自然の中で
ここはいつも単なる通過点だった。
今日からは、思い出の地になりそうだ。
料金支払いのため中に入る。
テント 1人 500円
※現在は閉鎖されており、テン場も使用禁止となっています
【奥多摩小屋閉鎖のお知らせ】
http://kumotorisansou.com/koya.htm
張りたい場所を探すのに約20分。
整地された低い所は全てジメジメしてて断念。
実は少し斜めってるけど(笑)、木の側が安心なのでこちらに設営~☆
とりあえずホッとする。 (#^.^#)
野菜と一緒に煮込むだけ、あばれほうとう。
奥多摩小屋から5分程下りた水場で1Ⅼ補充。
知らずにサンダルで来てしまったものの、結構危ないので登山靴のほうがいい。
とても静かな。。。ブルーモーメント。
**「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない**
しょいともさん、素敵な本のご紹介ありがとうね!(*^^*)
何とか無事に張り終えたテント。
平日なのでたったの数張り。
外で夕食を摂り、水を汲みに行き、シュラフにくるまって本を読む。
あぁ至福のとき。。。
ふふ。。。ランタンの灯り。
おやすみなさい。
19時くらいから風が出てきて、夜半にはテントを揺るがすほどに。
大地の鼓動。
動物の気配。
必ずやってくる朝の光。
初めてテント泊をしてみて、室内はどんなに快適で安全か小屋の有難みをつくづく感じた。
例えそこが避難小屋でも。。。
それでも私は、この鴇色テントを担いで色々なお山に登るのだろう。
これから沢山のことを学んでいきたい。
[全く使用せず]
●チェンスパ
●カイロ
[持って行ってよかった]
●像足
ナンガのシュラフと自分の体温でポカポカだったけど、明け方(3時位から)はちょっと寒さを感じた
[備忘録]
プラティパス水 1L
アクエリ薄め 550ml
山専ボトルお湯 500ml
水場2箇所での補充は約1.5L
テン場より雲取山へ
☆翌朝☆
トイレに行きたくて目が覚める。
暗闇でピカーッと光ってるのは、他テントの灯か鹿の目だろう。
空中のは不明。
空にはまだ月が。
少しずつ明るくなって。
木々の間からご来光。
ガイラインの扱い方がわからず適当に張ったので、風がなくてもズタズタ(爆)。
強い風がまだ吹いていて、バーナーの火が消えお湯を沸かすのに難儀する。
やっとお湯が沸いた。
マッサマンカレー(レトルト)
うずらの煮卵
フランスパンに練乳
バンホーテンココアリッチ
「あれっ、これ新品じゃないの?」
「何か歪んで張ってるねぇ」
登山道を歩いてる男性ハイカーの声が聞こえる。
だって昨夜はすごい風だったんだもん。
「初めて張ったんです」とテントの中から応答しておいた。(´艸`*)
縦走する訳じゃないからゆっくりでいいの。
奥多摩小屋前より富士山。
あの高いのが飛龍かな?
やった!とうとう見つけたよ。
初めての小雲取山。
ごんぞーさん、情報ありがとうございます。
真っ青な空に雲取山避難小屋。
昨日テン場で挨拶交わした単独女性とすれ違い、少しだけお話をする。
また来るからね♪避難小屋ラブ。
今までの避難小屋泊の経験が、多少なりともテント泊に役立っていると思う。
さて、マイホームに戻ろう。
テント撤収して遅めの出発。
他のテントはもう1つも残っていない。
七ッ石山と春の花
七ツ石山を巻くつもりが間違って登っちゃった。 f(^^;
七ツ石小屋上の水場で、小屋番さんと常連さんが何かの作業中。
Mさんが「あ、おかえり~」と迎えてくださる。
奥様がいらっしゃるそうで七ッ石小屋へご挨拶。
甘酒を注文する。
樹林帯に彩り。
昨日より花数が増えている。
ん?
この葉っぱはエイザンではないね。
ヒナスミレ?
揺れるかんざし。
鴨沢BSに到着すると同時にバスがやってきた。
かゑるさんに寄れず、奥多摩駅ホームにてIさんへお詫びの電話をする。
「またゆっくり来てください」「ありがとうございます!」
顔見てお話したかったなぁー。
最後に
下山中、大勢のハイカーさんとすれ違い何度も待機した。
あるパーティーの中に盲目と思われる若い男性が、女性の誘導により登っておられた。
青空や景観は見ることができなくても。
土の匂いや風の温もり鳥の囀り等、彼なりにお山を感じているのだろうと思わず目頭が熱くなる。。。
予定通り奥多摩小屋でテントを張れたのはMさんのお陰。
彼の手助けなしに成功はなかった。
今回ばかりは痴漢による電車の遅延という不可抗力が原因ではあったが。
毎度毎度、おっちょこちょいな私に何故か皆さんは温かい手を差し伸べてくださるのです。
ありがとうございます!!
偉大なる天のちから。
お山の神様。
素敵な巡り合わせに感謝です。
U2 – Where The Streets Have No Name
大好きなU2♪ 1987 ロサンゼルス
このゲリラライブはかなりカッコいい!!
なんて素敵なサプライズ!?
久しぶりに観たけど鳥肌立ちまくり。。。