安達太良山といえば、8年前の積雪期にくろがね小屋に宿泊して登頂したのが最初で最後。
山の休憩所かゑるの店主さんがまだ小屋番だった頃の話。
帰りの交通機関がなくスタスタ歩いていたら、お2人の地元民さんが別々の場所でお車に乗せてくださるというラッキーな展開に。
その節は大変お世話になりありがとうございました。
東北エリアで他の山も候補に挙がったがアクセス面で断念。
公共交通機関のみで日帰りOKという東北の山は、安達太良山くらいじゃないかな?
秋の紅葉が素晴らしいのはかねがね聞いていたが今年こそ出かけてみようと思い立った。
ひとつ心配だったのは、マウンテンフォーキャストで風速50mの予報が出ていたこと。
「いくらなんでも50mはないだろう」と思い決行したのであったが。
往復のアクセス
[往路]
07:47 郡山より東北本線
08:09 二本松
08:13 二本松駅前①よりバス(800円・現金のみ)
08:58 奥平登山口BS
[復路]
16:15 奥平登山口BSよりバス
16:59 二本松駅入口(駅前混雑のため少し手前で降車させられる)
17:37 二本松より東北本線 ※7分遅れ
17:01 郡山 ※6分遅れ
18:06 郡山よりやまびこ152号
※17:30発の東北本線は、前の駅で緊急停止ボタンが押されたため確認できるまで運転見合わせとのアナウンス
当初、職員が現地に向かって調べるので復旧はいつになるかわからないと…(大汗)
結果的には7分遅れの到着となり郡山での接続が数分しかない!と焦るが、間一髪で新幹線に間に合った
【福島交通・二本松駅前→奥岳・平日のみ】
https://busget.fukushima-koutu.co.jp/fromto/result/1312/990/
【福島交通・奥岳→二本松駅前・平日のみ】
https://busget.fukushima-koutu.co.jp/fromto/result/990/1312/?week=1
【福島交通・2023奥岳臨時便錦秋号・土日祝のみ】
https://www.fukushima-koutu.co.jp/upd/detail.php?update_id=2711
自己CT
09:10 奥平登山口
10:19 五葉松平
10:33 薬師岳 10:36
11:03 仙女平分岐 11:04
11:40 安達太良山 12:15
12:18 くろがね小屋分岐
12:58 峰辻分岐
13:35 勢至平分岐
13:50 勢至平
14:40 奥岳登山口
14:40 奥岳の湯♨
※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません
特にこの日は登山道渋滞もたびたび発生していました
朝から強風でRW止まる
東北新幹線と東北本線でやってきました福島へ。
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二本松駅前のバス停には20名以上のハイカーが並んでいるがまぁ大丈夫だろう。
一般観光客らしきご年配夫婦と思われる女性が最前列にてわめき散らしている。
バスの到着が遅いことや、行き先が明らかに違うバスが到着し運転手さんに尋ねたら「違う」と言われたことなどを旦那さんに向かって。
旦那さんのほうはニタニタしているだけで殆ど言葉を発しない。
なんだかな~。
こんな大勢の前で延々と怒り続けている女性はハッキリ言って見苦しい。
だいたい田舎のバスなんて遅れてくるのが普通だし怒ってもしょうがないのに。
この女性、奥岳登山口BSで降車の際にも運転手さんに大声で質問攻めしていたが、周囲の乗客はずっと待たされ運転手さんも困り果てていた。
おそらくRWで紅葉を見にきたが強風のため運休していて予定が狂ってしまったのだろう。
他人への気遣いがなく迷惑を顧みることができないのは病〇なんじゃなかろうか?
旦那も旦那で笑いごとじゃないよ、観光とはいえこんな人をメジャーな山に連れてくるなよ。。。
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奥岳登山口のあだたら山ロープウェイ・レストハウス内でトイレをすませて出発。
ウール手袋とネックウォーマーなどの防寒対策もOK。
レストハウス内には売店や食堂、自販機あり。
【あだたら高原リゾート】
http://www.adatara-resort.com/green/
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10/17は強風でRWは動いていない。
私はそもそもRWの利用予定はなかったので問題なし。
ただし、乗るつもりだったハイカーが登山道を歩いているせいか混雑している模様。
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うわぁ~!チラリと見える紅葉がステキ!!
この後、道幅が狭い登山道はすんなり進めずに大勢のハイカーで渋滞してしまう。
暫くの間はノロノロ歩きが続くけど仕方ない。
紅葉の絨毯に息をのむ
前方に20名ほどのツアー団体さんがいて、休憩している間に抜かせてもらった。
どうりで大渋滞してるはずだわ。
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登りの途中で振り返るとこんな景色。
紅葉の絨毯に息をのむ。
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左側にちょこっと見えるのが安達太良山頂かな。
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そうこうしているうちに薬師岳(1322m)。
薬師岳手前にも大勢のハイカーが留まっている。
もしかしたら風が強すぎてここで撤退するのかな。
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紅葉とほんとの空。
私は迷わず先へ進む。
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8年前は逆周りだったけれど、辺り一面が雪道だったので無雪期の様子を知らない。
薬師岳から安達太良への序盤は歩きやすい木道。
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こんな紅葉の集まりがステキな絨毯になってるんだね。
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強風に煽られる橙色を見上げて。
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おぉぉぉ。。。
なんて素晴らしい色合い。
鮮やかなパッチワークに感激して立ち尽くす。
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いやいや、今日来てよかったわー!
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岩ゴロの登り。
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こんな景色を見ながらだと辛いはずの登りも楽しい。
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雲の動きによって光と影が移動していくさまに見とれてしまう。
爆風の安達太良山
登るにつれてどんどん風が激しくなる。
身体がよろけるくらい。
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山頂が目の前に。
あともう少し。
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安達太良山(1699m)に到着。
やはりてっぺんまで行っておこう。
向かって右から登り、乳首からは左に見える梯子を下るようだ。
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写真撮るのもままならないような爆風!!
おそらく風速20m以上はあるだろう。
耐風姿勢をとっていてもなお吹き飛ばされそうになり慌てて岩にしがみつく。
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山頂からの景観。
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自然が織りなす芸術。
もう言葉にならない。
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光が射し込む谷間を覗く。
矢筈森まで足を延ばすつもりだったが止めておこう。
大きい岩の陰に腰を下ろしてランチ休憩。
仙台味噌焼おにぎり、梅しそつくねおにぎり旨し。
ウール手袋を外すと一気に手が冷たくなり大急ぎで食べる。
サーモスの温かいお茶を飲んでも寒くて震えるほど。
身体が冷え切っているので温泉が恋しくてたまらない。
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峰の辻方面へ下山するとこちらも素晴らしい絨毯。
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見事な秋色パッチワーク。
ここらへんは黄味が強いかな。
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赤茶っぽいところも。
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平日はくろがね小屋方面は工事中で通行禁止。
迂回路を通って勢至平へ向かうのだけれど、こちらの登山道が酷いぬかるみ。
大抵の道は「これくらい大丈夫」と思える私でもここだけは参った。
池みたいになっているところが何箇所もあり気を張ったまま足を運ぶ。
濡れた岩や根っこで転ばないよう慎重に歩くしかない。
無事に勢至平分岐まで辿り着いて心底ホッとした。
警備員さんがねぎらいのお言葉をかけてくださる。
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木漏れ日がステキな馬車道を歩く。
さっきのぬかるみ道に比べると天国のよう。
奥岳の湯♨
奥岳登山口に戻ったらそのまま温泉へ直行。
登山口に温泉があるってすごくありがたいこと。
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奥岳の湯は屋根がなく解放感ある露天風呂がめちゃくちゃ気持ちいい。
しかもお湯がいいのでお肌しっとり。
【あだたら高原リゾート・奥岳の湯】
大人 700円
http://www.adatara-resort.com/green/okudakenoyu.stm
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露天風呂で温まった後は、ダウンを着て外ベンチにてチーズケーキでのんびり。
既に30名ほどのバス待ち列ができていたけど何とか座ることができた。
最後に
安達太良山の紅葉は噂通りに素晴らしく、自然の芸術にただ感嘆するばかり。
爆風のため最短の周回コースとしたがそれでも充分歩いたね。
いつか鉄山避難小屋を覗きに行きたい。
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帰りに二本松駅で遅延ハプニングがあった際、話しかけてきた女性と意気投合。
実は朝のバス待ち時と露天風呂内でもちょこっと会話している。
今回は途中撤退したので安達太良山へは登頂しなかったらしいが、物怖じせずひとりで温泉地を中心に巡っているらしい。
酸ヶ湯や不老ふ死温泉もよかったと言われ同意する。
グーグルマップを駆使して場所を調べ、アクセス方法を紙に書き出すというやり方が私と同じで共感の嵐(笑)。
「新幹線の接続が5分しかないよ~」とか言いながら、気持ち的にはお互い何故か余裕があって笑いながらおしゃべり。
私は自由席で彼女は指定をとっていたので新幹線の車両は別々だったけれど。
こんな一期一会が実に楽しい。
8年前も今回も。
安達太良山での出会いに感謝です。