梅雨明けはまだなのに、体温以上の猛暑が容赦なく襲いかかる日々。
熱中症の危険があるため本来なら涼しい場所で過ごすのがベスト。
それでも、可愛いあの子が咲いていると知ったら家になどいられない。
去年はお花目当てに三ツ峠山へ数回出かけたが、知らないお山への好奇心から別のターゲットをチョイス。
ウチョウラン咲く本社ヶ丸へGo!
往復のアクセス
[往路]
07:33 中央本線にて笹子
[復路]
15:29 笹子より中央本線
自己CT
07:40 笹子駅
08:49 清八峠分岐
09:07 登山口 09:10
10:27 ベンチ 10:30
11:11 清八峠
11:56 本社ヶ丸 12:21
12:30 笹子駅分岐
12:52 鉄塔のあるピーク 12:55
13:12 角研山
13:30 切り株ピーク 13:31
13:44 舗装道路
13:50 庭洞山
14:13 本社ヶ丸登山口
14:20 笹子駅
**笹一クランドカフェ**
※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません
笹子駅より花を愛でながら?
去年の秋、滝子山を登る際バスタ新宿より中央道笹子への高速バスを利用した。
今回も…と思いきや1500円から2300円に大幅値上げされていて。
電車のほうが到着は早いし値段的メリットがないなら電車一択。
ということで、電車を乗り継いで笹子駅。
無人駅なのでPASMOをタッチする。
改札内にトイレあり。
笹子駅からのルートは2つあるが、坂を上がらずに国道20号線を追分BS方面へテクテク。
ノウゼンカズラがそこかしこで咲き乱れ。
いかにも夏らしい花。
淡いパープルが涼しげでとても素敵。
チョウセンヨメナかな?
カメラ目線のヘクソカズラ。
朝から暑い。
奥の山に怪しい雲がもくもくと。
ヤブカンゾウの群生。
本社ヶ丸・清八山(徒歩のみ)という看板に従って緩い坂を上がる。
追分トンネル。
前方に光が見えてそれほど暗くないから大丈夫、ヘッドランプ不要。
丹沢の玄倉林道にある新青崩隧道に比べたら……。
あそこは本当に怖かったもん。
ヤマッパーさんの情報通り、追分トンネルを出たところにツバメ団地。
よくあんな所に家を作れるよね~すごいわ。
多数のツバメが飛び交い空中と団地を行ったり来たり。
そのうちの一羽が不安そうな顔でこっち見てて可愛い!
そこまで手が届かないから安心して。
朝食が早かったせいでもう小腹が空いた。
そういえば、青森土産の焼菓子らぷるが入れっぱなしだったと今頃気づく。
りんごがシャキシャキして美味しい。
青森土産はらぷるをどうぞ!
路肩のヤマホタルブクロ。
植物が茂っているところだけが辛うじて日陰、あとは炎天下の舗装道路。
ただただ暑い。
こんな日に本社ヶ丸に登ろうなんてハイカーは他にいないよね。
注意するのはこちらの分岐。
平坦な左の道が正解で右の登り坂は間違い。
数本の倒木でとうせんぼの目印はあったけど少し行きかけた。
看板の背中側が本来の登山道って、設置の仕方がそもそも間違ってるよ。
登山靴が濡れない程度のプチ渡渉が2回。
ミソサザイのさえずりが響き渡る。
沢の近くで暫し観察するも姿見えず。
急登に次ぐ急登
ここが本社ヶ丸の登山口になるのかな?
登山者カウンターは撤去されていた。
鹿よけ柵を開けたら紐で2箇所縛る。
アゲハチョウが舞う素敵な登山道。
黒くてカッコイイ蝶には逃げられてしまった。
鳥も蝶も目がいいんだね。
木漏れ日の中を黙々と進む。
九十九折れの急登に次ぐ急登が結構キツい。
腰かけるのに最適な岩が所々にあって何度も小休止しながら。
直射日光が当たらないので、風が吹けばそれなりに涼しく感じる。
あ~、枯葉の陰にギンちゃん見っけ。
癒しのベンチが3つあったのでここで小休止。
清八峠。
本社ヶ丸まであと40分だって。
清八山をスルーしたと気づいたのはだいぶあとになってから…(笑)。
この分岐を右に行けば5分ほどで清八山。
この岩場を登りきると絶景が待っている。
爽やかな風がとても気持ちいい。
三ツ峠山と富士山。
富士のてっぺんだけ雲に覆われて。
奥の黒っぽい山並みは左が黒岳、右の尖った山頂が釈迦ヶ岳だそう。
またまたいい雰囲気の岩場。
ここ、なんか好き。
シモツケ。
ほとんど散ってしまったコアジサイ。
遠くに白い花を見つけてズームするとノイバラだった。
これを撮影している時、本日初めて出会う女性ハイカーに抜かれる。
ピンク色のホツツジがあまりに可愛くって。
花柱がパオーンと曲がらず真っすぐなのでホツツジね。
黄色い花はハクサンオミナエシ。
山頂が近いのか女性グループの声が聞こえる。
さきほどの単独女性以外は誰もいなかったので、おそらく反対側から登ってきたと思われ。
酷暑の本社ヶ丸
短い岩場を登りきると。
本社ヶ丸(1630m)に登頂。
やった、この時間帯は誰もいなくて貸切。
こじんまりとした本社ヶ丸の山頂。
富士は相変わらずお隠れになっているけど、これだけ見えているのでよしとしよう。
もともとお花目当てだしね。
*ひだまりランチ*
まずはサーモスの冷たい麦茶をゴクゴク。
無印の“冷やして食べるえびとトマトのカレー”を一晩冷凍して持参。
ヤマッパーさんのパクリ(笑)。
本社ヶ丸山頂でちょうどいい具合に融けて食べごろになっていた。
大好きなフルーツとくるみのパン、デザートは家族が会社から頂いた佐藤錦。
ヤマハハコを撮って下山。
ブナの森*庭洞山方面への激下り
本社ヶ丸の直下は急なところあり。
それを過ぎれば静かなブナの森と楽々な平行道。
なんていい道だろう。
ところが、その後は急傾斜が待ち構えていた。
重なり合う緑のシェードが素敵。
鉄塔のあるピークで一旦視界が開ける。
小さなアップダウンを経て角研山(1377m)。
つのとぎやまって読むらしい。
かなりの急傾斜を慎重に下って。
切り株のあるピークに飛び出た。
再び急傾斜の樹林帯に突入。
一度、舗装道路と合流して山道を登り返すと庭洞山。
正直なところ激下りが続くロングルートに辟易。
持参した水分(1200ml)がちょっと足りなかったせいもある。
やっとのことで本社ヶ丸・清八山登山口。
長かったー。
時間的には14:28の電車に充分間に合うのだけれど。
笹子駅をスルーしてそのまま次の目的地へ向かう。
どうしても行っておきたい場所がある。
ササイチクランドカフェのアイスパフェ&みどりや笹子餅
笹子駅から徒歩5分ほど。
笹一酒造さんが経営するお洒落なカフェ。
下戸の私でも、笹子に来たらここは絶対に外せない。
【笹一酒造・ササイチクランドカフェ】
https://www.sasaichi.co.jp/information/info.php?no=35
山梨県大月市笹子町吉久保26
シンプルで粋な店内。
お水が瓶で運ばれてきたのにはビックリ!
このお水がまた美味いのなんの。
水が足りなかったので殆ど一気飲み。
当初ソフトクリームにしようと思っていたけど、店内の看板を見て心変わり。
甘酒アイスパフェセット(1400円)をアイスコーヒーで。
飲み物は3種類から選べる。
白玉や小豆が入った和の雰囲気とパフェがマッチした新しい味。
水がいいせいかアイスコーヒーもすごく美味しかった。
吟醸クリームあんみつや特大かき氷もある。
冷房が効きすぎて寒かったのでモンベルのウィンドシェルを羽織って完食。
同じく国道20号沿いにあるみどりやさんへ。
笹子駅改札のすぐ近く。
生ものなので販売店が少なく売切れになることも多いそう。
【食べログ・みどりや】
https://tabelog.com/yamanashi/A1905/A190501/19003765/
実際には一袋5個入りなので500円。
在庫はなんとかギリギリ間に合った。
帰宅後に初めて食べたけど柔らかくて美味しい笹子餅。
包装紙がレトロな色合いなのもほのぼのする。
お目当ての花と食、これにてコンプリート!
誰もいない笹子駅ホームからヤブカンゾウをズーム。
ウチョウランとの出逢い
ここからは、今日出逢った希少種のウチョウランをご紹介。
おぉぉ、いきなり目の前に現れたウチョウラン。
とても小さく可憐な花。
思わず歓声を上げてしまった。
近くに寄って。
こちらは少しだけ高い位置に咲いてる。
うわぁ、、、なんて可愛いんでしょ。
ひとつひとつがとても小さい。
陽射しを浴びて輝くウチョウラン。
小さいのにしっかり蘭の形をしている。
葉の陰で涼む濃いめちゃん。
このまま空に飛び立っていきそう。
咲いてから時間が経ったと思われる色が薄い子たち。
こまめに探すとあちらにもこちらにも。
去年、三ツ峠山で見たウチョウランより断然花数が多い。
舞うように咲くウチョウラン。
可愛すぎる~~~♡♡♡
どうしてこんな場所にこんな可愛い花が咲くんだろう。
いつも不思議に思うんだけど。
ずっとここで見られることを願って。
また来年ね!
最後に
バスなどの接続がないのは楽だけれど、駅から歩ける山梨のお山はどこもキツいとつくづく思う。
酷暑まっさかりの時期に標高差1000mを超える山を歩くもんじゃない(笑)。
お花目当てなら尚更のこと。
次回ウチョウラン目当てに訪れる際は、時間は遅くても河口湖駅からバスで来ようと心に誓った。
健気に咲く可憐なウチョウランに出逢えたことに感謝。
また、熱中症にならず無事下山できた丈夫な身体におつかれさま。
またひとつお気に入りのお店ができた。