センブリの花が気になる季節。
いつものように筑波山へ出かけるつもりでいたら、群馬の鍋割山で咲き乱れているそうな。
好きな山は何度でも行くが、できることなら違う山へ登ってみたい私にとっては見逃せない開花情報。
ちょっと遠いけれども群馬までセンブリに会いに行こう。
赤城ビジターセンター行きのバスに乗って。
往復のアクセス
[往路]
10:04 両毛線にて前橋
10:35 前橋駅北口⑥よりバス(700円)
11:05 富士見温泉BS
11:10 富士見温泉BSよりバス(870円)
11:30 箕輪BS
[復路]
15:36 箕輪BSよりバス(870円)
16:00 富士見温泉BS
16:05 富士見温泉BSよりバス(700円)
16:35 前橋駅
16:44 前橋より両毛線
【関越交通・バス時刻表&運賃表】
https://kan-etsu.net/publics/index/42/
※土日祝の赤城山直通バス、平日の乗り換えバス、また夏と冬ではダイヤが違いますのでご注意を
※赤城山ビジターセンターまで乗車するなら1日フリー乗車券(3200円)がお得
自己CT
11:36 荒山高原登山口(姫百合駐車場)
11:50 ふれあい十字路
12:10 荒山高原
12:34 火起山
12:38 竃山
12:57 鍋割山 13:55
14:17 竃山
14:26 火起山
14:45 荒山高原 14:50
15:12 荒山高原登山口(姫百合駐車場)
※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません
アクセス難で遅めの出発
赤城エリアで登ったことがあるのは積雪期の黒檜山と駒ヶ岳のみ。
実は公共交通機関でのアクセスが厳しく(電車とバスの接続が全く連動していない)、更に以前よりバスが減便されたせいもあって今は足が遠のいている。
レンタカーで利平茶屋から篭山のアカヤシオを見に行ったのが最後か。
…ということで、新幹線に乗ってもバスが全く接続しないためあえて遅い到着で群馬へ。
むしろ東京から登山目的で訪れるとこんな時間帯しか選択肢がない。
前橋駅の壁面ガーデニングがステキ。
フェイクではなく本物のグリーンを採用する心意気とセンスに拍手!
あの~、もうちょっと電車とバスの接続をどうにかしてくださいよ…関越交通さん(笑)。
前橋駅から乗り換え時間も含め1時間弱。
箕輪BSからわずか20秒ほどで荒山高原登山口(姫百合駐車場)。
茶色の建物がトイレ。
バス停から登山口が近いっていいね。
ふれあいの十字路。
親切な道標がしっかりあって迷うことはない。
荒山風穴のあたりは大岩ゴロゴロ。
“ミズナラ”“クマシデ”など樹木名が記載されたプレートや小枝で保護された草花などを見るにつけ、地元民に愛されている山なのがわかる。
だだっ広い広場に出た。
ここが荒山高原らしい。
休憩するほどの距離ではないがホッとする。
センブリ咲き乱れる小径
荒山高原からは細い登山道を登っていく。
右手の草むらにひっそり咲くセンブリを発見。
だんだん花数が増えてきた。
赤みがかった蕾いっぱい。
絶賛開花中の株。
可愛い~~。
おぉ、上へ登るほど開花してる。
まさにセンブリのブーケ。
鍋割山のセンブリは花数が多くて嬉しい。
こんなに咲いててくれるなんて感激!
来てよかったわ。
火起山手前からの展望。
少し登ると火起山。
そしてすぐに竃山。
ひとつひとつがやけに大きなオヤマノリンドウ。
あまりにデカくて笑ってしまう。
ぽつりぽつり咲くオヤマノリンドウも可愛い。
ヤマラッキョウが草陰にひっそりと。
たった一輪の野菊。
こんな平行道をてくてく。
本当に気持ちいい~!
鍋割山でお弁当
ルンルンと楽しみながら歩いていくと。
解放感ある鍋割山(1332m)に到着。
たった数名だけの静かな山頂。
ひとり時間を思い思いに過ごす単独ハイカー。
遠くの山々は霞んでしまって見えないけれど。
ススキ越しに見える下界に癒される。
センブリの余韻と秋の空気感を楽しむ。
じっとしていると陽射しが暑いくらい。
冷蔵庫にあるものを詰めてきただけのお弁当。
職場にも毎日持参しているけど全然飽きない。
サーモスの温かい麦茶と共に。
目線の先で輝くカタバミが気になって。
シジミチョウが舞い小鳥が鳴く。
何というかただそれだけで充分に満たされる。
人がいなくなってから山頂標をパチリ。
居心地がよくて1時間もまったりしちゃった。
癒しの鍋割山また来よう。
ノビタキ雌との出会い
バスの時間に合わせて下山開始。
棘のある赤い実。
前方に見える山々。
赤い実がたわわ。
あーっ!
目の前を横切る小鳥。
ターゲットをズーム。
たぶんノビタキ雌ちゃん。
可愛すぎ♥♥♥
うわ、別の枝に飛んじゃった。
少しの間じっとしててよ~。
「やなこった」とでも言っているような顔。
結構遠くから撮っているのに、人の存在をちゃんと認識してる。
出てきてくれてありがとね。
白い電波塔があるのは地蔵岳。
ぱっくり割れたアケビの実。
中身は既に食べられた後かな?
「フィフィ、フィフィ」と鳴く小鳥の正体はメジロちゃん。
群れ全体がすばしっこくやっと撮れた一枚。
荒山高原で小休止。
姫百合駐車場に下山。
朝あった車は半分以下に減っていた。
高木に赤い実がびっしり。
スルーできない箕輪BSのハキダメギク。
焼きとうもろこしは残念ながら今年は終了。
最後に
「知らない山には行ってみるもんだなぁ」というのが正直な感想。
センブリ目当てで登ってみたら予想を上回るいい山で。
上手く言葉にできないけれどとても癒され満足して帰ってきた。
鍋割山なら遅いスタートでもピストン可能。
あれこれ考えず思い立って出かけてもちゃんと受け入れてくれる癒しの山。
次回はヤマツツジが色鮮やかな時期に訪れてみたい。
あと、富士見温泉近く(からっ風街道から細い道へ入る)にお洒落なお店ができたらしい。
帰宅後調べると金土日月しか営業していないパン屋さん。
実に私好みのお店だわ。。。
いつか行ってみなくちゃ。
【山のフモトのパン食堂 Cou屋】
群馬県前橋市富士見町皆沢315-73