8月1日に転職して初めての山。
中旬の計画はひょんなことから中止せざるを得なくなり。。。
夏季はいつもガスで見られなかった八方池からの展望と、八方尾根の固有種ハッポウタカネセンブリとの出逢いを期待しつつ、唐松岳でテントを張ってきました♪♪
往復のアクセス
[往路]
23:05 バスタ新宿より夜行バス
05:38 白馬八方バスターミナル(6300円)
[復路]
09:15 白馬八方バスターミナル
14:45 バスタ新宿(4900円) ← 渋滞ほぼ発生せず車は流れていた
https://www.highwaybus.com/gp/index
※往復ともトイレ付
※往路はコンセントあり、復路は古い車両でコンセントなし
自己CT
[1日目]
08:10 八方池山荘 08:15
09:30 顔ケルン
09:38 八方池への階段上部
09:45 八方池 09:54
09:55 八方池登山口
11:00 扇雪渓 11:16
12:56 唐松岳頂上山荘の上部
13:00 唐松岳頂上山荘 13:05
13:11 山荘から一番近いテン場 15:33
15:53 唐松岳 16:00
16:19 唐松岳頂上山荘 16:23
16:30 テン場
[2日目]
05:26 テン場
05:33 唐松岳頂上山荘 05:41
05:47 唐松岳頂上山荘の上部
06:30 丸山ケルン
06:46 扇雪渓分岐
07:32 八方池登山口
07:41 顔ケルン
07:49 トイレ
08:13 八方池山荘
***********************
08:45 八方駅チケット売場
08:58 白馬八方バスターミナル
まさかの外耳炎にて山行中止
8月15日、寝ている最中に耳の中で水の流れる音がして目が覚めた。指を入れてみると濡れている気配。「まさか血じゃないだろうな~」とスマホの灯りで照らしてみると指が真っ赤。枕カバーにも血痕。え。。。!?!?
夜中に“耳から血”で検索すると中耳炎、外耳炎、まれに耳のガン、もしくは武道家がなる耳の怪我がヒットした。痛くはないから中耳炎ではないだろう。耳のガンだったらどうしよう等と思いながら、いきなり会社は休めないのでとりあえず二度寝。
翌朝になると、おそらく耳の中で固まった血のせいで左耳が聞こえない。頭痛もなく耳以外は何ら問題がないのでいつも通りに出勤して仕事をする。新しい保険証がまだできていないため、保険証の代わりとなる証明書を総務課で作成してもらう。
出かけている家族にlineすると「中止一択でしょう」と返信がくる。「だよね。。。」どこかでまだ行けるんじゃないかという気持ちがありつつも、この状態では楽しめないだろうと木曜夜に往復の高速バスを泣く泣くキャンセル。
ちょうどお盆の最中でどこも休みだったが、唯一、地元で人気らしい耳鼻科が16日(金)から営業しますという留守電アナウンスを流していて仕事帰りに早速寄ってみる。
新しい職場の同僚から中耳炎で耳の手術をしたという話を聞いたばかりで色々心配したが、何のことはない、綿棒で耳掃除をした際にできた傷と言われる。耳の中が一目瞭然のモニターを見せながら先生がピンセットで血のかさぶたをバリバリッと剥がすといきなり聴力が戻ってきた。
今まで耳が聞こえて当たり前の生活だったけれど、片耳とはいえ聞こえないのはとても不便でスムーズに聞こえることはこんなに快適だったのだと改めて思い知る。それと同時に、触れる機会がなかった最新の医療機器の発達に驚愕した。
健康体で病院に通うことがなく保険証は殆ど使ったことがないのに、転職の切替時期になって必要になるとは皮肉な話。(;^_^A
後からヤマレコを閲覧したら、17日は最高のお天気だったようで心の中で地団駄を踏む(笑)。耳鼻科を受診したのが18時頃、行こうと思えば16日の夜行バスに乗ることは可能だったが、大事をとって前日にキャンセルしたのだから仕方ない。
耳掃除なんて過去に何千回以上もやっているけど、傷がつくほど突いたつもりはなく痛かった訳でもない。長らく生きてきた中で初めての経験だった。
たかが綿棒、皆さんもお気をつけくださいね。
八方池のリフレクションに鳥肌がたつ
初心者向けの山として親しまれている唐松岳。
八方池山荘までゴンドラとリフトを乗り継いで行けるので楽々と標高を稼げ、展望がいいのが人気の理由だろう。
また、積雪期の絶景は息をのむほど美しく、夏季は沢山のお花が鑑賞できるので何度かお邪魔しているがテント泊は初めて。
お天気はどうかな?と思ったが来てよかった!
天気予報に振り回されるのはナンセンス。
下界は曇りでも山の上は晴れていることも多々あるからだ。
[八方アルペンライン]
http://www.happo-one.jp/trekking/alpenline
往復2900円(モンベル割引あり)
この日は始発が7:30のためバスターミナルで待機した。
八方池山荘周辺は大勢の登山者で大混雑していたが、お花を撮っているうちにどんどん抜かれてほぼ最後尾となり、焦らずゆっくりと登ることに。
後ろに人がいると落ち着かないので私にとっては好都合。
登り初めてすぐ、木道脇で極小のハッポウタカネセンブリを発見!
以前も見たことはあるがこんなに小さかったっけ??
思わず話しかけてしまうくらい可愛い。。。
登山道から白く浮き上がるように見える。
普通に歩いていたら見えないほど小さい。
皆さんスルーしてるけど興味ないのかな。
息を止めてやっと撮れる感じ。
こちらのハッポウタカネセンブリには斑点がない。
ガスがいい雰囲気を醸し出してる。
わ~!終わりかけのミヤマアズマギク見つけた。
そして。。。
八方池まで下りたのは実は初めて。
夏季の八方池では何故かいつもガスガスで景色を見られた試しがない。
ガスは湧き出ているものの、今回初めて素敵なリフレクションを見ることができ鳥肌が立つほど感激した。
扇雪渓でランチ休憩。
「ここからちょうど1時間ですよ(山頂まで)」とか「あともう少しです~」と励ましてくださった男性、ありがとうございます。
それから、ヘロヘロになって登っている時に誰かの声がして振り返ると。
雷鳥がトコトコ斜面を登っているのが見えた。
離れていたので残念ながら撮影はできなかったけど、可愛い後姿を見せてくれてありがとうね。
静かで快適なテン場
八方池登山口からの登りは、重いザックが肩にのしかかり予想以上に厳しかった。
今までの夏道は通行止めとなっていて迂回路に誘導され、積雪期の登山道と同じく唐松岳頂上山荘の上部に出る形となる。
小屋でテント受付とトイレを済ませる。
煮沸が必要な天水と自販機のペットボトル水が選べるようだ。
2Ⅼ担いできた水がまだ充分残っている。
お盆の時期はさぞかし大混雑したと思われるテン場には、すでに秋の気配が漂っていた。
テントもパラパラと数えるくらいしかない。やった!空いてる!
水場もトイレもなく小屋から離れているためちょっと不便だけれど。
小屋下の斜面に位置するテント場からの景色は最高で、一度ここで過ごしてみたいと思っていた。
お隣はご不在の様子。
小屋から一番近いところに張ることができてホッとした。
靴を脱いでテントに入ると、また足が痙攣しかける。筋肉がギュッと固まってくるのがわかる。
夜行バスでの睡眠不足がたたりおやつも食べず横になってまどろむ。
山頂は後でいいや…。
「15時になりました」というジオグラフィカのアナウンスで飛び起きる。
さきほどまで暑かった陽射しがいつの間にか陰っている。
お隣の男性2人はテントに戻ってきたようだ。
ちょっと遅くなったけど空身で山頂を往復してこよう。
15:30を過ぎてしまい慌てて唐松岳山頂を目指す。
山頂から下山してくる人とすれ違う。
後方を振り返ると20名ほどの団体も登ってくる様子。
黄色い山頂標が新しくなっていた。
テントは現時点で11張。
唐松岳山頂では殆ど展望は望めなかったが、可愛いお花に逢えたし念願のテントを張ることができたので満足満足。
[唐松岳頂上山荘]
http://karamatsu.jp/index.html
テント1人 1200円
水場なし(山荘で購入、煮沸が必要な天水もしくは自販機)
トイレなし(山荘内トイレまで6~7分の坂を上がる)
テントで簡単!シャンタン桜えびごはん
そろそろ夕飯の準備。
水場のないテン場ということで、あまり水を使わないメニューを考えてきた。
といっても、コープデリのカタログに紹介されていた“さくらごはん”の簡単なアレンジ。
材料は2人分として温かいごはん300g、創味シャンタン粉末タイプ10g、桜えび4g、青ねぎ小口切り10gと記載があるけど私の場合はアバウトで目分量。
*簡単!シャンタン桜えびごはん*
ごはん(コンビニ塩むすびを使用)にシャンタンを混ぜ、桜えびと青ねぎを加えて軽く混ぜる。サバのしょうゆ煮をトッピングして、フリーズドライの根菜味噌汁をプラスすれば充分なご馳走に。これまた満足満足。美味しかった~!
おなか一杯でさつまいもバームは翌日に (^^ゞ
いつものように、翌朝の熱湯も一緒に沸かして山専ボトルに入れ時短を図る。
今日は軽量化のためシュラフを省いたので夜間はちょっと冷えるかもしれない。
エスケープライトヴィヴィがシュラフ替わり、ダウンを着こみザックに足を入れて就寝。
寒さに強い私なので何とかなるだろう。
好きな音楽をセットしてテント場の静かな夜を楽しむことにした。
早めの撤収で正解
シュラフがなく少し寒かったことと、隣のモンベル男子が夜中の12時過ぎにテントを撤収する物音もあり何度か目が覚めてしまった。
たぶん黒菱駐車場までだろうけど、あんな真っ暗な中を下山するなんてよほどの急用だったのだろうか?
明け方のほうが寒かったが、ウトウトして気づいたらもう3:30近くになっている。
翌朝は下山するだけのゆるゆるプランだけれどバスの発車が9:15なので、念のため早めの行動を心がける。
沸かしてあるお湯で簡単な朝食を摂ったらさっさと片付けと撤収を行った。
唐松岳にお別れのご挨拶をして小屋まで坂を上がると、反対側の空が赤く染まっている。
出そうで出ないご来光。
結局、この日は分厚い雲に覆われてご来光を拝むことはできなかったようだ。
私自身はご来光にさほど拘りがない(笑)
昨日は疲れて撮れなかったカメラ目線のウサギギク。
八方池に下りてくるまで数人の登山者とすれ違う。
顔ケルンから約30分で八方池山荘に着くはず。
八方池山荘からリフトとゴンドラに乗り、徒歩13分ほどで白馬八方バスターミナルに到着したのは9時少し前。
テン場を6時に出ていたら絶対間に合わなかった!
日帰りの自己CTはチェック済みだったけど、テン泊装備(12kg)なのでそれより多めに時間がかかっている。
やはりお山では早めの行動が正解。
9:15のバスを逃すと次のバスは14時までないので、その場合は電車を乗り継いで帰宅することになるかな。
因みに、今回の荷物はシュラフなしだとオスプレーバリアント37に収まった。
最後に
2週遅れてしまったのでまだ咲いているかな?と心配になったハッポウタカネセンブリを見つけることができ、夏の終わりに北アの展望台でテントを張れたこと。
予報よりも好天で迎えてくれた唐松岳にありがとう!!