登山

ササユリを一目見たくて*鷹狩山 2023/6/27(火)

もう一度ヒメサユリに会いたくて計画を立ててみたものの、数年前に登った浅草岳は公共交通機関でのアクセスがかなり厳しい。

以前お世話になった民宿がとても素晴らしくまた泊まりたい気持ちはあるけれど。

早朝、親父さんが六十里登山口に送ってくださったからこそ成立した登山であり、前泊することでご迷惑をおかけしてしまうのは気が引ける。

 

別のお山は何とかアクセスできても、一番遭遇したくない虫の発生情報があり泣く泣く断念。

また、タクシーの送迎付き(往復2500円)で鑑賞できた別エリアの群生地は、数年経ってタクシー料金が8000円に値上がりしていた。

 

…という訳で、代替案として同じユリ科のササユリ観賞はどうだろう?

本州中部地方より西に咲く花なので、今回も関西へ遠征しようか考えていたところ、長野県での開花情報をゲット。

しかもそんなに山奥ではなく駅から徒歩圏内で登れることを知り、大急ぎで準備にとりかかる。

 

往復のアクセス

 

[往路]

06:34 上野よりはくたか551号

08:03 長野

08:15 長野駅東口25番よりバス(2600円)

09:27 信濃大町駅

 

【アルピコ交通バス・特急・長野大町線】

https://www.alpico.co.jp/traffic/express/nagano_omachi/

 

 

[復路]

15:57 信濃大町駅前より高速バス(5200円)

20:16 バスタ新宿

 

※ネット予約した際に日にちを間違えて翌日の予約をしており、バスの運転手さんに指摘を受けて気づくという失敗あり

幸い、席がガラ空きだったためその場で現金支払いをして事なきを得た

既にカード決済していたのでバス乗車中に予約をキャンセルし、後日カード会社に返金される予定

 

【バス比較ナビ・信濃大町→東京行き高速バス】

https://www.bushikaku.net/search/nagano_tokyo/azumino_/platform-1900_/

 

自己CT

 

09:35 信濃大町駅

10:10 山岳博物館 10:12

10:13 たかがりの小径登山口

11:40 鷹狩山 12:00

13:35 たかがりの小径登山口

13:56 大町商店街(昭和軒)

 

※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません

 

信濃大町駅からテクテク👣

 

当日の朝、最短で長野駅に到着できる新幹線でアクセス。

 

 

長野駅東口。

前方に停車中のバスがたぶんアルピコバスだろう。

ガチ登山組は夜行バス利用だろうから…と思いきや観光客でほぼ満席。

空いていた一番前の座席に座る。

 

 

 

久しぶりの信濃大町駅。

情報収集のため改札隣にある大町観光協会に立ち寄り、鷹狩山ガイドマップや割引券などをもらってスタート。

 

【信濃大町なび】

https://www.kanko-omachi.gr.jp/

 

 

 

下山後は昭和軒でカツ丼ランチの予定。

クレマチスの花がいい感じ。

 

もうひとつの候補、はしおバザールさんは土日しか営業していないので。

 

 

 

2羽のツバメさんに釘付けとなり暫し野鳥観察。

可愛いなぁ。

 

大町商店街はシャッターの閉まったお店が多く、否が応でも時の移り変わりを感じさせられる。

 

 

 

コスモスに似た黄色い花は園芸種のコレオプシスかな。

 

 

 

民家のオオバギボウシ。

 

 

 

オダマキさんだ~。

 

 

 

ん?

ソバナに似た花は誰かな。

 

 

 

美しい声で鳴くキセキレイさんをズーム。

 

 

 

ムラサキツユクサがわさーっと。

こんな群生見たことない。

 

 

 

雫をたたえた姿が素敵すぎて見入ってしまう。

 

 

 

シモツケも咲いてる。

 

 

 

ひょろひょろと草丈が高いブタナ群生。

 

たががりの小径*イチヤクソウ

 

大町山岳博物館の左にある車道を行きかけて戻ったところ。

 

 

鷹狩山登山道(たかがりの小径)はこちらから。

 

 

 

キバナノヤマオダマキがなんとも涼しげ。

 

 

 

ヒメジョオンがやけに綺麗。

 

 

 

鷹狩山トレッキングコースの看板に従って。

 

 

 

大町市街。

北アルプスの山々は残念ながらガスの中。

 

 

ママコナ

 

ママコナちゃんだー。

 

 

 

なんだこれ?

<追記>おそらく下山時に見たネジキと同じ

 

 

イチヤクソウ

 

あーっ!こんなところにイチヤクソウ。

予想外の出会いに大喜び。

ほんのりピンクがかって可愛さ倍増♡

 

 

 

たかがりの小径はとても歩きやすい。

 

 

 

逆ハート型の実。

 

 

 

ひっそり佇むキバナノヤマオダマキ。

 

 

 

モミジイチゴの実がずらり。

 

 

 

分岐点に咲くウツボグサ。

 

ササユリを探しながら鷹狩山

 

緩やかな坂道を登っていると。

 

 

あーっ、いた!

お目当てのササユリさん。

 

 

 

山の斜面に咲いているので近づけない。

枝かぶりだけど嬉しさひとしお。

 

 

 

仲よく並ぶ真っ赤なイチゴの実。

 

 

 

登山道脇に咲くササユリは濃いピンク。

 

 

 

ウツギの花もあったよ。

ここのニッコウキスゲは終わってた。

 

 

 

鷹狩山トレッキングコース12番。

こんな坂道もあるけど、殆どが楽々な平行道。

 

 

 

お、キレイ目なニッコウキスゲを見つけて嬉しくなる。

茎に虫がいっぱい。

 

 

 

アザミと蜂。

 

 

 

鷹狩山展望広場に到着。

 

 

 

恋人の聖地なんだって。

 

 

 

お洒落なカフェあり。

営業中かどうかは不明。

 

 

 

和歌が刻まれた石碑。

 

 

 

展望台のあるところが鷹狩山(1164m)。

トイレあり。

 

 

 

展望台直下にベンチがあり、ここでお弁当を広げるのもよさそう。

 

 

 

展望台からの景色。

左が餓鬼岳、餓鬼のコブ、唐沢岳と案内板に書いてある。

 

めちゃくちゃキツかった中房温泉からの餓鬼岳。

今思えばよくあんなとこ登ったな、よく無事だったなと自分でも思う。

 

 

 

 

こちらは蓮華岳かな。

 

 

 

展望台にあった子供達の力作。

 

 

 

展望台近くでササユリの美人さんを発見。

 

 

 

頭上でさえずるホオジロくん。

 

 

 

所々ピンクが載ってるヤマボウシ。

 

 

 

樹林帯の中を分け入っていくと、前日の雨に濡れたササユリ。

 

 

 

白っぽい子もいるね。

 

 

 

アマドコロ。

 

 

 

場所によってはまだ蕾も。

 

カモシカ劇場*ササユリをパクッ

 

前方に動物が現れた。

 

 

わわ、カモシカさん!

 

 

 

優雅な仕草でこちらを見た。

 

 

 

お耳をピクピク動かしながら私をガン見(笑)。

めちゃくちゃ可愛い!

 

 

 

一瞬のうちに身をひるがえしタッタカ逃げたかと思いきや。

 

 

 

植物をムシャムシャ。

ズームしているので実際の距離はもっと離れている。

そんなに身体が大きくないからまだ子供かな。

 

 

 

今度は反対側のササユリに近づいて…。

お花を2つまとめてパクッ。

 

 

 

あ~、ササユリ食べちゃった。

ムシャムシャしながらこっち見てる。

山で暮らす動物にとってはお花も大事な食料だから、カモシカさんを責める訳にはいかない。

 

 

 

少しだけ奥へ進んでみるとそこにもササユリが。

 

 

 

こちらは今日見た中で一番花数が多い。

 

 

 

おぉ、咲きたてフレッシュなササユリ。

開花したばかりで花粉が全くこぼれていない。

 

 

 

さきほどの道に戻ると、カモシカさんがまだいた。

 

 

 

あらら、こちらに向かって歩いてくるよ。

 

 

 

ハタと立ち止まって、猫のイカ耳状態で警戒しながら私をガン見。。。

「どうやら危険人物ではなさそうだな」

この直後、花畑の裏の小径へと歩いていった。

カモシカさん元気でね。

 

別ルートのササユリ

 

下りは途中まで別ルートで。

 

 

何度見ても可愛いササユリ。

咲いていてくれてありがとう。

 

 

 

曇り空から一転して晴れ間が広がる。

 

 

 

そこでキュートなササユリ姉妹に出会う。

 

 

 

白花に近いササユリも清楚で素敵。

こちらも新鮮そのもの。

 

 

 

隣のお山がチラリ。

中腹に延びる登山道あり。

 

 

 

陽射しに輝く緑。

野鳥の声がそこかしこで聞こえるが姿は見えない。

あれはキビタキさんかなー。

 

 

 

すっかり夏山の様相。

 

 

 

会員制のキャンプ場らしい。

 

 

 

ツツジ科のネジキと名札があった。

 

 

 

大町山岳博物館。

帰りに寄ろうと思っていたが、お腹が空いたのでそのまま町中へ急ぐ。

 

 

 

上の展望台まで行かなくても、晴れていれば充分ここで楽しめそう。

日陰となる東屋あり。

 

 

 

フランスギクの上でバッタがじっとしている。

 

 

 

ええと、ムシトリナデシコね。

モンシロチョウがヒラヒラ舞っていた。

 

 

 

電線の上でコロコロ鳴くのはカワラヒワさん。

お顔がかいーの。

 

 

 

ユキノシタがまだ残ってる。

 

手打ちそば処 こばやし*塩の道そば

 

例のカツ丼屋さんはなんと休業(朝はお知らせの旗はなかったはず)、そこで急きょ検索して目の前のお店へ。

 

 

手打ちそば処 こばやしさん。

結果的には大当たり。

 

【手打ちそば処 こばやし】

https://teuchisoba-kobayasi.hp.gogo.jp/pc/

長野県大町市大町3210

 

 

 

当店名物!!とのおしながきを見て即決。

 

 

 

塩の道そば(1700円)が絶品。

サクッと揚がった天ぷら、盛りだくさんの山菜と冷たいお蕎麦がマッチして実に美味しかった。

 

 

 

事前に注文しておいたそば茶プリン(325円)もまた美味し。

甘さ控えめで食後にぴったり。

 

そして、感激したのがこの蕎麦湯。

他のお蕎麦屋さんで出てくるのは白湯みたいな薄いやつが殆どだけど、ここの蕎麦湯は濃厚でしっかり蕎麦の風味がする。

蕎麦湯が美味しくて最後の一滴まで飲み干したのは人生で初めて。

会計の際、お蕎麦はもちろんのこと蕎麦湯が美味しくて感激したことを女将さんにお伝えする。

ごちそうさまでした。

 

閉店のヒマラヤンシェルパ&三俣山荘図書館

 

バスの時間まで余裕があったので大町市内をちょっとお散歩。

 

 

路肩に咲く可憐な白花はギンパイソウ(銀盃草)。

 

 

 

まずは、一目見たかったヒマラヤンシェルパ大町店へ向かう。

過去に何度か信濃大町駅を利用していたが、時間がなかったり定休日だったりして食べる機会を逃していた。

コロナ禍の影響下でシェフが母国ネパールへ帰ってしまい、閉店を余儀なくされ再開の目途は立っていないそう。

 

後悔先に立たずとはこのこと。

あーあ、何とか時間をやりくりしてダルバート食べておくんだったなぁ。

 

【ネパールレストラン ヒマラヤンシェルパ大町店・facebook】

https://www.facebook.com/people/ネパールレストラン-ヒマラヤンシェルパ-大町/100051923237334/

 

 

 

お次は三俣山荘図書館。

ここも前から来てみたかった場所。

1Fの書麓アルプで古本をめくっていたら時間がきてしまい。

3Fに三俣山荘図書館とカフェがあるので、次回はそちらでゆっくり過ごしたいな。

 

【三俣山荘図書館】

https://m-toshositu.com/

 

 

 

『沈黙の春』 著:レイチェル・カーソン

『猫語の教科書』 著:ポール・ギャリコ

どちらも昔に既読しているけれど、手元に残しておきたく2冊購入。

 

【書麓アルプ・Instagram】

https://www.instagram.com/_______alp/

 

 

 

信濃大町駅に戻り観光案内所前のBSでバス待ちしていると「お前が言っていた通り厳しい山だったよ」と一人で喋りながら単独男性がやってきた。

その時はハンズフリーの電話かなと気にも留めずにいたが。

バスの最前列の席にて断続的に大声で会話を続けているため、かなりストレスを感じ何度か立ち上がって注意しようとした。

その度に喋りが一時的に収まるので思いとどまっているうちに4時間が経過、悶々としながらバスタ新宿に到着。

 

殆どの乗客が降車した後に運転手さんにその件を伝えると「実は私も注意しようとしてSA休憩時に確認したんですが、あれ電話じゃなかったんですよ」とのお答え。

「ええっ!?」

その時点で全てを察し。。。

ハンズフリーにしたって4時間ずっと相手している奴もずいぶん暇だな…と違和感はあったものの、かなり衝撃的だった。

どこの山を登ったか知らないけれど、例の病気の人が単独登山って相当危ないんじゃないかと心配にはなる。

ただ、厳しい山を登るには適さない装備と外見(かといってトレランとも違う)だったので、登山自体していなかった可能性も拭いきれない。

 

最後に

 

梅雨時期に咲くササユリはとても美しい。

 

 

長野に遠征したとはいえ、駅からの楽々ハイキングコースで見られるとは思ってもいなかった。

 

 

 

カモシカさんとの微笑ましい出会いもあり。

 

思い立ったが吉日。

今回もヤマッパーさんの開花情報にお世話になりました。

 

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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