恵那山頂避難小屋について調べている時に、小秀山の避難小屋のことを知り居ても立っても居られない気持ちになる。
新築のアパートみたいな避難小屋を一目見たい。
さんざんアクセス方法を調べた結果、夜行バスと路線バスを駆使すれば何とか辿り着けることがわかった。
ただし岐阜側からのルートは何しろ遠くて時間がかかりすぎるため、泊まりじゃなければ無理。
長野側からの最短ルートがあるらしいが車でしかアクセスできない。
ちょうど上司がつけてくれた棚ぼたの3連休があるので宿泊は可能だったが。
あいにく初日は天気がいいのに2日目が悪天候で朝から雨もしくは雪。
そうなると翌日の下山が大変なことになるのは必至で、今年は無理だから来年に望みを託そうという結論に達する。
前夜の時点では95%諦めモードで、普段見ないネット漫画にハマり山のことなどすっかり忘れて過ごした。
ところが翌朝早く目覚めて「やっぱりどうしても諦めきれない…」という気持ちがムクムク湧いてきて、「だったら日帰りで行っちゃおう!」と一念発起。
選択肢はたったひとつレンタカーしかない。
今まで調べておいたアクセス方法をひもとき、一気にレンタカーの予約と事前決済、次に夜行バスの予約と事前決済を済ませて出勤した。
何人かの同僚に経緯を話したら大層驚かれたのは言うまでもない。
実は、私自身も予想外な行動力にビックリしているのだけれど…(笑)。
往復のアクセス
[往路]
24:10 秋葉原駅広場前より夜行バス(2800円)
05:25 松本駅東口
06:32 松本よりJR篠ノ井線
07:35 木曽福島
**日産レンタカー開店待ち**
09:20 日産レンタカー木曽福島店を出発
10:25 白川林道登山口
[復路]
15:06 白川林道登山口を出発
**ガソリンスタンド**
16:05 日産レンタカー木曽福島店
16:34 木曽福島よりJR篠ノ井線
17:47 松本
**榑木野さん**
19:05 松本駅東口BSより高速バス(2800円) ※5分遅れ
22:25 池袋サンシャイン
自己CT
10:30 白川林道登山口
11:23 フクロウ岩
11:43 一休(5.5合目) 11:45
12:30 切通岩
12:40 小秀山 12:44
12:45 秀峰舎 13:50
13:51 小秀山
15:04 白川林道登山口
泊まりがダメなら日帰りで
夜行バスと電車を乗り継ぎ、更に1時間以上運転しないと行かれない場所へ。
「なぜそんな大変な思いをしてまで…」
そう考えると笑いが込み上げてくる。
篠ノ井線の車窓より。
色々調べた結果、長野側から小秀山にアクセスするには松本経由が一番コスパいい。
木曽福島駅。
とうとうこんな所まで来ちゃった!
ワクワクが止まらないよ。
食事処やお土産屋さんが駅前にある。
帰りに寄れたら寄ろう。
“史跡と民謡の郷 水と緑の町 木曽福島”
なんかとてもいい所だよ~。
日産レンタカーは9時開店のため駅待合室で待機。
ナビ設定を手伝ってもらい無事出発したものの、道を間違えてしまい住宅街をウロウロ。
自分にツッコミを入れながら駅前に戻って再スタート。
かなり走ったところにものすごく綺麗な公衆トイレあり。
王滝村のあたりは本当にひとけがなく、見かけたのは工事の作業員さんくらい。
数台の車とすれ違っただけ。
とても静かな白川林道
白川林道登山口への舗装道路は陥没している箇所があるのでご注意を。
おぉ、ここが例の駐車場かぁ。
何度も画像で確認していた場所に着けただけでもう感激。
松本ナンバーの黒い車と千葉ナンバーの青い車の間に停車。
そしてすぐ目の前に白川林道登山口。
序盤は急登。
空が青い!
うわぁー、白い山がチラリ。
何もかもが新鮮。
すっくと立つ一本ヒノキ。
あ、OKマーク。
これもヤマップで見ていたやつ。
フクロウ岩。
手前にてご年配夫婦とすれ違いざまに会話。
どうやら松本ナンバーのお車の持ち主らしい。
東京から秀峰舎見たさに訪れたと言うと大層驚かれ「がんばってください」と励まされる。
だんだん景色がよくなってきたよ。
登山道に雪がちらほら。
数日前に降雪の情報があった。
黄色い葉は枯れたネバリノギランかな?
一箇所に固まって生息してる。
こんな平和な道も。
合格岩。
腰の位置あたりに倒木があり3箇所ほどまたぐ。
雪上の足跡は千葉ナンバーの人かなぁ。
大きな岩を見上げて。
小秀山*憧れの秀峰舎
笹薮の急登をかき分けていくと。
小秀山(1981m)に到着。
カップルさんがいらしたので千葉ナンバーの人かと思って聞くと、岐阜側から登ってきたそうで誰も見ていないとのこと。
そんなことってある?
御嶽山の眺望。
自分がここにいることが不思議でしょうがない。
ではでは、楽しみにしていた秀峰舎へ。
本当にここまで来ちゃったよ。
秀峰舎。
平成22年竣工って書いてある。
2010年って私が登山にはまる前だ。
「お邪魔しまーす」
先客のカップルさんにご挨拶。
ヤマップ画像をさんざん見てはいたけど。
すんごく綺麗!
山専ボトルのお湯でカップラーメン、モンベルのトレールチャイ。
さすがに寒いので銀マットと毛布をお借りして。
カップルが下山されて秀峰舎ひとりじめ。
いやいや、やっぱり素敵な小屋だね。
無理してでも来てよかった。
訪問記念に愛用のビッグタートルと一緒にパチリ。
居心地よすぎて1時間もまったりしちゃった。
ここはぜひ泊まりに来たい。
再び小秀山。
御嶽山にもお別れを。
チェンスパ持ってきてないので雪がある所は慎重に。
それでも下山は速い速い。
山の名前はわからなくても、見晴らしのよさに感激してしまう。
誰もいない道をサクサク下る。
登りでは気づかなかった六合目。
「ただいまー!」
あれっ?千葉ナンバーの人まだ戻ってないけど大丈夫?
ちょっとだけ心配になる。
松本*榑木野
帰りもレンタカーを順調に飛ばし(笑)、無事に木曾福島駅へ。
久しぶりの運転は緊張したけど楽しかったわ。
余韻を楽しみながら篠ノ井線で松本へ。
松本駅前の榑木野さんに初めて入る。
他のお蕎麦屋さんは遠かったり休みだったり。
夜行バスで帰るため松本駅から一番近いお店に決定。
ごまだれが絶品。
お蕎麦も天ぷらも美味し。
また来ようっと。
【榑木野】
最後に
憧れの避難小屋 秀峰舎。
東京からのアクセスはちょっと厳しかったけど、今年中にどうしても行っておきたかった。
結果的にはこれが2023年の山納めとなる。
事故や怪我なく山を楽しんで、2023年が無事終了できそうです。
ありがとうございました。