そうだ、八ヶ岳の野天風呂に入りに行こう!と急に思い立つ。
アクセスもテン場の様子も調べ終わって本沢温泉のHPを閲覧すると、「野天風呂の水量が減ってしまったため2025年7月31日より暫くの間入浴を中止とします」(8月現在は消されており詳細不明)の文言が。
ええっ、そんなことって。。。
大目的の野天風呂に入れないなら…と、手前のしらびそ小屋にテン場を変更。
野生動物目当てにずっと前から宿泊してみたかった場所なので好都合。
しらびそ小屋でゆるキャンを楽しんじゃおう♫
もくじ
往復のアクセス
[往路]
06:58 上野よりあさま601
08:13 佐久平
08:31 佐久平よりJR小海線
09:31 小海 ※3分遅延
09:38 小海駅よりバス(800円)
10:20 ミドリ池入口BS
[復路]
10:25 稲子湯BSよりバス
11:05 小海駅
11:20 小海①よりJR小海線(510円)
12:03 佐久平 ※3分遅延
**そばダイニング上仲屋**
12:51 佐久平よりあさま616
自己CT
[1日目]
10:28 唐沢橋ゲート(ミドリ池入口BS近く)
11:40 こまどり沢
12:17 しらびそ小屋あと2分看板
12:21 しらびそ小屋 12:40
**カレーランチ**
12:41 ミドリ池キャンプ場 13:15
13:15 しらびそ小屋
13:22 中山峠分岐
14:10 本沢温泉あと10分看板
14:21 本沢温泉
14:30 野天風呂 14:36
14:45 本沢温泉 14:48
15:00 分岐
15:38 中山峠分岐
15:42 しらびそ小屋
[2日目]
07:40 ミドリ池キャンプ場
09:03 唐沢橋ゲート
09:03 ミドリ池入口BS
09:13 稲子湯旅館♨
夏の花を愛でながら
思い立ったが吉日♫

ディーゼルエンジン音が山旅気分を盛り上げる小海線。

小海駅、久しぶりだな~。
改札を出て右のアルル店舗内にトイレあり。

サラサドウダンのイラストが可愛いマイクロバス。
バス停のアナウンスは一切ないので、乗車時もしくは降車寸前に告知する必要がある。
私は山と高原地図を見ながら八岳滝を過ぎた辺りで運転手さんに声かけ。

時短のため、終点の稲子湯まで乗らずひとつ手前のミドリ池入口BSで降車。
唐沢橋にて登山届を記入し提出。

大きなノリウツギ。

そこかしこに咲くダイコンソウ。

紫が綺麗なウツボグサ。

ヌスビトハギの誘惑。

快適な平行道を過ぎると緩やかな登り坂に。

コバギボウシに立ち止まったり。

センジュガンピに感激したり。

オトギリソウもいっぱい。

うわーお、これはキソチドリ?
<追記>クモキリソウ
野生ランがぽつりぽつり咲いてる。
薄暗い樹林帯なので何度撮ってもブレブレ。

名前忘れたけど小さな白い花。
<追記>タニギキョウ
この坂を登ったらもうすぐ。
しらびそ小屋*リス2匹とカレーランチ
誰もいないテン場にザックを置いてしらびそ小屋へ。

扉を開けて挨拶すると気さくな女将さんが出て来られた。
どうやらワンオペのご様子。
ランチが可能か尋ねるとOKをもらい、ランチとテント代(合計3000円)を支払う。
【しらびそ小屋】

小屋の窓から覗くとちょうどリスがやってきた!
痩せてるから子供なのかな?

とぼけた顔とふわふわの尻尾♡

そこへ別のリスが加わりヒマワリの種を手に持つと。
一心不乱にモグモグモグモグ…。
可愛いリスの食事風景を盗撮。

わっ、モグモグしながらこっち見た!

も~、このオテテとアンヨ。

野生リスなのでめちゃくちゃすばしっこい。
常に動いているから撮影しても黒い残像だけだったり…。

上と下でけん制し合っている姿が妙に可笑しくって。
暫しフリーズした後はお互いが別方向へ逃げてしまった。
タイムリーにリス2匹が現れるなんてラッキーすぎる♪
リスちゃん達ありがとね♥♥

しらびそ小屋のカレー(1500円)。
レトルトだと思うけど山で食べられるランチはありがたい。
ごちそうさまでした!

小屋の玄関前に咲くキバナノヤマオダマキが涼しげ。

前回の白山で失くしたと思い込んでいた軽量ランタン、実はテントに下げっぱなしだったことがテン場に着いてから判明。
家でパッキングする際、念のためテントを広げて天井も確認したはずなのに何故か見つからず。
そういう時って失くしたと思い込んでいるから見えないのかな?
朝の新幹線に乗車中、購入時より値下げされていたためAmazonで即ポチ。
…という訳で在庫がダブってしまったけれど、それだけヘキサーの軽量ランタンがお気に入り。

本日の宿をササッと設営。
色々なルートを検討するが時間に余裕がないので登山なしのゆるキャンでいいや。
一人+一張(1500円)、トイレは小屋の隣(ペーパーあり)。
水は家から2.8Ⅼ持参したのでそれで充分足りた。
本沢温泉*野天風呂のお湯は問題なし
雨がパラついていたけれど、意を決して本沢温泉の野天の様子を見に行ってみることに。

素敵な苔の森。
トレラン風の単独男性とすれ違う。

「ヒッヒッヒッ」
途中で出会ったルリ男くんに感激。

クリンソウが実になってる。
雨具上は暑くなって途中で脱いだ。

お、晴れてきたよ~。

松原湖、ミドリ池、本沢温泉分岐を右へ。

お久しぶりの本沢温泉。
【本沢温泉】
https://www.yatsu-honzawaonsen.com/

野天の様子はどうかな?

あれっ?お湯あるじゃん!

まさに入浴中の男性と既に上がられた男性が会話中。
本沢温泉のHPに野天のお湯が減って入れないと記載があったことを話すと大層驚かれ、「ええっ、この通りちゃんと入れてますよ~」「HPなんて見ないで来ちゃった」と。
手を入れてみたところ熱いお湯がこんこんと湧き出ている様子。
「うわー、こんなことなら本沢温泉でテント張ればよかった」と思ったが後の祭り。

青空と陽射しの下、実に気持ちよさそうなオジサマ(笑)。

帰りに見たコケモモちゃん。

そして黄色いママコナちゃんがいたよ。
もしかして絶滅危惧種のタカネママコナ?
いやいや、これはかなり嬉しいかも。
一応、本沢温泉の受付に寄って野天風呂の件を尋ねてみたが、HPの更新は本部でやっているので小屋スタッフさんは全くご存じない模様。
「僕はしらびそ小屋好きですよ、テント泊楽しんでください」と感じのいい男性スタッフさんに言われ、お若いのにさすがの対応に脱帽。
「じゃあ秋頃にまた来てみます」と笑顔で小屋を出た。

木漏れ日に輝くギンリョウソウ。

本沢温泉テン場で見かけたイチヤクソウ。
マイヅルソウの実がバックに。

みかん色のキノコにそそられる。
もちろん食べないけどね。
ミドリ池キャンプ場*ご褒美メスティン飯
行きは1時間以上かかったが帰りは少しだけ早く歩けた。

陽射しが当たるミドリ池。

しらびそ小屋に戻って、念のため女将さんへも野天風呂の件を情報共有しておく。

テントさんただいま。
今日はごはんを炊くのでお米を水に浸しておこう。

ミルクワッフルと職場でいただいたずんだオレで一休み。
今朝、家で入れてきたサーモスのお湯でパパッと。

家族の会社からいただいた“ご褒美メスティン飯”という炊き込みご飯の素(アイビック食品)を混ぜて火にかける。
百均でだいぶ前に買っておいたフライパン蓋を使用。
山ではアルファ米でも全然OKな人なので、山で炊飯するのはこれが初めて。

きざみ生姜のぽかぽかジンジャーご飯。
1/3残っていた錦糸玉子をトッピングしてみた。
炊きあがったご飯がわりと固めでおこげもできたので、水はもう少し多めのほうがよさそう。
でも、初めての炊飯はドキドキ楽しかったわ。
別味もあるからまたトライしてみようっと。
野菜がおいしいお味噌汁はコープのフリーズドライ。

夕方は晴れたが夜間は雨が降っていた。
それでもテントの中は天国。
しらびそ小屋が近くにあるから完ソロでも安心感がある。
早朝のしらびそ小屋*ウソさん♂♀登場
☆翌朝☆
トイレに起きたついでにしらびそ小屋周辺を散策。
青空が広がって気持ちのいい朝。
静かにじっと佇んでいると、山から下りてくるリスの気配を感じる。

日が昇り徐々に明るくなってきた。

東天狗岳。

テン場から見えるあの山は?

おかげさまで静かな一夜を過ごせた。

再度しらびそ小屋へ行き外ベンチで静かに待っていると。
わーい、ウソさん♂キターーー!

♀のウソさんも。

茶系のシックな♀が2羽。

ヒマワリの種を咥えるウソさん♂。

お口に入らないよっ。

遠くを見つめながら水場の水を飲むウソさん♂も可愛い。

ウソ♂2羽♀2羽が食事中にリスちゃん(左)も走ってきてまるで楽園。
やっぱりしらびそ小屋にテント張ってよかったわ。
早朝のこんなシーンは宿泊しないと見られないかも。
大勢集まったのはたった10分程度のできごとだったから。

そこへルリビタキ♀も飛んできた。
お姿見せてくれてありがとう。

しらびそ小屋また来たい。
これまた久しぶりの天狗岳まで登れたらいいな。

小屋外の温度計は15度。
暑くも寒くもなくちょうどいい。

今回持参した雨具上はだいぶ前に買っておいたミレーティフォン(型落ち)。
ベージュグレーの色合いが気に入ってネットで中古を購入したら、なんと未使用品だったという嬉しいオチ。

テント撤収。
最近、ゼインアーツのヤール1みたいなモノトーンのテントが欲しいけど売切れなんだよね。
エゾスズランとの出会い
晴れてると下山も楽しいなー。

昨日、薄暗くて撮れなかったイチヤクソウ。

誰かの作品があちらこちらに。

どこかでコマドリが鳴いてるけど姿は見えない。

エゾスズランに似た花に再度トライ。
昨日は何度撮ってもピント合わず。

別の場所で大株が咲いてる。
陽射しがあるとやっぱり違うわ。

ヤマホタルブクロをアップで。

ツリフネソウがあちらこちらに。
稲子湯*極上の日帰り温泉♨
下り坂をサクサク歩いて。

これまた久々の稲子湯さん。

日帰り温泉は650円とリーズナブル。
本沢温泉の野天に入っていたオジサマとここで再会し、どれだけ温泉好きなんだと笑ってしまった。
【小海町観光協会・稲子湯旅館】
https://www.koumi-kankou.jp/stay/yatsugatake/355/

施設は古くてもお湯が最高!
冷たい水を口に含んでみると炭酸泉なのがよくわかる。
途中でご年配単独女性が入ってくるまでずっとひとりだったので、1時間ほどまったりと過ごすことができた。
宿泊すると美味しいお料理がこれでもかと出てくる稲子湯さん。
時間的に余裕があるなら宿泊をオススメしたい。


稲子湯BSでおやつタイムにしよー。

バスが到着したので慌ててトレールチャイを飲み干す。

バスの車窓より、目に飛び込んできた美しい白い花。

小海駅へ到着。
観光客と思われる単独のご年配女性と目が合い「話しかけても大丈夫ですか?」とベンチで声をかけられたのがきっかけ。
ひとりで山に行くことの喜びや楽しさ、優しい人との出会いなどをお話すると驚いていらっしゃったが、ご自身も一人旅がお好きとのことでいたく共感され話が弾む。
映画や美術館はひとりで鑑賞したいという気持ちにも激しく同意。
こんなほっこりする出会いも結構多いからいつも不思議なんだよね。

小海線がやってきたので女性にお礼を申し上げホームでお別れ。
楽しいひとときをありがとうございます。
そばダイニング上仲屋*ローストビーフセット
当初は小海駅でランチする予定が、電車のダイヤが空きすぎてしまうため急きょ変更した。

佐久平駅の浅間口の真ん前で徒歩1分くらい。

楽しみにしていたそばダイニング上仲屋さんにダッシュ。
だって、絶対混んでるでしょうから。
【そばダイニング上仲屋】

入店してすぐにひとり席に案内された。
女性ひとりでも気兼ねなく過ごせる席の配置が素晴らしい。
ほらね、正午過ぎたばかりなのにこんな感じで品切れ続出。
お目当てだったローストビーフを即ポチ。

料理長お勧め丼セットローストビーフ(2000円)が着丼。
うはー、この豪華なビジュアルったら。
まずは温かい茶碗蒸しをいただき、冷たいそばとローストビーフを交互に味わう。
これは旨いっ!!
そば湯も3杯ほど飲み、ブルーベリーが載ったプリンで〆。
見た目もお腹も満たされ大満足。
絶対また来よう。

テン泊ザックを担いでいる時は絶対に買い物などしないが、この日の東京は激アツで急にスイカが食べたくなった。
首に巻いていた三俣山荘の手ぬぐいを利用して、ザックを開けることなく無事にスイカを家まで運ぶ。
最後に
何かの手違いにより野天風呂を逃すというハプニングはあったけれども。。。



リスや野鳥との巡り合い、初めての炊飯にチャレンジし静かなテント泊を満喫できた。

山では様々な人との出会いが楽しみを倍化させる。
それが一期一会であるからこそ。
やっぱり山はやめられない。
