最終日は折立に下るだけ。
晴れていたとしても、ご来光登山はしないつもりだった。
昨日歩きすぎちゃったから。
小屋の外は雨こそ降っていないがガスに覆われて一面真っ白。
下山時のほうが怪我をする確率が高いようなので、最後まで気を抜かずに歩こう。
DAY3*お世話になりました
☆3日目☆
朝食は5:00から。
昨日と同じ場所でそれぞれが黙食。
シンプルだけれど、ひとつひとつが美味しい。
個人的に気に入ったのは朴葉味噌を海苔で巻いてあるやつ?
ちゃんとメニュー聞いておけばよかったな。
あとね、やっぱり味噌汁が沁みわたる~。
ごはんも味噌汁も両方お代わりして、朝から元気モリモリ。
ごちそうさまでした!
布団をたたんで荷物を整理する。
夜中に暑くて目が覚め、掛布団と毛布を取りエスケープライトヴィヴィだけで二度寝。
お陰さまでストーブの熱風でガンガン乾いた。
登山靴は厳禁という山小屋が多い中、濡れた登山靴もザックもOKというありがたい乾燥室。
雑誌や本がたくさん置いてある談話室。
受付の様子。
トイレも綺麗に掃除されていて落ち着く。
皆さん早発ちされたようで、この時間に残っているのはひろこさんと私だけ。
改めて若旦那さんにお礼を申し上げつつ、暫しの談笑タイム。
おかげさまでいい山旅になりました。
名残惜しい。。。
絶対また来ます!
お花畑とホシガラス
雨は降っておらずガスだけなので雨具は着ない。
誰もいない道をひとり黙々と下る。
こんな天気なのに、心も身体もホカホカと温かい。
「楽しかった~^^」という言葉が何度も口から出てしまう。
朝露に濡れるトウヤクリンドウ。
雫をたたえたチングルマ果穂が美しい。
こんな素敵な風情を楽しめるのはガスガスならでは。
「(花の時期は)どれだけ咲いてたの?」って果穂に尋ねてしまうほどの群生地。
小雨が降ってきたが雨具は不要。
極薄のパタゴニア・フーディニジャケットで充分凌げる。
うつむき加減のハクサンフウロ。
水玉のつぶつぶが可愛いウメバチソウ。
鮮やかなニッコウキスゲがぽつり。
見かけたのはこの2輪だけ。
まだ花のチングルマが残ってた。
ハクサンイチゲも。
種ができかかってる割には花弁が新鮮。
あたり一面、素敵なお花畑になっている。
茶色の小鳥が茂みの中に逃げ込んだ。
ペイント通りに左に入る。
沢の近くにオオレイジンソウ。
飛び石伝いにプチ渡渉する箇所あり。
目の前が開けたと思ったら、そこが太郎平キャンプ場だった。
撤収された後でテントはまばら。
大きな鳴き声とともに飛んできたホシガラスさん。
3カット撮ったけど、顔が写っているのはこれのみ。
シックな柄が素敵だね。
ゆるゆる登ってキャンプ場を見下ろす。
今度はここにテント張って逆回りしようかな。
このロングルートもう歩きたくないとか思ってたのに、全く懲りない人だねぇ…(笑)
アカモノの実がどっさり。
ネバリノギランが秋色に。
濡れた木道もまた楽し。
ピンク系シラタマノキ。
ゆっくり歩いて太郎平小屋。
【太郎平小屋】
8/29から営業再開した様子。
折立まで約3時間。
その前に水を600ml補給。
綺麗なトイレを使わせて頂く。
チップ100円。
太郎平小屋売店はカップヌードル、パン品切れ中との張り紙あり。
まさかの青空とカンカン照り
序盤は木道、やがて石ゴロの道に変わる。
イワショウブがこれでもかと咲いていて、何度も立ち止まってしまう。
ガスが切れて前方が見通せるように。
うっすらと青空が覗いて。
オヤマノリンドウ、種になったキンコウカ。
ママコナはそこら中に。
太郎平を振り返る。
青空に浮かぶウロコ雲。
五光岩ベンチ。
暫くご無沙汰していた間に、登山道が整備されキレイになってる。
樹林帯に入ると、信じられないくらいカンカン照りに。
途中のベンチでフーディニジャケットを脱ぐ。
有峰湖。
裏銀座の山々。
青淵三角点ベンチにて、くるみやまびこ&ロイヤルミルクティー。
くるみとキャラメルがマッチしてエネルギー補給にぴったり。
ポロポロ崩れないのが嬉しく、山っぽいネーミングセンスもグー。
陽射しが強くて暑い。
真白いキノコ。
シロオニタケ?
例の巨木は健在。
折立に下山したのは確かこれが初めてだよね。
樹林帯の下りが結構長く感じる。
小鳥に話しかけたり、暑い~と独り言を言ってたら側に人がいた…(汗)。
折立着いた~~。
バス待ち中のハイカーさんが大勢。
アンバー55もお疲れさまでした。
自販機で冷たいコーヒーを買い、残りのくるみレーズンパンをかじる。
折立は電波が入らないという認識がここで覆された。
機内モードにしていたスマホが繋がったので、富山のすし玉に電話をかける。
ランチ時間は15時までらしいので時間的には間に合いそう。
でも後から気が変わり、銭湯で汗を流してから早めの夕食として訪問することに決めた。
下山後のアイス、銭湯、寿司
折立より富山地鉄バスに乗車。
富山地鉄バスは事前に予約しなくても大丈夫そう。
現金払いで乗ってるハイカーさんが殆ど。
意外にも座席にUSBポートがあったので、預けた荷物の中から充電セットを取り出しておく。
まだ62%ほど残っていたけどこれで安心。
満タンにしておいたモバイルバッテリーは3日間使用せず。
立山あるぺん村で15分ほどトイレ休憩。
バニラソフト(330円)を頂く。
2時間の乗車を経て富山駅。
徒歩圏内に温泉がないので、路面電車に乗って銭湯へ。
案内所があったのでそこで聞いて8番線から岩瀬浜行きに乗車。
どこまで乗っても一律220円。
下奥井駅から徒歩3分くらいで奥井鉱泉。
大きな道路(岩瀬街道)からすぐのところ。
番台に男性が座っていない銭湯を選んだ。
ご年配女性が受付にいらっしゃるだけなので安心。
【奥井鉱泉】
http://okuikousen.web.fc2.com/
大人 440円。
銭湯なのでシャンプー等はなく要持参。
有線で昔の歌謡曲が流れ、ここでも懐かしのメロディーを口ずさみながら入浴。
こんな銭湯は楽しい。
粉雪 (レミオロメン)
お客は一人もおらず貸し切り状態。
ジェットバス使いたい放題。
私が出る頃、地元のオバサマが入ってきて「こんなに空いてる日はめったにない」と話されていた。
昭和のかおり。
あの時代のまま時間が止まっているような。
ロッカー鍵はお金が介在しないので楽だったりする。
下奥井から路面電車。
富山駅に戻り、お目当てのすし玉へ。
きときと市場とやマルシェ(富山駅ビル内)にある。
女性ひとりでも気兼ねなく入れるお店。
夕方だったので待つことなくすぐ席に案内された。
【すし玉】
【食べログ・すし玉 富山駅店】
https://tabelog.com/toyama/A1601/A160101/16007295/dtlrvwlst/
数量限定のかがやき7は終わってしまったそう。
どっちにしろ、私は7貫じゃ足りないと思われ(笑)。
3日間頑張った自分へのご褒美として、おすすめ11貫盛り(1980円)にする。
何から食べようか迷う。
どれもこれも旨し。
のどぐろ(660円)を追加して。
う~~んこれはイケる!
富山に来たら必ず寄りたい。
最後に
本来ならば、ダイヤモンドルートは4日間かけてのんびり歩くのがベスト。
ただし、年々落ちていく体力や気力を考えると、いつまでも延期のままにしてはおけない。
数年来の宿題をやっと片づけられたような気持ち。
各山小屋、特に薬師岳山荘さんのおかげでもあり、とても素敵な出会いに恵まれた。
へこたれなさ、粘り強さは自分の強みであることを再認識できたし、色々な楽しみが凝縮された山行。
今回もまた色々な巡り合わせに感謝します。
次に訪れるとしたら、ハクサンコザクラやチングルマが咲いてる7月中に歩いてみたい。
できれば晴れた日に。