事前申請しておいた2連休はどこへ行こうか?
土日祝しか運行しない山域のテント泊は、先日の台風接近で中止にした。
今回も予定していた山は雨が降りそう。
私が人並みに週末休みを取得すると、何故か決まって天気が芳しくない。
昼休みに東北地方の天気を見ると晴れマークがついている。
東北でアクセスがいい山といえば。
「ん!これは!」と鶴岡行き夜行バスを検索すると空席があるではないか。
すぐさま往復予約とカード決済を終えてホッとする。
今日、これから秋田まで行けるなんて嘘みたい♬
帰宅して夕飯とシャワーを済ませ、念のため時刻表の再確認をしたところ。
なんと、私が見ていたのは夏季の時刻表(※印の注釈つき)で、鶴岡から月山8合目までのバスは既に終了していることが判明。
「うわー。。またやっちゃったよ」
羽黒山までしか行けないことでモチベが急降下し、往復の夜行バスを直前にキャンセルした。
ちなみに、キャンセル料は110円だけなので後日返金されればそれほど痛手ではない。
それでもまだ月山を諦めきれず天気予報をリロード。
ヤマップを見ていたら別の登山口からリフトを使っている人が。
鶴岡エスモールはダメでも、姥沢ルートなら10月下旬までバスが運行している様子。
月山ペアリフトもまだ動いてるじゃない。
地図とアクセスをくまなく調べて秋田駅行きの夜行バスを改めて予約。
こちらのバスは片道2000円と申し訳ないような激安ぶり。
「やった!これで今季中に月山に行ける」
【月山観光開発】
往復のアクセス
[往路]
24:00 バスタ新宿より夜行バス(2000円)
06:00 山形駅東口山形銀行前
07:23 山形駅前①より高速バス(1210円・予約不要)
08:02 西川BS
**徒歩約1分**
08:03 西川インターチェンジBS
08:45 西川インターチェンジBSより町営バス(500円)
09:34 姥沢BS
【庄内交通・山形線】
https://www.shonaikotsu.jp/highway/yamagata.html
自由席で予約不要
Suica/PASMO等利用可、現金でもOK
定員以上は乗車できませんと記載あるが、ガラ空きで満席になることはなさそう
【西川町路線バス・月山志津温泉線・夏季ダイヤ】
https://www.town.nishikawa.yamagata.jp/chomin/11/R4basu2-2.pdf
西川BS→西川インターチェンジBSはすぐ近くにあり迷うことはありません
ただ、朝は特にバス待ち時間が長い(40分程度)
トイレや自販機なし
10/11はムカデのような虫が100匹以上発生しており、ベンチに座れず
[復路]
14:20 姥沢BSより町営バス(500円)
15:10 西川インターチェンジBS
**徒歩約1分**
15:11 西川BS
15:35 西川BSより高速バス(1210円)
16:14 山形駅前
17:05 山形よりつばさ154号
【西川町路線バス・月山志津温泉線・夏季ダイヤ】
https://www.town.nishikawa.yamagata.jp/chomin/11/R4basu2-2.pdf
姥沢BSで14:20のバスを逃すと次は16:00
更に山形駅前行きの高速バスとの連携が悪く1時間待ちとなってしまう
【山交バス・仙台~酒田線】
https://www.yamakobus.jp/highwaybus/post-3.html
要予約
その際は西川BS17:05発→仙台駅前行きの高速バス(2000円)に乗る計画
10/11他の時間帯は満席だったが、17:05発だけずっと空席あり
山形から新幹線に乗るより仙台から東京のほうが時間が短縮されるメリットも
自己CT
10:15 リフト山頂駅
11:06 牛首
12:06 月山神社鳥居前
12:12 月山三角点 12:17
12:22 ランチタイム 12:43
12:44 トイレ 12:47
13:19 牛首
13:55 リフト山頂駅
初めての山形駅から西川BS
山形までの激安夜行バスは、運転手さんが2名のキラキラ号を選択。
満席ではあったが、運転手さんも隣の可愛い女の子も感じよく車内温度も適正。
一度だけSA休憩で下り、その後うつらうつら寝ることができた。
ありがとうございます。
早朝の静かな山形駅。
初めて訪れる場所はいつでもワクワクする。
駅のトイレに寄ってから、駅周辺のファミマでコーヒーとサンドイッチ、昼のおにぎりを購入。
山形駅2Fには観光案内所の待合室があったが、そんなに寒くないので外ベンチで朝食。
紙カップのコーヒーが熱くて少しこぼれちゃった。
持参したパンケーキを追加し、2杯目は山専ボトルのお湯でスティックコーヒー。
コンビニコーヒーのほうが断然美味しい。
近くでカラスがカァーカァー鳴き、出勤の人達が足早に通りすぎていく。
山形駅前①より高速バスに乗り込む。
大きなバスなのにガラガラ、乗客はたったの数名。
西川BSで降車し、町営バスに乗り換え。
のちに意気投合することとなる義理の親子さん。
徒歩1分で西川インターチェンジBS。
ベンチに座っていたら、ムカデのような黒い虫が蠢いているのに女性が気づいて皆一斉に飛びのく。
私はてっきり細い枯葉が落ちてるのかと思ってた。
置いてあったほうきで虫を払ってくれているご年配男性。
ムカデは100匹以上、地面だけじゃなく壁にまで。
車道にも這っていたのでザックは背負ったまま立って待つことにする。
毛虫よりはマシだけどあまり気持ちのいいものではない。
姥沢へは1日4本のみ(10/16まで)。
それでも安い運賃で走ってくれるだけありがたい。
西川町営バスがやってきた。
最短の姥沢コースで
姥沢BSで降車してリフト駅まで少し歩く。
途中で月山環境美化協力金200円を支払う。
道端のノコンギクに立ち止まる。
葯がすっかり落ちたゲンノショウコ。
月山ペアリフト建物が見えてきた。
バックの紅葉が渋くていい感じ。
【月山ペアリフト】
https://gassankk.co.jp/gassan/lift/
往復1100円のところモンベル会員は50円引。
後からの提示でもちゃんと返金してくれた。
今日は時間がないからリフトは往復利用。
うわーい!
この時点で童心に返ってウッキウキ。
安全バーとか全くないシンプルなつくり。
カタカタと静かに揺れるのが心地よくて楽しい。
リフト周辺だけでこんなに綺麗だよ。
「来てよかった…」
ナナカマドの実が真っ赤。
ガスってるけど素敵じゃない?
午前中は曇りで午後から晴れてくる予報。
イラン遊牧民が織るギャッベに似た秋色に見とれてしまう。
あのピークは姥ヶ岳だろうか?
米粒みたいな登山者が確認できた。
輝く草紅葉と秋色じゅうたん
10分ほどの乗車でリフト山頂駅。
月山ペアリフトは今週末で運行終了。
ギリギリ間に合った感じ。
スタッフさん(上下とも)とても感じがよくて嬉しい。
早速行ってみよ~。
登りながら振り返ると、陽射しが出てきて紅葉が輝いてた。
濡れた木道に注意しながら草紅葉の中を登る。
うおぉー。
なかなかいいじゃない!
姥ヶ岳~金姥~柴灯森の稜線を歩いている登山者が見える。
目の前に広がる秋色のじゅうたん。
うはー-!
さっきよりも更に鮮やかな草紅葉。
ちょっと、すごくない!?
紅葉のピークはすぎてるかも…と思っていたのに。
むしろドンピシャなんでは?
あちらが月山方面かな。
山のギャッベに魅了されっぱなし。
ガスが引いてきたみたい。
秋色の中に延々と続く木道。
今、ここを歩けることの幸せよ。。。
牛首。
雲間に浮かぶ山々。
岩場の登りが辛くなって振り返ると。
うゎぁ、、、左のあの辺から続く道をずっと歩いてきたのか。
おぉー-っ!
予報通り晴れてきたよ。
たぶん、あの先が月山。。。
芭蕉の碑。
「雲の峰 幾つ崩れて 月の山」
昼間に立っていた高い雲の峰が、いったいいくつ崩れていくつ築き上げられ、この月光のもと神々しい月山になったというのだろうか。
そのような意味だそうです。
月山神社へ
あとは見晴らしのいい平行道。
平らな道は大好物(笑)。
月山神社が見えた。
そしてまさかのハクサンイチゲ。
おそらく今年最後の一輪だね。
残っててくれてありがとう!
月山神社鳥居の手前にて。
ここから右の小径を歩く。
三角点のほうに到着。
ここは強風が吹いていて寒い。
撮影ありがとうございます。
長袖Tとソフトシェルの上にパタゴニアフーディニ。
首に薄手ウールのバラクラバを巻き、薄手ウールの手袋。
アルパインライトパンツの下は中厚手トレールタイツ。
ダウンや雨具は出さなくても大丈夫だった。
眼下に見える秋色。
こちらは緑が優勢。
鳥海山は遠くに頭だけ見えてたはず。
誰かが「あれは蔵王山」と。
小さい池塘がある。
大岩の上に座ってランチタイム。
山専ボトルのお湯の残りでほうじ茶を淹れ、牛すきおにぎりとチキン南蛮おにぎり。
さて、そろそろ戻らなきゃ。
左のトイレに寄って。
私の入った個室は紙が溢れんばかりになっていた(汗)。
チップ100円投入。
後ろ髪を引かれながらの下山
本当はもっとゆっくりしたいけど。
できれば14:20のバスに乗りたい。
姥ヶ岳への素晴らしい稜線。
次回は8合目方面も歩いてみたいなぁ。
下りはサクサク。
このペースならバスに間に合うかな。
燃ゆる草紅葉にため息が出ちゃう。
枯れたコバイケイソウが素敵なアクセントに。
終盤のエゾオヤマリンドウ。
葯が落ちたあとのシロバナトウウチソウ。
色とりどりの紅葉で埋め尽くされた山肌。
アートな秋色じゅうたんをズーム。
素晴らしすぎる月山。
リフトで最短のルートだけど、想像以上にいいじゃない!
行きも帰りもしあわせ気分。
この絶妙な色加減。
ステキステキ!!
紅葉の斜面を登ったらもうすぐ。
はい、リフト山頂駅。
下りは1時間ちょっとで下りてこられた。
「先に通らせてもらいまーす」と先行させて頂き、リフトに飛び乗る。
これならギリギリ間に合いそう。
リフトを下りたらそのまま姥沢BSまでダッシュ。
まぁ、間に合うとは思ったけど念のため。
義理の親子さんも私につられて一緒に走っている。
姥沢BSでバス待ちしていた女性(山頂へは行かなかったらしい)とお話していたら、町営バスがきた。
西川BSにて、さきほどの女性2人に改めて聞いてみたところ義理の親子さんだと言う。
そこから色々なお話を伺いながら高速バス待ちの間に意気投合。
お嫁さんが8月にお友達と月山に登った話をしたら、お姑さんが「登りたい」と言ったらしく、それを聞いてすぐさま計画を立てたらしい。
旅の仕方に共通点があり、アクセス時間等を紙媒体に記入するほうが安心するとのこと。
「義理のお母さんと一緒に山へ登れるってすごいことですよね!」
しかもお姑さん、登りは足が上がらなかったのに下りは速かったそうで私より一足先に下山されていて。
お2人とも飾らないお人柄で、嫁姑を超えた素晴らしい関係を築けていることに感心しきり。
私があまりに褒めるものだから「今日の月山で自信がついちゃうかもしれないですね」と笑っていらした。
高速バスの降車間際「お元気でね」と声をかけてくださり。
「楽しかったです、ありがとうございました。またどこかのお山でお会いしましょう!」とご挨拶してお別れ。
平田牧場の金華豚豚丼弁当
おみやげ処やまがたで、味付け玉こんにゃくと醤油の実を購入。
狭いお店ながらもお土産は充実しているように思う。
【JR東日本東北総合サービス・おみやげ処やまがた】
https://www.livit.jregroup.ne.jp/detail/167
どこかで夕食する時間がなく、平田牧場ホテルメトロポリタン山形店(山形駅2F改札近く)へ。
半額弁当が2個あったがカツカレーの気分ではないのでスルーしたら、2分ほどの間に売り切れていた。
【平田牧場ホテルメトロポリタン山形店】
https://www.hiraboku.info/shop/metropolitan/
山形が始発となる全席指定席のつばさ154号。
金華豚豚丼弁当(1080円)。
お肉が柔らかくて美味しい。
ごちそうさまでした。
最後に
紅葉の月山は想像以上の彩りで迎えてくれた。
ヤマップで拝見した記録ではくすんだ紅葉が多く、正直それほど期待はしておらず。
実際来てみたらすごかったのは嬉しい誤算。
やはり山は、自分の足で登り自分の目で確かめてみないとわからないもの。
ピンときたらその直感を信じてみるのも手。
出発当日に夜行バスをキャンセルしたあと諦めずに訪れてよかったと思う。
日帰り強行スケジュールだったけど、義理の親子さんとの出会いを含めトータルでとってもいい一日だったなぁ。
来年以降、お花が咲く時期にまた計画してみたい。