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花の早池峰山*小田越 2024/7/14(日)

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10年以上前から憧れの山だった岩手の早池峰山。

夏季は固有種を含めたくさんの花が咲くそうだ。

花の百名山にも選定されている。

最短ルートの小田越は早池峰環境保全バスを利用。

ところが毎週の運行ではなく期間限定(土日祝)で予定が立てづらい。

シフト勤務の関係上、週末はほぼ仕事のため訪れる機会がなかった。

今回たまたま私の休みとバス運行日が重なって。

天気もまぁまぁだからもう行くしかない。

早池峰環境保全バスと夜行バスの予約が取れて、ウキウキしながらその日を待つ。

往復のアクセス

[往路]

22:45 バスターミナル東京八重洲より夜行バス(7000円)

05:35 北上駅東口(15分早)

06:18 北上より東北本線

06:28 花巻

06:48 花巻より釜石線

06:51 新花巻

09:35 新花巻駅西口③より早池峰環境保全バス(往復3600円、現金のみ)

10:54 小田越登山口BS

【バスターミナル東京八重洲】

いわゆる地上の八重洲南口バス乗り場とは違います

バス会社が記載しているアバウトなバスマップだけでは辿り着けません

***

八重洲南口で他社バス案内スタッフさんに尋ねて教えてもらいました

地下道を通って右折すればバスターミナル自体はあるのですが…

***

各乗り場がごちゃごちゃ隣接しており人が多く正直わかりにくい

夜間は案内所もクローズしていて自力で探すしかない

電光掲示板には私のバスが載っておらず(見逃したか?)かなり焦った

***

とにかく早めに到着して自分の乗り場を確認したほうがよさそうです

【ファミリー観光岩手・早池峰環境保全バス】

https://familykanko.co.jp/yama/hayachineform1/

※要予約、往復3600円

[復路]

17:12 小田越BSより早池峰環境保全バス

18:20 新花巻駅西口(10分早)

18:53 新花巻よりやまびこ66

21:54 上野

自己CT

10:58 小田越登山口BS

13:20 剣ヶ峰分岐

13:35 早池峰避難小屋 

13:36 早池峰山 14:00

14:10 剣ヶ峰分岐

14:33 五合目

15:25 小田越登山口BS

久しぶりの東北遠征

当日、発車オ~ライネットのエラーによりバスが二重に予約されていることが判明。

エラーになったはずが何故かちゃっかりカード決済はされているという…。

確認メールが一通しか来なかったのでダブリに気づいたのは発車の数時間前。

バスの発車前なら運転手さんに申し出ればキャンセル扱いになると記載あったが、無乗車票は発行できないと言われとりあえず乗車。

走行中にサブの運転手さんが岩手県北バス本社へ電話を入れてくれて、その担当者さんに事情を説明したところわかってくださったようで一安心。

しかも運転手さんのご厚意により空席2席を使っていいとのこと。

ご配慮ありがとうございます。

(後日、岩手県北バスさんより電話ありダブリ分は全額返金の手続きとなった)

後方にトイレ付(未使用)で4列の車両はほぼ満席だったような。

早朝の静かな北上駅東口。

夜行バスを降車した数名のみ。

ザックを背負った女性がひとりいらっしゃって、同じアクセス方法のハイカーさんがいたことに内心驚いた。

ローソン北上駅東口店(ロータリーからすぐ)でホットコーヒーを購入。

北上駅の待合室にて持参したパンの朝食を摂る。

盛岡行きの東北本線に乗り込む。

釜石線の各駅には愛称があるようで、花巻はチェールアルコ“虹”らしい。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をイメージしたという。

早池峰環境保全バスの始発は花巻なのでここで待機する手もあり。

当初の予定は新幹線を使うつもりで新花巻からのバスを先に予約したため、釜石線で新花巻へ向かう。

釜石線の新花巻ホームから徒歩で新花巻駅へ移動。

新花巻駅にあるお土産屋さんぐるっと遊。

営業時間は9~18時。

バス乗車前にチラリと見てみたらお菓子から雑貨までそこそこの品揃え。

お土産は帰りに買いたいところだけれど、早池峰環境保全バスが着く夕方には営業終了しているため利用できないのが残念。

イーハトーブの里はもっと早く16:30終了なので、帰りにお蕎麦を食べたりお弁当を買うことはできない。

バカ高いあんぱん自販機と飲み物自販機のみ。

新幹線の停車駅とはいえ観光客が少ないローカルなのでまぁ仕方ないか。

なので、食料調達は事前にしておくのがベスト。

構内ベンチに座っていたが外のほうが断然気持ちいいことに気づき、スズメを見ながら木陰で涼むことにした。

早池峰環境保全バス乗り場は③番なのでご注意を。

⑤番にも早池峰バスの表記があったので紛らわしい。

期間限定の早池峰山環境保全バス運行日と時刻表。

たまたま私の休日と重なったのは奇跡に近い。

既に花巻駅前で乗車したハイカーが大勢座っていて空席は少しだけ。

早めに並んでおいてよかった。

確か料金は同じだから始発の花巻駅前から乗るほうがよさそう。

蛇紋岩のお花畑

1時間20分ほどバスに揺られて。

一番メジャーな小田越登山口に到着。

ここには仮設トイレ数基と、携帯トイレの回収ボックスがある。

ちなみに携帯トイレをザックに忍ばせておいたが使わなかった。

序盤は快適な木道。

途中に携帯トイレの使用場所(簡易テント)あり。

樹林帯を抜けて大岩ゴロゴロ地帯に突入。

花の山というイメージとは対照的な景観に心躍る。

早速、足止めをくらう。

小さな白い花はコメツツジ。

ダンスしているミヤマハンショウヅル。

イブキジャコウソウがいっぱい。

至仏山や谷川岳と同じく、蛇紋岩地に適応した植物が生き残るようだ。

ハクサンボウフウで合ってるかな。

これはミネウスユキソウよね。

黄色いのはキンロバイ。

あっ!

チラリと視界に入った紫色の花。

ミヤマアケボノソウじゃない?

そのミヤマアケボノソウをズーム。

うわぁ、、、逢いたかったお花なので大感激!

はじめまして。

わしゃわしゃのタカネナデシコ。

ピンクが淡い子。

白い星形のホソバツメクサ。

これが地味に可愛い。

オトギリソウの横顔。

ナガバキタアザミはまだ蕾。

あちらこちらで誘いをかけてくるタカネナデシコ。

さっき撮ったばかりなのにスルーできない。

いや~、こんな子も登山道脇でよく見かける。

信じられない。

タカネサギソウだよね。

またまたミヤマアケボノソウ。

視力悪いのに裸眼で遠くのお花を見つけられるのが自分でも不思議。

ミヤマオダマキはそこかしこに。

大勢のハイカーが登る。

風に揺れるナンブトウウチソウ。

仲よく並んだタカネサギソウ可愛すぎ。

うつむき加減のサマニヨモギ。

五合目*ホシガラス親子

曇り優勢だったが陽射しが明るくなってきた。

やっと五合目。

うわーい!

待ってましたチシマフウロ。

「何ていう花だろう?」と仲間と話しているハイカーさんに名前を教えて差し上げる。

こちらは花弁がフリルタイプのチシマフウロ。

あっ!

あそこにいるのは…。

ホシガラス!!

周辺のハイカーが大騒ぎしているとパッと飛び立った。

小さい子が飛んで行った岩の近くに大きなホシガラスさん。

親子なのかな。

松ぼっくりをくわえたホシガラス成鳥。

この子はまだ幼鳥みたいね。

毛が茶色で身体が小さく表情や仕草が幼い感じ。

可愛い~~♡

「おぉーキタキタ!シャッターチャーンス!!」

誰かが叫ぶと皆一斉にカメラを向ける(笑)。

ホソバイワベンケイ。

開いたばかりのウメバチソウと蕾がキュート。

だんだん近づいてくる早池峰山。

このあたり一帯チシマフウロ祭りになってた。

振り返ったところ。

慎ましやかなミヤマオダマキ。

標高が上がると、まぁまぁ綺麗なミヤマアズマギクが。

むむ、これは明らかにハヤチネウスユキソウ。

登るにつれて花数が増えニンマリしてしまう。

梯子を越えてラストスパート

小田越コースは最短のはずだけど思いのほかキツイ。

正直、もっと楽に登れるかと思ってた。

帰りにバスの隣席女性も同じことを言っていたっけ。

例の梯子は下山してくるハイカーで渋滞中。

登りは梯子を使わずに左手に回って。

こんな大岩を掴んで登る。

あ、またホシガラスさん。

キリッとした横顔がカッコいい。

おぉ、ハヤチネ~。

もふもふのハヤチネウスユキソウ。

早池峰の固有種だからなおのこと愛くるしく思える。

マルバシモツケ群生がすごい。

剣ヶ峰分岐。

ずっと登りっぱなしだったけどここからほぼ平行道。

早池峰山頂にはガスが…。

あたり一面お花畑になっている。

山頂手前の癒し空間。

色鮮やかなヨツバシオガマ。

コバイケイソウがわっさー。

ミヤマアズマギクとハクサンボウフウのコラボ。

早池峰避難小屋が見えてきた。

いよいよだ。

花が密なのでクモマニガナかな。

ハクサンチドリやら。

アオノツガザクラも咲いてた。

キバナノコマノツメがひっそりと。

ああっ、黒部源流で見たオオバタケシマランがこんなところに。

思いがけない再会。

蛇紋岩の隙間に咲くミヤマアズマギクがいい味出してる。

大好きなお花に何度も会えて嬉しいな~。

初めての早池峰山

やった!

着いたよ!

早池峰山山頂避難小屋。

携帯トイレブースのみ。

中を拝見。

緊急時以外の長時間使用は不可。

ネット画像で何度も見ていた朱色の祠。

剣が何本も刺さってる。

初めての早池峰山(1917m)。

ガスってしまったけれどやっと登頂できた喜びは大きい。

ミヤマオダマキがゆらゆら。

人ごみを避け、シェルを羽織って岩陰でおにぎりタイム。

タカネアオヤギソウもいくつか見られる。

素敵なひとときをありがとう。

少しガスが取れたかな?

ランチ中のハイカーが多くシャッター頼むのも気がひけて、愛用のザックだけを記念にパチリ。

ボヤきマンとの楽しい下山

14時になったので早めに下山開始。

時間的には余裕があるけど。

なんだかほっこりする景色。

こんなところを歩けて幸せ。

ミヤマカラマツ。

咲き残っていたチングルマはこれだけ。

薄っすらピンクのマルバシモツケ。

下りは梯子を使う。

梯子自体は特に問題なし。

この先で「あぁぁ、怖い怖い!もうやだ、地獄地獄!」とボヤいている男性がいて思わず笑ってしまった。

下山が苦手らしくどこかでこけたようで。

「蛇紋岩イヤですよね」と同意しつつ先行させていただく。

う~ん、何という解放感。

素晴らしい景観が広がる。

早池峰山は小田越ピストンでも楽しめると思う。

蛇紋岩を好むホソバツメクサで本物のロックガーデン。

素敵な山だね。

下りでもミヤマアケボノソウを見つけた。

今日見た中では一番花つきがいい。

ロープの外側エリアに咲いているので、お花好きの人以外気づかないかも。

遠くに建物が見えたのでズーム。

帰宅後に調べたところ、河原坊登山口の河原坊総合休憩所らしい。

速い速い、下山はあっという間。

バス発車まで1時間50分もある。

おやつを食べたり、ハイカーさんとちょこっと会話したり。

こんな日に限って珍しく文庫本を忘れてしまいのんびり過ごす。

バス自体は16:30に来たものの乗り込んでから更に45分間の待機。

そして既定の時間通り17:15に発車。

パーゴワークス*トレイルバンクМのご紹介

モンベルの防水財布が古びてきたので山財布を新調した。

パーゴワークスのトレイルバンクМ。

お札を二つ折りにしたかったのでMを選択(Sは三つ折り)。

ブラックといっても真っ黒ではなく、ベースはチャコールグレーで細かい格子柄。

内側は黄緑色。

カード入れが多くて使いやすい。

札入れの下にも隠しポケットがあって全部で5箇所。

バリッと音がするのがイヤでマジックテープなしのモンベル財布と迷ったけれど。

持っていて楽しいか、使うたびに嬉しいか、モチベーションが上がるかどうかでパーゴワークスに決定。

裏面にジッパーの小銭入れ。

片側に小さなマチ付きなのでここも使いやすい。

必要最低限の収納と取り出しやすさ、しかもオシャレなパーゴワークスのトレイルバンクМ。

長財布をやめてしばらく経つけれど、普段使いもこれでいいんじゃない?ってくらい気に入った。

薄くて幅が狭いので胸ポケットOK、パンツのポケットに入れてもスマート。

控えめに言って最高♪

一回り小さいトレイルバンクSはこちら。

最後に

ローカルな登山エリアに関しては、バスがあっても週末のみ運行というケースが結構あるためアクセスできない山がいくつもある。

他スタッフとの兼ね合いにより週末出勤OKにしてきたが、今後は少しずつシフトが変化しそうな気配。

今回の早池峰山はやっとチャンスが巡ってきたラッキーな山旅。

夜行バスを利用したアクセスはやや待機時間が長いけれど、それはそれは素晴らしいお花の山だった。

また来年以降に計画を立てよう。

でも、私が人並みに週末休みを取ると天気が悪くなるという謎の法則があるようで…(笑)。

7/27~28に予定していた北アの避難小屋泊まりは悪天候で中止。

あわよくば日帰りで東北地方は?と思いきや大雨注意報でこれまた中止。

今シーズンはまだ北アにも行けていないしテント泊もまだ。

猛暑のさなか、涼しい部屋であれこれと妄想登山をするに留まっている。

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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