雪山シーズンが終盤に近づいてきた。
今季はガチ雪山には登らないで終わりそうだなぁ。。。
モンスターに会いに東北へ出かけたい気持ちはあれど、以前ほどの熱意はなくなり、雪山遭難のニュースを見ては尻込みしてしまうのだ。
そろそろ春の兆しが感じられ桜を見に行きたい気持ちが勝る。
富士の展望が素晴らしい大野山、行きたかった古民家カフェ、まつだ桜まつりを一日で周ることに決めた。
往復のアクセス
[往路]
07:42 小田急小田原線にて新松田
** 新松田駅北口より徒歩約5分 **
08:05 松田よりJR御殿場線
08:20 谷峨
[復路]
13:15 山北駅よりタクシー(2310円)
13:25 松田駅入口手前
** まつだ桜まつり会場 **
15:06 新松田より小田急小田原線
山北駅13:00発のバスに乗り松田駅入口で降車し、徒歩で桜まつり会場へ向かう予定だった
ところが、何を勘違いしたか山北駅で待機している緑のバスではないと思い込み、目の前でやすやすと乗り損ねてしまう
15分経過して「さっきのバスだったのか!」とやっと気づく始末
仕方なく個人タクシーに乗ったが、バスなら200円で済むのに10倍以上の料金を支払うはめになった
【山北町・町内循環バス】
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000003012.html
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/cmsfiles/contents/0000003/3012/R3zikokuhyou.pdf
自己CT
08:27 谷峨
09:38 鉄塔
09:41 みかん購入 09:45
10:15 大野山まで10分看板
10:25 大野山 10:40
11:30 地蔵岩コース入口
12:25 やまきたさくらカフェ 12:52
楽しい御殿場線の旅
新松田駅北口のセブンで行動食のアップルデニッシュを買って出発。
この道を歩くの久しぶり。
踏切近くにて、赤い実がたくさんの高木。
葉の形から察するとクロガネモチかな~。
松田駅の手前に咲く河津桜。
徒歩5分くらいで松田駅。
快晴の富士山が望める。
今日はここから初めて御殿場線に乗るのだ。
松田駅ホームから見える、まつだ桜まつり会場のピンク色がすごい。
あとで行くからね~。
学生さん達の通学時間帯と重なったようでホームは長蛇の列。
谷峨駅に到着。
たった3駅だけど、川を渡ったりトンネル潜ったりの楽しい山旅。
子供みたいに一番前の窓に貼り付いてワクワクしっぱなし。
ところが間違って正反対の坂道を上がってしまった。
赤いポスト脇の階段を上がって右折、電車の進行方向(御殿場方面)へ歩くのが正解。
つくづく方向音痴なんだな…(笑)。
間違いに気づいて戻った時、ちょうど紅梅の木にジョビ男を見つけるも撮影できず。
ホオジロ*イソヒヨ*メジロ押し
ヤマップの地図を参考に田んぼのほうへ下りていく。
高速道路の向こうに見えるのが大野山かな。
「チチッ、チチッ」という微かな鳴き声に立ち止まる。
あっ、ホオジロ君じゃない!
道間違いした私を励ますかのように現れて、これだけで一気にテンションアップ。
田んぼ道(舗装道路)へ突入すると、更に色々な野鳥の声。
遠くに見えたシルエット。
鳩かな?と思ったが一応シャッターを押しておく。
ズームしてみると鳩じゃないことだけは判った。
鳩の大きさで全体的に茶系の縞模様は、もしかしたら雌のイソヒヨドリ?
帰宅して調べたところドンピシャ。
イソヒヨドリ雄は何度か見たことがあるけど雌は初めて。
画像で見た青い吊り橋。
橋を渡ったら左折してぐるりと歩いていく。
左手に流れる河内川、遠くに見える赤い三角屋根の谷峨駅。
住宅街の緩い坂道にて、やや騒がしいメジロ軍団の鳴き声。
一羽のメジロをズーム。
せわしなく羽繕いしている。
そこへもう一羽のメジロが並ぶ。
わぁー!これが本当のメジロ押しってやつか?
予想外の展開。
最初のメジロ(親?)が向こう側にいるメジロ(子供?)の羽繕いをし始める。
へぇ~、猫や猿と同じく野鳥も親兄弟同士でグルーミングし合うんだね。
向こう側の子は頭の毛がボサボサなのでやっぱり幼鳥かも。
実際に目白押しを見ることができて感激!
犬の散歩中の住民がいたけど、モニター見ながらニヤニヤしちゃった。
可愛すぎっ♡♡
舗装道路を上がると富士山の姿。
松田駅では快晴だったのに、早くも雲が湧いてきてしまった。
富士山ドーン。
町中でこんな景色が見えるなんていいね。
青空と枯れススキの小径
大野山への案内看板が所々にあってありがたい。
大野山ハイキングコース入口。
近くの民家で咲き残りのソシンロウバイを愛でて。
こんな道が大好き。
藪の中で野鳥が鳴きまくり。
おそらく、メジロやビンズイかと思われる。
いくつかの獣避け扉が設置されていて、通過後は必ず鍵を閉めるルール。
途中にある公衆トイレ。
これも画像でよく見るやつ。
山頂トイレは使用禁止らしいので、とりあえずここで済ませておこう。
今日初めて出会うハイカー(カップル)と挨拶を交わす。
野鳥を観察しながら緩い坂道を歩く。
意外にここがキツイ。
山道に出た。
やっぱり土の道がいいな。
キジの彫刻がある分岐点。
青いコンテナの中にみかん(100円)があったのでひとつ購入。
<追記>
皮がしわしわのものが多かったが、とても甘みが強いみかんだった。
ゆずジャムやキウイジャム、梅干しなどラインナップは豊富。
ザックが重くなるのでみかんだけにしておこう。
九十九折れの道を黙々と登ると展望が開け、解放感が増してくる。
小田原の市街地なども丸見え。
野鳥の声はすれども姿なし。
大好きなツルウメモドキの木。
青空に向かって登る感じがいい。
うひょー、とっても気持ちのいい場所だぁ。
枯れススキがまた何とも素敵なのよ。
自然と笑顔になってしまう。
出たな、ムサシ(634m)。
小さなベンチがあって景色がいい。
今日は登山の他に目的地が満載なので先を急ぐ。
青空と枯れススキ。
もう最高だね~。
山頂の手前に雰囲気のいい東屋が佇む。
この感じ、私好みだな。
真っ黒い実がたわわ。
大野山山頂まで10分の看板。
あーっ、ここにもホオジロ君が。
大野山から西丹沢の峰々
楽々なハイキング道を歩いて。
まもなく、大野山山頂(723m)に到着。
残念ながら富士は隠れてしまったけれど。
大野山からは西丹沢の峰々が見渡せる。
眼下に丹沢湖と三保ダム。
蛭ヶ岳、同角ノ頭、檜洞丸、大室山など。
眺めのいい大野山。
ただし、個人的には冬季限定かな。
暖かい時期はヒルがいるらしいので。。。
実際、ヤマレコで9月にヤマビル攻撃に遭ったレコを拝見した。
南斜面にミツマタの蕾がわんさか。
開きかけのミツマタ見っけ。
満開になったらさぞかし圧巻だろう。
薫る野牧場の乳牛
そろそろ下山開始。
ハイキング道の看板に促されて進む。
地蔵岩コースはこちらから。
木彫りの牛が目印。
薫る野牧場の乳牛さんがのんびりまったり。
草を食む姿が可愛いね。
調べてみたら牧場主は若い女性。
好きなことを仕事にする勇気と決断が素晴らしい。
もちろん、大変なご苦労を乗り越えていらっしゃるのでしょう。
【マイナビ農業・ 29歳女子が牧場を開設】
https://agri.mynavi.jp/2018_09_25_40894/
急こう配の階段を下る。
こんな細尾根トラバースも。
おぉこれは。
黄色い雄しべが8個、ツルネコノメソウ?
まだ2月なのにずいぶん早いんじゃない?
大野山ハイキングコース、地蔵岩ルート入口。
山北駅(歩行者のみ)の看板に従って。
旧共和小学校。
親切な手作り看板がたくさん。
紅梅?花桃?
いずれにしてもパッと目を引く美しさ。
途中で見かけた白梅。
白いサザンカがひっそりと。
木彫りの猫ちゃん。
「チラッと見えるのが大野山だニャ~♪」
振り返ると確かに見えたニャ。
八重咲きの日本水仙。
御殿場線沿いの斜面にツルニチニチソウ。
この辺は野鳥もいっぱい。
ちょうど通過した列車を撮り損ねたわ。
やまきたさくらカフェ*魯肉飯ランチ
第2の目的地やまきたさくらカフェへ。
最初からランチとスイーツの予定を組み込んでいた。
住宅街の中にある古民家でスルーしそうになり、看板を見て気がつく。
【やまきたさくらカフェ】
https://cafe-229.business.site/
神奈川県足柄上郡山北町山北2597-10
冬のメニュー表。
迷うことなく一目で魯肉飯に決まる。
スイーツは何か尋ねるとソフトクリームと言われ、スイーツ&ドリンクセット(1700円)で注文。
男性グループが玄関左のテーブルにいらっしゃったので、私は右側のテーブルへ。
枯れ枝リースや木材の農具が飾ってある。
シェードカーテンによる目隠し&木漏れ日でリラックス効果ばつぐん。
それほど待たずにルーローファン(1100円)が配膳される。
うわー、美味しそう♬
「大野山登って来られたんですか?」と聞かれたので「はい!ずっとここに来てみたかったので念願叶いました」と答えると、女性オーナーさん笑ってた。
台湾の郷土料理ルーローファンは豚バラ肉が柔らかくて美味し。
絶妙なゆで加減の半熟卵も嬉しいし、付け合わせが菜の花っていうのもオシャレ。
事前に調べておいた山北駅発の電車は12:50、とてもじゃないが間に合わない。
次の電車は1時間後になり桜まつり会場への到着が遅くなる。
バスを調べてみると山北駅発13:00というダイヤがあったので、急いで食器を下膳してスイーツをお願いする。
嫌な顔ひとつせずに応対してくださってありがとうございました。
薫る野牧場のミルクを使ったソフトクリームは、甘さ少なめの優しい味。
うーんこれも食べたかったんだ。
コーヒーはブラックで頂く。
ルーローファンはもちろん、薫る野牧場ソフトとコーヒーも美味しかった。
ごちそうさまでした!
オーナーさんに「また来まーす」とご挨拶し、残り少なくなったソフトクリームを握りしめて走り出す(笑)。
2~3分で山北駅に着いたので、13:00のバスには何とか間に合いそう。
駅のトイレに駆け込みあとはバスを待つだけ…のはずだった。
今思えば、山北駅が始発なのでわかりそうなものだが、緑のバスではないと思い込んでいたのが敗因。
まつだ桜まつり?
目の前で待機している町内循環バスをまんまと逃してしまい、タクシーを使って松田駅入口手前で降車する。
運賃を節約するため3箇所全部を一日で周ることにしたのに予定外の出費。
自分にツッコミながら、トボトボとまつだ桜まつり会場へ。
そんな私を桜は優しく迎えてくれた。
【松田町・第24回まつだ桜まつり】
https://town.matsuda.kanagawa.jp/site/matsudasakura24/
入場料 大人300円
うっはー!これこれっ。
河津桜と菜の花の組み合わせ。
平日だというのに、まつだ桜まつり会場はすごい人出。
徒歩で向かう道中は駐車場に入れない車で渋滞していたよ。
HPの開花情報には5分咲きと記載があったが、実際のところは7~8分咲き以上の印象。
春の定番オオイヌノフグリ。
春の風物詩ホトケノザ。
こちらもスルーできない花。
今年も、桜とメジロの季節がやってきた。
桜ジロー♫
河津桜の蜜を吸うメジロ。
早咲きのタチツボスミレ。
大好きなキュウリグサも見逃さない。
ヒメウズさんも。
極小のキュウリグサとヒメウズはTG4の顕微鏡モードで撮影。
素晴らしい咲きっぷり。
やっぱり今日来てよかった。。。
西平畑公園(ハーブガーデン近く)の河津桜。
つい先日、乙女峠から登った金時山(右の尖がった山)と明神ヶ岳(左のなだらかな山)。
こうやって見るとやはり距離があるなぁ…。
よく歩いたもんだ。
メジロは100羽くらいいるけど、皆すばしっこくてなかなか撮れない。
桜の下にいると、それだけで幸せ感じる。
葉桜もまたいいんじゃないと思うのは私だけ?
翌日の予報は悪天候なので、今日のタイミングで正解かも。
逆さメジロ。
桜とメジロ、いい組み合わせだね。
最後に
大野山は低山ながら思ったよりいい山でビックリした。
カヤトの草原が素晴らしく私好みのスポットで、抜けるような青空とベストマッチング。
山頂は丹沢の展望がバッチリでゆっくり過ごせるベンチあり。
それほど急登がなく駐車場も近いので子供連れハイカーも楽々登れる山。
公共交通機関でのアクセスが少し厳しいけれど、やまきたさくらカフェはオススメ。
ランチ後に河津桜を見る計画があったため急ぐ必要があったが、次回はもっとゆっくり過ごしたい。
ただし、桜が咲く時期は大混雑するようなのでご注意を。
<次回予告>
栃木の低山に登り、以前から気になっていたカフェでランチしたあと、春の使者ユキワリソウを観賞してきました。