去年の今頃は引っ越し直後で山どころではなく、いつの間にか雪山シーズンが終了。
棚ぼたの3連休、避難小屋泊の計画もあったがご無沙汰している谷川岳に行きたい。
ヤマップなどで積雪状況を確認し前日の夜に雪山準備を始める。
往復のアクセス
[往路]
06:42 上野よりたにがわ401
07:50 上毛高原
08:35 上毛高原駅①よりバス(PASMO使用可、1400円)
09:20 谷川岳ヨッホ(谷川岳RW駅)
【関越交通バス・時刻表】
https://kan-etsu.net/publics/index/20/
※冬季の8:00発バスは水上駅までなのでご注意を!
[復路]
16:12 谷川岳ヨッホよりバス
16:58 上毛高原駅①
17:28 上毛高原よりとき330
自己CT
10:02 天神平
11:14 熊穴沢避難小屋 11:15
11:52 天狗の留まり場 12:00
12:53 肩の小屋 13:00
13:13 谷川岳(トマ耳) 13:19
13:34 谷川岳(オキ耳) 13:49
14:04 肩の小屋 14:05
14:27 天狗の留まり場
14:45 熊穴沢避難小屋
15:25 天神平
新幹線での出会い
途中から乗車された女性に話しかけられ少々会話。
とても感じのいいかた。
谷川岳のツアー(講習会)に参加するそうで、履いている冬靴がピカピカの新品。
私と同じパーゴワークスのスナップを付けていて、「使いやすいですよね~」と意気投合。
左利き用を間違って買ったけど便利なのでそのまま使っていると笑う。
上毛高原駅からはお車とのことで「また後でお会いするかもしれませんね」とお別れ。
●パーゴワークススナップ
スマホとか小物を入れるのにちょうどいい大きさ。
ちなみに山に出かける時は、カバー付きiPhone13がピッタリ入るニトリのフリーザーバッグSSサイズを必ず利用している。
個人的には財布やPASMOはウェアのポケットが定位置なので、移動中や行動中に頻繁に取り出す必要がある最低限のモノだけ。
購入してから数ヶ月経つがどの山へも連れていくほどお気に入り。
●パーゴワークススナップレフティ(左利き用)
上毛高原駅のオブジェ。
あー、久しぶりだなぁ。
8時ちょうどのバスは(アナウンスしていたが聞こえず)誰も乗せずに走り去る。
前の女性に「えっ、なんでバス行っちゃったんですか?」と聞くと「水上駅までしか行かないんですよ」と教えてくれた。
事前にHPの時刻表を確認していたつもりが、冬季は変更というマークを見逃していたみたい。
バス発車まで時間があるのでここで冬靴に履き替えゲイターを装着。
この後もどんどんハイカーが訪れ長蛇の列が伸びたが、大きなバスなので着席できてホッとした。
ポカポカの天神平から出発
アクセスを調べていたら“谷川岳ヨッホ”という名称が出てきて、「ヨッホって何よ?」と思わずひとりごとが…(笑)。
長らくご無沙汰している間に星野リゾート運営に変わってた。
【谷川岳ヨッホ】
https://tanigawadake-joch.com/
あぁ、谷川岳パングラタン食べたいな~。
ビューテラスてんじんの食事提供は11:00~14:30なので今日は無理だわ~~。
RWの往復券(3000円)も値上がりしたよね~。
いつもならRWの中で冬靴に履き替えるんだけど今日はのんびり。
天気がいいからテンション上がるね。
景色を見ながら干しいもで小腹を満たす。
久しぶりの天神平。
この時間帯スキー場はガラガラ。
猫耳が見えてテンション爆上がり。
木の椅子があったのでザックを置いて雪山ギアの準備。
雪山講習会の団体さんが出発するところ。
一度羽織ったハードシェルを脱いでザックにしまう。
確かに素手でアイゼン装着できるほど気温が高い。
ピッケルとオーバーグローブは一度も使用せず。
<備忘録・出発時ウェア>
- ファインT ウール14%入りドライレイヤー長袖(廃番)
- モンベル スーパーメリノウールL.W.アンダー上下
- アイベックス ウーリーズ220 クルー長袖(日本撤退)
- ノース エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディ
- パタゴニア ガイドフーディ
- アイベックス ウーリーズ220 タイツ(日本撤退)
- マムート ソフテック トレッカーズ パンツ(厚手)
- スマートウール マウンテニアクラシック マキシマムクッション クルー(最厚手)
- アライ フロントジップゲーター
- スカルパ モンブランGTX
- モンベル シャミース フィンガーレスグローブ
- モンベル スーパーメリノウール バラクラバ(ネックウォーマー代わり)
- ブラックD Wストック(おそらく廃番)
- ブラックD セラックプロ12本アイゼン(おそらく廃番)
- オスプレー バリアント37
あれっ、アイゼンの着け方どうやるんだっけ…(爆)。
それほど雪山がご無沙汰ってことか。
くるぶしあたりの2個めの輪っかに紐を挟み込むのを失念してそのまま折り返す。
なんとか装着できたからこれでいこう。
(帰宅後、YouTubeにて確認したらそうそう!と思い出した)
天神平のあたりはもう暑いくらい。
ただ、一度脱いでしまうと後で面倒なのでチャックを下ろして対応。
エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディは、素材が薄めで一見ペラペラなんだけど、絶妙な保温性とまた通気性もあるので中間着として優秀。
手洗いのみと表示があるが私はネットに入れて洗濯機で回している。
それで何の問題もない。
実は、老若男女問わず誰でも着ているノースのロゴを見るたびにうんざりし敬遠していたのだけれど。
これは心から買ってよかったと思えるノースの登山ウェア。
●エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディ
●メンズはこちら
ちゃんと猫のお顔になってるニャ。
これが見たくて谷川岳に来ちゃうんだよね。
青空のうちに白毛門方面を。
その後には笠ヶ岳~朝日岳。
猫ちゃんズーム。
可愛いから何度も見ちゃってひとりニヤニヤ。
歩いているうちに片目になったニャ。
ここまでの雪道トラバースで片側が切れ落ちた箇所あり。
トレースありがとうございます。
前後にはもう誰もいない。
雪の斜面に蟻んこ軍団が見える。
いつもとは若干違うトレースで熊穴沢避難小屋。
ここからの急登は景色を楽しみながら。
天狗の溜まり場*干しいも投入
今日のウールのレイヤリングは適正だった様子でニンマリ。
私がトップスを4枚重ね着する機会なんてほとんどないから。
それでも標高が上がるにつれて少しだけ肌寒く感じる瞬間があって。
天狗の留まり場に到着。
ここでやっとゴアのハードシェルを羽織り、指なし手袋を外してウールトレールグローブに換装する。
それがちょうどいい心地よさで全然寒さを感じない。
干しいもの残りを少しと温かい麦茶で一休み。
では再出発。
天気予報通り雲が出てきた。
途中で「お先にどうぞ」と言われるも「遅いんで大丈夫ですよ~」と。
マナイタグラ方面。
一歩一歩ゆっくりと自分のペースを崩さずに。
肩の小屋から谷川岳へ
大勢のハイカーの声が聞こえると思ったら。
はぁぁ、やっと肩の小屋に着いたーーーっ!
いつも肩の小屋がすごく待ち遠しくて、山頂よりも数倍嬉しいのは何故だろう。
皆さん楽しそうに談笑中。
谷川岳トマ耳(1963m)に到着。
数名の順番待ちが終わったので山頂標だけ撮って。
すると、「撮りましょうか?」と言ってくださった女性がいたのでお言葉に甘えて。
撮影ありがとうございます。
今度はその3人組さんが新座の旗を出すのを待って何枚か撮影。
とりあえず積雪期の谷川岳を集めてみました。
もっと古い記録はヤマレコに載ってますがブログには不掲載です。
●3年前、新雪の谷川岳
●5年前、4名ものヤマレコユーザーさんにバッタリ
●7年前、山頂直下で撤退したこともあったなぁ…
曇ってしまったけど、今日はオキ耳まで行っておきたい。
積雪期はかなり久しぶりの気が。
おぉ、雲が移動してオキ耳に陽が射して神秘的。
この光と影の織りなす雰囲気がたまらない。
神々しささえ感じる。
谷川岳オキ耳(1977m)。
いきなり強風が吹き荒れていて寒いのなんの。
夏でもオキ耳は強風が吹いていたのを思い出した。
ランチがまだなので、つくねおにぎりを1個だけお腹に入れる。
オキ耳からトマ耳を見たところ。
3名様が下山され独りになったので、オキ耳の山頂標にバリアント37を置いてパチリ。
滑落しない程度に雪庇に近寄り後ろの景色を撮影。
遠くの空が真っ暗になってきた。
単独男性が登頂するのと入れ替わりに下山開始。
さきほどの単独男性がもう下山してきて追い越される。
速っ!
そこで振り返ると、茂倉岳からオキ耳に陽が射しているではないか。
うわ~。。。
あまりの美しさに見とれてしまう。
これだから雪山はやめられないのよ。
トマ耳まで来るとさっきまでの強風が嘘のようにやんでいる。
谷川岳あるあるだけど不思議でしょうがない。
絶景の谷川岳主稜線。
夏になったらまた縦走したいなぁ。
エビの尻尾はまだこのくらい。
絶景見ながらサクサク下山
大勢のハイカーは既に下山しており、すぐ目の前にいるのはたった3人。
トマ耳にいた人達が後方にいるくらいかな。
過去の自己記録から、肩の小屋を14時めやすに下山すれば間に合うことがわかっている。
これから登頂される単独男性に「RWは何時までですか?」と尋ねられ「16時です」と答えた。
いや~この解放感。
下山も楽しい谷川岳。
サクサク歩いて振り返る。
また青空が戻ってきたようだ。
雪山の美しさに惚れ惚れしてしまう。
至仏山でいいかな。
だいぶ下りてきてまた振り返る。
素晴らしい一日。
思い切って来てよかった。
サクッサクッ、サクッサクッ。
アイゼンの足音が小気味よい。
下山渋滞で前のパーティに追いつく。
例年だとこんなところにトレースはない。
それにしても中国人が多い。
あれれ、前方にまた下山渋滞ができてる。
天神平では中国の人達がアイゼンを外すのに手こずっている様子。
テキパキと行動し乗り場に向かったので下りのRWは私のみ。
おかげさまで、気兼ねなく冬靴からクロックスに履き替えたり装備をしまったり。
だるまさんまたね~。
そういえば、RW乗り場のトイレがめちゃくちゃ綺麗に改装されていてビックリした。
上毛高原そば*天ぷらうどん
新幹線のチケット購入後、まだ営業している上毛高原そばに向かう。
私が到着した時ちょうど店じまいしかけていたが、「食べますか?」と聞かれ「はい!」と答えると「うどんでいいですか?」と作ってくださる。
本来は土日16:30閉店のはずが谷川岳のお客さんが多かったのかも。
私の後にも男性がお一人、同じようなやり取りを経てうどんを注文されていた。
天ぷらうどん(540円)に七味をかけていただきまーす。
この時「お姉さんお姉さん」と呼ばれ顔を上げると、行きの新幹線でお会いした女性が満面の笑顔で手を振っている。
雪山講習会が楽しかったようでとてもイキイキされているのを見て私まで嬉しくなった。
「尊敬します」とか言われちゃったけど、彼女もきっと雪の谷川岳に登頂する日がやってくるだろう。
温かいつゆが身体にも心にも沁みて最後の一滴まで飲み干し完食。
「美味しかったです、ありがとうございました!」
【食べログ・上毛高原そば】
https://tabelog.com/gunma/A1003/A100302/10011453/?msockid=0ab16a1a82c26b4d28787e7c83286ac1
最後に
やっぱり雪の谷川岳はキツかった。
RW利用の天神尾根だからといって楽なわけではない。
山行記録を見返してみたら3年ぶりの登頂。
しかも、積雪期はトマ耳で満足することが多くオキ耳まで足を伸ばしたのは2017年が最後。
雪山でしかお目にかかれない猫ちゃんの目が健在で嬉しくなる。
何と巷では群馬のディズニー尾根と呼ばれているそうな。
上手いネーミングだね。
この青と白の絶景がハイカー達の心を捕らえて離さない。
だいぶご無沙汰していた私なのにちゃんと受け止めてくれて。
谷川岳ありがとう!
パングラタン食べに(笑)また来ます。