日帰りも可能な唐松岳。
あえて八方池山荘に泊まり、お風呂で温まってチーズフォンデュ鍋を作ったり読書したり。
そして翌朝に登頂するというのんびりプランで、北アの雪山を楽しんできました!
バスタ新宿より白馬八方
ハイウェイバスドットコムで予約した高速バスを利用。
天気予報が微妙で直前まで様子を見ていたら・・・なんと最後の一席だったので慌ててクリック、ギリギリで助かった!
予約から便の変更やキャンセル、カード決済やケイタイ乗車券の選択ができ全てスマホひとつで済むので大変便利。いつもお世話になっています。
最近の高速バスはコンセント付きが当たり前になりつつありトイレ付も増えてきて大変ありがたい。
安曇野周辺に差しかかると雪をまとった白い山々が見えワクワク、ソワソワ。
八方インフォメーションセンターでクロックスを冬靴に履き替える。チケット売場手前の坂が滑り易いのよ。
八方尾根スキー場までは徒歩10分程。春を感じる。
リフトでまさかのバッタリ
八方駅で登山届を提出したらリフト券を購入。
以前は何故か通しで買えずリフト毎に購入したが、今回は大丈夫だった。往復で2900円、カード払いok。
ザックを計ったら10kgあった。大勢のスキーヤーさんに交じってリフトに乗る。
すこぶる天気がよく、風もない。ウヒョー!
ひとりでニヤニヤしながらリフトに乗っていたら「しおんさん」と呼ばれる。
「!」
あまりにびっくりしすぎて声が出ない(笑)
だって、2年前の3月にも八方池山荘の同じ部屋でバッタリしたヤマレコユーザーさんだったんだもの。。。
「また今年も来られたんですね!?」やっと声が出た時には、すれ違ったリフトはだいぶ下に。
以前も雪の谷川岳で同じことがあったけど、世間は意外と狭いものだ。不思議なことに今回も予感が当たった。
八方池山荘でのんびり
グラートクワッドリフトを降りるとすぐ八方池山荘。
今日は忘れずにモンベルカードを持ってきた。素泊まりでも割引は利くそうで6800円の支払いをする。とても感じがいいスタッフさん。
宿泊者には水(洗面所の蛇口から)、ポットのお湯が無料。しかもセルフなので大変ありがたい。
さてと、一息ついたので散策に出かける。
昼くらいからガスりがちな八方尾根で午後のこんな時間にも晴れているなど奇跡に近い。しかも無風。
青空に映える白馬岳をいつまでも見ていたい気分になり、持参したどら焼きにカフェオレを淹れて思わず座り込んだ。
眼下に見える八方池山荘。まだ戻りたくない~。
温かいお風呂とカマンベールチーズフォンデュ鍋
散策から戻ったらそろそろお風呂の時間。16時~20時なので慌てる必要はないが、30人ものツアー団体さんとかち合いたくないので山渓のページをめくりながら様子見。
食堂で大騒ぎしている声が上までまる聞こえ。
「なんであんなに騒ぐんでしょうね?」同室のスキーヤーさんも苦笑していた。
いつも思うことだけど、温泉ではなく沸かし湯だとしてもシャンプーやドライヤーがなくても山では大変ありがたい。
私たちの普段の生活は便利すぎるくらいなのだから。
“山めし”で検索したら一番上に出てきて「おおっ!これは・・・」とひとめぼれし、そのままパクらせてもらった。ズボラな私にぴったり。
沸騰したお湯にコンソメとトマトペーストを入れ、あらびき黒こしょうをひとふり、厚切りベーコンとミニトマト、ブロッコリー、カマンベールチーズをまるごと。真ん中をくり抜いてトロトロになったチーズに具材をつけてどうぞ。
簡単で美味しくて栄養満点で彩りもいい!オススメ~~!!
げんさんとよーこさん、ありがとうございます。他のメニューも試してみようっと。
白い唐松岳へ
早朝、女性達が寝ている部屋を静かに抜け出し食堂へ。
テーブル上にポットの熱い湯が用意されていて感激した。24時間お湯を使えるなんて、こんな優しい小屋は他にない。
お蔭様でガスは殆ど使わなかった。昨夜のベーコンの残りとレーズンパン、はるみ(柑橘類)で簡単な朝食。
ひとりだけ起きていらした女性と少しお話をする。
外に出て12本アイゼンを装着し、まだ薄暗い中をwストックで歩き始めた。ピッケルは持っていくが恐らく使わない。
振り返ると眼下には街の灯りが輝いている。橙色の光は分厚い雲に覆われてなかなか姿を現さない。その光景に暫し見とれてしまう。
坂を上がるとまた別の坂が現れる。
私の好きなダケカンバの樹林帯。
緩やかな傾斜が多く特に危険を感じる箇所はないが八方尾根は地味に長い。でも、この素敵な景観が登山者を惹きつけてやまないのだろう。
冬季閉鎖中の唐松岳山荘までやっと辿り着いたら、五竜岳がバーンと現れまたまた見とれてしまう。
山頂が近づくにつれ強風が吹き今までの静けさがまるでウソのよう。
目の前の唐松岳までひと登り。先行者が登頂したのを見届けて、私もまた一歩を踏み出した。
2年前の3月はものすごい爆風の中を登頂させて頂いたが、あまりの荘厳さに言葉を失いただ立ち尽くした。今回も風は強く肌を切るような寒さ。
言葉や派手なポーズなんて要らない。それでいいのかもしれない。
五竜をバックに。寒い、寒すぎる。
山頂付近より唐松岳頂上山荘を望む。
何度も見てしまう。
美味しいランチと八方の湯
預かって頂いた荷物を引き取り、「また来まーす」と優しいスタッフさんにお礼を言って小屋を出た。
そうそうこの後は、兎平でランチして八方の湯で温泉に入る予定。15時のバスまでたっぷり時間はある。
ふわとろ卵のオムライス。美味しかった~!
インフォメーションセンターで100円の割引券をもらい、八方の湯へ。
素敵な露天風呂だけど、今日は46度もあって熱すぎた。入っては出るの繰り返し。
ミルク味が濃いアイスクリームをカップで。八方の湯カフェにて。
最後に
日帰り可能な唐松岳でも、八方池山荘一泊をオススメする理由
- 時間的な余裕が生まれる
- 自炊者にも優しく居心地がいい
- あったかいお風呂が嬉しい
2日目に登頂する予定で天気がよければ最高!