本来はテント泊をする計画だった棚ぼたの3連休。
ギリギリまで天気をチェックしていたが、どこも微妙な予報で何の予約もできないまま日にちだけが過ぎていく。
しかも台風まで発生してしまいモチベはだだ下がり。
仕事の日はピカピカに晴れているのになぁ。
それでも山を諦めきれず調べていると、東北なら台風の影響が少ないようで晴れマークが並ぶ。
2年前の秋に登った月山に決定。
次回はぜひお花の時期に来てみたいと思っていた。
当初予定していた鶴岡エスモール行きの夜行バスがなく、以前と同じ姥沢ルートとなったがそれでも嬉しい。
乗車当日の明け方に夜行バスを予約してウキウキしながら仕事をこなす。
【月山ビジターセンター・登山トレッキングコース】
https://gassan.jp/gassan-info/tozan/
往復のアクセス
[往路]
23:50 バスタ新宿より夜行バス(ポイント使用で6474円)
06:11 山形駅前 ※25分早
07:23 山形駅前東口①より高速バス(予約不要、1210円、PASMO可)
08:02 西川BS
08:50 西川インターチェンジBSより町営バス(500円)
09:37 姥沢BS
【庄内交通・山形線・鶴岡行き高速バス】
https://www.shonaikotsu.jp/highway/yamagata.html
自由席で予約不要、PASMO等利用可、現金でもOK
定員以上は乗車できませんと記載あり、GWやお盆は大混雑の可能性大
【西川町路線バス・月山志津温泉線・2024年夏季ダイヤ】
https://www.town.nishikawa.yamagata.jp/soshiki/chomin/1272.html
西川BS→西川インターチェンジBSはすぐ近くにあり迷うことはありません
ただ、朝は特にバス待ち時間が長い(50分程度)
トイレや自販機なし
[復路]
16:00 姥沢BSより町営バス
16:50 西川インターチェンジBS
17:54 西川BSより高速バス ※約10分遅延
18:40 山形駅東口 ※約15分遅延
**平田牧場 ホテルメトロポリタン山形店**
19:31 山形よりつばさ158
自己CT
10:03 リフト上駅 10:07
10:14 姥ヶ岳分岐
10:39 姥ヶ岳
10:55 金姥
11:22 牛首
12:15 分岐
12:28 月山神社鳥居前
12:37 月山
12:44 ランチタイム 12:52
13:01 分岐
13:24 牛首
13:54 姥ヶ岳分岐
13:57 リフト上駅
山形駅から西川町
どこかのSAで1回だけ休憩があったようだが、トイレ付きの車両なので降りずにそのままウトウトしていたら夜が明けた。
いつもと同じく熟睡はできなかったけれど。
早朝6時すぎの山形駅。
駅トイレに寄ってからファミマ東口店に向かう。
以前はなかった木のテーブルで、持参したパンとブレンドMの簡単な朝食。
東北でも涼しい訳ではなく朝からそこそこ暑い。
日陰になる場所へ移動しても暑く、クーラーが効いた待合室でバス待ちすることに。
おみやげ処やまがたの営業時間は早朝6:30から20:30と結構がんばっていると思う。
山形駅東口のバス乗り場①より鶴岡行き高速バスに乗る。
予約不要なのが地味に嬉しい。
ザックを背負ったハイカーが数名、あとはお盆休み直前ということで席は殆ど埋まっていた。
西川BSで降車したのは私だけ。
西川BSから階段を下り約1分のところに西川インターチェンジBS。
2年前の秋はムカデが100匹以上うごめいていたが今日は大丈夫。
ミンミンゼミがけたたましく鳴いている。
そこへ雌のクワガタがいそいそと。
いつの間にかいなくなったと思いきや、コンクリートの隙間に入り込みじたばたしてたのを救出して草むらに下ろしてあげた。
文庫本を読んでいる途中でお待ちかねの町営バスが。
以前の時刻から5分だけ変更となった。
姥沢行きは1日4本だけれど、安い運賃で運行してくださってありがたい。
月山ペアリフトから姥ヶ岳
姥沢BSで降車したら脇目もふらずリフト乗り場へ。
2年前にハイカー1人200円の協力金を徴収された小屋は跡形もなかった。
その代わり駐車場にて車1台1000円徴収に変わったらしい。
【月山観光開発・月山登山ローカルルール】
https://gassankk.co.jp/gassanski/localrule/
ツルニンジン(ジイソブ)を途中で見かけて思わず立ち止まる。
【月山観光開発・月山ペアリフト】
手前の上り坂が結構キツイのよ。
大人往復1500円のところモンベルカード提示で5%(75円)引き。
このご時世だから値上がりしたのは仕方ないだろう。
リフトに飛び乗るとヨツバヒヨドリ群生があちらこちらに。
ところによっては足に触れそうな感じで咲いている。
ただ腰かけるだけのシンプルなリフトにワクワク。
そうそう、ヨツバヒヨドリといえばアサギマダラよね~。
多数の蝶が舞っていたのに撮れた画像は全てブレブレ。
こんな小さな身体で2000㎞もの長距離を渡ってくるアサギマダラ。
快適な環境で子孫を増やすためとはいえ膨大なエネルギーを遣うはず。
自然の摂理というか神秘というか、彼らの生きざまを考えるととても感慨深い。
前回パスした姥ヶ岳経由で登るつもり。
ハイカーの姿が米粒くらいに見える。
リフト上駅の休憩所。
建物裏にトイレあり。
うわぉ、綺麗なニッコウキスゲがいっぱい!
他の山ではとっくに終わっているのにすごいね。
姥ヶ岳分岐。
今日はここを左に。
ニッコウキスゲとヨツバシオガマのコラボ。
青空が嬉しい。
「ボォーッ、ボォーーッ」
月山神社方面よりほら貝の音が聞こえる。
それが時たま裏返って鹿の断末魔のような音になったりするので、ちょっと笑ってしまった。
キアゲハのカップルがひらひらと仲よく舞う。
淡いブルーのミヤマリンドウに大騒ぎ。
木道周辺にキンコウカがわんさか。
ハート型♡の池塘を発見!
まもなく姥ヶ岳(1670m)に到着。
辺りは誰もおらず静かな山頂。
ベンチに座ってのんびり過ごしたくなる。
姥ヶ岳から天空の花さんぽ
CTを短縮したいがために休憩せずそのまま前進。
今日は姥ヶ岳経由なので前回に比べ若干時間がかかると思われ。
うわーい、この稜線歩きたかったんだ。
ガスが出て少しだけ涼しい。
終わりかけの個体が多い中、輝いていたイワショウブ。
パオーンのミヤマホツツジ。
おぉ、先ほどのほら貝の。
白装束をまとった山伏さん達をズーム。
可愛いウメバチソウがそこかしこに。
丸い蕾もまだある。
そこへ登場した山形県警察の青いヘリ。
何かを探しているようだったがすぐに去っていった。
金姥分岐。
山伏さん達はここから湯殿山神社方面へ歩いて行かれた。
金姥から月山へは緩い登り返しとなる。
ミヤマキンポウゲ咲き残り。
夏空~。
トモエシオガマ見っけ。
ピンクの蕾を持つカラマツソウ。
ドライフラワー化しつつあるヤマハハコ。
おぉ、ハクサンイチゲがまだ咲いてる。
フレッシュなハクサンイチゲも見つかった。
コバイケイソウがわさわさっと。
よく見ると赤い葯が残っているキンコウカ。
やっと、牛首分岐まで来たよ。
この辺のお花畑も素晴らしい。
まだまだ元気なニッコウキスゲ。
岩の隙間からシロバナニガナ。
ブーケのようなマルバダケブキ。
あっ、ミヤマダイモンジソウじゃない。
実はさっきからもうヘロヘロで。。。
ハクサンフウロもびっしり。
ヘロヘロになりながら月山へ
姥沢から月山ペアリフトを使っても、夏はそれほど楽じゃないことを思い知った。
木道はともかく岩ゴロゴロ地帯にさしかかると結構しんどい。
下山してくる登山者も多いので狭い道では待機もしょっちゅう。
あぁ、、、やっとここまで来られた。
もうちょっとで月山神社。
ハクサンシャジンの群生に駆け寄るも、何だか頭がクラクラする。
その先にもハクサンシャジンが待っててくれて。
さっき見た子よりパープル濃いめ。
月山頂上小屋。
何となくもう大丈夫。
平行道を歩いている間に回復したみたい。
小屋周辺に咲いてた黄色い花。
シロバナトウウチソウとハクサンシャジンのコラボ。
こっ、これは!
葉に斑点があるウズラバハクサンチドリじゃないの~。
どこか東北の山で見たことがある。
学生さん達に交じって月山(1984m)へ。
先生が「はい、他の登山者さんの邪魔をしないように」と言ってくださり。
人が大勢なので山頂標だけ撮ってそそくさと退散。
【月山ビジターセンター・登山トレッキングコース】
https://gassan.jp/gassan-info/tozan/
それにしても素敵な景色だ~。
小さな池塘が点在する湿原が癒し空間となって、今までの辛さを吹き飛ばしてくれる。
やっぱり今日来てよかった。
左の道は羽黒山方面。
次回はこちらから歩きたい。
新鮮なウサギギクに大喜び。
可愛いね。
キレイめなネバリノギラン。
月山神社の広場まで戻り岩の陰にてランチタイム。
さっきの頭クラクラはシャリバテだったと思われ。
サーモスの冷たい麦茶と炒飯おにぎりで人心地ついた。
後から思ったことだけど、ここでもっとゆっくりすればよかったな。
2年前のCTを付箋に書いておいたので、急げば間に合うだろうと慌てて下山開始したのだ。
うわ、ミヤマキンポウゲがすごい。
月山頂上小屋に泊まれたらどんなによかったか…なんて思いながら通過する。
のちにお話した単独女性はここに宿泊するつもりだったらしい。
【月山頂上小屋】
https://www5c.biglobe.ne.jp/~gassan/index.html/
オニヤンマ君の励まし
水分を摂りお腹が満たされたので元気を取り戻した。
登りより下山は得意だし、この調子ならギリギリ行けるかな。
ただ、2年前よりバス発車が5分早まったのが微妙なところ。
14:20が14:15に変更になったのだ。
姥ヶ岳方面の広大な眺め。
あの細い登山道を歩いてきたのよね。
大きな岩をポンポン下りて。
ウゴアザミで合ってるかな。
清楚なイワイチョウ。
葉の形からモミジカラマツ。
なんてのどかな風景だろうか。
振り返るとこんなステキな道。
ここを歩けることの幸せをしみじみと。
「また来てね」
ニッコウキスゲが見送ってくれる。
木道に続くあの斜面を登ればもうすぐなんだけど。
ここら辺でまた暑くなってきて、ヘトヘトになりながらラストスパート。
団体さんを避けリフトに飛び乗った。
アキアカネと一緒に山を下る。
この後14:11にリフトを下り、よせばいいのにバス停まで猛ダッシュ。
当然ながら4分では間に合う訳がなく14:15のバスは影も形もなかった。
ガーン。。。
次のバスは16:00までない。
ガックリと肩を落とし月山ペアリフト方面へ引き返している時。
まるで私を励ますかのようにオニヤンマ君が現れた。
先日、花を見に出かけた戸隠でも見かけたけど、人の側に留まったばっかりに虫かごに入れられてしまい内心とても腹が立った。
人間のエゴによって虫かごの中で短い命を終えるなんて気の毒すぎる。
あなたは自由に生きるんだよ。
ツルニンジン(ジイソブ)はこの周辺にたくさん咲いてた。
膨らみかけた丸い蕾もキュートだね。
地味だけど気になる花。
月山ペアリフトの食堂にリターン。
最初からここでゆっくりすればよかったよ。
日陰のテーブルに移動してソフト(210円)にかぶりつき、冷たい緑茶を飲んだらようやく身体が冷えてきた。
ふぅ~。
その後、16:00の町営バスに同乗した神奈川の単独女性と意気投合。
思いがけなく楽しいひとときをありがとうございました。
またどこかの山で会いましょう!
平田牧場*三元豚厚切りとんかつ
山形駅にバスが着いたのが15分遅かったため、予定していた蕎麦屋はやめて山形駅チカのお店へ。
山形新幹線は自由席がないので先に指定席チケットを購入しておく。
店内は満席で番号札を取って数分間待つ。
注文から30分くらいしかないけど間に合うかな。
【平田牧場 ホテルメトロポリタン山形店】
https://www.hiraboku.info/shop/metropolitan/
三元豚厚切りとんかつ(1650円)はごはん大盛で。
平田牧場オリジナルソースがボリューミーな三元豚とマッチ。
今日は時間がないので、キャベツとごはんのお代わりはパス。
新幹線の発車10分前に無事完食。
ごちそうさまでした!
最後に
秋の紅葉も素敵だったけれど、夏の月山はお花がいっぱいでワクワクの稜線歩きがすこぶる楽しかった。
ただ、上にも書いたけれど姥沢コースはリフトを使うから楽に思えるけれど夏は別。
熱中症の一歩手前はあんな感じかもしれない。
特に暑い時期は無理したらいけないとつくづく思った。
月山はやっぱり素敵な山。
次回はぜひクロユリの時期に訪れてみたい。
コロナ禍になってからテント泊まで予約制になってしまい、気軽に計画を立てられないのが痛い。
8月に予定しているテント泊はどうなることやら?
次の台風とぶつからないように祈るしかない。