希少種の花ナツエビネが、栃木県塩谷町の私有地で一般公開されていることをたまたま知る。
シイタケ農家を営む大島さんが30年前に育てたナツエビネ1株から種が飛び、今や1万株もの群生となったようだ。
事前に確認の電話をしたところ、台風被害の程度によっては閉鎖となるかもしれず、予定している日の前日にまた電話をくださいとのこと。
台風の直撃は運よく免れ、ナツエビネも無事と聞きホッとして出かける。
駅からもバス停(ダイヤ自体少ない)からも遠いためレンタカーを使用。
【下野新聞・希少な山野草ナツエビネ見頃】
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/621907
2022年は8/11~21までの期間限定
※普段は施錠されているため事前の電話連絡が望ましい
所在地:栃木県塩谷郡塩谷町船生7956
大島正志さん携帯:080-6592-4318
往復のアクセス
[往路]
08:02 宇都宮よりJR東北本線
08:37 矢板
[復路]
13:09 矢板よりJR東北本線
13:40 宇都宮
【ニコニコレンタカー矢板店】
https://www.2525r.com/tochigi/yaita/store-00027-001.html
事前にネット予約、カード決済
合計4620円で借りられたのでトヨタレンタカー等に比べるととても安い
ENEOSのスタンド内にあり返却時の給油OK(1.91Ⅼ×@163円=311円)
所在地:栃木県矢板市鹿島町4-14
電話:0287-43-0881
まさかの…鍵が開いてない!
初めての矢板駅。
レンタカーを借りるために約10分歩く。
タクシーは待機しているが、人はあまりいない閑散とした駅。
奥に見えている階段を上がり駅の反対側に行くと、ランチ可能なお店がいくつかある。
駅ロータリーには見事な花付きのサルスベリ大木。
栃木県も東京も猛暑は同じで、アスファルトの照り返しがすごい。
ENEOSのお兄さんがナビを設定してくださり、矢板駅周辺より約35分で目的地に到着。
すれ違いが困難な狭い道を通ってきた。
広い駐車場の草地にたくさん咲いていた小さい紫花に暫し釘付け。
名前はわからないけど可愛すぎる。
<追記>ウリクサ(瓜草)
畑や田の畔などで普通にみられる一年草。
雑草とはいえ愛くるしい。
駐車場にレンタカーを停めて群生地に向かうと、なんと施錠されているではないか!
昨日の電話では何時でも大丈夫と聞いていたんだけどな。
電話しようにも圏外で全く繋がらない。
ちょうど同時刻に到着したオジサマも電話をかけてくださっている様子。
その間、続々と車が到着してナツエビネの人気度を思い知る。
暫くしてからオジサマの2台目の携帯が繋がったようで、もう少しで大島さんがいらっしゃるとのこと。
ドコモは圏外、auだけが繋がるようだ。
とりあえず、よかった。。。
門の外からでも群生してるのは見えるけど、やっぱり近くで鑑賞したい。
あっ、先日ゆうすげの道で見たヒメヤブランが路肩にいる~。
待機中に周辺の花を観察。
すぐ近くでシロバナユウゲショウ(白花夕化粧)を見つけた。
ピンクはよく見るけど白花は初めてかも?
素晴らしいナツエビネ群生
そして、10分後くらいに大島さんがご到着。
お忙しいところありがとうございます。
10:20頃、ナツエビネ群生地の門が開かれた。
訪れたお客さんはこの時点で10名ほど。
その後も数名が訪れていた様子。
PowerShot SX70 HSの弱点、暗い場所での撮影はピントが合い難い。
本当に素晴らしいナツエビネの群生。
ため息が出てしまう。
花の形状が独特で個性的。
イカの形に似ている?
薄紫色の涼しげな花穂を支える大き目の葉。
花弁のフリンジが細かい個体。
ご年配女性が大声で仲間にトンボソウの在りかを教えながら騒いでいる。
いやいや、嬉しいのはわかるけどそんな大声張り上げなくても。。。
ナツエビネに夢中になっていたら、あっという間に1時間半が経過。
大島さんにお礼を言って群生地を後にする。
エビネ園の見守りがてらシイタケの販売をされていた様子。
広い駐車場には仮設トイレあり。
もうひとつの目的地へ行こうとナビ設定の操作をするが、別の場所が表示されてしまい今回は断念。
それじゃあランチランチ!
ところが、お目当てのナポリピザ専門店がお盆の振替休日でお休み。
第二希望のお店までお休み。
第三希望は矢板駅から遠いのでやめておく。
いっそのこと宇都宮駅に移動しちゃえ~。
どうやら人気店らしく「営業はしているんですがカレーが売切れました、すみません…」と電話口で言われてしまう。
他にはピンとくるお店がなく諦めて帰宅することに。
はぁ、今日はランチ難民になっちゃった。
最後に
今年はラン科の花に魅せられて各地で花追い人をやっている。
ナツエビネの花を見るのは初めて。
タイミングよく群生地にお邪魔することができてラッキー。
盗掘被害やコロナ禍で中止の年もあったらしいけれど、無料開放してくださってありがとうございます。
たった1株の種からこんなに増えるなんて、この山林がナツエビネの生息によほど適していたのだろう。
植物の奥深さをしみじみと感じる一日となった。