登山

孤独と寒さを楽しむ*素敵な御前山避難小屋(泊) 2020/1/24(金)~25(土)

多摩川の南岸にある大岳山、御前山、三頭山を奥多摩三山と言う。健脚ハイカーならば日帰り縦走が可能だろう。

今まで登ったことがあるのは三頭山だけ。綺麗な避難小屋を一目見たくて計画したのを覚えている。

カタクリで有名な御前山に訪れる機会を失うたびに、いつしかここは冬に泊まってみたいと強く感じるようになった。

天気予報はあまり芳しくないけれど、むしろ独りで泊まれるチャンスじゃないかと喜んで実行に移す。

 

往復のアクセス・トイレ情報

 

[往路]

09:22 青梅線にて奥多摩(着)

09:30 奥多摩よりバス → 09:45 奥多摩湖

 

[復路]

12:02 奥多摩より青梅線 → 12:40 青梅

12:48 青梅より青梅線 → 12:55 河辺

 

<トイレ>

奥多摩湖バス停(水洗、ペーパーあり)

御前山避難小屋(ペーパー、ゴミ箱あり)

大ダワ(確認せず)

※全て1/24~25時点の情報です

 

自己CT

 

[1日目]

09:51 奥多摩湖バス停

10:00 登山口

10:04 展望広場 10:05

11:18 サス沢山展望台 11:20

11:50 分岐(錆びた鉄の棒)

12:00 倒木ランチ 12:10

12:50 惣岳山 12:51

13:14 御前山 13:15

13:25 分岐

13:28 御前山避難小屋

 

[2日目]

06:59 御前山避難小屋

07:03 チェンスパ装着 07:05

07:08 大ダワ・鋸山・大岳山分岐

07:42 クロノ尾山

08:01 鞘口山

08:26 大ダワ 08:27

08:44 山頂直下分岐

08:50 鋸山 08:58

10:43 愛宕山・奥多摩駅分岐

11:05 昭和橋手前の登山口

11:12 奥多摩駅

 

急登につぐ急登

 

奥多摩湖バス停に着くとすぐ、交番のお巡りさんに声をかけられる。数日前に鋸山と大岳山で遭難事故が発生したそうだ。

5日前は積雪があったはずなので、チェンスパ等の滑り止めを持たずに登ったハイカーさんだろうか。翌日は鋸山のほうに下りると言うと大層ご心配頂いた。

奥多摩駅で登山届を出していること、チェンスパを持参していることを伝えると「あ、でも装備がちゃんとしてるので大丈夫ですね」と快く見送ってくださった。ありがとうございます。

念のため、トイレでゲイターと手袋を装着して出発。

 

ここからスタート

 

小河内ダムの脇を通る

 

登山口(大ブナ尾根)

 

こんな急登がずっと続く

 

事前情報として急登とは聞いていたけれど、まさかこんなにキツイとは。。。場所によっては四つん這いになるほど。もう序盤から汗だく。

 

お!晴れてきたよ~

 

サス沢山

 

展望台からの眺め

 

きゃわいい!ツチグリ(#^^#)

 

薄暗い樹林帯を抜けるとやっと平坦な道が現れる。

 

やっと平らな道

 

*倒木ランチ*ますの寿司

 

そしてまた急登が始まる

 

惣岳山

 

惣岳山まで思いのほか時間がかかってしまった。地図のCTを越えている。御前山まであとちょっと。

一度下って

 

ん?ナニコレ

 

あまりにキレイな黄緑色だったので思わず触ってみたら固かった。

これは、ウスタビガ(薄手火蛾、薄足袋蛾)の繭だそうです!ヤマレコユーザーsさんが教えてくださいました。ありがとうございます。(#^^#)

 

ひとり静かな御前山避難小屋で

 

奥多摩湖からの標高差は約1000m。どうりでキツイわけだ。カタクリが咲く頃に別ルートで登ってみたいなぁ。

御前山

 

御前山までの登山道は殆ど雪が融けていた。

小屋までの下りは雪がある

 

そのまま慎重に進むと

 

おおっ!!念願の~~御前山避難小屋♡

 

やっと来られたね

 

大きな窓のおかげでとても明るい室内

 

到着時、室内の温度計は4℃になっている。天井が高く解放感はあるが、こりゃ冬は寒いだろうな。(^-^;

水場はあるらしいが未確認。大腸菌が検出されたため生水は禁で煮沸が必要とのこと。実際、生水利用でお腹を壊したという記述を避難小屋ノートで読んだ。

私はプラティパス容器で水2.5Ⅼ+山専ボトルの熱湯500mlを持参した。そのぶんザックは重かったし全部は使わなかったけれど。

【追記】水場汚染について調べてみた。カタクリが咲く時期にバスツアー参加者を含め1日あたり2000人を超えるハイカーで賑わうことがあったそうで、山頂近辺の草むらで用を足す人が続出した結果。これはもう疑う余地がない。御前山の水場は登山者によって汚染されたのである。(=_=)

 

楽しみにしていた苺クリームどら焼、紅茶オーレ

 

今日の寝床

 

避難小屋ノートにざっと目を通す。皆さん、この避難小屋の綺麗さを褒めたたえ、感謝している様子。

ひとつだけ怖かったのは、小屋周辺で息絶えていた男性を発見したハイカーさんの記述。携帯の電波が繋がらないので無線で警察に連絡したという。ええっ、数年前にそんなことがあったなんて。。。(◎_◎;) 背中がゾクっとした。

元の場所にノートをそっと戻し、持ってきた本を読む。

 

トイレもまぁまぁキレイ

 

トイレに行く時は玄関土間ではなく、バルコニーから出入りするほうが近い。

また、土間に靴を置くと動物が持って行ってしまうことがあるらしい。登山靴がなくなるのは避けたいのでバケツに入れ室内に置かせてもらった。

 

まさかの青空♪

 

ミツカン“こなべっち”ごま豆乳鍋

 

水200ml、小袋1袋を鍋に入れて沸騰させる。豚肉(50g)、キャベツ(2枚)、もやし(少々)、長ねぎ(20cm)、しめじ(少々)、人参(適量)、油揚げ(1枚)を固いものから先に入れ火が通ったら出来上がり。

最後にスライス餅(5枚)を入れ数秒煮る。レシピにはうどんと書いてあるが、鍋が小さいと入りきらないと思われる。具材にボリュームがあるため、スライス餅で充分お腹いっぱい。

冷えた身体が温まってほんと美味しかった~~。冬はやっぱり鍋に限る。

 

夜景モードで撮影

 

いよいよ暗くなってきたのでシュラフにもぐる。窓が大きいのでやはり寒い。別の意味で窓の外が気になって仕方ない。気を紛らわすためiPodでお気に入りの曲を聴くことにした。

何となく外が明るいのに気づき、シュラフから顔を出してみるとこの夜景が!なんと横になっていても見えるのよ。

室内が明るかったら、こんなに夜景が綺麗だなんて思わなかっただろう。暖房のない震える夜だからこそ、シュラフのありがたみを感じられる。

そして。。。イヤホンから流れてくる大好きな洋楽。いつも気づかない音までが静寂の中ではクリアに聴こえてくる。心に響く感動の渦。

すると、暗闇の中の目に見えないモノが急に怖くなくなった。怯えていた自分が馬鹿らしくなったと言ってもいい。シュラフから顔を出し輝く夜景を見ながら暗い小屋の中で大声で歌っていると、寒かった足先までポカポカしてくる。

音楽ってすごい!感動すると心も身体もこんなに変化するんだ!!一番の収穫はそれが実感として解ったこと。

もちろん天気がいいのに越したことはない。でも、例え天気がよくなくても山の中で感じられることは沢山あるのだ。予報に惑わされて中止していたら感じることができなかった。今日、やっぱり来てよかったよ!ありがとう!!

それにしても、、、終日無風のはずなのに時折ガタガタ鳴っていた玄関の引き戸。あれは一体何だったんだろう?(笑)

 

<ウェア備忘録>

小屋内では全部着込んだ。ソフトシェルの上に薄手ダウンジャケット、雨具上。ニット帽にフードを被り、ウール混手袋。雨具パンツと像足も。

もちろんウール100%インナーとタイツは必須。

 

鋸山から奥多摩駅へ

 

☆翌朝☆

早朝の室内は1.5℃まで下がっていた。簡単に朝食を済ませ掃除をして7時に小屋を出発。

ひときわ目立つ大岳山

 

小屋前の道は境橋バス停への下山路

 

素敵な御前山避難小屋を振り返って

 

一晩お世話になりました。貴重な体験をありがとう!

避難小屋近辺は雪が凍っていたのでチェンスパを装着しWストックを使用。分岐からの下りですぐに雪はなくなった。

チェーンスパイクはモンベルのもの。脱着が簡単でザックに入れておくと心強い。購入してから数年経つが不具合なし。本格的な雪山には向かないけれど低山では大活躍する。

引用:モンベル公式サイト

http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129490

 

天使の梯子と雲海

 

何度かアップダウンを繰り返し。

鞘口山(さいぐちやま)

 

大ダワ(トイレあり)

 

ここからまた山道を登る

 

こんな急な階段もあって

 

鋸山

 

鋸山山頂ベンチで休憩していると、この2日間で初めて出会うハイカーさんの気配が。奥多摩駅から登り、大岳山と日の出山を経て武蔵五日市駅へ下りるという。

えっ?ずいぶんご健脚なんだなと驚いている間に「お先に~」と下って行かれた。

展望が開ける場所からの眺め

 

杉林はガスの中

 

鋸山から奥多摩駅までのルートは人気があるらしく、次々と登ってくるハイカーとすれ違う。50番目の人にその旨を告げようと心に決め数えながら歩いていたら、最終的には53名にもなった。

天気がよくないのにやたら多くない?皆さん物好きね。って、私もか…(笑)

50番目のパーティさんはもちろんのこと、その他パーティーさんにも話しかけられ暫しの談笑タイムを楽しみながら下山。

ひぃ~~ここからまた登りだよ

 

地図で見ると登計峠を経由するのは遠回りのようだ。もうこれ以上登りたくなかったが、最短である愛宕神社経由で奥多摩駅へ向かう。

愛宕神社から長い長い階段を下り

 

やっと奥多摩駅に到着

 

奥多摩駅までが意外にキツく長く感じられた。3時間位で下りられると思っていたら、とんでもなかった。ヘロヘロ。

お目当ての玉翠荘さんへ電話してみると、残念ながら日帰り温泉はお休みだという。さっさと気持ちを切り替えランチにする。

駅前の食堂は12時からなので、奥多摩駅2Fのお店へ。以前ドライカレーを食べたっけ。

奥多摩駅2Fでランチ

 

カレーライス(800円)

 

青梅線が可愛く変身してた

 

以前より一度来てみたかった梅の湯に寄ってみる。河辺駅で下車し北口から出てコンコース直結1分。向かって左側のビル(B)の5階。

河辺温泉 梅の湯

 

【梅の湯】

日帰り温泉 880円

  • 露天が充実している
  • 内湯の寝ころび湯でリラックス
  • シャンプー等が安物ではないのが嬉しい
  • スタッフさんの応対が気持ちいい

http://kabeonsen-umenoyu.com/

 

最後に

 

奥多摩エリアは広く、まだ歩いていない山がいくつもある。

念願の御前山避難小屋でひとり静かな時間を過ごすことができ、更に貴重な体験をさせてもらった。

先入観にとらわれずに物事や人に接するのはなかなか難しいけれど、人間というのは無限の可能性を秘めていて、何事も自分の心次第なのだと改めて知る。

新たな発見に気づける素直な自分でありたいし、そんな感性を磨きながら人生を歩いて行きたい。山に限らず職場でも家庭でも。

 

 

しおん
山のとりこになって10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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