早いものでもう紅葉便りが届く季節となった。
ずっと訪れてみたかった憧れの三斗小屋は、何度か計画するも実現には至らず。
ふと気になって調べてみるとピザの提供は日帰り客でもOKらしい。
前日の昼休みに大黒屋さんへ予約を入れてニンマリ。
「フットワーク軽くてほんと凄いっすね!」と同僚に感心される。
那須連山には初心者の頃に登頂しており、時間的な制限から今回はピークを踏まない。
温泉に入ってピザを食べることだけが大目的の那須グルメ旅~♫
【ヤマレコ・ペーパー克服?紅葉の那須岳♪朝日岳~三本槍岳~茶臼岳 2011年10月10日(月)】
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-141346.html
過去レコを確認したら14年前のたまたま同日に登頂していた。
登山を始めてからちょうど半年。
ペーパードライバーなのにレンタカーで東京から那須まで運転するとか、今思い返すと信じられない無謀な企て(笑)。
もくじ
往復のアクセス
[往路]
06:26 JR新幹線やまびこ201
07:31 那須塩原
07:50 那須塩原駅西口③よりバス(1640円)
09:04 那須ロープウェイBS
【関東自動車・那須塩原駅バス時刻表】
https://kantobus.info/timetable/result/?no=8424&de=0
【関東自動車・那須ロープウェイバス時刻表】
https://kantobus.info/timetable/result/?no=8480&de=0&f_from_type=1&f_from_genre=&f_from=
[復路]
15:13 那須ロープウェイBS
16:34 那須塩原駅西口
**平成食堂**
17:21 那須塩原よりJR新幹線やまびこ210
※17:03発が大宮~小山駅間で発生した架線支障の影響で遅延
自己CT
09:11 那須ロープウェイBS
09:27 峠の茶屋登山口 09:30
10:09 峰の茶屋跡避難小屋 10:16
10:31 那須岳避難小屋 10:32
10:50 延命水
10:56 沼原分岐
11:10 三斗小屋温泉煙草屋 12:02
12:04 三斗小屋温泉大黒屋 12:51
13:20 延命水
13:44 那須岳避難小屋
14:02 峰の茶屋跡避難小屋
14:26 那須岳登山口
14:34 那須ロープウェイBS
秋色の山を愛でながら
北アも東北も行っていないので今季初めての紅葉狩り。
今年は熊被害が全国で急増していて、正直なところ怖気づいてしまったのが一番の原因。
だって単独登山で熊に遭遇したらもう逃げ場ないもんね…。
こちらから熊の棲み処に出かけているわけだし。

初めて降り立つ那須塩原駅、ずいぶん大きな駅だこと。
③番バス乗り場には既に10名くらいの列ができている。

右のバスに70分ほど乗車しやっと那須ロープウェイBSに到着。
14年前、ここまで運転したのが嘘みたい。

大勢のお客さんと共にRW乗り場に並びかけたところで、ハッと気づいて引き返す。
相変わらずおっちょこちょいな私。
予報では9時まで晴天その後は曇りのはずが実際はこんないい天気!
【那須ロープウェイ】

駐車場を出たらこの階段を上がり峰の茶屋方面へ。

ナギナタコウジュが輝いて。

薄ピンクのショウコちゃん。

おぉーー!!

山肌を彩る秋の色が素晴らしい。

峠の茶屋。

ナナカマドの実が鮮やか。

那須岳登山口。
手前のポストに登山届を提出。

何の実かな。
ガマズミっぽいな~。

石階段が終わって岩ゴロの道へ。
天気がよすぎてニヤニヤしちゃう。

右手にそびえ立つ朝日岳。

目の前に現れた赤い屋根の避難小屋。
大勢の幼稚園生を右側から抜かせてもらう。

14年ぶりに訪れた峰の茶屋跡避難小屋(1720m)。

一応、中を見ておかなくちゃ。
ベンチが充実してて休憩しやすそう。

宿泊はダメとの記載あり。

*ひだまりおやつ*
外ベンチにて休憩。
同僚のお土産そのまんま紅いもパイ、美味しかったー。

茶臼岳方面は逆光に。

三斗小屋まで2.9㎞だって。
初めて歩く道はめっちゃワクワクする。
三斗小屋ボッカさんと女性の常連さんが会話しているところへちょこっと参加。
そりゃあ、熊いるだろうね。
【那須町・熊の目撃情報マップ】
https://www.town.nasu.lg.jp/0292/info-0000004101-1.html
三斗小屋温泉まっしぐら!
ザレザレ道をゆっくり下りていくと。

こちらも素敵な秋色の山。
眼下にチラッと見えるのがもう一つの避難小屋だろう。

いいねいいね~。

三斗小屋でテン泊したという単独男性とすれ違いざまに会話。
30kg担いだ女性のボッカさんがこの先を歩いているらしい。
「日帰りなんですか?」と驚かれるが「大黒屋さんのピザを食べるのが目的で」と話すと、「じゃあ次はピザ頼んでみます」と笑っていた。

ひっそりと佇む那須岳避難小屋。

こちらも中を拝見。
外観は古めだけど室内は綺麗。

明るくていい感じ。
那須岳避難小屋からは緩やかな下りが続き、三斗小屋温泉近辺になるとほぼ平行道。
危険個所はないに等しい。

橋の手前でさきほどの男性ボッカさんに抜かれる。

緑、黄、赤の三色がキラキラ。

道中の熊避け鐘はとりあえず全部鳴らしておく。

延命水。
手ですくって少し飲んでみた。

牛が歩いた道。

歩きやすくてすごーくいい道よ。
三斗小屋温泉煙草屋*絶景の野天風呂
ちょうど2時間が経過する頃、前方に建物が見えてきた。
バッチリ計画通り。

ここが煙草屋さんのテン場かな。
あーっ、私が欲しいゼインアーツのテントだ!
テント担いでも全然苦にならない距離と時間。

おぉ、画像で何度も見た三斗小屋温泉煙草屋さんの玄関先。
到着時はスタッフさんがギターで昭和の曲を奏でていらした。

長年の願いがやっと叶う。
日帰りだけどね。
【千斗小屋温泉煙草屋旅館】
https://www.tabakoyaryokan.com/
日帰り温泉 大人1000円

この時間帯は女性専用(11:00~12:00)のはずが、まだ男性客が入っているというので素敵なテラスで待機。
女性スタッフさんが感じのいいかたばかりで温泉に入る前から癒される。
「今日は野天風呂も最高だと思います」のお言葉には同意しかない。

うわぁーー!!
私の大好きなにごり湯。

素晴らしいロケーションの野天風呂、最高~~~♫
ウハー、しかもこの絶景を貸切って。
大きな浴槽は40度前後でちょうどよく、小さい浴槽は45度以上の熱さで入浴は断念。
左の脱衣場には脱衣カゴとケロリンの湯桶、体重計などが置いてある。
この後、30㎏ボッカの女性スタッフさんがやってきて温泉をご一緒した。
「2日前に調べて昨日決めてそれッと来ちゃったんです」と言うと、「こんなに天気いい日はそうそうないですよ!」と。
10/10はピンポイントでベストな選択だったみたい。

思い切って今日来て本当によかった!!
晴れ女万歳。\(^o^)/

三斗小屋温泉煙草屋さん、できれば今年中に泊まりに来たいな。
三斗小屋温泉大黒屋*マルゲリータピザ
お次はランチタイム。

ピザの予約を12時頃でお願いしていたので、ゆっくり温泉に浸かってちょうどいい時間に訪問。
大黒屋さんは男性スタッフさんが多い様子。
【三斗小屋温泉大黒屋】

布団を干している離れへ案内された。

重厚ないにしえの佇まいに圧倒されてしまう。

談話室へ通され暫しの待機。
ザックは廊下に出しておくらしい。

『歩いてしか行けない秘湯』
もちろん三斗小屋温泉も掲載されている。

15分ほど待つとマルゲリータが運ばれてきた。
ガス窯で焼いたピザはめっちゃ美味しい!
伝え忘れていたコーヒーをここで注文。

3切れ食べた時にコーヒーが届いて。
お代はピザとコーヒーで合計2500円。
ごちそうさまでした!

中庭に咲いていたキク科の花。

大黒屋さんのスタッフさんも接遇がしっかりされている印象。
ぜひ泊まりで訪問したい宿。

三斗小屋温泉の歴史。
テント泊に拘らずもっと早くに来るんだった。

オオカメノキの黒い実。
干しぶどうみたいなのも。

秋の空気感がすごく快適。

メグスリノキ紅葉が美しい。

白い大きなキノコ。

オレンジ紅葉も素敵。
緩い登りをこなす。

那須岳避難小屋まで戻ってきた。
いい雰囲気ね。

荒々しい山肌を見上げて。

ナナカマド実がたわわ。

もうすぐ峰の茶屋避難小屋。

帰りも見とれてしまう朝日岳。

秋色のギャッベをズーム。
素敵な景色をありがとう。
那須ロープウェイ山麓駅*くるみ味噌だんご
時間があれば茶臼岳に登ってRW下山というプランもあったけど、当初の予定通りピストンで完結。

こんなポスターに目が釘付け。

ホットな人気メニューも気になる。
少し肌寒いからソフトはやめておく。

やっぱりこれだね。
くるみ味噌だんご(1本500円)は熱々でウマー。
バス停にはまだ数名しかいないけど早めに並んでおいて正解。
RWで下山する場合は山頂駅で15:00に乗れば15:13のバスに間に合うが、紅葉の時期は激混みなので着席できない可能性大。
1本前の14:40で下りてくるほうがよさそう。
平成食堂*おろし那須三元豚肉冷やしそば
帰りは80分間バスに揺られ那須塩原駅へ。

バスを降車し一目散に向かった先は平成食堂。
駅からこんなに近いと思わず、勘違いしてロータリーをウロウロしたのはご愛敬。
17:03の新幹線まで30分を切ってるけど、メニューは決まってるしたぶん大丈夫。
「新幹線の時間を聞いてくれて着丼が早い」というレビューを読んでいたから安心感があり、実際にその通りだった。
おろし那須三元豚肉冷やしそば(1150円)は10分もかからず配膳された。ありがたや~。
豚バラ肉がさっぱりした大根おろしとマッチして箸が進む。
最後は温かいそば湯を入れて飲み干し完食。
感じがいい女将さんにお礼を申し上げ「那須岳に来たらまた絶対寄りますね」とお伝えし、お店の外観を撮るのも忘れて新幹線ホームへ。
(結果的には新幹線が20分ほど遅延したため余裕で間に合った)
【食べログ・平成食堂】
https://tabelog.com/tochigi/A0905/A090501/9004633/?msockid=0ab16a1a82c26b4d28787e7c83286ac1
最後に
長い間、行きたいと思いつつも後回しになっていた三斗小屋温泉。
まず仕事柄2連休が少ない上に、天候と私の気分的な要素(今一番行きたいかどうか)が重なる。
紅葉時期の那須岳は激混みが避けられないことや、登山してから三斗小屋温泉に向かうと時間がかかってしまうことなどがネックだった。
発想の転換で登山なしの日帰りにしたらあっさり叶ったという…(笑)。

今回はガス窯で焼くピザがモチベーションとなったのは言うまでもない。
普通なら宿泊客へのもてなしであることが多い山小屋グルメ。
日帰りで両方楽しめるとは実に粋な計らいではないか。
ピークなしでも大満足できる山旅。
それにしても、私と同じことを考えているヤマッパーさんがいて笑ってしまった。

宿泊者(テント泊も可)なら夜間もヘッドランプ必携でこの野天に入れる。
できれば今年中に宿泊で訪れたいと思うので天候がいいことを願うのみ。