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秀麗富嶽十二景*高川山*ビッキーはもういないけど 2023/10/20(金)

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好天が続く秋の日。

安達太良山の素晴らしい紅葉を楽しんできたばかり。

 

 

ところが、家でゆっくりしたいと思っても気持ちが次の山へ向かってしまう。

初心者の頃に登るべき山をいくつも残していて、この時期になるとそんな山たちが気になってくる。

13年以上前にビッキーという犬がいた高川山もそのうちのひとつ。

たまたま立ち読みした山渓11月号に高川山の特集が載っていた。

CTがかからず駅からサクッと登れる山は実にありがたい存在。

ビッキーはもういないけど。。。

 

往復のアクセス

 

[往路]

07:26 中央本線にて初狩

 

[復路]

13:15 大月より中央本線

 

自己CT

 

07:30 初狩駅

08:00 登山道入口

08:18 男坂女坂分岐

09:03 高川山 09:30

10:36 天神峠

10:48 峯山

11:26 むすび山(大月防空監視哨跡) 11:28

11:35 むすび山展望台登山口

11:52 大月駅

 

※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません

 

乗り過ごした思い出の初狩駅

 

電車の中で読書に夢中にならないよう途中から景色を見て過ごす。

 

 

去年の夏、三ツ峠山へ花を見に行くはずが電車を乗り過ごして初狩駅で引き返すというハプニングが…。

居合わせた黒猫ちゃんが励ましてくれたっけ。

仕事の反動なのか自分でも呆れるほど山では色々やらかしている私(笑)。

今日はそんな思い出とともに改札を出る。

 

 

 

 

高川山へ先行するご夫婦は足が速くここで後姿を見たのが最後、下山まで一度も会うことはなかった。

 

 

 

民家のシュウメイギク。

 

 

 

あれは滝子山かな。

 

 

 

朝露に濡れるムラサキツユクサ。

 

 

 

荒れ地に咲く背丈の高いピンク色の花。

 

 

ノブドウ

 

 

ツリフネソウ

 

側溝に咲き残っていたツリフネソウ。

 

女坂から見える富士

 

前後に誰もいない静かな山歩きにワクワク。

 

 

「チリリ、チリリ」

ある一画にさしかかると野鳥の群れが出迎えてくれた。

撮れたのはエナガちゃんのシルエットのみ。

 

 

 

木の根っこエリアを登っていくと、男坂女坂の分岐が前方に見える。

私は女坂を選択。

 

 

白キノコ

 

おっぱいみたいなキノコ。

 

 

 

おぉー。

木々の間から富士の展望あり。

 

 

 

山頂に傘雲がかかっているけどこれだけ見えれば上等。

 

 

 

すくすく育ちすぎた白いキノコに思わず笑ってしまう。

 

 

 

薄暗い樹林帯ではシジュウカラ軍団が大騒ぎ。

小枝にピントが合っちゃった。

時々射しこむ木漏れ日が嬉しい。

 

小春日和の高川山

 

目の前が開け青空が大きく見えたら本日のピーク。

 

 

たったの1時間半で高川山(975m)に到着。

しかも低い山なのに富士の展望は抜群。

もう大感激!

 

 

 

さっきの傘雲はいつの間にか小さくなっていて。

ぽかぽか温かいし最高じゃないの~。

 

チリーンと熊鈴の音がして単独男性が現れる。

今年山を始めたばかりで次は大菩薩嶺に登りたいと仰っていた。

同じく山渓11月号を見たのが高川山に登るきっかけだったとも。

「12年やってますけど山って全然飽きないですよ」と実体験を話しておく(笑)。

 

 

 

かつてビッキーがいた高川山山頂でおやつタイム。

 

塔ノ岳の塔くんしかり、山に動物を捨てる人間って。。。

ビッキーはどんな思いでここに居たんだろうと考えると切なくなる。

彼女も岩の上から秀麗富士を見ていたんだろうか?

アルバムなどは既に撤去されてしまい閲覧は叶わなかったけれど。

モンベルのトレイルチャイが何だか沁みるわ。

 

ビッキーについて

●2001年9月頃に目撃されてから9年間も高川山で暮らしていた

●吠えたりすることが全くないおとなしい雌犬で登山者に食べ物をもらっていた

●姫と呼んでいた登山者がヴィクトリア姫にちなんで名付けたらしい

●訪れた登山者をガイドするように山頂まで先導する姿がしばしば見られた

●飼いたいという依頼により役所関係者が捕獲しようとするも失敗に終わる

●2010年10月6日に山頂近くの岩で亡くなっているのを発見される

●初狩駅近くの自徳寺にお墓が作られそこに眠る

 

低山なので下山は可能だったにもかかわらず高川山山頂での生活を選んだビッキー。

山頂近くでじっと誰かを待っていたそうだ。

実は、餌をくれる登山者ではなく迎えにくる飼い主をずっと待っていたんじゃないの?

それに気づいてしまったらもう涙が止まらない。。。

次回は自徳寺さんでビッキーのお墓参りをしよう。

 

高川山ビッキーで検索すると山行記録や動画が多数出てくるので、興味があるかたはご覧ください。

 

 

 

えーっと、あれは三ツ峠山か。

 

 

 

 

 

日帰り登山で大活躍のザック、トレイルバムのビッグタートル(グレイスぺクトラ)。

いちいちザックを開けなくて済む大きなメッシュポケットが便利この上ない。

 

 

 

 

可憐な野菊を撮ってそのまま下山しようとして、すぐに違う登山道だと気づく。

 

 

 

「あれっ、何やってんだろ~(笑)」

相変わらずおっちょこちょい。

先ほどの男性が心配してくれたのでお礼を言ってお別れ。

 

むすび山までの激下り

 

むすび山縦走コースの序盤は急傾斜。

 

 

本日一番の秋色。

 

 

 

木々に掴まりながら下るところも。

 

 

 

えっ、10月なのに萩の花?

 

 

ハギ

 

 

 

葉っぱがギザギザの赤い実。

 

 

 

頭上で「チベテーチベテー」という鳴き声。

あーっ、今度はヒガラちゃん。

可愛いね。

 

 

 

紅葉し始めた木々。

 

 

 

コンコンと枝を突くコゲラの真剣な顔ったら。

 

 

 

斜面の途中に“爺返し”の看板。

ヤマップで見ていて笑ったやつだ。

もう可笑しくてたまらない。

 

…とはいえ、“婆返し”にならないよう慎重に(笑)。

 

 

 

唐突に地面から生えてるおっぱいキノコ。

なんでここだけ沢山?

 

 

コウヤボウキ

 

下山路はさっきからずっとコウヤボウキロード。

数えきれないほど次から次へと咲いているもんだから、その度に足が止まってしまう。

 

 

コウヤボウキ

 

コウヤボウキの蕾なんて初めて見たかも。

 

 

 

天神峠分岐。

歩きやすい平和な道をむすび山方面へ。

 

 

 

外側が白くて内側に茶系の模様がある蝶はウラギンシジミ雌か。

黒っぽくてカッコイイ蝶は撮りはぐった。

 

 

 

樹林帯にて秀麗富士の見納め。

 

 

 

そろそろ下界が近い。

こういう低山で嬉しいのは常に車の音が聞こえて心細くならないこと。

 

 

 

峯山(584m)。

 

 

 

青い模様があるからカケスの羽かな?

飛んでる姿と「ギャーッギャーッ」という鳴き声を聞いた。

 

 

 

むすび山(463m)はどこ?

厳密にはこの大月防空監視哨跡の手前らしい。

そういえば緑色のベンチが置かれた場所があったな。

 

 

紫の花

 

紫の花はイヌヤマハッカ?

 

 

アカカタバミ

 

民家の庭先を下っていくとむすび山展望台登山口。

 

 

ツユクサ

 

ツユクサだってこんなに可愛い。

 

 

イヌホオズキ

 

おそらくイヌホオズキと思われる。

車道近くの路肩にたくさん。

 

 

アメリカイヌホオズキ

 

イヌホオズキにそっくりだけど花がメチャ小さい。

こちらはアメリカイヌホオズキかな?

 

************

 

普段「なーんにもいいことない」とか言ってる人へ。

いきなり山へ行けとは言わない。

スマホばかり見てないで、車道歩きでもいいから外に出て自然を感じてみてよ。

そこで少しでも気が晴れたら低山にトライしてみる。

今までとは価値観がガラリと変わると思うよ。

家に籠っているだけでは気づけない何かがわかってくる。

元ガチインドア派の私が言うんだから間違いない。

 

和DINING濱野屋*ほうとう御膳

 

車道を歩いて大月駅前のお店を目指す。

 

 

濱野屋さんでランチしようと玄関前へ。

“只今の時間ご予約のお客様のみ”という看板に「えっ!?」と声が出てしまう。

だって濱野屋さんのほうとうを楽しみに大月へ下山してきたんだもの。

 

とりあえず扉を開けて受付で尋ねてみると、何故かわからないけど入店を許可された。

予約してないのに超ラッキー♫

「ありがとうございますっ!」

 

【和DINING濱野屋】

https://www.hamanoya-t.co.jp/dining.php

 

 

 

10月にしては気温が高く冷たいお水が嬉しい。

びいどろガラスの素敵なグラス。

暑いのでほうとうをやめて釜めしにしようかと思いきや品切れとのこと。

 

 

 

まだ12時前で誰もいない2Fはひとりだけの静かな空間。

止まったままの振り子時計に時代を感じる。

 

10分後くらいからどんどん予約客がやってきてほぼ満席状態。

週末ならまだしも平日なのにそんな人気店だったとは。

 

 

 

炊き込みご飯と小鉢が付いたほうとう御膳(1760円)。

注文から20分程度かかるので時間に余裕がある時に。

 

 

 

そこら辺で食べるほうとうとは違う。

ねじれた麺がモチモチしていて、煮込まれた野菜や鶏肉、スープまで全て美味しい。

これはゆっくり味わって食べるのが正解。

 

味だけでなく、スタッフさんの質が高いというか接遇がしっかりしていて好印象。

帰り際にもお礼を申し上げ「すごく美味しかったです、また来ます」と言ってお店を出る。

近くの人気カフェは接遇がよくないレビューあり、こんな地方まで来て嫌な思いをしたくないのであえて避けた。

和DINING濱野屋さんは誰にでも堂々とオススメできるお店。

ただし、今日のように予約が必要な時間帯があることを申し添えておく。

 

 

 

濱野屋さんの目の前が大月駅。

 

最後に

 

冒頭でも書いたように、公共交通機関のみで駅から徒歩でサクッと登れる山はそうそうない。

山梨県の秀麗富嶽十二景を全て登った訳ではないけれど、滝子山などは相当キツかった印象。

 

 

 

 

高川山は楽々ハイキングコース(少々急登あり)で山頂まで1時間半だから、朝スタートしてお昼前に下山が可能。

 

 

 

大月駅に下山すれば美味しいほうとうが待っていてくれる。

その他飲食店やお土産屋さんあり。

まさに登山初心者にうってつけの山だと思う。

 

 

<次回予告>

10月末、アクセスが困難で手を出したことのない中央アルプスのとある山にチャレンジ

2年ぶりとなる避難小屋泊を楽しんできた

 

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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