東北の雪山が豪雪暴風で諦めている間に春になりそうな気配。
遠征する気力は薄れ、特に登りたい山もないしな~などと思っていた。
ところが何気なく見たヤマレコに心を揺さぶられる。
夏は藪山で積雪期しか登れない山があったじゃない!
私がセリバオウレンを愛でていた日、憧れの日白山は大盛況だった模様。
居ても立っても居られず、早朝から起き出して準備をする。
往復のアクセス・トイレ
[往路]
06:14 上野よりとき301号
07:23 越後湯沢
07:40 湯沢駅前①よりバス<急行>(540円)
08:08 田代スキー場駐車場内BS
[復路]
14:25 二居田代スキー場前BSよりバス(540円)
14:51 湯沢駅前 ←予定より数分早い到着
16:22 越後湯沢よりとき330号
【南越後観光バス・時刻表】
http://www.minamiechigo.co.jp/right-muikamachi.html
往路 <急行>湯沢~三俣~田代~苗場PH線(田代スキー場駐車場内)
復路 湯沢~三俣~貝掛温泉~浅貝~西武クリスタル線(二居田代スキー場前)
※発車時刻と発車場所が微妙に違うためご注意ください!
<トイレ>
かぐらスキー場 田代ステーション
自己CT
08:13 田代スキー場駐車場内BS
08:20 二居簡易郵便局
08:25 旧三国街道 二居峠登口(付近) 08:31
09:08 二居峠 09:09
09:44 鉄塔 09:45
12:08 東谷山山頂 12:44
13:45 二居峠 13:46
14:14 二居田代スキー場前BS
さすがの豪雪地帯
新幹線で越後湯沢へ。
青空が広がっていて一安心。
2F通路から見えた山々を思わずパチリ。
午後から天気が崩れる予報なので、出発前に少し心が揺らいだのも事実。
公共交通機関の場合、クリスタル線5時台の始発バスには間に合わず。
スキー客用の<急行>があるのを知りその始発バスを利用した。
学生さんの春休み時期と重なり、①番乗り場には長蛇の列が。
バスの中で装着する予定が狂い、大急ぎでクロックスから冬靴とゲイターに換装。
私はいつもシューフックのベルトを外さないで着けたままにしておく。
靴のかかとを入れるだけで装着でき時短になる。
ところが慌てていたから左右が逆。
バスが来たのでそのまま乗り込み、最後の1席に座ることができた。
<急行>バスは道路上のBSではなく、田代スキー場駐車場内が発着所となる。
トイレに寄るのでかえって都合がいい。
手前のかぐら三俣スキー場前BSでは数名、ここでは私だけが降車。
他の皆さんは苗場スキー場まで行くのだろう。
二居簡易郵便局が目印。
まっすぐ歩いて文明屋さんの脇を上がる。
さすがの豪雪地帯!
半端ない雪の量に笑ってしまう。
屋根は除雪不可能なんだろうけど、この家大丈夫かな。
それにしても、田代スキー場を出てから誰とも会ってないよ。
しーんと静まりかえった湯沢町。
登山口付近の雪はこんな感じ。
この奥でWストックを準備してスタート。
とりあえずツボ足で行ってみよー。
ツルアジサイかな?
大好きな冬オブジェがそこかしこに。
2/26のトレースに加え、前日(2/28)のものと思われる足跡もあった。
ウッキウキの雪山♪
今日のお供はケール青汁。
職場には毎日お弁当と一緒にこれを持って行く。
ファンケルのは美味しいから10年以上も続いてる。
ところが、最近リニューアルされてしまい同じ商品が買えなくなった。
Amazonには在庫があるみたいだけど。
楽しいスノーハイク
あっ、あれは。
二居峠登口(付近)より30分強で二居峠。
東屋があるだけでホッとする。
踏み跡はちゃんと東屋の後ろ側の斜面へ続いていた。
うひょー!
楽しくて顔がニヤけちゃう。
テカってるのは平標山。
周りを見渡すも、相変わらず山座同定の苦手な私。
山の名前がさっぱりわからん。
花や鳥はわかるのにな~。
<追記>
中央の白い山は筍山(アンテナが2本立ってる)だって。
後を振り返って、うひょーー!!
白い稜線の左側に小屋がポツンと。
まだツボ足で大丈夫。
左右逆のゲイターは直さずそのまま(笑)。
12本アイゼン、ワカンは一応持参している。
樹林帯へ続くトレース。
楽しい楽しい♫
お、鉄塔が見えてきた。
右側は巨大雪庇。
もう、楽しすぎるってば!
雪庇から落ちないように気をつけて。
枯れた花もまた風情あり。
鉄塔の下をくぐり抜け。
谷から登ってきたウサギさんの足跡。
途中で2匹が交差したりUターンしたり、見ていて微笑ましい。
まだまだ続く登り。
雪がそんなに深くないのが救い。
細長いトレースは、雪庇を避けるようにして樹林帯へ繋がっている。
小鳥の声はすれども姿は見えず。
カメラを構えるとどこかへ消えてしまう。
振り返ると、苗場山だぁー。
あれは私でもわかる。
今夏は泊まりで登りに行こう。
朝陽に照らされる平標とその奥に仙ノ倉。
山頂がテッカテカ。
雪が深くなった。
当然ながら沈み込みも深くなるため少々歩きにくい。
12本アイゼンとワカンを背負っているので、ザックがやけに重く感じられる。
立ち止まる回数が増え、明らかに失速している自分を励ましつつ。。。
二居峠登口から2時間40分が経過。
標高が上がると雪が風に飛ばされた箇所が出てきて、今までのトレースが突如消える。
微かに窪んだトレースを何とか見つけ、重い一歩を踏み出す。
東谷山からの絶景
小高い丘が目の前に。
ジオグラフィカを確認するとあと少しだ。
これを登ったらきっと。。。
東谷山ついたぁ。。。
ジオグラフィカのトラックログ画面をスクリーンショット。
東谷山山頂はこの辺り。
少々の誤差は気にしないことに。
どうやら左側からずれて登ってきたようだ。
ここで重要な決断。
正午すぎの登頂、ランチが終わる頃には12:30。
それから日白山へ向かうと、トレースが消えた稜線にてタイムオーバーの可能性大。
周回はやめて東谷山を最終ピークとしよう。
右のピークが日白山。
このステキな稜線を歩いたら気持ちいいだろうな~。
日白山をズーム。
左後方にチラリと見える真白い山は茂倉岳。
日白山の右は万太郎山、仙ノ倉山。
仙ノ倉山、平標山をズーム。
筍山、大黒山、上ノ倉山方面。
佐武流山方面。
赤倉山、苗場山、神楽ヶ峰。
右へ白い山々が連なる。
奥に見える白い山は米山、刈羽黒姫山だそうだ。
米子頭、柄澤山、檜倉山らしい。
もう一度、仙ノ倉山、平標山。
ぐるり一周これにて終わり。
人っ子一人いない東谷山山頂。
「この日この時間帯に入山しているのは私だけ」というシチュエーションに興奮する。
なので一応、自撮りしておく(笑)。
雪山を眺めながらランチタイム。
おやつは一切持って来なかったのでお腹すいた。
この時点では、かろうじて陽射しもありほぼ無風。
茂倉岳、カッコイイなぁ。
万太郎も美しい。
平標山、また泊まりたい。
苗場山もズーム。
天気予報通り、だんだん雲行きが怪しく風も少し出てきた。
そろそろ撤収しよっか。
温泉♪温泉♪
下山時の頭の中はもう温泉のことだけ。
汗だくなので早く温泉に浸かりたい。
顔の汗が乾いて塩をまぶしたようになってる。
山頂付近では、さすがにふくらはぎまで潜ったよ。
下りもこのままツボ足で。
墨絵みたいな景色に立ち止まる。
小鳥の声は一切聞こえなくなった。
見事に誰もいない。
捻挫や骨折したら下山できなくなるので、いつも以上に慎重に。
とは言え、下りはすこぶる速い。
もう二居峠の東屋。
ここまでくれば下界はもうすぐ。
朝9時頃だったか、ヘリが谷川岳方面へ飛んで行った。
その後も往復していて何かあったのかな?と思っていたら。
午後にまた谷川岳方面へ。
翌日、ネットニュースで知った一ノ倉岳の遭難。
ご冥福をお祈りいたします。
1時間半で下山できたから14時台のバスに乗れるな。
待合室でクロックスに履き替えていると、ご年配男性2人組(田代RW利用?)がやってきた。
「雪山におひとりで登ったんですか」「夏山はどこらへん行かれるんですか」等々、質問攻め(笑)。
私にとっては普通のことなのに大層驚かれてしまい。
平標山について尋ねられたので、ジオグラフィカ画面をお見せしながら暫しの山談義。
越後湯沢駅から徒歩3分の江神温泉へ。
冬季は13:00から営業している。
大人400円とリーズナブル。
【江神温泉第一源泉組合】
【雪国観光圏・江神温泉】
http://snow-country.jp/?a=contents&id=1016
脱衣場と扉の外にあるコインロッカーは有料
両方とも100円は戻りません
温泉後はコーヒー牛乳イッキ飲み。
いいお湯でした~。
駅コンビニで苺ワッフルとブラックコーヒーを購入して早めの帰宅。
最後に
日白山は超マイナーな山だったのに、昨今では大人気らしい。
ヤマレコやヤマップなど登山SNSの影響だろう。
積雪期限定で大絶景を拝める素敵な稜線。
夜中に二度寝するつもりが、結局朝まで読み込んでしまうほど魅力的な雪山。
どこかで前泊して5時台のバスに乗るか、下山が遅くなるのを承知の上で後泊するか。
今季は無理かもしれないけれど、晴れた日にぜひリトライしたい。