気にはなりつつも幾度となく見逃してきたクモイコザクラ。
その花が咲く山域に詳しくないことも理由の一つ。
2年前の冬に歩いたあの山に咲いているらしい。
今年こそは!という熱い想いから花の行方を追う。。。
また、ちょうどこの時期に見られるエビネの群生地にもお邪魔することにした。
往復のアクセス・トイレ
[往路]
07:25 大月より富士急行
07:55 三つ峠
[復路]
15:52 三つ峠より富士急行
16:25 大月
【富士急行・三ツ峠山】
<トイレ>
三ツ峠グリーンセンター
さくら公園
四季楽園
自己CT
08:00 三つ峠駅
09:13 達磨石
09:17 三ツ峠山登山口
09:33 ベンチ
09:50 股のぞき 09:51
10:12 馬返し 10:16
11:47 山荘下分岐
12:03 三ツ峠山(開運山) 12:28
12:39 山荘下分岐
13:58 タクシー乗り場
14:32 とうざんの里看板
14:40 とうざんの里 15:30
15:40 三つ峠駅
三つ峠駅から花・花・花
大月から富士急行に乗り換えて三つ峠駅。
鳥のさえずりが聞こえたので探すと、屋根の上にイソヒヨドリ。
嘴に何か(虫?)を咥えながら断続的に鳴いている様子。
ずいぶん器用なのね。
小さな流れの側で咲くのはカキツバタ?
道端のツルニチニチソウ。
上品なオダマキ。
ヒメフウロ(姫風露)。
寄せてくる波のようなタツナミソウ。
白いタツナミソウもいた。
シロバナタツナミソウ。
電車の高架下にお花がいっぱい。
民家のボタン、ピンク系。
結構な大きさに思わず立ち止まる。
園芸種のスミレかな。
白地に紫のスプレーをまいたような。
苺の花がめちゃくちゃ可愛い。
ウツギがわんさか。
沢のせせらぎが心地よい。
新緑のトンネル。
色の濃いツツジかな?とズームしてみたところ、ベニバナニシキウツギだった。
神鈴の滝と三ツ峠山。
可愛いチゴユリを下から。
ムラサキサギゴケに似てるけど、色が薄いからトキワハゼ。
「ピロロロ~~ピッコロリ、ピッコロリ」
フルートのような美しいさえずりが響いて。
逆光で真っ黒だけれど、よく見てみると喉のあたりがオレンジ。
…ってことはキビタキさん!?
やっぱリキビタキさんだ~。
嬉しい~~!
素敵なさえずりありがとね。
舗装道路をゆっくり上がっていくと八重桜。
この坂が結構キツイのよ。
でも、キビタキに会えたからウキウキ♬
すごーい!
眩しいくらいのヤマツツジが辺り一面に広がる。
急登と花と富士
長い舗装道路歩きを経てようやく山道へ。
達磨石と木漏れ日。
三ツ峠登山口。
名もないベンチ。
「借金持ってこい」と聞こえる野鳥の声に思わず笑ってしまう。
これが本当の借金取り(鳥)なんちゃって。
「一筆啓上つかまつり」のホオジロかもしれないけど、この日はそんな風に聞こえたのだ。
股のぞきからの展望。
人間の足ではなく木の股から覗くという意味らしい。
これは木の股を越えた場所から撮影。
葉に斑が入っているからアカフタチツボスミレだね。
微妙な急登続きでお花を見るたびに小休止。
平日だからそんなに人はいないけど、抜かしていく皆さんは足が速い。
新緑のシェード。
あら!突然現れたギンリョウソウ。
見かけたのはここだけ。
馬返し。
ここで2名の先行者に追いついた。
おしゃべりしながら写真を撮っているのでそのままスルー。
小腹が空いてきて力が出ない。
馬返しの少し上の岩に腰掛けて焼きいも休憩。
温かい紅茶(ストレート)とともに。
最近の焼きいもはどこで買っても美味しくてハズレなし。
「ピーツツ、ピーツツ」
鳴いているのはヤマガラかな~?
暫く立ち止まっていたら姿を現したヤマガラさん。
小枝にブラーンとぶら下がり、アクロバット的な採餌を披露する。
さきほどから、追い越されては姿が見えなくなるの繰り返し。
私以外の老若男女は皆さん足が速い。
どうしてそんなに速く登れるの~?
開いたばかりのツルキンバイ。
ヒメスミレサイシンと思われる白いスミレを見かけた。
形がキュートなキバナノコマノツメ。
白っぽいエイザンスミレがまとまって咲いてる。
中心部の黄緑色がアクセント。
淡い色もなかなか素敵。
こちらはピンクのエイザンスミレ。
やっぱり美しい。
沢がチョロチョロ流れているところにツルネコノメソウ。
これはニッコウネコノメ?
山荘下分岐の近くで、やけに巨大なエイザンスミレに出くわす。
この辺は土の栄養がいいのかな。
雄しべのピンクが可愛いクリンユキフデ。
三ツ峠山(開運山)
三ツ峠山(開運山)直下の階段をゆっくり登って山頂へ。
結局、2年前の1月とCTはほぼ同じだったわ。
寒暖やお花の有無に関係なく登りは苦手なんだと再認識する。(^^ゞ
開運山の山頂は意外にも混雑している。
特にご年配の団体さんが賑やかすぎて。。。
山頂の石碑は団体さんが下山してから撮影。
河口湖方面からのハイカーが多いのかもしれない。
当初は河口湖から登るか、もしくは河口湖へ下りる計画も考えていた。
ところが、エビネを見るには三つ峠駅からのピストンしかなく、今回そのプランはボツとなる。
南アルプスの展望。
厳冬期はくっきりだったけど、高曇りのせいか霞んでいる。
この展望を見ながら簡素なランチ。
山荘方面からケーナの優しい音色が聴こえてくる。
静寂の山頂に心地よい響き。
“コンドルは飛んでいく”や“ふるさと”ほか数曲を、ランチタイムに楽しませてもらった。
クモイコザクラに逢えた!
そして。。。お目当てのクモイコザクラ。
まだ咲いているのかどうか、場所も不明な状態で出かけたので心配だったけど。
岩壁にピンクの花を発見!
終わりかけではあるけれど、ちゃんと咲いてた。\(^o^)/
岩壁から飛び出すクモイコザクラ。
よくぞこんな場所に。
こちらは、登ることができない崖上に群生している。
クライマーの屏風岩近辺にて。
なんとなく気配を感じて岩を見上げたら、ひっそりと咲いていた。
かなり高い場所なので目一杯ズームして。
クモイコザクラにも雄花と雌花があるそうな。
よく見ると中心部の様子が違う。
TG4で撮ったクモイコザクラ。
憧れのクモイコザクラにやっと逢えた。
それにしても桜草の花は可愛すぎる。
咲いててくれてありがとう!
間に合ってよかった。
下山時の花
下界でエビネを見るには12:30がリミットなので、そろそろ下山しないと。
豆桜かな。
ヒゲネワチガイソウがあちらこちらに。
拡大するとオレンジ色のダニがいる…。
岩の陰や足元にいっぱい。
森林浴が気持ちいい。
極小のキュウリグサ。
行きは気づかなかったズミの花。
新緑のカーテン。
下界に下りてくると、「一筆啓上たてまつり」のホオジロさん。
民家のボタン。
黄色も素敵ね。
猫さんが「ニャ~ン」
玄関を開けてくれって催促してるのかな。
とうざんの里*エビネ群生地
三つ峠駅までの道にとうざんの里の看板あり。
橋を渡って左へ。
とうざんの里。
下山してまた一山登る感じ。
ご夫婦ふたりだけでエビネ群生地を管理されている。
しかも、この時期は無料で開放してくださってありがたいの一言。
【とうざんの里】
2022年の一般公開は5/15まで
10:00~15:00
https://touzannosato.com/guide/?msclkid=9c3ac563cf0911ec8c61f80d5b6c44c8
最初に見つけたピンクの子。
白っぽくて萼片がエンジ色。
薄っすらとピンクっぽい子や。
ササバギンラン。
山の斜面に色々なエビネが植えられている。
作られた風に見えないように、あえて自然な感じを出しているそうだ。
イカリソウだ~。
白エビネ。
数は少ないけどクマガイソウも。
ちょっとおてんばな黄エビネ。
チゴユリ。
萼片が橙色の黄エビネ。
ツツジの小径をゆるゆると登る。
この時間帯は、クラツーの団体さんがバスで来ていた模様。
こちらにも黄エビネ。
可愛いエビネ軍団。
山頂には東屋があって、真っ赤なツツジが目を引く。
山頂からの富士。
囲炉裏端で緑茶をご馳走になる。
かりんとうやらお新香まで出してくださって、ありがとうございました!
最後に出会ったこの子が一番のお気に入り。
花はピンクなのに萼片がクリーム色でオシャレ。
最後に
この時期に三ツ峠山に登るなら、とうざんの里は合わせて訪れたい場所。
やっぱり河口湖に下りないでよかった。
たくさんの巡り合わせに感謝して。
三ツ峠山は花の山らしいので、できれば6月にも登るつもり。
最短で登れる河口湖からのルートも楽しみだ。