奥日光*戦場ヶ原は野鳥の楽園*初見のキビタキ*コサメビタキ*オシドリ夫婦 2021/5/26(水)

ここ最近、夏鳥を見たい気持ちが急激に高まる。

夢にまで野鳥が出てきた日には自分でも笑ってしまった。

 

某所でキャンプの予定をしていたが、2日目は朝から大雨予報のため延期とする。

そこで、バードウォッチングの聖地である奥日光の戦場ヶ原に出かけてみることに。

 

恥ずかしながら、戦場ヶ原に訪れるのは実は初めて!

どんなところだろう?

お目当ての夏鳥さんは現れるかな?

 

往復のアクセス・戦場ヶ原フリーパス廃止・トイレ情報

 

[往路]

07:39 東武日光線にて東武日光

07:55 東武日光駅A②よりバス(1550円)

08:59 赤沼バス停

 

[復路]

14:28 赤沼バス停よりバス

15:27 東武日光駅

15:32 東武日光より東武日光線

※PASMO/Suica使用可

 

 

【東武バス・日光路線バス】

https://www.tobu-bus.com/pc/area/nikkou.html

 

【東武バス・運賃表】

https://www.tobu-bus.com/pc/area/nikkou.html

 

<残念なお知らせ>

 

2021年3月末で戦場ヶ原フリーパスは廃止となりました

また、湯元温泉フリーパスは3000円から3300円に値上がりしています

今回の戦場ヶ原ハイキングは赤沼バス停起点なので該当するフリーパスなし

ちなみに、PASMOも現金払いも料金は同じです

 

【日光地区フリーパスの運賃改定等について】

https://www.tobu-bus.com/pc/topics/detail.php?key=01570

【日光の各種フリー券】

https://www.tobu-bus.com/pc/service/ticket/nikko.html

 

 

<トイレ>

赤沼バス停

赤沼自然情報センター(駐車場、低公害バス発着場)

※今回私が歩いたコース上にはこの2箇所のみ

 

久しぶりの東武日光駅

 

改札を出てすぐ左側にあるツーリストセンターに向かう。

戦場ヶ原フリーパス(2650円)を購入しようとしたところ、該当するものがないとの返答。

事前のネット情報は過去のもので、なんと2021年3月末で廃止となっていた。

 

すると湯元温泉フリーパスの案内をしてきた若い駅員さん。

「湯元温泉フリーパスは3300円に値上がりしたので、赤沼で降りる人には逆に高くなりますよね?」とお断り。

勧められたら知らずに購入しちゃう人もいるんじゃないの?

 

東武日光駅

 

東武日光駅に降りたのは、はるか昔の鳴虫山以来かも。

 

東武日光駅周辺にはコンビニが4軒あるらしいけど、バス待ち時間が短いので地元で用意してきて正解だった。

 

それでも、買いそびれちゃったよ~という人はこちら

 

【東武日光駅周辺のコンビニマップ・goo地図】

https://map.goo.ne.jp/map/search/station/090075/genre/03001/

 

 

湯元温泉行き

 

バス停はA②の湯元温泉行き。

約1時間バスに乗るが、途中の中禅寺温泉バス停で7分ほど停車する。

その間トイレ休憩や自販機での飲み物購入は可能。

 

 

赤沼より自然研究路を歩く

 

いろは坂も久しぶりだった。

何年前かも覚えていないほど昔。

 

赤沼自然情報センター

 

赤沼バス停でバスを降りたのは2名。

道路を渡って赤沼自然情報センター隣のトイレへ。

降車したバス停側にもトイレがあるのは後から知る。

 

赤沼自然情報センターで戦場ヶ原・小田代原ハイキングマップ(100円)を購入。

山と高原地図の昭文社作成で、CTもちゃんと載っている。B4サイズ。

マップの画像は撮ったが著作権の観点より掲載はやめておく。

裏側は男体山や女峰山、白根山などの奥日光マップ。

 

【環境省・日光湯元ビジターセンター】

http://www.nikkoyumoto-vc.com/hiking/

 

 

 

 

お初の戦場ヶ原

 

戦場ヶ原自然研究路ハイキング。

標高が1400mもあるとは知らず、登山ウェアではなく下界のスタイルで来てしまった。

朝は思いのほか涼しく雨具の上を羽織ってスタート。

ザックに雨具入れてきてよかったわ。

 

赤沼起点の周回コース(自然研究路~小田代原分岐~幕張峠~石楠花橋~赤沼)

●5月下旬は上着1枚持っていれば大丈夫

●殆どが木道+土の道は少しなのでスニーカーでもOK

 

 

素敵な小径

 

脇に小川が流れ、いい感じの素敵な小径。

さまざまな小鳥の声が飛び交っている。

序盤から立ち止まってばかりで足が進まない。

 

 

 

早速キビタキのお出迎えがあったけど。

かすかに胸が黄色いのが判る程度で真っ黒け。

それでも、確かにキビタキがいるという事実に胸躍る。

 

 

分岐を右折

 

ここの分岐までたった5分の距離なのに、何十分いただろう?(笑)

 

 

 

展望台からの景色を左から。

3連の山は三岳、山王帽子山、中央に太郎山、小真名子山、切れてしまった大真名子山。

 

男体山もよく見えたが小鳥に夢中で撮影せず。

聞いたことのないさえずりが頭上で響いていて。

 

 

ミヤマウグイスカグラ

 

戦場ヶ原で今一番咲いているのはミヤマウグイスカグラ。

広範囲で見ることができる。

 

コサメビタキがぴょん!

 

辛うじて撮影できたニュウナイスズメは枝かぶり。

そこかしこで様々な鳴き声はするものの、なかなか撮影には至らない。

 

 

そこへ、いきなり出てきてくれたこの子!

 

 

 

えっ!?なんかメチャ可愛いんだけど!!

ちっこい!!

まだ子供かな?

 

 

 

グレーの小さい小鳥。

きゃわいい~~♡♡♡

 

後で調べたところコサメビタキと判明。

コサメビタキちゃん、出てきてくれてありがとねっ。

もうこれだけで今日はいいかな~って思ったほど。

 

<サントリーの愛鳥活動・コサメビタキ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1521.html

さえずりはこちらから

 

 

野鳥初心者さんにオススメのカメラ、PowerShot SX70 HS。

レンズを変える手間がなく、タイミングさえ合えば遠くの野鳥が気軽に撮影できる。

遠くに咲いている花もこれでOK!

 

 

ズミの蕾

 

ズミの赤い蕾がいっぱい。

 

 

ツボスミレ

 

これまた小さいツボスミレ。

木道の上で這いつくばって撮影。

 

 

 

歩き易い木道をゆっくりと進む。

改めて男体山の景観を眺める。

 

 

倒木の根っこ

 

大きな倒木の根っこに立ち止まる。

自然の芸術品。

 

 

デッキ

 

今日は4時前に起きて朝食を食べ始発に乗ったので、もうお腹が空いた。

デッキのベンチ端っこにてランチ休憩。

左側に見えるのは温泉ヶ岳。

 

 

 

湿原に咲く黄色い花はキジムシロかな。

 

 

 

こちらは蜂さんが訪問中。

 

 

 

ふわふわのワタスゲが風に揺れている。

見事にピンボケ。

 

 

 

湿原の中に初めて見る黄色い花を発見。

パワーショットでズームしてみると。

 

おぉ、これがクロミノウグイスカグラか。

ピンク色のウグイスカグラとは全然違う印象。

花だけならウコンウツギとかハコネウツギに似ている。

 

 

 

青木橋を渡ったところで、上からジジ…ジジ…。

エナガちゃんだ。

相変わらずすばしっこい。

 

<サントリーの愛鳥活動・エナガ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1389.html

地鳴きはこちらから

 

やっと逢えたキビタキ

 

緩やかな登りの後に嬉しい出逢いが。

 

ヒメイチゲ

 

岩に咲くヒメイチゲ。

木道との距離が数cmしかなく正面からは難しいので辛うじて横顔だけ。

他の場所で見たヒメイチゲは既に花が終わっていた。

 

 

 

おぉっ!

ヒメイチゲの近くで聞こえたさえずりは。

暫く立ち止まって観察していると、キビタキの姿がチラリ。

 

 

 

あっち向いたり。

 

 

 

こっちを見たり。

 

 

 

凛としていてカッコイイ。

 

この後、飛んでしまって姿が見えなくなる。

そもそも高い木の上にいるためとても見つけにくい。

 

 

 

根気強く暫く待っていると別の枝に。

首のオレンジが鮮やかでキレイね。

 

 

 

また飛んじゃった。

近くにいるご夫婦の旦那さんが「じっとしててくれよ~」とか言っている。

その気持ちはよーくわかるので心の中でクスッと笑う。

 

 

 

バックショットを撮って終了。

キビタキさん、撮らせてくれてありがとう!

 

<サントリーの愛鳥活動・キビタキ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1414.html

さえずりと地鳴きもこちらから

 

 

 

近くの展望台より。

太郎山、小真名子、大真名子。

 

 

シロバナヘビイチゴ

 

シロバナヘビイチゴが可愛くてスルーできない。

 

静かな小田代原

 

 

小田代ヶ原分岐

 

やっと、小田代ヶ原分岐だー。

この時点で11:52なのでここまでで約3時間もかかっている。

 

バードウォッチングせずに歩くなら1時間もかからないだろうけど。

 

 

土の道

 

小田代ヶ原分岐からは、笹を分けて歩く土の道となる。

 

 

タチツボスミレ

 

東京近郊ではとっくに終わったタチツボスミレが咲いていたり。

 

 

マイヅルソウ

 

★★★閲覧注意★★★

茶色い虫にやられちゃってるマイヅルソウ。。。

なにこのサソリみたいな虫。キモッ。

 

 

ブナの森

 

誰もいないブナの森。

いいね~~小田代原。

 

 

動物避け扉

 

片側にしか開かないようになっている扉。

 

 

静かな小田代原

 

誰もおらず静かな小田代原。

 

 

サクラスミレ

 

赤沼自然情報センターでもらったパンフによると、サクラスミレらしい。

他のスミレよりも細長い葉っぱ。

 

 

ワチガイソウ

 

ワチガイソウの雄しべは通常10本らしいが8本しかない。

雄しべの先に付いている暗赤褐色の葯が8個(1本だけ受粉して赤くない)。

3本あるはずの花柱も2本に見える。

 

まぁ、理屈抜きに可愛いのは確か。

 

 

野鳥観察案内図

 

野鳥がどこで見られるかの案内看板があった。

鳴き声だけなら、オオルリもコマドリも聞こえたよ。

コゲラのドラミングもね。

 

正午を過ぎてさすがに暑くなってきたので、この辺りで雨具上を脱ぐ。

 

 

 

色んなさえずりと地鳴きがこだまする。

待っていれば見られるかもだけど、長時間は待っていられない。

私はまだまだ鳥見の修行が足りんニャ。

 

それにしても小田代原周辺は誰もいない。

皆さん、ちょうどお昼までと決めて切り上げてるのかな。

 

トイレが少ないのは心配だけど、それさえクリアできれば私は一日中ここにいられる。

森林浴だけじゃなく色んな意味で癒される場所だ。

 

 

 

ニュウナイスズメの雄。

同じ枝かぶりでも、さっきよりはちゃんと撮れてる。

 

この直後だったかな、首から下げてるカメラのてっぺんにポトンと落ちた鳥の白いフン。

「コラぁ~」と言いながらすぐ拭いたけれど、そんな仕草まで許せてしまう。

 

<サントリーの愛鳥活動・ニュウナイスズメ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4658.html

さえずりと地鳴きもこちらから

 

幕張峠から石楠花橋の途中で、蛙の声に似たエゾハルゼミの大合唱が聞こえるエリアがあった。

個人的にはエゾハルゼミの鳴き声は好き。

心が安らぐ感じがする。

 

竜頭の滝方面へ

 

石楠花橋に着いた。

どうしようか迷って、竜頭の滝方面へ下りてみることにした。

 

 

ザァザァと結構な水の流れ。

岩の上がちょっとした休憩ポイント。

 

 

 

車道が見えてきた。

竜頭の滝はここの車道よりもだいぶ下のほうなので、今日はここまで。

対岸のミツバツツジが綺麗。

 

オシドリ夫婦劇場

 

先ほどの石楠花橋分岐から、湯川沿いに赤沼方面へ向かう。

前方にいたバズーカさんが慌てて川の方へ下りて行く。

一瞬、黒っぽい鳥が目の前を横切り、あ~逃したと思っていると。

 

 

すぐ近くにいたのはなんとオシドリ雄。

 

 

 

羽の色が実に美しい。

顔も可愛いね。

ピロンと跳ねてるオレンジ色の銀杏羽が切り紙細工みたい。

 

 

 

あれっ、ペアだったのね。

彼女?奥さん?が側にいた。

 

トコトコ。。。

オシドリ雄が雌を追いかけてるの図(笑)。

 

 

 

ところが、雌は雄を無視してザブンと川の中へ。

オシドリ雄はただただボーゼン。。。

 

 

 

「え。。。??」( ゚Д゚) ←みたいな雄の顔。

まさか断られるとは思ってなかった様子が見てとれる。

 

 

 

「あんた、何見てんのよ」とでも言っているような雌の顔(笑)。

 

 

 

オシドリ雄はいつの間にか対岸へ移動していた。

「ぼ、僕、ひとりでも平気だい!」

 

 

 

今度は雌が雄を追いかけるような位置関係に。

 

 

 

雄に比べたらそりゃ地味だけど、オシドリ雌はシックで素敵な色づかいだと思うよ。

 

 

 

「あら、私のこと褒めてくれたの?ありがとう」

バシャバシャ。

 

 

 

シックな美人さん。

旦那さんと仲よくね。

 

面白いやり取り見せてくれてありがと。

ただし、オシドリ夫婦の会話等は、あくまでも私の妄想なので悪しからず。

 

“オシドリ夫婦”とは一生添い遂げるイメージがあるが、それは幻想で実際は毎年相手を変えるらしい

しかも、子育てするのは雌のみってワンオペ育児そのもの

いつも思うことだけど、鳥界も人間界もさほど変わらないようだ (;^_^A

 

<サントリーの愛鳥活動・オシドリ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1399.html

さえずりと地鳴きもこちらから

 

 

 

 

 

オシドリ夫婦劇場を見た直後、目の前に飛んできたヒガラさん。

このように頭の冠羽が立ってるのが特徴。

 

<サントリーの愛鳥活動・ヒガラ>

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1480.html

さえずりと地鳴きもこちらから

 

赤沼茶屋のソフト食べられず

 

 

赤沼茶屋

 

ソフトクリームが美味しいと評判の赤沼茶屋。

ところが今日は売店のみ営業、食堂はお休みでソフトもやってないとのこと。

コロナ禍の現在、人の少ない平日は売店だけなのかも…(未確認)。

 

 

北海道ソフト

 

残念だけど、次回の楽しみにしよう。

 

 

天然酵母パン チーズ(140円)

 

御池と同じロングライフパンが10円安く売っている。

バス待ちしながらおやつタイム。

 

ローカルバスなので遅れるかと思ったら、時間通りにちゃんときた。

私が乗り込んだバスはガラガラ。

後部座席の女性が途中で「クリンソウクリンソウ!」と騒いでいた。

あ~、車窓から見えるの知らずに見逃しちゃった。

 

 

 

始発駅から飛び乗った東武日光線もガラガラ。

やっぱり平日は空いてていいね。

日光方面なら、大混雑した都会のターミナル駅を通過しなくて済むのが一番嬉しい。

 

最後に

 

初めて訪れた戦場ヶ原は野鳥の楽園で、とても素晴らしいところ。

野鳥のおかげで視野が広がった気がする。

絶対また来よう。

 

野鳥を探しながら歩くのはとても楽しい♫

どこにいるか判らないことのほうが多いのだけれど。

だからこそ、出逢えた時の嬉しさったらない。

 

夏はこれから。

今季はどんな夏鳥に逢えるか楽しみだ。

 

『図解でわかる野鳥撮影入門』

著者である菅原貴徳さんの考え方にいたく共感!

よい機材は撮影の助けになりますが、鳥への愛情や知識がなければよい写真にはなりません

初心者バーダーにとって励みとなるありがたいお言葉です。。。

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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