ここ最近バードウォッチングに出かけておらず、野鳥への渇望感がどんどん強まってきた。
たとえ登山中に見かけたとしても撮影には至らず。
冬鳥のハギマシコ目当てで筑波山へ。
往復のアクセス
[往路]
07:45 つくばエクスプレスにてつくば
07:50 つくばセンターより臨時バス
08:26 筑波山神社入口BS
**徒歩約10分**
09:22 宮脇駅よりケーブルカー
09:30 筑波山頂駅
[復路]
13:00 筑波山頂駅
13:08 宮脇駅
**徒歩約10分**
13:40 筑波山神社入口BSよりバス
14:20 つくばセンター
14:42 つくばよりつくばエクスプレス
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ハギマシコ空振りかも…
数日前の野鳥情報を見て心惹かれ、なんとなく筑波山に来てしまった。
ただし見られるかどうかの自信はない。
いつもの場所でパッと飛び立ったジョビコ。
キャッチできたのは後姿だけどすごく嬉しい♪
周辺には誰もおらず私のために出てきてくれたかのような雰囲気。
んも~、幸先いいんじゃない?
大物狙いのバーダーが「なんだジョビコか」と言っているのをよく小耳に挟むけど、私はジョウビタキも大好きよ。
今年は暖冬だからか梅はまだ蕾。
ひとりニヤニヤしながら階段を上がる。
久々のバードウォッチングで往復ともケーブルカー利用。
既に10名ほどの列ができており、9:20の始発まで暫し待つ。
ケーブルだとたったの8分で筑波山頂駅に到着。
9:30の時点では人の姿はまばらな御幸ヶ原。
雪化粧した日光連山。
左から錫ヶ岳~白根山~男体山~大真名子~小真名子~女峰山。
お目当ての野鳥はいつもの場所にはおらず静まり返ったまま。
男女川源流に来てみたがこちらにも誰もいない。
そもそも水が凍ってるし。
以前はヤマガラの水浴びやウソ、クロジを見かけた。
大好きなツルウメモドキの実が青空に映える。
以前、ウソさんが啄ばんでいたっけ。
再び御幸ヶ原。
野鳥の気配はするものの逃げられてしまい撮影には至らず。
鳴き声を聞いたのはヤマガラ、ウソ、あとはヒタキ科。
バズーカ軍団はあちらこちらで思案顔。
探検しているうちに知らない場所に出た。
壊れかけたベンチあり静かに休憩できる。
静かな筑波山自然研究路
そうこうしているうちに、登山してきた高校生の団体が御幸ヶ原に集結して大騒ぎ。
登頂してハイになるのはわかるけどそんな大声出さなくても…。
これじゃ野鳥は益々出てこれないだろうと筑波山自然研究路へ。
あーっ、あれはウソさんだよね。
喧騒から離れて気持ちのいい冬山あるき。
とはいえ、今日は登山ウェアではなく普段着+ワークマンのブーツなんだよね。
こちらでも野鳥の鳴き声はするが姿見えず。
以前はすぐに引き返したのでこの先は未知の領域。
一度下ってカーブを曲がったら。
大石重ねという看板があり平たい石がたくさん積まれている。
石段を上がると東屋。
そして、樹林帯を抜けると謎の展望台。
肉眼ではうっすらと富士山も見えたよ。
あれ~、日光連山が再び目の前に。
私が方向音痴のせいなのだけれど、御幸ヶ原とこの場所は位置的に正反対の気がするのでキツネにつままれたような錯覚を起こしてしまう。
自然研究路はまっすぐでよかったのに、分岐で迂回路を選択したら男体山に出ちゃった。
今日は登山じゃないのよ(笑)。
*ひだまりランチ*
いつものみゆきさんで、けんちんうどん(1000円)をいただく。
長芋や大根や人参、豚肉にさつま揚げなど具沢山。
温かい汁が沁みる~。
鳥はいなくてもこれだけで充分しあわせ~~。
ハギマシコ*ウソ*ルリビタキ
満腹しあわせ気分のままケーブルに乗って帰るつもりだった。
ぼうず同然だとブログ記事にはできないから、日記でお知らせする感じかな~と考えながら。
その前にダメ元でもう一度だけ様子を見に行ってみよう。
すると、さきほどの広場にてバズーカ軍団がカメラを構えているではないか。
その時パッと飛び立った野鳥。
あっ、ハギマシコ!
う~ん、日影なのが惜しい…。
でも明らかにハギマシコとわかってテンション上がる。
この後、また違う方向へ飛んでしまい静かに後を追う。
そこで10名ほどのバズーカ軍団が撮影中。
一番後ろからそっと覗くと、嘴で枯葉をひっくり返しているハギマシコの姿が見えた。
カサッカサッ、モグモグモグモグ。
10名もカメラマンがいるのに警戒心はないようで採餌に夢中。
顔を上げた瞬間をパチリ。
可愛い~~♥♥♥
この子はコンクリートの陰で一生懸命餌を探している。
黄色い嘴でしきりに枯葉をひっくり返す。
カメラマンが「岩の上に出ろ~」「三脚に乗って~」と鳥に話しかけていて笑いを誘う。
「皆、インスタに挙げてね~」とか和気あいあいの撮影現場。
3羽のハギマシコは採餌に夢中で人間などお構いなし。
朝は6羽いたとの情報あり。
それにしても、枯葉と同化してしまって見えづらいなー。
カメラマン同士で会話しているのを小耳に挟んだが、一番大きいバズーカ砲を手持ち撮影している人のカメラは6kgもあるらしい。
お米一袋より重いじゃないか。
まるで機関銃のようなシャッター音が鳴り響く。
目一杯ズームして撮ったつもりがピント合ってない。
まぁ証拠写真ということで。
ハギマシコ(萩猿子)はスズメ目アトリ科に分類される冬鳥。
主にシベリアなどに生息しているが厳冬期になると日本へ飛来して越冬する。
萩の花に似たピンク色の羽、猿のような赤い顔が名前の由来。
バズーカ軍団はだるまさんが転んだ状態で徐々に前に進んでいき、その姿がなんとも滑稽。
野鳥好きな同士として仲間意識が生まれるのだろう。
諦めかけていたハギマシコを撮影できたのは、バズーカ軍団のおかげだわ。
ありがとうございます。
一見、地味だけどシックな色合いがなんとも素敵なハギマシコさん。
実は、同じエリアにウソさんもいて。
野鳥の同時並行撮影はなかなか忙しい。
マユミの赤い実を咥えたウソさん。
葉っぱの陰から出たり隠れたり。
カメラマンはまだハギマシコを追っていたが、私はここらへんで離脱。
その時出会ったルリビタキ雌。
きゃー、最後にありがとね。
ケーブルを下りたところにソシンロウバイ。
朝よりも陽が当たって綺麗。
こちらも、朝より断然美しい八重咲きの日本水仙。
ウキウキしながら帰途についた。
そういえば、帰りのバス運転手さんよりアナウンスがあったので注意喚起として。
バス最前列の少し高くなっているひとり席で居眠りしている間に転げ落ち、頭を打って今も危篤状態となっている中国人のお客さまがいるそう。
それ以外にも何かしらのアクシデントが毎週末のようにバスの中で起きている。
どうか自分の身はご自分でしっかり守ってくださいとお願いがありました。
改めて“家に無事に帰るまでが登山”であり他人事ではないなと感じた次第。
最後に
筑波山のハギマシコは飛来しない年もあるらしい。
今年は来てはいるものの数が少ないとネットで読んだ。
そう考えると、お目当ての野鳥に会えるのはやはり運次第なのだ。
前の日とは違う場所にいることもある。
だから会えるとこの上なく嬉しい。
筑波山のハギマシコさん、ラッキーな一日をありがとう!!