5、6、7月と今季3回目の三ツ峠山。
希少花であるウチョウランが咲いているらしい。
丹沢の表尾根とどちらにするか迷ったものの、ヒルが出没したというヤマップの記録を見て即却下。
人生で最も遭遇したくない苦手なワーム系の虫なので。。。
標高差1300m以上ある三つ峠駅からのルートは厳しいけれど、一番早く登山開始できる。
酷暑のさなかウチョウランが見たい一心で出かけることに。
往復のアクセス
[往路]
07:26 JR中央本線にて初狩
08:11 初狩よりJR中央本線
08:17 大月
08:19 大月より富士急行
08:49 三つ峠
大月から7:25発の富士急行に乗るはずが、本を読んでいて降車のタイミングを逃し初狩(無人駅)まで行ってしまう
初狩から大月に戻る電車は45分後、登山スタートが約1時間遅れになるという大失敗をやらかした
(だいぶ前に群馬県富岡でも南蛇井駅まで乗り過ごし、そのおかげで翁草を発見したことがある)
初狩駅からすぐに登れる高川山へのプラン変更も一瞬よぎったがやめておく
乗り過ごすと大変なことになるので念のため…(笑)
[復路]
16:14 三つ峠より富士急行
16:50 大月
17:06 大月よりJR中央本線
自己CT
09:01 三つ峠駅
10:05 東屋
10:15 達磨石
10:19 三ツ峠山入口
10:57 股のぞき 10:58
11:18 馬返し 11:27
13:27 三ツ峠山(開運山) 13:47
14:53 馬返し 14:55
15:22 達磨石
15:24 三ツ峠山入口
16:08 三つ峠駅
初狩まで乗り過ごす
あ~あ、またやっちゃったよ!
本に夢中になっていて、降車駅の乗り過ごしに気づいたのは大月を発車した後だった。
せっかく始発に乗って山梨県までやってきたのに。
「お疲れさん。まぁ、ゆっくりして行きなよ」とでも言っているような黒猫さん。
初狩駅にて。
無人駅だけど、線路を渡って改札内のトイレに行くことは可能。
人が殆どいないのどかな駅だ。
水たまりの水をペロペロ。
こんな泥水で生を繋いでいるかと思うと切なくなる。
あ~~あ、何やってんだろ。。。
初狩駅ホームで遠くに咲くピンクの花をズーム。
ビッキーで有名な高川山に変更しようか考えたが、ウチョウランを見たい気持ちは揺るがない。
ちなみに、ビッキーの写真アルバムなどは撤去されてしまったらしい。
もっと早くに行っておくんだった。。。
野鳥の声を聞きながら、反対側の電車を気長に待つ。
**********
大月では富士急行の発車まで2分しかなく、いつものホームへ走る。
ところが、いつものホームからの発車ではないと聞いて「えっ!?あっちですか!」
ここで乗れなかったら笑えない…という絶望感とともにダッシュで戻り、扉が閉まりかけた電車に駆け込んで事なきを得る。
ふ~~っ。
間に合ってよかったけど、登山前から色々疲れた。
酷暑の三つ峠駅から
踏切が開くのを待って改札へ。
三つ峠駅。
PASMO/Suica使用OK。
駅から徒歩30秒のローソンに寄り本日のランチをゲット。
乗り過ごしがなければ大月駅で買うつもりだったので、飲み物以外殆ど持っておらず助かった。
【ローソン 三ツ峠駅前店】
https://www.e-map.ne.jp/p/lawson/dtl/013988/
三つ峠駅から歩き出したとたん、道端のムラサキツユクサで足止め。
民家の黄色い百合がゴージャス。
セグロセキレイさんがピィピィ鳴いてる。
ノウセンカズラがイキイキと。
色んな花に励まされながら。
8時スタートのはずが1時間遅れて、更に気温は上昇中。
あぢぃ~~~。
あっ、カワラヒワさんだ。
天気はいいのに、三ツ峠山頂は雲の中。
ヤマホタルブクロ。
神鈴の滝遊歩道はいつも心地よい。
ミソサザイのさえずりに立ち止まるが、茶色い身体をひるがえし飛んで行ってしまった。
神鈴の滝方面と三ツ峠山。
無色型カワトンボの雄。
何気にこっち見てる(笑)。
撮り終わるまでじっとしててくれたのね。
もうさ~、この東屋でお弁当食べて引き返しちゃおうか…そのくらい暑い。
三つ峠駅から登山口まで長いので既に汗ダラダラ。
盗掘者へのお願い看板。
春にはキンランやギンランが咲いていたのか。
バレなきゃいいだろうと思って盗むのだろうけど、天はきっと見ているよ。
盗掘された山野草が売買されている=需要があるということ。
罪悪感のかけらもない輩どもに憤りを覚える。
人や動物を虐待したり植物を粗末に扱う者の末路がいい訳ないじゃない。
どんな形かわからないけど、悪事を重ねればブーメランみたいに戻ってくるのに。
花、花、花の修験道
1時間以上かかってやっと登山口に近づく。
達磨石。
三ツ峠入口。
樹林帯を吹き抜ける風が涼しくてありがたい。
股のぞき。
富士は雲に隠れて見えず。
もう下山してきた数名の単独男性とすれ違った。
蛙みたいな声で鳴くのはエゾハルゼミかな。
馬返し。
今日は誰もいないので、ここのベンチで休憩。
苗場山の帰りに買った湯沢物語マドレーヌ。
意外に本格的で美味しゅうございました。
ギンちゃん、ひとつだけ。
足元で見かけたオトギリソウ。
帰りに見た時はもう閉じていた。
落石注意の看板周辺で落石あり。
この上から落ちてきたと思われる大石が物凄い音を立てて左側の谷へ。
ゴロゴロッ、ズドドド、バキッ、ボキッ、ドタッ、ガランガラガラ!!という音を聞いただけで、かなり大きい石だったことが想像できる。
通過するのが数秒早かったら危なかった…と気が引き締まった瞬間。
風に揺れるウツギ。
そのウツギをズーム。
綺麗ね。
岩から伸びる黄色い花はイワキンバイ。
ギボウシの薄紫に引き寄せられて。
シモツケも岩場に咲く。
陽が当たって輝くヤマテリハノイバラ。
ヤマテリハノイバラは、あちらこちらで見られた。
花弁がピッカピカのグンナイキンポウゲ。
ひぃ~、やっと山荘下分岐。
大音量で鳴り響くオミソちゃんのさえずり。
一体どこにいるのやら。。。
手の届く位置にもウツギが。
ひっそりと咲くヤマオダマキが実に涼しげ。
富士見山荘の前にて。
一服の清涼を運んでくれるような花。
金網の中に咲くこの子はヤマトキソウ。
静かな三ツ峠山
開運山までの階段をゆっくり登って。
誰もいない山頂。
山頂に咲くシモツケはピンク濃いめ。
花を見ると元気出る。
三ツ峠山(開運山)。
今日も富士の展望はないけどね。
お花に会えたので、心はウキウキ♬
まずは氷入りの冷たい麦茶をゴクゴク、生き返る~!
三つ峠駅チカのローソンで購入したミートソースドリアでランチ。
デザートは家族が会社から頂いた佐藤錦。
社員全員に4パックってかなり太っ腹、毎年ありがとうございます。
四季楽園方面。
時間があれば河口湖へ下りたかったけど、朝の大チョンボで立ち消え。
おとなしく三つ峠駅へ下山しよう。
あら!
また会ったね、ヤマオダマキ。
地面に花弁がたくさん落ちてて、見上げると白い花が。
ズミに似てるけど花期が違う。
どうやらバイカウツギのようだ。
おぉ、あれはソバナの蕾か。
木漏れ日。
窪んだキノコ。
ミヤマムグラに似てるけど、葉が深緑色で長い。
あーっ、行きには気づかなかったネジバナ。
ヤブカンゾウの花がポツリ。
三ツ峠グリーンセンター周辺にて。
帰りはトーマスのラッピング電車。
乾いたのはウイックロンTシャツ表面だけ、帰宅しても汗びっしょりのままだった。
希少な花*シロテンマ*ウチョウラン
本日出会った希少な花たち。
えっ?コレなに。
ある場所でたまたま目に入った植物。
根元にも葉っぱがなくて、茶色い棒に白い花がついてる。
この時点では名前がわからず「白オバケちゃん」と呼ぶ。
同じ花を角度を変えてTG4で撮影。
帰宅してから根気よく調べたところ、オニノヤガラ属のシロテンマに該当。
葉緑素を持たず、光合成を行わない、菌従属栄養植物だそうだ。
そして、お目当てのウチョウラン。
花に札が添えられているが、札だけ残っている場所も。
後の子にピントが合ってる。
ズームしてやっと撮れた。
手を伸ばして。
いかにもラン科の植物っぽい。
花数が多い個体。
小さくて可愛い~。
まるで空を飛ぶピンクの妖精。
目が慣れてくると、あちらこちらに咲いているのが見える。
こちらは帰り際に別の場所で見かけた。
なんて可愛いんでしょう♡♡
こんなところで無防備に。。。
色が濃いめの子たち。
ちょっと下から失礼しますね。
最後に
<反省点>
●アラーム設定または降車駅近くになったら本を閉じる
●半袖Tの時は必ずアームカバーを持参する
●酷暑の時期は特に無理をせずバスを利用する(別ルートで下山)
酷暑の中、しかもアクセスミスを犯しながらも、ウチョウランに会いに行った甲斐があったと思う。
とあるヤマレコユーザーさんの直近の記録が参考になった。
場所ははっきりわからなくても、2日前に開花しているという事実が強力なモチベーションに。
それにしても、三ツ峠山は奥の深い山。
少しずつ時期をずらして色んな種類の花が咲く。
この先も、ずっとその場所で毎年咲き続けられることを願って。
可憐な花たち、どうもありがとう。