群馬県中之条町の石尊山で紅葉がまっさかりとのレコを拝見した。
暖かい季節にはヤマビルが出るらしくこの時期が最適とも。
中之条町には仙人くつの氷筍と氷瀑を見に行ったことがあり2回目の訪問。
お目当てのお店でランチできるかどうか時間が微妙だし、温泉に入る余裕もないけれど。
それでも、紅葉があまりに素晴らしいので思い切って出かけてみることに。
往復のアクセス
[往路]
07:26 高崎から上越線
08:19 中之条
08:25 中之条駅①よりバス(860円)
08:48 駒岩BS
[復路]
13:59 駒岩BSよりバス
14:20 中之条駅① ※7分早い
15:00 中之条より吾妻線
【乗換案内NEXT・四万温泉線】
自己CT
08:48 駒岩BS
08:50 石尊山・高田山登山道入口
09:17 小さな鳥居
09:43 獅子井戸の水場 09:44
10:15 石尊山 10:40
**ルートロスしてトラバースと登り返しを数回**
13:20 登山道復帰
13:25 獅子井戸の水場
13:50 石尊山登山口
13:58 駒岩BS
※紅葉や野鳥を観察しながら歩いているのでCTは比較できません
※下山時にルートロスして登山道復帰まで2時間以上、通常なら1時間かからず下山可能
秋色の山へ
中之条駅にて2番乗り場の沢渡行きバスに乗り込み、違和感を覚え発車前に慌てて降車する。
危ない危ない、走る前に気づいてよかったけど発車時刻も同じなんだもん。
改めて1番乗り場から四万温泉行きに乗車して事なきを得た。
駒岩BSでバスを下りると、目の前にドーンと聳える秋色の山。
予報通り早朝の雨は上がり青空が覗く。
9時以降は晴れの予報を信じて来てみてよかった。
坂を上がったところが石尊山・高田山の登山道入口。
男性2人組がもう下山されてきた。
この時間帯には誰もおらず私だけが入山する模様。
序盤の薄暗い樹林帯を抜けたらこんな歩きやすい道に。
野鳥が大騒ぎしている。
やがてだんだん傾斜が増し、濡れた枯葉で覆われた地面が露出し滑りやすいところも出てきた。
気をつけているのにズルッといく。
途中で適度な太さの枝ストックを調達しておいたのでそれを使う。
この九十九折れの道が地味にキツい。
下からチリ~ンと聞こえるので誰か登ってくるようだ。
獅子井戸の水場。
ここで熊鈴の男性2人組に追い抜かれる。
足が速いからすぐに姿が見えなくなった。
うっわ、なんて素敵な秋色の道。
気温もそれほど低くなく思ったより寒くない。
紅葉のシャワーが降り注ぐ。
最盛期は外したかな?と思いきやそんなことはなく。
まだまだ素晴らしい紅葉が目を楽しませてくれる。
目の覚めるような赤がそこかしこに。
うわぁ~、こんな素晴らしい紅葉の山があったとは。
眺めのいい石尊山
急な細尾根を登って。
群馬県中之条町の石尊山(1049m)に到着。
狭い山頂ながらホッとするひととき。
今日はここまで。
山頂標のバックに見える山々。
ちょうどガスがかかってしまったが。
高田山はあれかな。
さきほど追い抜いていった男性2人組の鈴の音が前方から聞こえる。
ヤマップで見ていた狂い咲きのツツジ。
11月とは思えない気温が続いていたからね。
石尊山頂から眼下に広がる眺望。
低い山なのに見晴らしがよく高度感あり。
高田山の山肌が秋色に染まっていい感じ。
恵那山の帰りに購入したりんごブッセでおやつタイム。
その前に持参したパンとチキン南蛮カツで軽く腹ごしらえ。
11月というのに岩場に座っていると暑いくらい。
下山前に愛用のトレイルバムビッグタートルをパチリ。
あとはサクサク下山して、徒歩で例のお店に向かいランチしたらバスで帰る予定。
下山時まさかのルートロス
たぶん1時間もかからず下山できるだろうとこの時点では思っていた。
下りでも紅葉に見とれてしまい足が進まない。
こんな道を歩ける幸せ。
素敵な落ち葉にうっとり。
やっぱり今日来てよかった。
ん?
この辺までは道は合っていたはずなんだけど。
途中で下山路がわからなくなり右往左往する。
登りではぐいーんと左折して歩いてきたよね。
なのでぐいーんと右にトラバースしたが、あったはずの踏み跡が薄くなりやがて消失。
周辺は色とりどりの紅葉が溢れどこも同じような景色に見える。
う~~~ん。
頭上の紅葉はこんなに鮮やかなんだけど何か空しい。
ヤマップの地図だけを頼りに登ってきたので、自分の現在地がわからないというありさま。
低山だからと舐めてはいけないとつくづく思った。
トラバースを繰り返すも落ち葉が積もった急傾斜から滑り落ちたりして。
登り始めに拾った枝ストックに何度助けられたことか。
岩の上で温かいお茶を飲んで休みながら道を探す。
まず思い浮かんだのが職場のこと、自分の趣味で人に迷惑をかけたくない。
その次が家族の「死に場所を探しに行ったんですか?」という毒舌トーク(笑)。
「こんなところで遭難するわけにはいかない」
「まだ13時だから焦らなくても大丈夫」と自分に言い聞かせる。
面倒だけれど意を決して再度一番上の尾根まで登り返す。
さっきは行き過ぎて祠のほうまで登り、そこからまた下ってしまい進退窮まる。
正規の登山道ではないがこのピンクテープを見た時はホッとした。
道に迷ったらやはり登り返すのが鉄則。
両肘とお尻が泥だらけなのは後になってから気づく。
ヤマッパーさんがピンクテープに付けてくれてたホオノキの落ち葉を発見!
ありがとうございます!!
いとも簡単に下山路が見つかりここからサクサク下山。
緑からオレンジへのグラデーション。
気分は晴れ晴れ。
不安な気持ちを抱えている時とは、紅葉の見え方が全然違うことに気づいた。
「おかえりなさい」とピンクの花。
当初の計画が大幅に狂ってしまい、お目当てのお店は間に合わなかったし予定していたバスにも乗れず。
明るいうちに自力で下山できたのが唯一の救い。
平行道を歩きながら調べたところあと10分くらいでバスが来る!
何とかバスに間に合い中之条駅に戻ってきた。
駅前のはやしやさんへ寄ってみると、支度中との看板が出ていて現在は通し営業はしていないらしい。
もう一軒は中にお客さんはいたものの14:30で終了らしく「悪いね~」と言われそそくさと退散。
中之条駅にいらっしゃったパトロールのオジサマより、「最近は吾妻中央高校カレーが人気なんですよ」との営業を受け2箱購入することに。
ちゃんと豚肉も入って美味しい吾妻中央カレー(税抜400円)。
ごちそうさまでした。
最後に
思い立って出かけた中之条の石尊山は紅葉が素晴らしかった。
ヤマレコのゆうやけさん、紅葉情報ありがとうございます。
道迷い名人の私、ここ最近また道迷いが連続して起こっている。
これは何かの警告だよね。
知らない山に行く時はジオグラフィカを再開しようと思う。
<次回予告>
●マウンテンタクシー利用で天空のビーチへ
●キレイすぎる避難小屋を一目見たくてレンタカー予約